ブログってどういうふうに書けばいいんだろう・・・?
そんな悩みや迷いはありませんか。ブログをはじめた当初、わたしも文章の書き方がわからずにいました。いま読み返してみると、ヒドく読みにくい・・・
もうすぐ200日。毎日書き続けているブログで、いま実践している「わたしの文章術」をお話しします。
ビジネス文書とは違う、手紙を書くのとも違う。ブログはブログの文章で
ひとそれぞれ。それがブログ文章の特徴です。
同じ「文章」でも。ビジネス文書や手紙には、一定の書き方、ルールやマナーが存在します。ある程度の「型」というものが決められています。
いっぽうで、ブログは自由。カチッとした文章を書くのも、砕けた話し言葉で書くのも書き手の自由。ビジネス文書や手紙よりも、はるかに「幅の大きな自由」がある。それがブログ文章です。
それだけに。とくにブログをはじめた当初は、文章の書き方に戸惑ってしまうわけです。そんな戸惑うあなたにおすすめの「5つのコツ」をお話ししていきます。
- 漢字は30%、一文は30文字以内
- あえての「い抜き」「ら抜き」「ん表現」
- あいまい思考、逃げ思考を使わない
- キホン構成はPREPで
- 記事タイトルの鍛え方
《 コツ1 》漢字は30%、一文は30文字以内
漢字が多すぎれば読みにくい。一文が長すぎれば読みにくい。そういうことです。
ひらがなやカタカナをうまく使おう
一般に。読みやすい文章の「漢字使用率」は30%~50%程度です。50%を超えると、「読みづらいなぁ」と感じるようになります。たとえば、
現在、国税を口座振替により納付して頂いた方には、口座振替の都度、金融機関から領収証書が送付されておりますが、会計検査院の指摘を踏まえ、国の経費節減の観点から、平成二十九年一月から領収証書を送付しないこととする予定ですので、納税者の皆様の御理解と御協力を御願い致します。
どうですか、読みづらくないですか?この文章の漢字使用率は57%です。それでは、漢字の一部を「ひらがな」に変えてみましょう。
これまで、国税を口座振替により納付していただいた方には、口座振替のつど、金融機関から領収証書が送られておりますが、会計検査院の指摘をふまえ、国の経費節減の見かたから、平成29年1月から領収証書をお送りしないこととしますので、納税者のみなさまのご理解とご協力をお願いいたします。
どうでしょう。表現を少しいじって、これで漢字使用率は40%です。専門用語はいじれませんが。漢字表現を「ひらがな」や「カタカナ」に置き換えることで、読みやすくすることができます。
これはわたしの感覚値ですが、漢字使用率が30%くらいになると「かなりラクに読める」カンジがします。
こまめに「。」を使おう
さきほどの文章。ひらがなを多用しても依然読みにくい。お気づきですよね。そう、一文が長すぎるんです。
これについて、ドイツの神経生理学者 エルンスト・ペッペル博士の仮説が参考になります。それは、「ヒトが感知できる、一番長い時間は3秒である」。つまり、読むのに3秒以上かかる文章は「長すぎる」ということです。
これをフツーの読書スピードで考えると、一文は30字から40字。これを超える文字数の一文は、「わかりにくいなぁ」となってしまいます。ですから、「。(句点)」をうまく使いながら、文章を小分けにするということが必要になります。
漢字使用率、一文の文字数はWordで測れる
マイクロソフトオフィスのWordを使えば、漢字使用率や一文の文字数をカンタンに測ることができます。いちど、自分のブログ記事を測定してみるとよいでしょう。
- 測りたい文章をコピペ
- 「校閲」メニュー → 「スペルチェックと文章校正」を選択。こんなカンジです ↓
※ 「読みやすさの評価」は「Wordのオプション」で設定が必要です
- 「ファイル」メニュー →「オプション」
- 「文章校正」→ 「文章の読みやすさを評価する」にチェック
《 コツ2 》あえての「い抜き」「ら抜き」「ん表現」
ただしい日本語は捨てる、というのが読みやすさにもなりえます。
「い抜き」「ら抜き」
誤った日本語、稚拙な表現とされる「い抜き」「ら抜き」ではありますが。これらは、わたしたちのハナシ言葉には頻繁に使われます。
したがって、リズムよく読んでもらうという点では。あえて、「い抜き」「ら抜き」を使うということもアリでしょう。たとえば、
- 「い抜き」 本を読んでいる僕 → 本を読んでる僕
- 「ら抜き」 朝早く起きられる → 朝早く起きれる
「ん表現」
同様に、音が「ん」に変化するという表現もハナシ言葉には使われます。たとえば、
