迷っているなら、迷わず決める。フリーランスの自宅兼事務所

自宅兼事務所

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フリーランスの開業で自宅兼事務所を迷っている、と言われたら。

わたしは迷わず、自宅兼事務所をおススメします。

時間とお金を計算したら、自宅兼事務所しかない

当ブログサイトには「自宅兼事務所」のキーワードで来られる方が少なくありません。

4か月前、「フリーランス型税理士」として開業したわたしは自宅兼事務所です。

そんなわたしが、「フリーランスの開業で迷っているなら、自宅兼事務所はおススメです」という話をします。

ずばり理由は2つ。「時間」と「お金」です。

自宅兼事務所を選ぶ理由1 年間500時間以上をムダにしたくない

フリーランスの開業で自宅兼事務所をおススメする理由のひとつ。まずは「時間」について。

自宅兼事務所のメリットについてよく言われることですが「通勤時間がない」。これはほんとうに大きいです。

実際に考えてみましょう。

もしも、通勤時間が毎日往復2時間なら。月20日間として毎月40時間。年間で480時間が自由になります。

480時間あったら何ができるでしょう?読むのが遅いわたしでも。1冊3時間として本を150冊くらいは読めるでしょう。

通勤時間が毎日往復1時間でも。さきほどの半分で年間240時間です。これでも相当なものです。

毎日の「積み重ね」がいかに大きいかがわかります。

さらに。これは1年間限定の話ではなく、何年も何十年も続くことでもあります。時間のたいせつさは開業時にしっかり考えるべきです。

時間について。もう少しダメを押させてもらうとすれば。

通勤時間があると。いつもまっすぐ「最短ルート・最短時間」で動けるかどうかはわかりません。

電車の遅延。なんとなく寄り道。そういったことは誰にでも経験があるはずです。そうだとすれば、さきほどの年間240時間や480時間というのは見積もりが甘過ぎます。

実際にはもっと、通勤で時間を消費することなるでしょう。

さらに。まだあります。

通勤はフレックスでもない限り、決まった時間に動くことが求められます。それはラッシュアワーや天候などをまともに受け入れるということ。

満員電車や、暑さ寒さのピーク時、雨風の悪天候…そういったものに体力を削られ、ときに気力も削られます。

その削られた体力・気力をアフター5や休日の時間で回復させるとしたら。やっぱりそこに時間を使います。もったいないような時間の使い方として。

時間と行動を自由にできるフリーランスになってまで、そんな通勤時間をつくる必要はありません。

もちろん。サラリーマンと違って事務所の場所は自由に決められますが、程度の違いがあるだけで通勤するのであれば時間を奪われることに変わりはないのです。

自宅兼事務所を選ぶ理由2 年間100万円をムダにしたくない

ならば自宅のすぐそばに事務所を借りるさ、と言える方ならば。それは良いですし、そもそも迷うことなくそうしていることでしょう。

そうできない理由として、きっと「お金」のことがあるはずです。その「お金」が、自宅兼事務所をおススメする理由のふたつめ。

仮に。敷金礼金ゼロで月8万円の事務所を借りた場合、年間で100万円弱かかります。

とくに入用の開業時で考えると。100万円もあればいろいろな投資や意思決定が自由になります。3年間なら300万円。ちょっとした金額です。

パソコンなど仕事環境を十分に整えたり、自己研鑽として研修費に使うなど。使い道を考えたらキリがないほど。

開業直後は自己資金の準備や借入で苦労するのですから、お金の使い方はよくよく考えなければいけません。

自宅兼事務所を迷っている理由は何ですか?

