古今東西、世の中はたくさんの名言であふれています。
自分にとって「活かせる」名言、みつけてみませんか?
きょうの名言は・・・
だいたい天地自然が公平につくりだした日に、
ある日が良くってある日が悪いなんてことあるかい。
「君に成功を贈る(中村天風さん述)」からの抜粋です。
中村天風(なかむら てんぷう・1876年~1968年)さんは、思想家でもあり、
日露戦争では軍事探偵として活躍、その後に患った重い病気をきっかけに「人生の心理」
病気克服のためアメリカにわたり、その後インドでのヨガ修行を経て、心身ともに健康を回復。
帰国後は実業界でも活躍、成功をおさめます。
後進の育成を考え、私財を投じて「天風会」を創立。
独自の理論・実践の哲学を説いた「心身統一法」で、松下幸之助をはじめ多くの著名人に影響を与えました。
きょうの名言の引用元である「君に成功を贈る」は、そんな中村天風さんの講演を文書化した書籍です。
中村天風語録を言い出せばキリがありませんが、その根底には「積極的精神」というものが流れています。
私の理解ではその精神とは、「自分の心持ちを絶えず明るい方向にむけるよう努めること」
だととらえています。
理想的な人生を望むのであれば、
消極的でいると人生は悪いほうに流れやすい、ということですね。
さて、自分を振り返ってみれば、消極的な思いに縛られることはもちろんあります。
小さなことも含めて、むしろ「ちょいちょい」消極的・・・
もって生まれた性格や、身についている癖は人それぞれですが、「常に積極的」とはなかなかいかないものでしょう。
それだけに、積極的精神にどれだけ「努める」ことができるか。
その「努める」ことの小さな積み重ねが、人生の大きな差になってあらわれるように感じます。
神や仏に気をかけすぎて縁起や相性なんかにとらわれてやしないか、と天風さんは指摘します。
そして、大安や仏滅だので日の良し悪しを思うなんてこと自体、「自分自身に消極的な暗示をかけている」
天風さんは言います。
自分が知って知らずに関わらず、蒔いたとおりに花が咲く
いま目の前にある今日は、そんな自分の思い方や考え方によって生み出されているということ
もし、いまの自分の状況に不満があるというのなら、それは不運だの、不幸だのといったものの「せい」
「重い病気」という、普通であれば不運・
私たちは日常、こんな言葉をよく耳にしませんか?
「○○がない」
「○○が足りない」
「○○のせいだ」
すぐに環境や条件を言い訳にします。
たしかに、環境や条件は自分にコントロールできないものもあります。
ですが、理不尽だと思えることにでも、「自分の蒔いたタネ」を見つけようとできるかどうか。
それはほんとうの積極性が試されている場面なのかもしれません。
そこまでの積極的な心持ちをもって、いかなる人生をも、いかなる毎日をも「自分の思い通りである」
さいごに名言をもうひとつ。
いついかなる時といえど、
心の尊さと強さと正しさと清らかさを失っちゃいけないのでありま す。
「常に心を積極的にある」ことについて、天風さんがあらわした言葉です。
いまここにいるどんな人も、もともとこの世に生まれたその時は一列平等。
生まれたての心は何の色も持たないピュアなものでした。
ピュアであるとは、生まれたときの尊さと強さと正しさと清らかさ。
自分が変わってしまった今ならば、そのピュアなところに自分の心を返す。それが積極的な心だと言います。
私からすれば、天風さんは「聖人」です。
「生まれたてのピュア」なんてカンタンじゃない、というのが本音です。
未熟モノなんですね、はい。
とはいえ、「ゼロか100か」の話だとは考えていません。
まったくのピュアか、まったくそうではないか、のどちらかということではない。
変な表現ですが、「ピュア○%」はアリだ、という考えです。
まずは、己の未熟を事実として認識し、受け入れること。
そして、「0なら10に」、次は「
これはこれでカンタンなことではありませんが、未熟であるならばそこからはじめるのみ。
「思い通り」と言える人生はその先に待つようです。
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きょうの執筆後記
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きょうは朝からテニスレッスン、そのあと家族で「辻堂海浜公園」にでかけました。
天気も心地よく、これぞ「ザ・休日」といったところです。
そんなきょうは良い日だなぁ、というのはピュアさに反するものではないでしょうね(笑)