渋谷SAUNAS(東京都・渋谷区)に行ってきましたのでレポートです。もちろん、施設自体もすばらしいのですが、サウナに全集中できる超絶ととのい環境であることが何よりスゴい!という、お話をまとめてみます。
期待値が高すぎるがゆえの宿命
こんにちは、サウナ好き税理士のモロトメジョーです。きょうも、サウナしてますか?というわけで…今回は、東京都・渋谷区にある「渋谷SAUNAS」に行ってきました。渋谷駅から徒歩5分の好立地です↓
壁面に掲げられた、大きな「サ」の字がたまりませんな。『サ道』の著者であるタナカカツキさんが、完全プロデュースでつくられたのが、渋谷SAUNASです。というのは、サウナ好きの方に対しては、もはや語るまでもありません。
でも、語らせてくれよ。何はともあれ、エントランスだってスゴいんだから。また「サ」だし、ワクワクが止まらないじゃねーの。サウナーにとっては、いわば「憧れの地」であり、ようやくたどりついた「約束の場所」なのです↓
何を言っているのかわかりかねる…と、おもわれたかもしれませんが。いま大事なのは、わたしが何を言っているかではない、そこに何があったのかです。と、ますます混迷を極めてきたところで、マジメにレポートをはじめます。
では、結論。渋谷SAUNASには、「サウナに全集中できる超絶ととのい環境」があります。なので、サウナに集中したいんだ!というときには、全力でおすすめです。
いやいや、サウナであればどこだって集中できるでしょう?というアナタ。わかってないなぁ、わかってないよ(←ナゾの上から目線)。たとえば、テレビが大音量で流れるサウナ室。えっ、もしかしてお湯ですか?くらいにあたたまっている水風呂。黙浴推奨なのに声量大の会話がやまない、ととのいスペースなど。
サウナに集中できない環境というのは、いくらでもあるものです。もちろん、そういった環境も含めて、サウナを楽しむという視点も理解はしています。が、サウナーたるもの、ときには全集中したいじゃないですか?したいよなっ!
と、無理強いもしたところで、詳しいレポートをはじめていきましょう。ちなみに、渋谷SAUNASについては、事前にネットで情報収集をしていたのですが、良くないハナシが散見されました。端的にいえば、「(行ってみたけど)イマイチだった」みたいな感想です。OK、俺がオマエのすべてを否定してやる(←厨二病が全開)。
渋谷SAUNASを詳しくレポート
クライマックスはととのいスペース
渋谷SAUNASについて話をはじめると、「結局ぜんぶいいよ」みたいなことになりかねません。アレもいい、コレもいい。とにかくすべてがいいので、そういうハナシにしかならんのです。
それを、入口がこうで、更衣室がこんなんで、サウナ室はね…みたいに「時系列」でお伝えしていたのでは、ブロガーとしては三流でしょうから(三流ではない、とおもっているわたし)。まずはドドーンと、クライマックスからお話をします。ほかのことは、あとから追ってゆっくりと。
では、渋谷SAUNASのクライマックス、つまり、一番よいところはどこなのか?ずばり、ととのいスペースです。百聞は一見にしかず、画像でご覧いただくことにしましょう↓
というわけで、これが「ととのいスペース(外気浴スペース)」です。完全なるウッドデッキに加えて、ところどころには木々も配されています。自然の風と緑を存分に感じながら、もはや、ととのうことは確定済み。そういう環境です。
あまりの異空間ぶりに、「ここ、渋谷駅から徒歩5分だったよね?」と、誰かに確認をしたくもなりますが。そこはひとり静かに、自問で済ませましょう。せっかくの超絶ととのい環境を、みずからが破壊することになってしまうので。
で、ご覧のようにウッドデッキであり、おなじみの「チェア」は見当たりません。テキトーな場所で座るスタイルです。いやー、それって落ち着かなくない?と、おもっていたのですが…くぅ〜〜、落ち着くんだぜぇ。
何より、とらわれないのがいい。心のおもむくままに、スッと座ればいいのです。横になりたければ、なればいいのです。と、そんな声が聞こえた気がしたので、横になったりもしてみました。あ〜、ここは天国なのか、いや渋谷だ。
とにかく、良きです。ただし、混んでくると様相が変わります。わたしは、平日の朝9時半ごろにインしたのですが、当初は「空き空き」だったものの、10時半くらいにはだいぶ人が増えました。
というわけで、ウッドデッキが裸の男どもで埋め尽くされ、「あれ、ここってサル山だったっけか?」と見まごうシーンもありました。同じ場所でも、いろいろな景色が見られるものです。
って、渋谷SAUNASは混むんかーい!と、不安になられたかもしれません。安心してください、空いてますよ。
いやいや、空いているのも経営的にマズいだろう、とはおもうわけですが。ととのいスペースが混んでいるようでも、サウナ室は全然だいじょーぶー、という感じでした(あくまで、わたしが訪問したときのハナシではあります)。
では、そのサウナ室についても見ていくことにしましょう。
数がありすぎる…というぜいたくな悩み
