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『子どもたちだけでディズニーに行く』と言う娘に考えてもらった4つのこと(僕自身も考えるべきこと)

「子どもたちだけでディズニーに行く」と言う娘

子どもたちだけでディズニーランドに行く、と言う娘。

ダメだ、ダメだ。いかんいかん。とも思ったけれど。「条件付き」で良し、とすることに考え直しました。というハナシです。

目次

昭和生まれの 44歳が思う「子どもたちだけでディズニー」とは

44歳(2019年7月28日現在)のわたしには子どもが2人。中2の娘と、小5の息子がいます。

うち、中2の娘について。わりと最近のこと、「(中学生の)子どもたちだけでディズニーランドに行く」と娘が言い出しました。

なにを隠そう、かつては大学生になってなお門限があり、その門限をガチで守っていたわたしです(ずっと実家ぐらしでした)。

そんなわたしからすると、中学生が子どもたちだけでディズニーなど… 思わず反射的に「ダメだ、いかんいかん」と言ってしまったしだいです。

昭和か。昭和のガンコ爺さんか。はい、昭和生まれっす。

それはともかく。しばらくして、「でも待てよ」と考え直すにいたりました。

ウチは横浜です。ディズニーランドに行くにしたって、片道2時間もあれば着きますから。宿泊の必要もありませんし、日帰りでじゅうぶんに楽しめます。

それに、子どもだと言っても 14歳。昔で言えば、成人として扱われる年齢です。だから昭和か。いやいや、さすがに昭和でも成人はハタチです。14歳で成人は江戸とか明治とかの話でしょう。

いずれにせよ。かわいい子には旅をさせよ、とも言いますし。「条件付き」で良し、とすることに考え直しました。

その条件とは。「次の4つについて、お友達と考えてから行くように」というものです ↓

ディズニーに行く前に考えてほしい4つのこと

1.誰が行くのか? 連絡先を入れた名簿をつくって、それぞれの親に渡しておく
(それぞれの親が、じぶんの子ども以外にも連絡をとれるように)

2.何時に家を出て、何時に家に着くのか?(遅くても19時には退園が目安)

3.いくらのお金を持っていくのか?(予算を決めて、みなで足並みをそろえる)

4.なにかトラブルがあったときはどうするのか?

 ・園内を単独行動しない(必ず2人以上のグループで行動する)

 ・グループが離れたときの連絡手段を決めておく

 ・緊急時にはどの親に連絡を取るのか決めておく
 (日中でも連絡が取れそうな親を決めて、みなが連絡できるようにしておく)

 ・もし友達になにかあったときには「じぶんの責任」でもある、と考えて行動する

以上を「文書」にして、娘に渡しました。こんな文書をもらってうれしいはずはありませんが、「これでディズニーに行けるなら(しかたない)」といったところでしょう。

これで一件落着めでたし、めでたし。かと、思いきや。よくよくこの文書を読み返してみたら、「これって、じぶん(わたし)にも言えることじゃないか」と気がついた。

娘に考えてほしいことでありながら、じぶん自身も考えるべきことだった、というわけです。具体的には、こちらの4つ ↓

娘に考えてほしいことでありながら、じぶん自身も考えるべきこと
  1. 万一に備える
  2. スケジュールを習慣にする
  3. 資源には限りがある
  4. 「みんな」には責任がある

それでは、このあと順番に見ていきましょう。

 

娘に考えてほしいことでありながら、じぶん自身も考えるべきこと

万一に備える

前述した娘に渡した文書からの再掲です ↓

1.誰が行くのか? 連絡先を入れた名簿をつくって、それぞれの親に渡しておく
(それぞれの親が、じぶんの子ども以外にも連絡をとれるように)

これは「万一」が起きたときの備え、ですね。

子どもたちが、現地あるいは道中でトラブルに遭って親に連絡をとりたい。あるいは、親に何かがあって、子どもに至急連絡を取りたい。

その可能性は決して高くないでしょうが、ゼロではありません。いつなにが起きるかは誰にもわからない、ということでもあります。だから、備えあれば憂いなし。

子どもたちは考えた結果、それぞれの親を含めたLINEグループをつくることで解決としました。これなら、万一のときにも連絡は取れるでしょう。ナイスアイディアです。

このように、万一をイメージして備えることは「子どもたちだけでディズニー」に限った話ではありません。

わたしのことで言えば、会社員をやめて「ひとり税理士(≒フリーランス)」になり3年ちょっと。万一に対する備えは、日々少しずつですが進めています。

じぶんに何かあったときに、それを伝えて欲しい先(おもにお客さま)とその連絡方法。おカネや財産に関する情報や、この毎日更新ブログへの対応など。妻に向けてデータにまとめたり、直接説明をしたりしています。

なにごともなく過ごしているときには「ムダな労力」にも思えますが、もしなにか起きてしまったときには「大きな助け」になるはずです。

わたしはわたしなりに、娘は娘なりに。日ごろから万一をイメージする、万一にできる範囲で備える。いわゆる「リスク管理」の意識を持とう、というお話です。

スケジュールを習慣にする

前述した娘に渡した文書からの再掲です ↓

2.何時に家を出て、何時に家に着くのか?(遅くても19時には退園が目安)

