モバイルスキャナ「ScanSnap iX100」を最近使っています。
Wi-Fi接続でケーブルレス。
その予想以上の威力には、使ってみて気がつきました。
iX100なら、「いまスキャンをしよう」と思える
すこし前に、モニターキャンペーンで「ScanSnap iX100(以下、iX100)」を入手しました。
いわゆるモバイルスキャナです。
正直、スキャナの「モバイル」に興味関心はありませんでしたがこれは使えます。
iX100がスゴいと感じる3つの要素
スキャナがモバイルである必要はあるまい?、と穿った見方をしていたわたし。
とあるサービス購入の特典としてのモニターキャンペーン。
タダならイイか、とiX100の仕様も見ずにキャンペーンに応募していました・・・
iX100が事前予想を超えて使えた要素は3つあります。
1.バッテリ駆動 2.Wi-Fi接続でケーブルレス 3.コンパクト |
こうしてみるとメーカーの宣伝文句のようですが、伝えたいのは「仕様」ではありません。
この仕様によってもたらされた「事」のほう。
もたらされた「事」とは、「いつでもスキャンをする気になった」ということです。
そもそもわたしはペーパーレス志向です。
もっとも、自宅兼事務所で仕事をするフリーランス型税理士としては、大量の紙のために割くようなスペースはありません。
ペーパーレスへの取り組みとして開業来、スキャナ付きプリンタの「EPSON PX-M650A」を使用しています。
これはこれで使えるのですが、当然、据え置き型です。
据え置き型である以上、ペーパーレスへの第一歩は「紙の持ち込み」になります。
結局、現物が紙であれば、それを持って帰ってこなければ、ペーパーレスははじまらないのです。
紙を持ち込めば、「処分」の工程が発生します。
仕事の性質上、機密性の高い書類が多く、処分には「手間とコスト」がかかります。
たとえ1枚の紙でも、かんたんにゴミ箱へポイっ、というわけにはいきません。
ペーパーレスのあるべき姿として、本当は「紙そのもの」を持ち帰りたくなかった。
わかってはいましたが、iX100の登場であらためて気づかされたのがそこでした。
iX100の充実の機能に驚け
iX100が配送されてきた日、さして大きな期待もせず梱包を解いて驚きました。
「えっ、こんな小さいの!?」
上述した「コンパクト」は長さ273mm、重量400gという仕様にあります。
余談も余談ですが、「とらや」の羊羹に近いサイズ感と重量感です。
竹皮に包まれた豪華で大きな棒状のアレです。
あれよりもほんの少し長く(2.5cmほど)、もう少し(70gほど)重い。
かえってわかりにくかったらすみません。
話を戻します。
さらに驚いたのは、読み取り速度。
セットアップを済ませて、試しにスキャン。シューーーーン(←読み込み音)
「速っ!」
公表値は5.2秒/枚(ファインモード200dpi時)ですが、数値以上に見た目は速いです。
メーカーのWEBサイトに動画がありますので見たい方はどうぞ。
昔のFAXのような、ジジジジジ・・・・みたいな「じっくり読み込み」を勝手に想像していました。
「いつの時代だ!」と怒られそうです(汗)
興味関心がないばかりに、モバイルスキャナの進化の過程も知らないわたしのこと。
ご存知の方には驚くべきことではないのかもしれませんが、悪しからず。
そして、上述の要素の「Wi-Fi接続でケーブルレス」について。
いまどきは、いろいろケーブルレスですね。
マウス、キーボードはもちろん。わたしが使っているスキャナ付きプリンタ「EPSON PX-M650A」もそう。
iX100もケーブルレス。
これはメーカーが推す「ウリ」でもあります。
従来機までは「Wi-Fi接続でケーブルレス」の仕様はなかったのです。
Wi-Fi接続により、PCのみならずスマホとも接続できます。
メーカーが推すだけのことはあり、モバイルスキャナとしての最大の強みはココでしょう。
いざモバイルスキャナを外で使おうというのに、PC必須ではおっくうです。
PCを持ち歩いているかどうか、持っていてもPCを開くべき状況かどうか・・・
iX100なら、スキャナとスマホがあればOK(スマホ側には専用の無料アプリが必要です)。
外出時だけでなく、家の中などでも好きな場所で手軽にスキャンできます。
据え置き型スキャナの前でがんばる必要はありません。
「いつでもスキャンをする気になった」というのはこのことです。
据え置き型スキャナなど「スキャンできる環境」があっても、場所や手軽さを制限されると使用をためらうことになります。
もっと紙を減らせるはずなのに、スキャンがめんどうで結局紙のまま。
iX100は、「ためらう」ことをやめさせてくれるのに十分な「手軽さ」です。
上述したさいごの要素「バッテリ駆動」。
これは、さきほどの「ケーブルレス」を補うものでもあります。
iX100は内蔵電池で動きます。
ですから使用時は電源ケーブルも不要です。
Wi-Fi接続だけど電源ケーブルが必要、では意味がありませんからね。
ちなみに、基本はPCからUSBケーブルでの充電です。
わたしはやったことはありませんが、モバイルバッテリからも充電可能なようです。