そもそも、渋谷SAUNASには、9つものサウナ室があります。たぶん、耳(目)を疑ったかとおもわれますので、もういちど言いますよ。サウナ室は、「9つ」あります。って、多すぎだろうとおもいますよね。
はい、多すぎです。なので、実際に迷いまくることになります。いったい、どのサウナ室がいいんだ。あぁ、あっちも行きたいし、こっちも行きたい。見た目は平静をよそおってはいても、心の中は大騒ぎです。
そのようすだと、もしやアナタ、ととのっていないのでは?という、鋭いツッコミは軽くいなしてハナシを続けます。サウナ室は9つあると言いましたが、男女あわせて9つなので、実際には5つか4つです。
サウナ室が5つある「WOODS」と、4つある「LAMPI」とに分かれていて、男女で日替わりの入れ替え制となっています(SAUNAという名称が付されているのがサウナ室です)↓
なので、1日でぜんぶ入ることはできないのですね。「うー…くやしいよー…」となるので、「また、別の日に来るしかない!」ということになります。そういう意味では、ズルいです。まぁ、1回で9室もムリですけど。
で、わたしが訪ねたときには、男性側は「WOODS」でしたから、本記事では、WOODS側のサウナ室についてお話をすることにしてみます。ぜんぶで5つ、ただし1つは「イベント」で使用中だったので、体験できたのは4つでした。
TUULI SAUNA
TUULI(トゥーリ)とは、「風」ということだそうです。別に、ふだんから風が吹いているわけではありません。ご覧のとおり、前方には大きなスペースがあって、ここにアウフギーサーがあらわれるわけですね。
つまり、アウフグースによって風が起きる、ということになります。あいにく、わたしが滞在中にアウフギーサーがあらわれることはありませんでした。でも、代わりに(?)、セルフロウリュOKだったので、もちろんやります!
すると、蒸気が部屋中にめぐります。画像でもわかるとおり、座面の天井部分が傾斜しているんですよね。なので、蒸気が壁に沿ってスムーズに、じぶんの背中に流れてくるのを感じられます。く〜、気持ちいいぜぇ。
15人くらいは入れる広いサウナ室ですが、1セットめは貸切状態でひとりきり。ぜいたくに、好きにロウリュを楽しみました。2セットめは、ほかに2人。陰キャなわたしですが、ロウリュしたがりなので、礼儀正しく2人におことわりを述べてロウリュしました。
前述したとおり、10時半くらいからは人が増えたのですが、サウナ室の数が多いので、サウナ室が混雑することはなかったですね。混みすぎていないというのも、集中できる環境のひとつでしょう。
TEETÄ SAUNA
TEETÄ(テータ)とは、「お茶」のこと。部屋の真ん中に鎮座するサウナストーブを、取り囲むように座るサウナ室であり、「茶室」をイメージしてつくられています。座面が広いので、あぐらスタイルがおすすめです。
室内に照明はなく、明かりとりの窓から、やわらかな自然光だけなので、心地よい暗さがすばらしすぎる…!個人的には、ここがいちばんのお気に入りで、2セットを存分に楽しみました。
やっぱり、あまり人はいなくて、ほぼほぼ貸切状態がほとんどでした。ここでも、セルフロウリュ(しかも、お茶で)が楽しめるので、じぶんの好み・じぶんのペースで、ロウリュができたのも贅沢すぎですね。
これで、集中できないわけがない。もしできなければ、それはもう、オマエの問題だとしか言いようがない。でも、だいじょうぶです。ここならきっと、誰もが集中できるはずです。それくらい勝ち確な環境が、ここにはあります。
VIHTA SAUNA
画像のとおり、ヴィヒタに覆われることができるサウナ室です。ヴィヒタとは、白樺の小枝を束ねたものであり、とてもよい香りがします。
そんなヴィヒタには、リラックス効果はもちろん、ほかにも、血行・発汗の促進や、保湿・毛穴の引き締め効果、殺菌効果があり、ヴィヒタに覆われるなど「ただの贅沢でしかない」ということがわかるでしょう。たぶん。
サウナ室のなかは、1人分ずつ仕切られていて、小部屋のようになっています。ザ・一蘭スタイルです。
そこに潜り込むと、めっちゃ落ち着くわー。そして、目の間にはヴィヒタという眼福ぶり。俺、きょうからもう、ここに住みます!とはいかないのが、切ないところです。他にも利用者はいるのですから、ほどほどにして代わりましょう。
なお、7分おきにオートロウリュがあります。その蒸気もまた、香りとあいまって室内をめぐるのが心地いい。何はともあれ、わたしにとっては唯一無二の新体験。渋谷SAUNASスゲー(←語彙力w)、とおもわされたサウナ室でした。
MUSTA SAUNA
MUSTAとは、「ダークな」という意味らしいです。ご覧のとおり、グレーな色合いにしあがっております。実際には、もっとずっと薄暗いです。ほんとうにダーク。
まぁ、ダークなサウナ室はほかでも見られるわけですが、こちらはグレーが基調なので、ほかとはフンイキが一味ちがいます。なんていうか、こう、よりシックなんですよね。男心がくすぐられる、みたいな?
