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税理士に頼む?それとも自分でやる?フリーランスの確定申告

フリーランスの確定申告

確定申告かぁ・・・どうしよう?

税理士に頼めばラクだけどお金がかかる。自分でやればお金はかからないけどタイヘンだ。特に開業してはじめて迎える確定申告では悩みどころです。

フリーランスの確定申告はどうしたらよいか、お話しします。

目次

税理士に頼むも良し、自分でやるも良し。目的さえ間違えなければ

ご想像のとおり。税理士に頼むか、自分でやるかに正解はありません。それぞれにメリットがあり、デメリットがあるからです。

ですから、どちらを選ぶかというのは「目的」しだい。あなたが確定申告に何を求めるか。納税すること以外に求めることなんてあるの?

ということで。それぞれのメリット・デメリットと、選択肢の目的、対象者をまとめてみます。ちなみに、税理士への頼み方は2つあります。

  • 選択肢1 自分でやる
  • 選択肢2 税理士に頼む。確定申告だけ
  • 選択肢3 税理士に頼む。いろいろと

 

選択肢1 自分でやる

文字通り、確定申告は自分のチカラで、という選択肢です。

メリット・デメリット

メリットデメリット
・お金がかからない
・自分のペースでできる
・時間をとられる
・ストレスを感じる
・計算を間違えるかもしれない
・期限までにおわらないかもしれない
・節税がわからない、できない

税理士に頼めばお金がかかりますが、自分でやればお金がかからない。「自分でやる」ことの一番の動機はそこでしょう。

その見返りとして。慣れるまでは、自分の時間をとられ、ストレスを感じることになります。これは仕方のないところです。

それよりも問題は、「間違える」かもしれないということ。不慣れな税金のことですから、間違えてしまうのも致し方ありません。当然、節税なんてわかりませんし、できません。

では、どうしよう?ということですが、税務署や青色申告会で相談するという方法があります。税務署は無料。青色申告会は入会金や会費はありますが、税理士報酬に比べればかなり低額です。

また、確定申告シーズンには、各地で税理士による無料相談会なども開催されるので、あわせて利用を検討するとよいでしょう。

税務署・青色申告会・税理士の無料相談会について
親切な人もいれば、そうでない人もいます。詳しい人もいれば、それほど詳しくない人もいることは頭に入れておきましょう。
相談をする際には、「相手の名前」を伺っておくのがよいかと考えます。そのほうが、より責任をもって、より親身にご回答いただけるはずです。

目的・対象者

確定申告について間違いなく完璧にできる、と言う方はさておいて。「自分でやる」を選択する目的は、

” ひとまず、自分なりに納税するため ” ということになるでしょう。

メリット・デメリットも考慮して、「自分でやる」がおすすめできる対象者は次のように考えます。

  • 取引の数が少ない、取引の内容がシンプル(経理処理が少ない)
  • 年商が1,000万円を超えない

ということで。売上先も売上件数も限られているなど、経理処理に負担が少ない場合は、「自分でやる」ハードルも下がります。

また、年商1,000万円を超えると、一般に消費税の納税が発生するためにハードルが上がります。「自分でやる」かどうかのひとつの目安です。

 

選択肢2 税理士に頼む。確定申告だけ

税理士に頼む際には、大きく2通りあります。確定申告の時だけという頼み方。あるいは、顧問というかたちで随時見てもらうという頼み方。まずは前者です。

メリット・デメリット

メリットデメリット
・顧問に比べればリーズナブル
・申告内容に間違いがなく安心
・お金がかかる
・税理士探しが少々手間
・節税の効果は限られる

一番のメリットは「安心感」でしょう。やはり、合っているかどうかわからない申告は不安なものです。税務署からお尋ねがきちゃったらどうしよう・・・と心配にもなります。

お金はかかりますが、「安心料」と考えることもできるでしょう。いくらぐらいお金がかかるか、というとピンキリです。

領収書など書類をガサッと渡して、記帳から全部やってもらうのか。それとも、書類整理、費目ごとの集計くらいまでは自分でやって渡すのかによってだいぶ変わります。事業の規模(年商など)によっても変わります。

