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辛い、大変、つまらない…経理の3Tを変える2つのコト

経理の3T

経理が辛い、大変、つまらない。そんな経理の「3T」を感じているあなた。

それでは経理をやめたくなるのも当然です。

だからといって、大事だとわかっている経理をそう簡単にやめるわけにもいきませんよね。それならば変えましょう、目の前にある経理を!

ポイントは2つ。「方法」と「目的」です。

目次

なぜあなたの経理は3Tに堕ちてしまうのか

経理が辛い、大変、つまらない、という話をよく耳にします。経理の3T。

3Tの理由を考えると大きく2つにわかれます。

経理をどのようにしているかという「方法」と、なんのための経理かという「目的」です。

 方法 どうしてそんなに時間がかかるの?

営業時間後に経理残業。それでも間に合わず、休日返上で経理処理。

それでは3Tを感じるのも無理はありません。経理をやめたくもなるでしょう。ところが本来、経理はそこまでの時間がかかるものではありません。

残業や休日返上が続くのであれば、経理に時間がかかり過ぎているということ。

それは経理のやり方、方法に問題があることを表しています。

目的 1か月前の月次試算表に意味はあるの?

先月分の試算表が翌月末にようやくできあがる。それで「終わった~」と安堵する。

そんな経理になっていませんか?

1か月も前の、古い試算表が「目的」になっていたら。経理が面白くないのも当たり前です。

たとえば、エアコンや冷蔵庫など、少し大きめの買い物をするとき。一生懸命、最新の最安値情報を探したりしませんか?

では、1か月前の最安値情報があったとしたら?参考にはなっても、いま買う際の役には立ちません。

試算表だっていっしょ。ヒトは情報が古くなるほど興味を持てなくなるものなのです。

経理の3Tを脱するための「方法」と「目的」

経理の3Tに堕ちてしまった理由である「方法」と「目的」についてお話ししました。

では、そんな3Tから脱するために。経理の「方法」と「目的」はどのように考えればよいのでしょうか。

方法 ただしい経理を身につける

時間がかかり過ぎている経理は、やり方に問題があると言いました。ではどうするか?

コインの裏返しのような解決策ではありますが。いまの経理の「方法」を改めましょう!

もう少し具体的に言うと、「ただしい経理の方法」をきちんと学び、身につけることです。

「ただしい経理」とは、会計ソフトなどのツール選び、ツールを活かすしくみづくり実践による習慣化という3段階を踏んでいくことで身につきます。

独学の道もありますが、誤りや勘違いがあるかもしれません。顧問税理士などの専門家に教わるのもよいでしょう。

そんな「ただしい経理」の身につけ方については、こちらの記事もご覧ください。

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目的 「未来」を「思考」できる経理へ

さきほど、「1か月前の試算表」を悪者扱いしました。なぜ、嫌うのかというと、「過去」と「処理」の匂いがプンプンするからです。

残念ながら、終わったことである「過去」を、黙々と「処理」することを「目的」とはいえません。いうなれば「作業」です。

結論として。経理の目的は。「未来」を「思考」することにしましょう!

きれいごと?そのとおりです。でも、夢や希望など、ワクワク楽しいものとは、いつもきれいごとです。経理がつまらないのは、そこにワクワクした楽しさがないからとも言えませんか?

ヒトに夢や希望があるように。会社や事業にも理念やビジョンがあります。経理はそんな理念やビジョンにつなげて考えるのが一番です。

憧れのマイホームを買いたい、欲しかったあのクルマを買いたい。そう思ったらさすがに誰でも「カネ勘定」はしますよね(笑)

カネ勘定

カネ勘定だなんて、下世話な表現ではありますが。

家やクルマといった夢や希望なら「カネ勘定」ができるのに、会社の理念やビジョンとなると「カネ勘定」しないというのはおかしく感じませんか?

むしろ、家やクルマの話である「家計」で扱うおカネよりも、ずっと大きなおカネを扱うのが経理であり「会計」です。

それぞれの「家計」が会社からの給料で成り立っていると考えれば、「家計」の源泉としての「会計」はほんとうに大事なものであるはずです。

そんな「会計」を知るための経理の目的が「1か月遅れの試算表づくり」だなんて・・・
((((;゚Д゚))))ガクブル

失礼、取り乱しました。ということで、少々ネガティブな方向から見てしまいましたが。

要は、ワクワク楽しくあるべき理念やビジョンを実現するために、「経理」を紐づけて考えましょうということです。

あんなこともかなえたい、こんなこともやりたいという思いが強いほど「カネ勘定」、もとい、「経理」のあり方も変わってくるでしょう。

きっと、もっと早く試算表が見たくなります。未来の試算表(経営計画)をつくりたくなります。お金の算段(資金繰り)にも気を遣うようになります。

経理を、ただの経理とは思わないでください。ただの作業で終わらせないでください。とてもモッタイナイから。

ワクワク楽しい経理は、そんな心持ちからはじまります。ぜひ、経理の目的を再定義してみましょう!

まとめ 理念やビジョンを税理士任せにはできない

辛い、大変、つまらない、という経理の3Tの理由には、「方法」と「目的」の問題があることをお話ししました。

そして、そんな3Tを脱するために、2つのコトについてもお話ししました。

  • ただしい経理を身につけること
  • 経理の目的を「未来を思考する」と再定義すること

ところで、経理は税理士任せだということであれば。理念やビジョンの責任まで税理士任せだ、と言えなくもありません。

経理代行などで税理士に経理を任せきりにしているようなケースです。

やや話に飛躍があるにせよ、理念やビジョンにとって、経理が欠かせないものであるならば。

やはり、経理を他人任せに「し過ぎる」というのはよくありません。

経理の目的を考えれば、税理士に任せるにしても、あくまで「主導」すべきは自身にあることを認識しておきましょう。

当事務所では、「税理士要らずの経理」を身につけるためのコンサルティング「自分・de・経理」を行っています。 

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  きょうの執筆後記
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昨日は、仕事のあと夕方に歯医者へ。
数年ぶりに歯医者に行った結果、左右に虫歯が見つかり、順番に治療していました。
1か月ぶりに仮詰め状態が終了し、歯のありがたみを実感。
こんどこそ気を付けよう、と100回目くらいで誓いました。

経理の3T

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