そこを除けば、きわめてオーソドックスなサウナです。特徴的なサウナもよいですが、なかには、こういったオーソドックスなものがあると、安心ができるものでしょう。そういう意図もあるのだとおもわれます。
だから、落ち着く。安心して、サウナに集中できる。そういう環境です。
ところで、オートロウリュがあるっぽかったのですが、わたしが2セットしているあいだには発動しませんでした。わたしのタイミングが悪かったのか、オートロウリュの調子が悪かったのか。ちょっと気になっただけです。
立ちたいのかい?それとも寝たいのかい?
さいごに、水風呂のレポートです。渋谷SAUNASには、水風呂が2つあります。これは、WOODS側でも、LAMPI側でも共通です。だから、いつ訪ねても、2つの水風呂を楽しめますので心配ないさー。
SYVÄ
SYVÄとは、「深い」という意味。で、実際に深いです。LAMPI側は150cm、WOODS側は145cmと「関東最深級」を誇る深さがウリとなっております。これは、「新感覚!」という人も多いでしょう。
ほかにも、深い水風呂を持つサウナ施設はありますが、珍しいことにかわりはありません。深いということはもちろん、立ったまましっかり浸かれるということであり、なんなら潜れるということです。当然、潜ります。潜らせていただきます。
すると、カラダだけを冷やすのと、アタマのてっぺんまで冷やすのとでは「別モノ」であることがわかるでしょう。カラダだけを冷やすだなんて、「もはや邪道(←言い過ぎ)」とさえおもえるほどです。
水温も15℃〜16℃くらいといったところで、よく冷えています。水温計はないので体感です。といえば、サウナ室にも室温計や時計などがいっさいないんですよね。余計なものはいらない、ということでしょう。じぶんの「感覚」に集中もできますし。
MATALA
MATALAは、「浅い」を意味します。というわけで、こちらは寝水風呂です。仰向けになって、プカプカできます。これはこれで、全身がしっかり水に浸かるので、カラダ中がキンキンに冷えますね。
天井に目を向けると、水面が反射してキラキラ・ユラユラ…それを眺めていると、すっかり夢見心地です。ここは天国なのかなぁ、などとあまり呆けていると冷えすぎますのでご注意を。
なお、両水風呂の近くには「ウォーターサーバー」もあります。余計なものはないけれど、欲しいものはちゃんとあるのが渋谷SAUNAS。サウナに対する集中が削がれることはないのです。
水掛けアトラクション
ところで、水風呂に入る前には、掛け水が欠かせませんよね。この点、渋谷SAUNASには、おもしろい水掛けアトラクションがあります。
頭上の桶に水がたまっていて、桶からぶら下がるヒモを引っ張ると、水がバシャーンっ!みたいなやつです。はじめは、おもっていた以上の水量・水流でビックリしましたが、2度め以降は楽しくてしかたない(笑)
画像は用意できませんでしたので、ぜひ、現地でご体験あれー。
サ飯もぬかりはない
1時間45分ほど、しっかりとサウナを満喫したわたしは、やっぱりサ飯が食べたい。だいじょうぶ、渋谷SAUNASにはレストランもあります。こちらも広々、良いフンイキです↓
で、わたしがいただいたサ飯がこちら。ヴィーガンカレー(1,540円・税込み)と、クラフトコーラ(660円・税込み→キャンペーン中で半額の330円)です↓
わたし、ヴィーガンとかよくわかりませんが。フツーに、すごく美味しいです。サウナのあとは、塩分を欲するものであり、味覚も敏感になっているものなのですが、そのあたりにすごくマッチしているカレーですね。要は、旨いのよ。
クラフトコーラも、スパイシーでさっぱり爽やか。サウナあがりには最適です。というわけで、渋谷SAUNASは、サ飯までぬかりなし。さいごまで、サウナに集中できる施設となっております。
まとめにかえて
以上が、渋谷SAUNASのレポートです。さいごになりましたが、料金は、平日3,080円(税込み)、土日祝日3,850円、ということで、サウナ施設としては「高い」部類に入るでしょう。
これが、混みすぎない理由の1つでもあり、結果として、利用者がサウナに集中しやすい環境につながっているものとおもいます。では、高すぎるか?といえば、レポートをしたとおり、充実の施設でもありますから、高すぎるというわけでもない、というのがわたしの感想です。
なお、料金に対して、利用できる時間は2時間半まで。レストランを利用すると、30分の延長が付いて3時間までとなります。これを「短い」と見る向きもあるかもしれませんが。そのあたりは、人それぞれですね。
これもまた、混みすぎない理由の1つだとすれば、ちょうどよいとも言えるでしょう。実際に、わたしはちょうどよいくらいの時間でしたし。
ただ、料金自体は安くはないので、気軽にふだん使いはできませんね、わたしは。なにかのご褒美として、またいずれ、必ず訪ねたいサウナということにしておきます。