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捨てるのもチカラ。いまも活きる税理士試験の合格に必要だった2つのチカラ

官報

夏が来れば思い出すのは、「はるかな尾瀬」でも「遠い空」でもありません。
税理士試験です。
その「負けられない戦い」でやっていたことは、税理士試験にのみ役立つものでもありません。

目次

税理士試験も人生も長期戦

税理士試験は100点満点の試験で60点以上で合格、とされています。
実態は、おおむね上位10%が合格となるように配点が「工夫」される試験です。

税理士になるにはこの試験を「5回(5科目)」クリアしなければいけません。
仕事をしながらとなると、通常、1年に2科目の勉強・受験が限度。
多くの受験生が「長期戦」を強いられ、わたしも6年かかりました。

税理士試験をさいごまで戦うために必要なチカラ

そんな税理士試験を戦い抜くために、「絶対に必要」なチカラとはなにかと聞かれたら。
わたしは次の2つをお答えします。

1.続けられるチカラ
2.捨てるチカラ

6年ものあいだ受験をし、この2つを「明確に理解した」のはさいごの年でしたけれど。
遅っ・・・

続けられるチカラ

ひとことで言えば、継続力です。
続ける、というよりは、続けられるようにする。
もう少し具体的に言うと、「絶対に続けられる計画をたてる」ということです。

「絶対に計画を実行する」ことはたいせつなことですが、もっとたいせつなのはその前段階。
「絶対に続けられる計画をたてる」ことができれば、基本的に計画はおのずと実行されます。

ことば遊びのようですので、わたしが当時、実際に実行していた計画を参考にお話しします。

月曜日~金曜日朝1.25時間、昼0.75時間、夜1時間(専門学校に通う日は夜に+2時間)
土曜日休息日
日曜日終日6~7時間

これがわたしの勉強時間に対する計画でした。
どうでしょう、「こんなもんか」と思った方が多いのではないかと思います。
土曜日なんか、完全に休んでしまっていますからね。

そう、実は「こんなもんか」がポイントです。
計画は「こんなもん」くらいに感じ、「絶対に続けられる」ものにしておきます。
「ムリをする計画」は絶対に長続きしないからです。

余談ですが、周囲の少なくない人たちが「やれるときにまとめてやろう」的な勉強をしているのをみてきました。
ですが、そういう人に限って「まとめてやる」機会は多くありません。
まとめてやれたとしても、それは疲労の蓄積が大きいやり方ですから持続力もありません。

ちなみに、上記の計画。
これでも年間(※)で1,000時間を超える勉強時間を確保できます。
一般に言われている合格に必要な標準学習時間と比べてヒケをとることはないでしょう。
※9月から7月までの11か月を学習期間とした場合

「こんなもんか」でも継続できれば、大きなチカラにつながります。

この計画のポイントをさらに2点、お話ししておきます。
1点目は「朝と昼」です。
朝と昼を使えるかどうかは、合否を大きく分けると言っても過言ではありません。

朝は「誰にも邪魔されず、疲労度が少ないアタマ」を活かすための時間。
会社の近くの喫茶店で始業前に勉強をしていました。
また、夜は想定外の残業も考えられますので、過度な勉強時間はあてにできません。

昼は、15分くらいで昼食をさっと済ませて、45分は勉強という感じです。
昼休みをダラダラ過ごしているサラリーマン受験生が多すぎます。
きっちり休息ならそれも良いのですが、同僚などとの談笑ランチに1時間はどうでしょう。
談笑ランチを否定する気はありませんが、「いまはどちらがだいじか」は考えるべきです。

2点目は「土曜日の休息」です。
長く続けるにはじゅうぶんな休息が欠かせません。
1日自由にできる時間は、1週間という短いサイクルの中での活力源になります。
(次の)休みどころがわからない、というのはストレスの原因にもなるでしょう。
「休んだからまたがんばる、がんばったから休む」のサイクルが長期戦を戦い続ける秘訣です。