見栄を張るなら自宅兼事務所はやめておこう

フリーランスでも自宅とは別に「事務所」が必要だという場合があるとすれば。

  • 形式的に事務所がなければならない。
  • 物理的に事務所がなければならない。

といったところでしょうか。

「形式的に」というのは、自宅での開業が認められないという何らかの「縛り」がある場合。

「物理的に」というのは、作業スペースが広く必要とか、大きなミーティングスペースが必要だとか。

業種・職種によりますが、そういったことは割合としては「あまりない」のではないかと推測します。

第一。「自宅兼事務所に迷っている」という前提であれば。

迷うことができる状況に置かれている時点で、すなわち、形式的・物理的な縛りはないということでしょう。

ということであれば、迷っている理由は「見栄」という類のことでまず間違いありません。

そんなことを言うと、「事務所のひとつもないと、客に信用力がないと思われる」なんて言葉が返ってきそうです。

そうですね、その通りです。でもそれは、事務所だけの問題ではとどまりません。

他に社員がいない(あるいは少ない)、ホームページや会社案内がショボい。資本金や売上額が少ない・・・キリがない。

お客さまの言うことに合わせて対応できる資金力があるのならそれでも。ですがたいてい、そういうワケにはいきません。

もともとフリーランスになった時点で、「外見」で勝負することはやめなくてはいけないのです。

「外見」が良くなければお付き合いしてもらえないような相手は、縁がなかったと思えなければいけないでしょう。

自分が戦う「土俵」を勘違いしてはいけないということ。「外見」が大きな決め手となりうるような「土俵」でフリーランスは勝つことができません。

自宅兼事務所を選ぶということは、自分が戦うべきただしい「土俵」を選ぶということでもあります。

ちなみに。「外見」と言いましたが、自分の「身なり」には気を使いましょう。そこにはいくらかのお金も必要です。

フリーランスは自分自身のイメージが、イコール、商品・サービスのイメージ。ブランドモノをまとう必要はありませんが、少なくとも清潔感ある身なりを整える。

事務所にかけるお金よりも、そちらにかけるお金の方がたいせつだとわたしは考えています。

自宅兼事務所のデメリットにどう対応するか

自宅兼事務所にメリットがあれば、デメリットもあります。

そのデメリットにどう対応しているか、わたしの実体験でおはなしします。

オンオフの切り替えができない、のウソ

自宅兼事務所のデメリットとして、「オンオフの切り替えが難しい」という声をよく聞きます。

ウソです。そういう人は「事務所があっても」オンオフの切り替えはできません。

自分のことだからよくわかりますが、わたし自身、オンオフの切り替えは得意ではありません。

勤め人の時には、残業・休日出勤は日常茶飯事。そういう人は要注意なんです。

たとえ事務所を構えたとしても、時間や行動を自由に決められるフリーランスは結局「自分しだい」なのですから。

「自分しだい」をコントロールする術を自分なりに持たなければいけません。

この点、わたしは、

  • 仕事場所の雰囲気をつくる(部屋、家具、服装)
  • 時間の区切りをつける

ということを心がけています。

普通のマンションの1部屋を事務所として使っていますが、自分なりに仕事場所っぽくしています。

小さいながらもミーティングテーブルとミーティングチェアを置いたり。もちろんワークデスクとワークチェアはあります。

壁にはウォールステッカーを貼って、少し雰囲気を変えてみたり。

その部屋に入ったときに、「自分は仕事をするんだぞ」と思えるような環境にしたい。それが「仕事場所の雰囲気」づくりです。

服装についても仕事をはじめれば、他人と会うようなことがない日であっても、着替えるようにしています。

加えて、朝礼や掃除の時間をつくったりしながら、時間に「区切り」をつける工夫をしています。

自宅情報は公開したくない、ならしなければいい

自宅兼事務所のデメリットとして、「自宅情報の公開がイヤ・不安」というものもあります。

わたし自身、まず、事務所としての表札は出していません。

住所や電話番号について、WEBサイトや名刺に掲載しないようにしています。

その代わりに、WEBサイトの問い合わせフォームを整備。名刺にはfacebook、twitterアカウントを掲載しています。

それだけあれば、相手の方はファーストコンタクトが十分とれると考えています。

住所や自宅固定電話は非公開。事務所用の固定電話はそもそも無し。携帯電話、メールアドレスも非公開です。

少し乱暴かもしれませんが。公開中の方法でコンタクトできない方は、いまの自分にとってはやはり縁がなかったと思うようにしています。

顧客にまで「非公開」にしているわけではありませんが、さすがに不特定多数にまで「自宅情報」を積極公開したくないのが本音です。

だから、できる限りの代替手段を整えるだけです。これについては人によっては違う方法もあるでしょう。

ただ、「公開したくない」ならしなければいい、ということです。

さきほどの「見栄」の話といっしょで、それでダメならしかたないという覚悟は必要です。

その覚悟を決めた以上、わたしはこれは言わないようにしています。

「すみません、自宅兼事務所なもので・・・」。謝るようなことはしていないのですから。そこでオドオドするとムダに信用を落とします。

まとめ

自宅兼事務所で迷っているフリーランスの方は、自宅兼事務所がイイ。そういうお話でした。

その理由は、「時間」と「お金」の2点でしたね。

どちらも、事務所を構えるのとでは差が大きすぎます。具体的な「数値(時間や金額)」でイメージすることがたいせつです。

自宅兼事務所のデメリットについては、自分の「心持ち」の問題が大きいように感じます。

自宅兼事務所を選ぶ理由が腹に落ちていれば、覚悟も決まり、「心持ち」も決まるでしょう。

なんとなく「見栄」で事務所を借りちゃった、なんてことがありませんよう。自宅兼事務所についての検討はしっかりやりましょう!

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  きょうの執筆後記
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昨日は、午前中にテニスレッスン。午後は近所の買い物でのんびり。
このところ、右手首に違和感。テニスなのか、マウス操作などの腱鞘炎なのか。
すこし前からエルゴノミクスマウスというヘンな形のを使っていますがラクはラクです。

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ABOUTこの記事をかいた人

税理士レス経理エバンジェリスト、フリーランス型税理士。1975年生まれ。 フリーランスの経理・会社の銀行融資支援を得意にする、横浜市の諸留誕税理士事務所・所長。2016年4月、18年間の「勤め人」を脱して独立開業。以来、ブログを毎日更新中!