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僕の30代暗黒時代の闇を切り拓いたミスチルベストソング10【2003年~2007年】

ミスチルベストソング10~2007年

世に「勇気の唄」を放ち続けるアーティスト、ミスターチルドレン。

いまはすっかりアラフォーのわたしが。30代前後に迎えた暗黒期を切り抜けるのに助けられたミスチルソング。2003年~2007年発売のアルバム収録曲からベストソングを紹介します。

目次

「闇に光を当てる」のがミスチルソングの真髄

うっとりするような桜井クンのラブバラードもいいけれど。

心の闇に一筋の光を当てる勇気の唄、それがミスチルソングの真髄と見たり。が、わたしのミスチル像。

税理士試験の苦難、試験合格後の2度の転職。いわば暗黒時代を迎えたわたしの20代後半~30代前半。当時のそんなわたしの「心の闇」を切り拓いた2003年~2007年のミスチルベストソングを振り返ります。

若さと情熱のままに、「耳」で聴いた2002年までのミスチルソングとは対照的に。

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眠れぬ夜に「心」で聴いた勇気の唄を。「歌詞推し」の選曲でプレイバック!

 

第10位 フェイク

2007年3月発売、13thアルバム「HOME」の収録曲。アルバムはもちろん、ミリオンヒット。30thシングルでもある曲です。

2007年・・・2度目の転職から3年。同じ税理士業界に居続けながらも、職場ごとの「文化」のちがいにまだまだ困惑し、混乱をしていた時期。

それでも少しづつ。なにかを掴んだような気になっては、気のせいであったことを思い知らされる。「追いかけっこ」な毎日だったように記憶しています。まさに、フェイク。

そんな苛立ちにシンクロするような攻撃的ロックナンバーが痛快です。

” つまずいて抜かれたけどびゅんと追いつめて ちょっと自分にプライドを取り戻せたのに oh oh oh この手が掴んだものは またしてもフェイク ”

シングル「フェイク」より引用
作詞・作曲:桜井和寿

フェイクに翻弄される自分に「悦」に入るという闇。

 

第9位 掌

2004年4月発売の11thアルバム「シフクノオト」収録曲。初動から勢いを見せたアルバムで、こちらもミリオンセール。たしかに名曲ぞろいのアルバムです。

そして、「掌」は25thシングル曲。両A面であったもう一曲「くるみ」の良さも相まって、シングルとしてもとてもヒットしました。

2004年、決して忘れることができない年。税理士試験合格を果たしたわたしは、転職を試みました。その後、すぐにまた転職。2度の転職で自分を見失いかけた試練の年でした。

「掌」の重厚なロックは、その歌詞とともに、わたしの重い心を捉えていたことが思い出されます。

” 君は君で 僕は僕 そんな当たり前のこと 何でこんなにも簡単に 僕ら 見失ってしまえるんだろう? ”

シングル「掌」より引用
作詞・作曲:桜井和寿

愚と知りつつも見失う自分。

 

第8位 未来

2005年9月発売の12thアルバム「I LOVE U」収録曲。かなり賛否が分かれる評価となったアルバムでも、ミリオンは達成してしまうあたりはさすがのミスチル。

「未来」は、マキシシングル「四次元 Four Dimensions」のうちの1曲。27thシングル曲でもあります。

忘れられぬ2004年を経て、迎えた2005年もまた試練の年でした。あたらしい職場で「馴染む」ことがかなわずにあがいた日々。

未来に抱く不安と期待とが絶妙なバランスで描かれた歌詞。アップテンポのメロディーラインが、沈みかけた気持ちをたしかに鼓舞してくれます。

” そして今僕の目の前に横たわる 先の知れた未来を 信じたくなくて少しだけあがいてみる “

マキシシングル「四次元 Four Dimensions」より 「未来」の引用
作詞・作曲:桜井和寿

「先の知れた」未来なんてない。

 

第7位 跳べ

第8位の「未来」と同じく、12thアルバム「I LOVE U」収録曲。シングル曲ではない本曲は、ややマニアックな選曲と言えます。

ぶっ飛んだカンジの歌詞に、疾走感あふれるメロディー。ハマる人はハマります。このアルバム全体にある雰囲気、「好き嫌いが分かれる」曲ですが。わたしは大好きですよ。

歌詞には「みのもんた」が登場しますw そこもさらりとカッコよく歌ってしまうのが桜井さん。桜井パワー全開の1曲と言ってもよいのではないでしょうか。

”「どうせ出来やしない」と植え付けた自己暗示を 引っこ抜いて呪縛を解け! ”

アルバム「I LOVE U」より 「跳べ」の引用
作詞・作曲:桜井和寿

その負け犬根性を、叩きなおせ!

