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【偶然の旅人/村上春樹】 ほんとうに活かせる名言をみつけよう #1

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古今東西、世の中はたくさんの名言であふれています。
自分にとって「活かせる」名言、みつけてみませんか?
きょうの名言は・・・

「かたちのあるものと、かたちのないものと、どちらかを選ばなくちゃいけないとしたら、かたちのないものを選べ。
それが僕のルールです。」

これは、村上春樹さんの短編小説「偶然の旅人」からの抜粋です。

この短編小説は「東京奇譚集」という作品におさめられています。

乳がんの手術を前に思い悩む女性に対して、話中の男性が語ったひとつのアドバイス。
この女性と男性の間には、容易には語れない「関係」がありますが、それはネタバレにもなりますので省きます。

まず、この名言から考えることは、人はだれでも必ず迷うときがある、そして、そのときどうすればよいのか?
ということです。

男性の言葉は次のように続きます。

「壁に突きあたったときにはいつもそのルールに従ってきたし、
長い目で見ればそれが良い結果を生んだと思う。
そのときはきつかったとしてもね」

さきほどの「僕のルール」発動の時点という短期的な視点に対して、「長い目で見れば」という長期的な視点が出てきます。
ある部分では、この男性にも「良い結果」であったかどうかの確信はないのではないかと思います。

人生で起きた出来事について、

・時間がたてば、それもよい思い出
・回り道も人生の糧

などと解釈することがありますよね。
時間がたち、遠くや上から離れてみたときには、ムダなことなどなにもない。
そういう感覚です。

けれども、心の底からそのように解釈するためには、迷いの分岐点でのそのときそのときに、悔いの残らない選択をできたか、ほんとうに全力であったか、
という前提が大きな影響を持ちます。

つまり、迷った時には、短期的には信念(ルール)を持ち、全力を尽くすこと。
長期的には、全力を尽くした以上、その結果(たとえどんな結果であれ)を受け入れていく
迷いの連続である私たちには支えになる心の持ち方ではないでしょうか。

女性と男性の会話は続きます。

<女性>
「そう言われても、今の私にはよくわからない。
いったい何にかたちがあって、何にかたちがないのか」

<男性>
「そうかもしれない。でもそれはたぶん、どこかで選ばなくちゃならないことなんです」

人は悩むことから逃げてはいけない。
自分自身の信念のあり方と向き合って、悩み続けることの勇気を教えられます。

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  きょうの執筆後記
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