名刺にはどんな項目を入れればいいのかなぁ・・・
フリーランスになって、独立開業。「さぁ、名刺をつくろうか」というときに少々悩ましいのが、その記載項目です。
そんな悩みに対する一つの答えとして。わたしが使っている名刺の2枚持ちについてのお話をしていきます。
思い切りのいい名刺づくりをしたいなら2枚持ち
フリーランスとして働くようになってから1年と4カ月。名刺については試行錯誤し、いまにいたります。
結果、名刺は2枚持ちになりました。2種類の名刺を作り、用途に応じて使い分けています。
ひとつはいわゆる「営業」バージョン。個性の表現を最重要視した項目を記載した名刺。ちょっとばかし、奇もてらいます。これが1枚目。
2枚目は「ノーマル」バージョン。杓子定規な項目を記載した名刺。言うなれば「マジメ」な名刺です。
だからといって、「営業」バージョンが不真面目でふざけているというわけではありません。
むしろ大真面目に、営業面での効果を考え、特化した末に。遊び心も加えた名刺になった。そんな位置づけです。
それでは、この2枚の名刺について。各記載項目と目的・役割などについてお話をしていきます。
名刺1枚目・営業バージョン(両面)
個性の表現を最重要視した「営業」バージョンの名刺。両面刷りですが、まずは表面から ↓
表面・項目① 氏名
氏名はカタカナにしています。モロトメ ジョー。よく聞かれますが本名です。
ただし、漢字で書くと「諸留 誕」。誕生日の「誕(たん)」と書いて「じょう」。いやいや、ムリ。読めないから。
そんなこともあってのカタカナです。ついでに「ジョウ」は野暮ったいので「ジョー」にしました。
その成果として全体に「胡散臭く」なりました(笑) 賛否両論ではありますが、初対面での話題作りに一役買ってくれています。
ただ自分の本名を記載するだけではありますが、その見せ方ひとつで個性を出せるチャンスはあるはずです。
個人的には「モロトメ☆ジョー」とか、「モロトメ ジョー、」とかもおもしろくない? って、思いますが。たぶん周囲の反対を押し切れないのでガマンします。
表面・項目② 肩書
肩書や資格と言う面ではいろいろあるのですが、「税理士レス経理エバンジェリスト」にしています。
絶対にふざけてるだろ? と言われそうですが、ふざけてはいません。「なにそれ?」とツッコんで欲しくて書いています。
手ごたえとしては、こちらの期待どおりにすぐさまツッコんでくれる人半分。既読スルー半分です。
後者に関しては「既読」かすらも不明ですが。ソッとしておいてあげよう、とのやさしさかもしれません。ありがとうございます。
ところで、「税理士レス経理」とはわたしがつくった造語です。
世の中に、経理は税理士任せという個人事業者・会社は少なくありませんが。いまの時代、経理は税理士無しで。ITを活かして、じぶん・自社でやったほうが有意義だよ! とのメッセージです。
そんな「税理士がいなくても(税理士レス)できる経理」を、少しでも世の中に広める伝道者(エバンジェリスト)になりたい。という強い思いから決めた肩書です。
だから、これっぽっちもふざけてはいません。でも、ウケは少々狙っております。と、わたしの肩書の話はともかく。
肩書自体に決まりはありません。特にフリーランスには、会社による縛りや管理もありません。自由奔放に、いろいろな肩書を発想してみるのも良いでしょう。
要は、自分が何をするヒトなのか、したい人なのかを伝えることです。
表面・項目③ ブログサイトURL
当ブログサイトのURLを掲載しています。
わたしの個性や、考え方、仕事の内容などのすべてはそこにある、そう言っても過言ではありません。
独立開業してからおよそ500日、内容は公私にわたり記事を書き続けています。だからお願い、わたしのことを知りたい人はブログ読んで! そういう気持ちでおります。
表面・項目④ SNSアカウント
TwitterとFacebook、2つのアカウントを「連絡手段」として載せています。
縁あって知り合い、なにかご連絡を頂けるようなことがあれば、TwitterかFacebookからメッセージをお願いします。そういう意味です。
理由は後述しますが、メールアドレスや電話番号は営業バージョンの名刺には記載していません。その代わり、とも言えます。
ITに興味・関心・理解がある方であれば、TwitterやFacebookは「標準装備」と言うべき世の中。連絡手段としては、これで十分だろうとの考えです。
なにより、自分のメールアドレスを不用意にばらまくデメリットを回避するための策でもあります。
表面・項目⑤ キャッチフレーズ
デザイン的に淋しかったことを理由に、入れてみました。言葉の意味は、さきほど「肩書」で触れたとおりです。
ちなみに、デザインはすべてわたしの手によるものです。デザインに関してはまったくの素人ですから、「基本がなっちょらん!」というようなことは多々あるのでしょう。
でもいいのです。自分で作るのが好きで楽しいのだし。何かあれば、すぐに手直し、変更できるのも魅力です。
表面 色あい
裏面の話をする前に、表面の「色」について。割とビビッドなブルーです。正確には「天色(あまいろ)」という色を使っています。
このブログサイトのブルーも、同じ「天色」とし、コーポレーションカラー的に採用しています。
天色自体はともかく。全面ブルーに白文字とは、派手過ぎないか、ノリが軽くないか、賛否ありましたし、ありますが。
やはり個性とインパクトを重視してのこと。用途を「営業」に特化しているからこそ、思い切ることができる部分でもあります。
裏面・項目⑥ プロフィール