 

第6位 ランニングハイ

第8位の「未来」同様、マキシシングル「四次元 Four Dimensions」のうちの1曲。2005年9月発売の12thアルバム「I LOVE U」にも収録されています。

些末な日常に感じるやるせなさの一方で。ふとした弾みに生まれる前向きなパワーや高揚感。「定まらない」毎日の自分にどこか当てはめてしまう曲でした。

ランニングハイと言えば。人生で一度だけ、ランニングハイ(ランナーズハイ)を感じたことがあります。高校生時代に部活動の合宿中、練習の一環で走らされた長距離。

いつまででも走っていることができる。いまもなお追体験できそうなほどに鮮明な高揚感が、よみがえる一曲です。

”退きどきだというなかれ素人! まだ走れるんだ  ”

マキシシングル「四次元 Four Dimensions」より 「ランニングハイ」の引用
作詞・作曲:桜井和寿

他人に口を出させるな、俺の人生を走るのは俺。

 

第5位 箒星

第10位の「フェイク」と同じく、13thアルバム「HOME」の収録曲。そして、28thシングル曲。

これぞメジャーアーティストの王道ポップ、というものを見せつけてくれる一曲。あまりに直球な安定感に、コアなミスチルファンには不人気を呈したようです。

わたしは必要以上のうんちくを述べられるほど、「コアさ」を持ち合わせてはおりませんので。全然OK、ノープロブレム。

” 教えない 知り過ぎているから教えない 口に出すと悲しみは 次の悲しみを生むだろう ”

シングル「箒星」より引用
作詞・作曲:桜井和寿

次の悲しみを生まないための「強さ」が泣ける。

 

第4位 PADDLE

第9位の「掌」と同じく、11thアルバム「シフクノオト」収録曲。このクオリティで、シングルではないのかと驚かされるのがミスチルクオリティ。

とにかく、失意の闇の中にあった2004年のわたしに。光を当てたアルバムが「シフクノオト」であり。その1曲がPADDLEです。

ポジティブな詩、アップテンポ、ポップな曲調と。非の打ちどころのない応援ソングです。そんな中から、あえてビミョーな歌詞をチョイスするという。

” 誰に感謝していいのかは分からないけれど 僕は今日も生きている まだ もう少し君を愛していれる ”

アルバム「シフクノオト」より 「PADDLE」の引用
作詞・作曲:桜井和寿

当たり前にある幸せを、感じとれ。

 

第3位 彩り

第10位の「フェイク」、第5位の「箒星」に続いて。13thアルバム「HOME」の収録曲。シングル曲ではないものの、人気の高い一曲です。

働く人みんながみんな、確実な成果や明確な喜びを手応えに仕事をしているわけではありません。それでも。働くことを通じて世界につながること。世界に関わるささやかな幸せに気付かせてくれます。

びっくりするような、奇をてらうような言葉でもなく。ありふれた言葉で、当たり前のことなのに。涙を禁じえぬほど心に染み入るのは。ミスチルだからこそなせる業、といったところでしょう。

” なんてことのない作業が この世界を回り回って 何処の誰かも知らない人の笑い声を作ってゆく ”

アルバム「HOME」より 「彩り」の引用
作詞・作曲:桜井和寿

世界は、ひとは。つながっているんだ。

 

第2位 HERO

11thアルバム「シフクノオト」収録曲にして、23thシングル曲。ミスチル史上、名曲中の名曲と言ってもいいでしょう。桜井さんが小脳梗塞からの復帰直後の一曲というインパクトもあり。

ザ・桜井な歌詞。ミスチルど真ん中なバラード。さぁ、あとはもう泣いてくれ。以上。いや、もう少しだけ話そうか。

” たとえば誰か一人の命と引き換えに世界を救えるとして 僕は誰かが名乗り出るのを待っているだけの男だ ” で始まる歌詞は何度聞いても。胸をギュッと締め付けられます。

そしてサビでの「叫び」に、心が涙を流します。

” でもヒーローになりたい ただ一人 君にとっての ”

シングル「HERO」より引用
作詞・作曲:桜井和寿

生きろ。その一人のために。

 

第1位 Any

第2位の「HERO」に引き続き、第1位の「Any」もまた11thアルバム「シフクノオト」収録曲。やはり「シフクノオト」は名アルバムです。そして、23thシングル曲でもあります。

さきほどの「HERO」がミスチルが放つ正統派バラードならば。「Any」は正統派ポップチューン。なんでもイケちゃうミスチルのスゴさがにじみ出る、ワンツーフィニッシュです。

税理士試験受験という長いトンネル。その光見えぬ闇を切り拓いたミスチルソング。「Any」リリースの翌年。わたしはようやくトンネルを抜け、税理士合格にたどり着きました。

” 今 僕のいる場所が 探してたのと違っても 間違いじゃない いつも答えは一つじゃない ”

シングル「Any」より引用
作詞・作曲:桜井和寿

間違いだなんて、カンタンに決めつけんな!

 

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  きょうの執筆後記
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ミスチルベストソング10~2007年

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