捨てるチカラ

冒頭で「税理士試験は100点満点の試験で60点以上で合格」のお話しをしました。
多くの資格試験同様、税理士試験もまた100点である必要はない試験です。

さらに言えば、「おおむね上位10%が合格」するように配点されますから、「みんなができない問題」は捨ててかまわないわけです。
この「捨てる問題」を的確に判断できるかどうかも合否を左右するポイントでしょう。

税理士試験は、試験時間に対して回答量のボリュームが多いという出題パターンがあります。
そのときに「捨てられない」は致命傷になります。

というのが、よく言われている「捨てる」について。
受験中に「捨てる」ということです。

もうひとつお話ししたいのは、「受験する前からそもそも捨てる」というチカラ。
わたしが受験さいごの6年目、2科目受験・2科目合格を果たせた最大要因です。

2科目受験は「どちらか受かればよい」という考え方ではありませんでした。
その前2年のあいだ不合格が続き、「2科目合格」は悲願としてかかげたものです。

その悲願に立ちはだかるのが「理論学習」。
これは税法の条文を覚える学習、暗記モノです。

税理士試験は、理論の試験が半分、計算の試験が半分。
そういう試験です。

受験した科目の1つは「法人税法」。
税理士試験でも試験範囲が最大ボリュームとされている科目でした。
理論学習には大きな負担感のある科目です。

理論学習には、条文がぎっしり書かれた暗記用テキストが用意されています。
そのとき専門学校で教わっていた講師の先生からの提案、
「理論のボリュームを削りたい人はテキストから削りますから」。

へっ?
にわかにはその意味を理解できないほどびっくりしました、はい。
アタマの固いわたしにはそういう発想はまったくありませんでしたので。
まぁフツーは受験生はみなさん、テキスト丸暗記ですから。

条文のうち、削っても大きな失点にならないであろう部分はことごとく削ぎ落とす。
これでおそらく全体の2割くらいはボリュームダウンできたはず。
理論の暗記量自体もさることながら、試験時には理論回答の時間も短縮できるスグれ技です。
あのときの講師の先生にはほんとうに感謝しています。

ところで、この理論学習。
上述した計画の中の時間には入っていません。
机に座って勉強できる時間を暗記に使っていては、受かるものも受かりません。

当時、往復2時間程度の通勤時間と、仕事などの移動時間が理論学習の時間でした。
理論学習はどれだけ反復できるかが勝負。
ほんとうに吐きそうになりながらも理論学習を繰り返したものです(遠い目・・・)。

最高潮?のときは、暗記用テキストは持ち歩いていませんでした。
ぜんぶアタマの中に入っていたので、という自慢にならない自慢です(笑)

2つのチカラはいまに活きる

2つのチカラの本質は、税理士試験にのみ役立つわけではありません。

人生そのものが長期戦です。
いつもフルパワーで、毎日を駆け抜けることはできません。
そういう「とき」はあるかもしれませんが、いつもはムリです。

「意志」はフルパワーであるにしても、「やり方」までもがいつもフルパワーというのはやってはマズいことだと考えています。
ひどく疲れてしまったことがあるという自分の実体験から、心底そう感じます。

わたしはいま、「日ごと」「週ごと」「月ごと」のToDoリストをもとに毎朝、その日のスケジュールを組んでいます。
翌朝、そのスケジュールに対する前日の結果をもとにToDoリストを更新。
それをもとにまた、その日のスケジュールを組みます。

それは時間的に長い視点を持ちながら、「その日にほんとうにできること」にこだわるという「続けられるチカラ」でもあります。
スケジュールやToDoリストの毎日の見直しは、「ほんとうに必要か、別な方法がないか」を判断する「捨てるチカラ」でもあります。

なりたい自分になるために、一歩づつでも近づくために、いまわたしがやっていることです。

自分にとっての「続ける」とはなにか。「捨てる」とはどういうことか。
遂げたいものに近づくために、いちど考えてみるのもよいのではないでしょうか。

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  きょうの執筆後記
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昨日は夕方まで、外出でのとあるお仕事。
雨が上がったので夕方からランニング。
今月は運動を控えていた時期もあり、目標の月間100kmは厳しそうです。

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