2016年上半期 70冊読んだ僕が薦めるジャンル別ベスト本

2016年上半期ベスト本

2016年も上半期が終わりました。
この6か月の読書数はちょうど70冊。
「これは僕的によかった!」という本をジャンル別に紹介です。

独断と偏見に満ちた 2016年上半期ベスト本

時間があれば本を読んでいたい。
とは思うのですが、現実にはそれほど時間があるものでもありません。

するとどうしても、本のチョイスが「実用的」になりがちに。
ビジネス書が多くなってしまいます。

そんなこともあって、読書記録をつけています。
記録を見ながら、少しは自分の「偏り」を認識・修正できるかなと。
ちなみにわたしは、読書記録に「メディアマーカー」というWEBサービスを使っています。

同じ目的で、ひとがおすすめする本にもなるべく注目するようにしています。
「自分ではぜったいに選ばないな」という本は、やはり自分の「偏り」を正すものと考えているからです。

2016年上半期は70冊。
あらためて眺めてみると・・・うん、偏ってる。
まぁ、こんなものかもしれません。
でも、偏らないように努力はしていますし、これからもそのつもりです。

なにはともあれ、独断と偏見に満ちたベスト本紹介。
よろしければ、これからの本選びのご参考に。

【エンタメ部門】 与信管理奮闘日記

堂々とエンタメ部門なんかに区分して、怒られるのではないかと少々危惧しております。
企業の「与信管理」をテーマにしたビジネス書です、たぶん。
全体が小説仕立てでありストーリーを持たせることで、難しいテーマでありながらも読む人に苦を与えません。

新卒入社後、審査マンとして与信管理に従事する沢野千遥(31歳)を中心に、「与信トラブルをめぐる仕事」と「恋」のドラマが展開されます。
恋?
仕事はできる千遥ですが、対照的に危うさ満点の恋模様に読み手は引き込まれていきます。なんだそれ。

そんなお楽しみ要素(?)はともかく、与信管理についての「イメージ」はしっかりと学べます。
与信管理に直接携わらなくとも、ビジネスパーソンであれば「与信」自体は身につけておきたい考え方。
入門書としてもおすすめです。
続編「与信管理奮闘日記2」もあります。読むべし。

【小説部門】 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

小説は「エンタメ」ではないのか?という非難はあるのでしょうか。
こちらにもいろいろと事情があるのでそこはお許しいただいて。

わたしが大好きな村上春樹さんの小説です。
初版は2013年であり、大好きな割には「いまさらか」というタイミングです。
わたしはどうも「みんなが読んでいる時期」に一緒に読むのが好きではありません。
村上春樹さんの小説に関してはとくに。

この作品もそうですが、村上春樹さんの小説はけっこう「賛否」がわかれます。
その賛否の議論を耳にしながら読むのが嫌だ、というところがあります。
なのでほとぼりが覚めたころにひっそり読むのが好きです、はい。
で、ようやくひっそり読めました。

主人公の多崎つくる(36歳)が、高校時代の友人4人とあらためて関わりを求めていく物語。
ストーリーを要約しすぎですが、そういうハナシです。

”大学二年生の七月から、翌年の一月にかけて、多崎つくるはほとんど死ぬことだけを考えて生きていた。”
なんていう、とんでもなく「後ろ向き」な一文から話ははじまります。
この時点で読むのやめちゃう人がでるんじゃないか?と心配になるほど「暗い」です。

いつもの「村上春樹ワールド」です。
救われるような救いがないような、そういうオチのおはなしです。
もしかして投げやりに聞こえますか、そうですか。すみません。

村上春樹さんの小説は「泣きたいとき」に読みたくなります。
ほんとうに泣いたりはしないけれど、心の疲れをスッと汲んでくれるようなところがあります。
そんな気分のときにおすすめです。
メランコリックでノスタルジックな世界観に、無防備に心をゆだねてみてください。

【実用書部門】「管理会計の基本」がすべてわかる本

税理士という職業柄、「会計」の本を多く読んでしまいます。
多くの方には興味がないのではないかと思われる会計の本ですが、あえてチョイスです。

誤解を恐れずに言うと、「管理会計」は「制度会計」の対極にある会計です。
制度会計とは、法のルールの中で、税金計算をするためなどの特定の目的に沿った義務的会計。
一方で管理会計とは、扱う人の目的によってその姿を自由に変える任意の会計です。