- どういうことかわからないのです→ どういうことかわからないんです
ビジネス文書や手紙ではNGでしょうが。ブログ文章では「読みやすさ」を重視して、わたしはあえて使っているフシがあります。言葉づかいも、使う人の意図しだい。そのように考えています。
《 コツ3 》あいまい思考、逃げ思考を使わない
自信無さげ、あるいは、責任逃れな表現には気を付けています。
「思います」
感情としての「思う」を使うことはありますが、「考え」としての「思う」は使いません。たとえば、
- Bよりも、Aのほうがいいと思います。
特に税理士として、専門家として、意見や考えを述べるシーンでは100%使わないようにしています。「思う」にはどうしても、自信の無い弱々しいイメージがつきまとうからです。「思う」レベルであれば、言わない方がイイ。
「~のようである」「~と言われている」
自分の意見や考えを、ヒトのせいにするような表現もキライです。たとえば、
- 世間の見かたは、Cのようである。
- Dが正しいと言われている。
CやDが間違っていても、世間や周囲の責任にできる。責任逃れするような表現はしないように心掛けています。ブログは、情報の発信者となる以上、「発信者として責任は負うべき」という考えです。
《 コツ4 》キホン構成はPREPで
有名なPREP法は、ブログ文章構成の王道です。
PREPとは
有名なプレゼン手法にPREP法があります。これは、次の4つの頭文字をとったものです。
- Point(結論)
- Reason(理由)
- Example(例示)
- Point(結論)
さいしょに「結論」を言い、その「理由」、「例示」を話し。さいごにもう一度「結論」で締めくくる。説得力が高い、と言われる構成がPREPです。
移り気な読者のために結論ありきで
PREPとは対照的に、物事の背景や理由から入るという構成もあるでしょう。ビジネスシーンでは、「じっくり」話を進める手法もありますよね。
ところが、ブログの読書はたいへん「移り気」です。いくらでも、すぐに情報をとることができるネットの世界で。「あなたのブログだけ」に構っている義理もヒマもありません。
ハナシの前置きが長すぎると、結論にいく前に飽きてしまう。あなたのブログページから離脱する。ということがカンタンに起きてしまいます。
だからPREPで、まずは結論から書いて。少なくとも伝えたいことは「先に伝える」ことで、不満を持たれないような導入部をつくる必要があります。
《 コツ5 》記事タイトルの鍛え方
「結論ありき」の延長線上の話として。タイトルで読み手の気を引くことがたいせつです。
人気を集めているニュースタイトルを真似る
読者はブログ記事の「タイトル」を見て、その記事を読むか、読まないかを判断しています。どれだけ素晴らしい「記事本文」であっても、タイトルがつまらなければ見てもらいにくくなってしまいます。
自分がネットで情報収集しているときもそうですよね?ということで、参考になるのが「アメーバニュースの総合アクセスランキング」です。
ここには文字通り、アクセスを集めているニュースのタイトルが並んでいるわけですが。限られた文字数でつけられたキャッチーなタイトルは、ブログ記事タイトルのヒントが詰まっています。
上記ランキングを参考に、だいたい30字前後で記事タイトルをまとめるように訓練してみるとよいでしょう。
キャッチコピーのパターンを知っておく
「売れる」キャッチコピーにはパターンもあります。ということで、そのパターンについて知っておくと、記事タイトルにも応用できます。
わたしが参考にしている書籍はコレ。テーマ別に、1,000のキーワードが納められています。キーワードとともに使用例も表示されていて、わかりやすく使いやすい!
まとめ
伝わるブログの文章 5つのコツについてお話してきました。
途中で触れたとおり、ブログの文章は自由です。自由だからこその悩みは尽きないわけですが。どうしたら伝わるかな、読みやすいかな、ということに一番の気を配り、文章を書いてみましょう。
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きょうの執筆後記
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自ら執筆を重ねることはもちろんですが。ヒトのブログにたくさん触れることはとても有用です。わかりやすいと思える文章を多く目にすることで、自分の文章も確実に変化します。
有名ブロガーさんの記事だって、いくらでも読み放題。ブログの教材はいたるところにあります。