両極端を知るメリットとその方法

両極端を知るメリットとその方法

極端過ぎるのはよくないよねー、という見方がありますが。両極端を知ることにはメリットがあるものです。具体的なメリットとは? 両極端を知る方法とは? についてお話をしていきます。

目次

両極端を採るかどうかは別にして。

極端過ぎる! という見方があります。つまり、あまりに極端な意見や極端な考えはよろしくない的な見方です。たとえば、「平等・不平等」ということについて↓

両極端の例
  • 社会における不平等は大問題であり、平等を追求するためには再分配政策が必須である
  • 個人の自由や努力にもとづいて得られる結果が最重要であり、平等な結果を重視することは個人の権利を侵害するものであり許されるべきものではない

というような、両極端な見方が考えられるわけですが。わたし自身は、「両極端を知る」ことにはメリットがあるものと考えています。

両極端を採るかどうかは別にして、知ることには意味があるだろう、というスタンスです。では、その具体的なメリットとは? そして、両極端を知るための方法をこのあとお話ししてみます。

両極端を知るメリット

おもに3つのメリットがあるものと考えています。

あいだがわかる

冒頭、「平等・不平等」について両極端な2つの意見を並べてみました。では、世の中の人たちが、2つの意見どちらかでしかないか? といえば、もちろん、そんなことはありません。

世の中には、いろいろな意見があるわけで、中立的な意見もあるでしょう。また、極端なように見えても、やや中立寄りといった意見もあるでしょう。

それこそ極端をいえば、意見は「人の数だけある」とも言えます。この点で、両極端を知ることで、その「あいだ(=内側)」がわかるのはメリットの1つです。

もし、片側の極端しか知らなければ、「あいだ」がどれほどのものかはわかりません。両側の極端とも知らなければ、なおいっそうわからない… ということになるでしょう。

あいだがわからないとどうなるか? 物ごとを広い視野で見ることが難しくなります。逆に、視野を広げることができるように、あいだを知りましょう。両極端を知りましょう。ということです。

じぶんの立ち位置がわかる

いましがた、「あいだを知る」という話をしました。あいだを知ることで、もう1つメリットが生まれます。それは、じぶんの立ち位置がわかることです。

話をわかりやすくするために、意見を数字であらわします。両極端を0と 100として考えてみましょう。あいだの意見を整数のみとすれば、0、1、2、3… 100という意見があるわけです。

だとすれば、じぶんの意見がどのあたりにあるのかを知ることもできるでしょう。じぶんは 30あたりの意見なので、やや0寄りの立ち位置なのだな、みたいな。

もちろん、実際の意見は、数字や整数などでキレイにあらわされるものではありません。とはいえ、じぶんの立ち位置を知ることができるという点で、本質を外したハナシではないはずです。

意見をするとき、主張をするときに、じぶんの立ち位置がわからずにいることにはリスクがあります。たとえば、SNSにおける炎上などは事例の1つだと言えるでしょう。

注目を集めることができる

極端な意見には「チカラ」があります。さきほどの例でいうと、0や 100の意見にはチカラがある。極端がゆえにシンプルでわかりやすく、賛同や非難を集めやすい、ということです。

したがって、両極端を意識的に利用することで、注目を集めることができる・集めやすくなるというメリットがあります。それが、善いか悪いかの議論はさておいて。

こと「発信」という行為に関していえば、注目を集めるのは大事なことです。ひとまず注目を集めなければ、そのあとのハナシは聴いてもらうことができないわけで。

だったら、多少の誤解を招いたとしても、極端な意見を利用して注目を集めよう、ということもあるでしょう。誤解はあとでゆっくり解けばいい、とも考えられますし。

もっとも、じぶんがそのようなことをしないとしても、極端が注目を集められることを理解していれば、他人がそのような方法で注目を集めようとしているかどうかを見極められるのもメリットです。

両極端を知る方法

メリットがわかったところで、両極端を知る方法についても考えてみます。

べき論で考える

極端な意見とは、「べき論」で語られることが多いものです。つまり、「〜すべき」といった表現が多くなります。なので、意見を「べき論」に変換するとどうなるか、を考えてみるのはおすすめです。

そのうえで、両極端のあたりをつけるために「対義語」を知ることも役立ちます。片側の極端に対する対義語がわかれば、両極端を抑えることにつながるからです。

が、対義語を間違えている… ということもありえます。たとえば、「行動する」の対義語はなんでしょうか? 「行動しない」と考えてしまいがちですが、正しくは「思考する」が対義語です。

どうでしょう、対義語を取り違えてしまうと、その「あいだ」も取り違えることになりますよね。対義語については、ネットで検索できますから、日常的に利用してみるとよいでしょう。

Twitterのバズ、YouTubeサムネを観る

Twitterでバズっている投稿は、えてして極端が多いものです。極端にチカラがあることは前述しました。極端な意見や考えは、バズりやすいのです。

なので、Twitterでバズっている投稿を「片側の極端」と捉えると、両極端を知るきっかけにすることができます。という活用がありますので、いいねやリツイートして満足しているのではもったいないです。

また、YouTubeのサムネ画像も参考になります。言うまでもありませんが、サムネは「注目を集める(クリックを誘う)」ためのものですから、やはり極端が多いものです。

実際、動画の内容以上に極端になっていることが少なくありません(やりすぎるとサムネ詐欺)。それはともかく、極端な意見や表現を知るのに、YouTubeのサムネが役立つのはたしかです。

ChatGPTに教えてもらう

いまや、猫も杓子もAIです。もちろん、ChatGPTは使っていますよね? 使っていないというのなら、いますぐに使いはじめましょう。AIに仕事を奪われる、AIに人間が支配される、怖い…! とか言っている場合ではありません。

AIを活用できない人間・活用しようとしない人間が「損」をする、それだけです(←これも極端な意見)。ChatGPTにたずねれば、「極端」を教えてもらうことができます。

たとえば、「〇〇について、両極端な意見を教えて」などとたずねればOKです。とんでもないスピードで、それぞれの意見をまとめあげてくれます。これをもとに、両極端のメリットにつなげていけばよいでしょう。

もちろん、まずはじぶんで考えてみるのもよいですが。じぶんの意見というのは、そもそも偏っていたり、穴があったりもするものですから、こういうときこそAIのチカラを借りましょう。

まとめ

極端過ぎるのはよくないよねー、という見方がありますが。両極端を知ることにはメリットがあるものです。

というわけで本記事では、具体的なメリットとは? 両極端を知る方法とは? についてお話をしてみました。物の見方や考え方として、ご参考になるようでしたら幸いです。

両極端を知るメリットとその方法

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