事業や会社にとってほんとうに重要なのは「管理会計」ですが、手をつけられていないというのが現実でしょう。
概念としての難しさやテクニカルな要素も強く、とっつきにくさがある分野です。

ですので管理会計を扱う本は、難しい本が多いです。
その点、この本はとてもわかりやすい。
網羅的に広い視点をとらえているところにもすごく好感が持てます。

バランスト・スコアカード、ビジョンと戦略の必要性についてもページを割いています。
単なる「数字」のはなしでは終始せず、「数字に持たせるべき意味」を学ぶことができます。

ベテランコンサルタントと若手コンサルタントの会話形式という展開も読みやすさがあります。
内容自体はかんたんではありませんが、わかりやすい。
初学では難しいかもしれませんが、経理や会計に携わっている方、他の管理会計本はムリだったというような方にはおすすめです。

【自己啓発書部門】幸せになる勇気

上半期ダントツのおすすめ本はこれです。
本屋さんに平積みされているようなベストセラー的な本を読むのは本意ではありません。
売れてるから読む、みたいなミーハーなんかではないんだぞ僕は。
気にしないでください、独り言です。

本意ではなくても、手に取らざるを得なかった心境でした。
本の「帯」にあった「人生を再選択せよ!!」の文字が心に刺さったことをよく覚えています。
わたしは2016年4月に独立開業しましたが、そのころに読んだ本です。

100万部を超えたベストセラー「嫌われる勇気」の続編。
アドラー心理学について、青年と哲人の対話という形式で描かれています。

話は「嫌われる勇気」から3年後の設定です。
教師として教育での実践を通じ、アドラー心理学に誤りを確信した青年が、怒りに燃えて哲人のもとを訪れます。
身を震わせてとても怒っています。
「まぁまぁ、すこし落ち着いて」と言いたくなるほど、随所でヒステリックに怒ります。
それはいいや、別に。

青年のもつ「仕事に対するアドラー心理学への思い」を中心にしながらも、自立とはなにか、他人との関わり方など、生きることの本質が語られます。
青年と哲人との会話に思いを重ねれば、それは読み手にとって自分自身との対話にもなりえます。
人生の迷いに対する「不動のこたえ」に迫ることができる1冊。
読み手に思いがあれば、そういう価値がある本だとわたしは感じています。

全体に「逃げ」を許さない厳しさを要求される内容ですが、わたし自身、じっくりと「自分と対峙」する時間を得られました。
「もう逃げたくない」という人生の局面で開くならばこの本です。

【番外・マンガ部門】新テニスの王子様 16(読み飛ばし推奨)

ほんとうに番外です。
興味のない人は、ここで読むのはやめてください。うかつに飛び込むと大ケガします。

わたしが好きなマンガのひとつ「テニスの王子様」の新シリーズ16巻。
自分自身もテニスをしているから好きだ、というところがありますが。現実世界のテニスで役立つことは、ほとんど描いてありません。
どこか違う世界で行われている「テニスという名の何か別なモノ」が描かれています。

打球が分裂したり、消えたり、ボールで人が吹っ飛んだり、流血したり。
四六時中、現実のテニスではありえないことがたくさん起こります。まぁ、それが漫画の世界というものです。

この巻では、徳川カズヤ君(高校2年生)というプレーヤーが「ブラックホール」なる技を使います。
空間を削り取って、飛んできたボールを止める。もはや、物理学における革命的発見レベルです。
だから、読まなくてイイって言ったのに・・・

さらに、幸村精市君(中学3年生)は、テニスで相手の「五感」を奪います。へっ?と思うかもしれませんが、テニスの話です。
試合中、相手プレーヤー幸村君に幻影を見せられたりしてしまいます。おそろしいことです。
そして、幸村クンはフツーに決めセリフ。「スマッシュが決まった夢でも見ていたのかい」と。
そんなことを言うのは超能力者であり、テニスプレーヤーではありません。フツー。

みんな強くてカッコいい。
そういう爽快ストーリーが好きな人におすすめです、たぶん。

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  きょうの執筆後記
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昨日は、朝のうちに自事務所の6月の月次決算。
そのあと、東京方面で2件の面談。
横浜住いですが、東京方面にはどうも足取りが重くなります。
銀座線とか山手線とか、できれば乗りたくない。
無駄に疲れた感が出てしまいます・・・

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