事業をやっていれば、必ず必要になるのが経理。
イヤイヤながらもしかたなく・・・
時間やコストがかかるだけ・・・
そんな経理になっていませんか?
前提を変えれば、価値は変えられる
経理はよくわからないし、面倒ばかり。
そのようなことから「経理は税理士にお任せ(代行)」という会社も少なくありません。
ですがもしかすると、経理で損をしているのかもしれません。
税理士任せの経理が価値を落とす
結論からお話しします。
経理を税理士に任せていると、経理はその価値を落とします。
誤解を避けるためにもうすこし正確に言うと、経理を税理士に任せっぱなしにしていると、自社(自分)が関わる場合に比べて、相対的に経理はその価値を落とします。
経理を税理士に任せるということは、経理の成果を「待たなければいけない」ということです。
任せている経理の範囲が全部ではなく一部だとしてもそれは同じ。
成果を待たなければいけないことにかわりはありません。
ところで、経理の「成果(物)」とはなんでしょう。
最たるものは試算表や決算書と呼ばれているものです。
売上や経費、利益など数字の羅列が記載されているアレ。
事業をしていれば、目にしているはずです。
ですが、目にする側とすれば、それは本当に欲しい成果物なのでしょうか?
しかも場合によっては、だいぶ時期遅れ。
税理士に任せて待っているのですから、当然といえば当然です。
ですが、古い情報にどれほどの興味・関心を持てますか?
欲しいとは言えない成果物を時間をかけて待っているのが「税理士に任せる経理」です。
税理士に任せなくても、「売上や利益が記載された試算表・決算書」に価値を求める従来型経理であれば、
結果としては同じことになります。
事業をやっていれば必ず必要になるのが経理であるのに、これではその経理の価値も台無しといったところです。
「従来型」の前提を変えてみる
ではどうしたらよいのか。
任せるお客さま側も、任される税理士側も「前提」を変えてみることです。
経理の前提を変えれば、経理の価値も変わります。
たとえば、
これまでの経理 | 時期遅れの数字を、試算表・決算書という形式の紙で見れる |
これからの経理 | いますぐ、どこにいても、知りたい数字を自分で見れる |
これまでの経理、つまり従来型の経理の前提は、過去の数字を後追いし、試算表や決算書という会計の枠組みの中だけで報告される、というところに前提があります。
これに対して、これからの経理では、数字をリアルタイムで収集し、見る側の好きなスタイルで報告を受けられる、というところに前提の違いがあります。
どうですか?
「これからの経理」には、「これまでの経理」とは違った価値が吹き込まれている、そのようには感じられませんか?
でも、「数字をリアルタイムで収集し、見る側の好きなスタイルで報告を受けられる」
なんて本当にできるのか、と思われるかもしれませんね。
これも「前提」です。従来の経理の道具や方法でやっていては難しいでしょう。
でも、あたらしい道具や方法を選びなおすことによってそれは可能になります。
具体的に言うと、あたらしい道具として、積極的にITを活用します。
そのITが活きるように、方法も見直していくのです。
ITをうまく取り入れることができれば、負担を減らしながらも早い経理が、自社(自分)でできるようになります。
むしろ、経理の「作業」は自社(自分)ですべきことになるでしょう。
これで経理の「作業」は自社(自分)のこととし、作業の検証や結果の分析などを税理士には求めていくことができます。
ITは信用できるのか、やり方がわからないなど、疑問や不安もあるでしょう。
あたらしい価値を得るためには、たしかに乗り越えるべき壁はあります。
ですが、そのためにこそ専門家としての税理士がいるのです。
いまお話しした「これからの経理」はたとえば話です。
あたらしい価値を持つ「これからの経理」のカタチはお客さまの数だけあります。
イヤイヤながらもしかたなく・・・
時間やコストがかかるだけ・・・
そんな経理になっているのなら、ぜひ、自社(自分)にとっての「これからの経理」を考える機会にしてください。
事業をやっていれば、必ず必要になるのが経理。
どうせ経理をするのなら、「欲しい価値」はみずからも求めていきましょう。
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きょうの執筆後記
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ITの進化はめざましく、目を背けていると「相対的に」経理は価値を落とします。
それ自体、お客さま・税理士のどちらか一方が悪いということではありませんので、
たいせつなことは「これからの経理」を考え続けることです。
当事務所でも支援サービス「自分・de・経理」にて、ご検討いただけます。