ざっくりとした目安として。事業規模が小さく(年商 500~700万円前後)、集計は自分でできていれば2~3万円くらいから。事業規模が大きくて(年商1,000万円超)、記帳も全部頼むとなると10万円~20万円くらい。だいぶ幅があります。

近年、税理士報酬も価格破壊が激しく、「相場観」というものがよくわからない状況です。そんなことで、税理士選び・税理士探しも難しい点があることと思います。

価格比較はもちろんですが、税理士の人柄、仕事・お客さまに対する姿勢などもぜひ確認しましょう。実際に会ってみるのがベストですが、ホームページも参考になります。

また、多くの場合、年明けに依頼するというタイミング上、その申告での節税は期待できないことに注意が必要です。年内でなければできない節税がほとんどだからです。

目的・対象者

「確定申告だけを税理士に頼む」を選択する目的は、

” 間違いなく、納税するため” ということになるでしょう。メリット・デメリットも考慮して、おすすめできる対象者は次のように考えます。

  • 取引数がそこそこある(経理処理がそこそこ多い、いわゆる仕訳数で言うと月100件くらいが目安)
  • 年商が1,000万円超

取引数が多い場合には、手間がかかり、処理間違いの可能性も増えます。税理士に頼む動機にはなりうるでしょう。

このあとお話しする「顧問」との違いを先に触れておくと、税理士との関りを「納税」にだけ集中するかどうかです。

握手

選択肢3 税理士に頼む。いろいろと

さいごは、顧問というかたちで、税理士に随時見てもらうという頼み方です。

メリット・デメリット

メリットデメリット
・申告内容に間違いがなく安心
・効果的に節税できる
・仕事、事業全般の気づきが期待できる
・だいぶお金がかかる
・税理士探しに気を使う

確定申告の時だけでなく、普段から税理士に関わってもらう。いわゆる「税務顧問」のメリットは、確定申告だけにとどまりません。

まず、場当たりではなく、長期的・計画的に、効果の高い節税が期待できます。また、税金のことにとどまらず、仕事の考え方や仕事の仕方など幅広い提案も期待できます。

これらは「税務顧問」というかたちが、「確定申告の時だけ」という期間に限定せず、日常的にコミュニケーションがとれる状態にあるからです。

それゆえ、顧問税理士探しはなお一層気を使うものとなります。作業代行者ではなく、パートナーとしての税理士を探さなければいけません。

税務顧問の価格もやはりピンキリ。価格が安いからダメだということはありませんが、パートナーを求めるのであれば、「ある程度」の金額は必要だと考えます。

良き相談者・支援者に対する顧問料という視点で、価格の高低を捉えるようにしましょう。

補足ですが、顧問についても、記帳まで税理士に任せるか、記帳は自分でやるかという選択肢があります。もちろん価格差に影響します。

目的・対象者

「いろいろと税理士に頼む」を選択する目的は、さきにお話しした通り、

” 納税だけでなく、仕事の成長支援を期待する ” というところにあります。メリット・デメリットを考慮した、おすすめできる対象者は、

  • 取引数がそこそこある(経理処理がそこそこ多い、いわゆる仕訳数で言うと月100件くらいが目安)
  • 年商が1,000万円超

ということで、「確定申告だけを税理士に頼む」場合と一緒です。あとは、あなたのスタンスしだい、ということになります。

税理士は、本来「税金の専門家」です。ですが、「税金だけの専門家」というわけではありません。

税金や会計を起点に、お客さまの事業に広く関与するのが税理士です。「相談者・支援者」までの役割を税理士に求めるのも考え方です。

 

まとめ

フリーランスの確定申告について、税理士に頼むか、自分でやるかの話をしてきました。

どの選択肢が正解ということはありません。選択の「目的」しだいです。なにを選択するか。メリット・デメリットを参考にして、あらためて目的を考えてみましょう。

 

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  きょうの執筆後記
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税理士報酬の「価格幅」は凄まじいものがあります。しかしながら、サービス内容は「均一」ではありません。税理士ごとに違います。
税理士になにを求めるか(目的)をイメージしてから、税理士探しをするのが順序です。逆はいけません。

フリーランスの確定申告

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