文字どおり、ちゃんとスケジュールをしてから行きましょう、ということですね。いまさらながら 19時は甘かったかぁ… との思いはありますが、それはそれとして。

家を出る時間、家に着く時間が決まれば、現地に滞在できる時間もおのずと決まります。結果、滞在できる時間のなかで、なにを優先するかを考えることになります。

アトラクションはどれに乗ろうか、ファストパスはどの順番で取ろうか、パレードはどれを見るか見ないか、時間重視で食事はカンタンに済ませるのがいいか、などなど。

もっとも、子どもたちはそれぞれが事前に「ざっくり」と考えているていどではありましたが。それでも、スケジュールのイメージがまったくないよりはだいぶマシです。

現地に行ってみてはじめてわかること、そのときになってはじめてわかることは多々あるわけで(混雑具合や人の流れなど)。そういうときに役立つのが、「もともとのスケジュール」です。

スケジュールがあれば、実際とのズレを見ながら「軌道修正」がしやすくなります。スケジュールどおりとはいかないときにも、なにを捨ててなにを残すかの判断がしやすくなるものです。

逆にスケジュールが無いとどうなるか? 「行き当たりばったり」で状況に翻弄されるばかりです。

わたしのことに置き換えれば、日々の生活もまた似たようなものでして。スケジュールがあると、状況に翻弄されにくい毎日を送ることができることを実感し、実践し続けています ↓

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とはいえ、わたしの場合にはちょっと「特殊」なスケジュール管理なので。娘に「ここまでやってくれ」とは思いませんが、なにかしらスケジュールする習慣は身につけてほしいと願っています。

願うだけでは飽き足りず、今回に限らずいつも口うるさく言ってしまうので、娘からはだいぶうとんじられている父 44歳です。

資源には限りがある

前述した娘に渡した文書からの再掲です ↓

3.いくらのお金を持っていくのか?(予算を決めて、みなで足並みをそろえる)

子どもなんだから、そんなにたくさんのおカネを自由に持たせたり、使わせたりするのもどうなのよ… ということではありますが。

子どもたち同士で相談をした結果、予算は 10,000円となりました。う〜ん、いまどきの中学生はそんなものなんですかね。1日で 10,000円のおカネを使う、ってなかなかですよね。う〜ん。

そんな「おカネ」について。今回のディズニーを通して伝わるといいなぁ、と考えていたことがあります。

それは、「資源には限りがある」ということです。ここで言う「資源」は、もちろん「おカネ」のことですね。

多くのヒトにとって、おカネという資源には限りがあります。人生を通じて、無尽蔵におカネがある、おカネが使えるというヒトはそういません。

ゆえに、限られたおカネをどう使うか? いかに使うか? がずっと付いてまわります。独立して事業をしていることもあり、わたし自身、いつもアタマを悩ませているところです。

また、資源は「おカネ」だけではありません。「時間」もまた、限られた資源のひとつです。限られているからこそ、前述したようなスケジュールが重要になるのだ、とも言えます。

まだ幼いときには、限られていることを自覚できずにいても(自覚する必要もないのですが)、年齢を重ねればそうもいきません。いつまでも・なんでも親に買ってもらえるわけではありません。

ディズニーは魅惑が多く、ついつい財布のひもがユルむ場所ではあるけれど。娘が楽しみながらも、限りあるおカネのトレーニングをしてこれたらいいな、と思うわけです。

「みんな」には責任がある

前述した娘に渡した文書からの再掲です ↓

4.なにかトラブルがあったときはどうするのか?

… 中略…

 ・もし友達になにかあったときには「じぶんの責任」でもある、と考えて行動する

「子どもたちだけで行く」ことについて、娘には責任を持ってほしいと考えて、上のような言葉を書きました。唐突に「責任」などと言われて、娘はびっくりしたのではないかと思いますが。

ところで、いったい何に対する責任か? それは、いっしょに行く友達に対する責任です。もし、友達になにかあったときには他人事ではなく、自分事として考えて行動する。

ひとことで言えば「思いやり」です。他人が困っているときには、じぶんが困っているときと同じように真剣に考える。

ところが、クチで言うほどカンタンではないのが、思いやりの難しさでしょう。そのうえ、「みんな」と居るときはとくに難しいのがクセモノです。

じぶんのまわりに「みんな」が居ると、「誰かがなんとかしてくれるだろう」とか、「じぶんひとりくらい…(なにもしなくてもだいじょうぶだろう)」 などと考えてしまうこと、ありますよね。

わたしには経験があります。結果、「なんでじぶんがやらなかったんだろう」と後悔する。そういう後悔は、当然、娘にしてほしくはありません。

「One for all, All for one (ひとりはみんなのために)」の言葉もあります。「みんな」のなかのひとりとして、「ひとり」にはおのおの責任がある。「みんな」と居ることには責任が伴う。

その責任は、「ひとり」で居るとき以上のものだとも言えます。

大人でさえカンタンにできることではないけれど。もし友だちになにかあったとき、困っていることがあったなら本気で助ける。「じぶんの責任」を思い出せる娘であってほしい、と考えています。

 

まとめ

「(中学生の)子どもたちだけでディズニーランドに行く」と娘が言い出したことをきっかけに、じぶん自身も考えるべきことがありました。というお話でした。

こうして 44歳になったいまなお考えるべきことなのですから。子どものうちから考えるトレーニングとして、「子どもたちだけでディズニー」も良いきっかけか。と、考えてたりしています。

娘に考えてほしいことでありながら、じぶん自身も考えるべきこと
  1. 万一に備える
  2. スケジュールを習慣にする
  3. 資源には限りがある
  4. 「みんな」には責任がある
「子どもたちだけでディズニーに行く」と言う娘

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