「税務調査に強い」を選択理由にしない!自分のための税理士選び

税務調査士

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税務調査について。イヤだ、怖い、気持ち悪い・・・そのように感じる人は多いです。

たしかに、税務調査は「お客さま(納税者)」を不安に導く一大事。「税務調査に強い」ことが、税理士選びの関心事にもなっています。

でもそれって、必要以上に税務調査を恐れてはいませんか?

税務調査に強いよりも、経理に強くなる

税務調査が怖い、不安になってしまうのは、日頃の「経理」に自信がないからではありませんか?自信があれば不安は減るもの。

税理士が「税務調査に強い」ことよりも、まず自分が経理に強くなりましょう。税理士を探すなら「経理を強くする・強くしてくれる」税理士です。

強い経理=自分のための経理

経理に強くなる、と言っても。税務調査で指摘されないような完璧な経理処理、みたいなことではありません。

それでは結局、税務調査に強くなろうとすることと同じです。

強い経理は、「経理の目的」がちがいます。「自分のために」という目的で取り組む経理が「強い経理」。

税務調査のため、税務署のための経理とは決定的にちがいます。

結果を活かせる経理が、自分のための経理

「自分のために」経理をするとは。具体的に言うと、経理の結果を自分のために活かせるということです。経理の結果をもとに、経営の判断や行動ができている姿です。

であれば。自分のための経理では、粉飾や脱税を含めて「利益操作」といった類のことはもってのほか、ということになります。

なぜなら、操作された利益では「ほんとうの自分」の状態はわからず、経理の結果を判断や行動に活かすことなどできないからです。

つまり、自分のための経理をしていれば、自ずと経理はただしくもあろうとします。

その「ただしさ」で、税務調査はじゅうぶんに戦えます。

税務調査は「進化」のチャンス

戦えます、などと表現してしまいましたが。税務調査は「勝ち負け」の戦いではありません。

自分のための経理を考えるとき、税務調査はその経理を「さらに進化」させてくれる機会でもあります。

税務調査官の指摘・指導には「ただしい」経理へのヒントが多く含まれているからです。

自分のための経理が自ずとただしい経理にもつながるように。ただしい経理もまた、自ずと自分のための経理につながります。

税務調査もとらえ方、臨み方しだいでは「進化」のチャンスになりうるのです。

そう考えることができれば、税務調査を恐怖や不安だけで迎えることはなくなります。

「税務調査に強い」をウリにする税理士、「経理に強い」をウリにする税理士

冒頭、「税務調査に強い」ことが、税理士選びの関心事でもあると言いました。わたしの経験上、税理士選びのポイントとしてそのように感じています。

けれどもわたし。「税務調査に強い」と聞くと、「わたしはトラブルメーカーです」的に聞こえてしまいます。

「税務調査に強い」をウリにする税理士

「税務調査に強い」ということについて、税理士には一般に次のようなウリ文句があります。

  • 税務調査の豊富な実績があります
  • 税務調査の是認(税務署からOKと認められる)率が高いです
  • こんなタイヘンな案件も手がけました、お任せください
  • 税務調査でのテクニックをもっています
  • いつも税務調査官の視点でチェックしています

はじめにお断りしておきますが、悪意はまったくありません。特定の税理士を非難する意図もありません。あるのは「考え方のちがい」、それだけです。

さて。

税務調査の豊富な実績があります

長く税理士をしていれば自然発生的に実績は増えていきます。だから、豊富な実績ってどうなんだろう、という感じです。

「まったく経験がありません」というのはさすがに不安ですけれど、何百件とかは別に・・・

税務調査の是認率が高いです

「是認率が高い」ことはたしかにお客さまにとっては安心材料でしょう。ですが、それは結果論でしかありません。

さきほどお話ししたように、わたし自身は税務調査を「経理の進化」のチャンスととらえています。

「経理の進化」に合った税務調査官の指摘・指導であれば受け入れるべきだと考えています。ですから、是認率自体に興味はありません。

あくまで、自分のための経理に沿うかどうかです。

こんなタイヘンな案件も手がけました、お任せください

わたしからすると、「そんなタイヘンなことになっちゃう顧問のしかたをしてるの?そもそもだいじょうぶ?」と思ってしまいます。

税務調査の駆け込み寺的に一見さんだけを相手にしているのであれば別の話ではありますが。

税務調査でのテクニックをもっています

テクニックにはいろいろありますが、なんだか「ねじふせる」系の話が多いように感じます。

「タイヘンな案件」と同じですが、「ねじふせる必要があるんだぁ、だいじょうぶ?」とやはり思ってしまいます。

調査中の「時間の稼ぎ方」みたいなことを話される方もいます。自信があれば稼ぐ必要もありません。スムーズに早く終わるに越したことはないのですから。

いつも税務調査官の視点でチェックしています

税務署のために経理やってます、みたいに聞こえてしまうのです。たぶんわたしの言いがかりです。そんなことはないのでしょう。

いつも、経理は「自分のために」あってほしいと考えています。なので、「税務調査官の視点」がウリ文句になると違和感を禁じえません。

さいごに ~「経理に強い」をウリにする税理士

税務調査に対する経理のあり方、税理士選びについておはなししました。

ところで「税務調査 強い 税理士」とネットで検索するとたくさんの税理士が出てきます。

ところが「経理 強い 税理士」だと、意図するような検索結果の税理士はほとんどいないことに気づきます。

「経理に強い」ことの意味が認知されていないからでしょう。「経理 強い」で検索する動機がないのです。

繰り返しになりますが、「経理に強い」とは、経理の「作業」だけに強いという意味ではありません。

作業にも強くありながらなお、作業の「結果を活かす」ことに強いという意味です。

経理の結果である数字をもとに、安心できたり、ワクワクしたりできる。それが結果を活かし、ほんとうに「経理が強い」と言える状態です。

数字にもとづいて安心したり、ワクワクしたりしたいのであれば。ただ結果としての数字を眺めているだけでは足りません。

言葉でいえば、「分析」や「計画」といったひと手間が必要になります。そういう話ができる税理士かどうか。

税理士選びのポイントにしてみてはいかがでしょうか?

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  きょうの執筆後記
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昨日は、午後からブログ関連の研修に参加。
ほとんど自己流・独学でサイト運営しているので、きちんとしたことを知る良い機会でした。
とくにセキュリティ、バックアップに関しては油断がなりません。
どこかで「自分に限って」と考えてしまいますが、プロにも意見をゆだねることにします。
それぐらい、「サイトは財産だ」と思えるようになりました(笑)

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ABOUTこの記事をかいた人

税理士レス経理エバンジェリスト、フリーランス型税理士。1975年生まれ。 フリーランスの経理・会社の銀行融資支援を得意にする、横浜市の諸留誕税理士事務所・所長。2016年4月、18年間の「勤め人」を脱して独立開業。以来、ブログを毎日更新中!