裏面いったいに、できる限りのプロフィールを掲載しています。
顔写真は、あとで「あぁ、あの人ね」と思い出してもらうため用。名刺をもらう方の立場として考えると、わたしは写真入りが助かります(← きちんと記憶しておけ、という話)。
「得意なコト」については、自分の仕事をひとことで言うと・・・ ということで書いています。
要らない情報とも取られかねない「身長と体型」を載せたのは、顔写真とあわせて全体の雰囲気を思い出していただくため。
生年月日は年齢の近い方などの親近感にもなりえるので掲載。血液型を載せたのは、どういうわけか日本人は血液型(占い)が大好きだからです。A型?だと思ったよ、みたいな。
あとは、趣味も兼ねて、ブログやランニング歴、好きなものについても触れています。
さいごは履歴書的略歴。どんな地域や仕事で生活をしてきたか、のイメージとして。
略歴で言うと、「学習院大学」についてはOB・OGの数が比較的少ないこともあり、ご興味から初対面時のネタとして取り上げていただく機会も多く。
というわけで、略歴については「イジってもらえそう」なところを精査して記載するのがおすすめです。
名刺2枚目・ノーマルバージョン(片面)
いたって普通、マジメな「ノーマル」バージョンの名刺。こちらは片面刷り(画像をうまく取り込めず、色が薄くてすみません!) ↓
項目① 氏名
フリガナこそ「モロトメ ジョー」ですが、こんどはきちんと「漢字」です。
この名刺の用途、お渡し先は、税務署など仕事上関わる役所関係・銀行・お客さまなど。平たく言うと、「きちんとした場面」で使います。
遊び心がアダになるような場面では「営業」バージョンは使えませんので。その場の空気を読んで、使い分けることになります。
開業当初、2枚持ちをしておらず。とある銀行で「モロトメ ジョー」と氏名を表記した名刺を出したところ、怪訝なお顔をされていました。そりゃそうでしょうね。
この事態を真摯に受け止め、「ノーマル」バージョンを作成した次第でございます。
項目② 肩書
こちらも遊び心は排除して。社会的信用を考慮し、「税理士」にしております。
こうしておけば、あらゆる場面でなんの問題も起きません。でも、営業の場面ではむしろ何か起きて欲しい。
やはり、2枚持ちです。
項目③ メールアドレス
「営業」バージョンではブログサイトURLを記載していた場所に、代わりにメールアドレスを記載しています。
TwitterやFacebookで連絡というわけにはいかない相手には、メールでの連絡が必要になりますので。
これを「営業」バージョンにまで記載すると、どこにメールアドレスが流出するか分かりません。
勝手にメルマガやら案内やらが送られてくることにもなりかねず。そのたびに配信停止やクレームの返信をしてイライラしているのでは不健康です。
大事なメールのみを扱うためのメールアドレスについては、「ノーマル」バージョンの名刺だけに記載をすることで対応しています。2枚持ちならでは、です。
項目④ 住所・電話番号
「営業」バージョンには載せていなかった住所・電話番号も、「ノーマル」バージョンには載せています。
「営業」バージョンにも住所・電話番号を載せればいい、という考えもありますが。それでも記載しない理由は、メールアドレスと似たようなところです。
不要なDMが送付されてきたり、電話がかかってきたりというのは避けたいもので。
結果としてゼロにまではなりませんが、DMも電話も減らすことはできているでしょう。
また、自宅兼事務所ということもあり。正直なところ、「自宅」部分について露出を増やしたくないという思いもあります。
自宅兼事務所のデメリットとも言えますが、それを上回るメリットを感じている今。2枚持ちをすることでデメリットをカバーしています。
項目⑤ キャッチフレーズ
やはりデザイン上、「営業」バージョンと同じ文言を入れております。
要らないといえば、要らないかも・・・
いちど、この名刺を渡した税理士の方から「税理士レスってなに?」と言われました。
同業者相手に説明するのがちょっとメンドーだったので「税理士は要らないんじゃなか、と。」とだいぶ端折って話したら敵対視されました(笑) こんどからはちゃんと説明します。
色あい
おとなしくベースは真っ白にしています。そこに「天色」の文字。そこは黒にしとけよ、というところかもしれませんが。あまのじゃくですねぇ。
また、「営業」バージョン、「ノーマル」バージョンともに、「ポリプロピレン加工」というものを施しています。要は光沢のコーティングです。やや厚めの紙に、両面光沢を付けるように注文。
どこかで聞いた話ですが、ペラペラで安っぽい名刺は捨てるのに心理的負担が小さく、そうでない名刺は心理的負担が大きく、保管される可能性が高いものなのだそうです。真偽のほどは不明。
ちなみに、名刺のデータ作成は自分で行い、そのデータを入稿。印刷部分を外注ということで名刺を作成しています。送料込みで100枚 2,500円はかかりません。便利な世の中です。
まとめ
名刺の記載項目と2枚持ちについてお話をしてきました。
フリーランスにとって、名刺はひとつの自己表現ツール。ちょっと遊び心があってもいいだろう、というのが持論です。
ただし、TPOはわきまえる必要があり。遊び心を発揮するには、2枚持ちもあわせて検討するとよいでしょう。
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きょうの執筆後記
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