充電しながらスキャンも可能ですが、充電スピードよりもスキャンによる電量減のスピードが速いとのこと。
つまりどこかで、スキャンできなくなります。
これを補うためのUSB電源アダプタが一応別売りされています。
公表値では、満充電でA4カラー260枚分。
普通に使う分には電源アダプタは要らないように思います。
仕様面の補足をしておくと、
解像度は読取モードにより、150dpiから600dpiまでと十分な解像度を得られます。
A4紙縦の読み込みが基本ですが。
それより小さな名刺や少し厚みがある免許証やクレジットカードなども大丈夫です。
さらに便利なのはA3も読み込めること。
A3は半分に折って、A4サイズで半面ずつスキャンします。
すると、ScanSnap Managerという付属ソフト(PC用)で自動的に合成してくれます。
折り目のところにまたがる文字なり、絵なりがあることが自動合成の要件ではあります。
折り目の上は無地ということだと自動合成できません。
もう持ち歩いてしまおう
ということで、わたしにとっては使わない理由がなくなったiX100。
据え置き型スキャナ「EPSON PX-M650A」でのスキャンの機会は激減です。
いつもとは思いませんが、お客さま訪問時など、スキャンの機会が起きそうな場合にはもう持ち歩きます。
いままでは、必要があればコピーをもらうか、スマホのスキャナアプリでの撮影でした。
しかしながら、必ずしもコピーの環境があるとは限りません。
また、スマホ撮影は、クレーム(?)をいただいたこともあります。
「(大事な情報を)スマホで撮って大丈夫?」ということです。
いまどきは当たり前のことですが、お客さま心理としては理解できること。
たしかにスマホ撮影は、ノリが軽いですね・・・反省しています。
その点、スキャナという「機能的物体」は安心感があります。
スキャンするための「マシン」ですから、スキャンされることの抵抗が減ります。
むしろ、「へぇ~、スゴいね」となることもあります。
モバイルスキャナは洗練されたペーパーレスを実践するためのツール。
お客さま先での「演出」効果も期待できます。
「これはもう、持ち出そう」と決めたわたしでしたが、ひとつ難点が。
iX100は一部、華奢なパーツがあります。
給紙や排紙をするトレイ部分です。
持ち運びの際などに強い圧力がかかると折れるかもしれない感じです。
そこは商売上手、iX100専用ケースが別売りです。
ソフトケースとそうじゃないケースがあり、「そうじゃないケース」を購入。
質感を伝えるのが困難ですが、わたしの感覚でいうと「ハードケース」です。
不安を抱いた華奢なパーツを守ってくれる「つくり」といえます。
このハードケースのデメリットを語るなら、重さです。
ケース自体が165g。
iX100本体が400gですから、軽さのメリットを少々失うことになります。
そこは何を取るかですね。
お値段は約3,000円、純正ですからね、なんか微妙に高い。
けれども、持ち運ぶのであれば「買う」という選択肢で間違いないでしょう。
使う前に壊れたら元も子もありませんので。
まとめ
話が多岐に及ぶ、まとまりのない文章となってしまいました。
それほどまでに「充実の仕様・機能」と思っていただけると幸いです。
あえて詳述しませんでしたが、iX100は「起動」もスムーズです。
電源はすぐに入りますし、Wi-Fi接続も速いです。
しつこいようですが、据え置き型の「EPSON PX-M650A」よりもファーストスキャンは速くできます。
加えて、読込後の手順もお手軽で充実しています。
PC、スマホへの保存はもちろん、DropboxやEvernoteにも連携できます。
わずらわしい、じれったい部分があると「おっくう」になるものですが、iX100は細部にわたりその点をクリアする仕様・機能です。
いままで見送ってきたスキャンの機会を取り込み、ペーパーレスを進化させてくれた観があります。
今後は経理の世界でも、「電子帳簿保存」が広がっていくでしょう。
iX100などモバイルスキャナには、さらに活躍の場が増えそうです。
「食わず嫌い」をやめて、これからはその進化を見ていきたいと考えています。
念のためお断りしておきますが、わたしはモニターであるとはいえ、iX100をほめても何のメリットもありません(笑)
それでもiX100はわたしもおススメのモバイルスキャナです。
徹底的なペーパーレスにご興味のある方はぜひ検討してみてください。
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きょうの執筆後記
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昨日は基本オフ。
午前中は子供たちの土曜参観で学校へ、午後はWEBサイト制作、夕方はランニング。
充実した休日の使い方です。
勤め人の間は自分のスケジュールコントロールが甘く、こうはいきませんでした。
WEBサイトには新サービスを追加しました。
当事務所が得意にする経理活用サービスの「入り口」になるものです。
機会があればブログでも紹介したいと思います。