バブルチャートの用途は2次元に3要素【仕事に役立つエクセル】

バブルチャート

バブルチャートってなに?というあなたも。それっていつ使うの?というあなたも。

バブルチャートの使い方、エクセルでの作り方を覚えてみませんか。

ちょっと仕事デキるヤツ系が使う「バブルチャート」。あなたの仕事にも使えます。

バブルチャートの用途は「2次元の平面」に「3つの要素」

今回お話しするバブルチャート。2軸の中に、大きさを示す円(バブル)を描くことで3つの要素を表現することができるグラフです。

いわば、2次元で3次元を表現するグラフ。なんのこっちゃ?という感じかもしれませんので、イメージとしてサンプルを。

バブルチャート⑤

縦軸に売上成長率、横軸に利益率、バブルの大きさで売上規模。2次元の平面上に3つの要素を表している、というワケです。

ところで、これと似たものに「散布図」があります。サンプルはこちら。

散布図

同じ2軸であっても、散布図が表現できる要素は「売上」と「コスト」の2つだけ。サンプルでは、売上とコストとが、見事な正の相関(比例関係)にあることがわかります。

このように、散布図は2つの要素の相関関係(関連性)を見るのに適しています。

バブルチャートも散布図の一種。2軸に置かれるものが「点」なのか「円」なのかの違いです。

 

エクセルでのバブルチャートの作り方

ひとまずウンチクはこれくらいにして。さっそく、バブルチャートを作ってみることにしましょう。

ここからは、Excel2016を使用しての説明になります  

元データを準備しよう

さきほど紹介した「弁当商品のPPM分析」を例に作成することにしましょう。元データを確認します。

元データ

なかなか面白そうなデータです。ここからバブルチャートで何が読み取れるのか、お楽しみ。

グラフ化しよう

では、作成した元データをもとにグラフ化です。

バブルチャート①
  1.  C3からE10まで、元データの3要素の数値部分を選択
  2.  「挿入」タブをクリック
  3.  「散布図またはバブルチャートの挿入」を選択
  4.  「バブル」を選択

作成されたグラフを右クリックするとウィンドウメニューが開くので、「データの選択」をクリックします。

バブルチャート②
  1.  「凡例項目(系列)」の系列がひとつであることを確認します。2つ以上ある場合には、削除ボタンで削除します。
     その後、「系列1」を選択
  2.  「編集」ボタンをクリック
バブルチャート③
  1.  「系列の編集」ウィンドウの内容に沿って、設定をしていきます。
     「系列名」には、B2からC2の「弁当商品 PPM分析」を選択(グラフタイトルになります)
  2.  「系列Xの値」は、D5からD10の「利益率」の値を選択(横軸になります)
  3.  「系列Yの値」は、E5からE10の「売上成長率」の値を選択(縦軸になります)
  4.  「系列のバブルサイズ」は、C5からC10の「売上額」を選択(バブルになります)
  5.  OKボタンをクリック
バブルチャート④

バブルチャートの「原型」はできました。あとは細かい設定を「好み」で行います。わたしなら、

  1.  縦軸と横軸の「交点」をグラフエリアの中心に合わせる(グラフに意図を持たせるため。意図は後述)
  2.  軸ラベルを左端、下端に移動(グラフエリア内にあると邪魔)
  3.  目盛り線を削除(あると見にくいので)
  4.  データラベルの吹き出しを追加(各バブルの内容を示すため)
  5. バブルの「線」を白色に設定(バブルの重なり部分を見やすくするため)

以上の設定を加えたものがこちら。

バブルチャート⑤

 

バブルチャートの定番は「PPM分析」

バブルチャートの作成は終わりました。が、さきほどの「弁当商品 PPM分析」のバブルチャートは何を教えてくれるのでしょう?

「弁当商品 PPM分析」のバブルチャートは、その作成に「意図」がありました。PPM、つまり「プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント」です。

カンタンに「PPM」について

プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント(PPM)とはボストン・コンサルティング・グループが提唱したマネジメントの手法です。

一般的には、縦軸に成長率、横軸に市場シェアをとり、自社の商品・サービスなどのポジションを分析。その結果をもとに、各商品・サービスに対し、限りある経営資源を最適に配分することを目的にしています。

有名なフレームワークとして、次のようなものを見たことがある人は多いのではないでしょうか。

PPM

ここにさきほどの「弁当商品 PPM分析」のバブルチャートを重ねてみます。

ちなみに、横軸には本来「市場シェア」を取りますが、シェアがわからない場合などには「利益率」「売上構成比」などで代用するのが通例です。

ということで、「弁当商品 PPM分析」では、横軸に「利益率」を採用しています。

バブルチャート⑥

あらためて、「弁当商品 PPM分析」のバブルチャートを見てわかることは・・・

マッチョ弁当はマズイです。成長率・利益率ともに低く、「負け犬」として、撤退も視野に今後について検討する必要があります。

「問題児」のエグゼクティブ弁当は、成長が鈍化し「負け犬」になる前に、利益率(シェア率)UPをはかって「花形」を目指します。

「花形」のハイカロリー弁当、ダイエット弁当はさらに投資を重ねて利益率の充実・維持をはかり、ライフサイクル後期は「金のなる木」として迎える準備をします。

利益率(シェア率)が高い「金のなる木」は、多くの資金流入が見込まれ、他の商品の成長に充てるための資金分配を進めます。

 

まとめ

バブルチャートの作り方から、PPMの考え方までを見てきました。

ツールとしてのバブルチャート、思考としてのPPMは、業種や規模に関係なく仕事に役立つものです。

自身の仕事や、クライアントの仕事についてなど、さっそく実践してみるとよいでしょう。ただ数字をみているだけでは気が付かない発見が得られます。

 

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  きょうの執筆後記
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「2次元で3要素」という特徴を持つバブルチャートは、他とは異なるユニークなグラフです。
PPM以外にも発想しだいで面白いグラフが作れるはず。「3要素」のグラフ化の場面では一考の価値ありです。

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