きょうの一冊一言は、
フジテレビのテレビドラマ 『コード・ブルー 3rd SEASON』
この一冊、ではなく一ドラマから、きょうの自分に活きるひとことを、名言を。レビューしながら見つけ出していきます。
「コード・ブルー 3rd SEASON」の内容紹介
いつもは書籍の中から、気になるひとことや名言のお話をしているこの「一冊一言(いっさついちごん)」のコーナーですが。
きょうは書籍ではなく、テレビドラマを題材にした一冊一言です。というわけで、言うなれば「一ドラ一言」。一冊一言の番外編でございます。
普段はまずテレビドラマを見ないわたしですが、「コレは好き」ということで見てました。コード・ブルー 3rd SEASON。
山Pの山Pによる山Pのためのテレビドラマです。って、ちがうか。フジテレビによる月9の医療ドラマですね。べつに山Pのモノではないです。
でもまぁ、「山Pありき」と言っても過言ではないほどに、男前な山Pがクローズアップされております。モテない男のひがみに聞こえますか、そうでしょうそうでしょう。
ちなみに山P(やまぴー)とは、ジャニーズ事務所所属の人気タレント山下智久さんの愛称であって、プロデューサーである山さんの呼称ではありません。だから誰だよ、プロデューサー山さんって。
そんなコード・ブルーですが、2008年に1st SEASONとしてはじまり、2009年には2nd SEASONと続き。このたび、2017年7月からは3rd SEASONが放映されていました。
ある病院の救命救急センターに、フェロー(研修医)として赴任した若き医師たちが、ドクターヘリのフライトドクターを目指して奮闘する姿を描いた1st SEASON。
3rd SEASONでは、「医師として10年以上のキャリアを持った彼らは仕事もプライベートも自分の人生と向き合い始める年代に達しそれぞれの道を歩みだしていた(by フジテレビ)」という設定です。
10年経っても、藍沢先生(山P)はずーっと男前だし、白石先生(ガッキー)は相変わらずかわいいし、緋山先生(戸田恵梨香)はますますかっこいい。藤川先生(浅利陽介)もイイですよ、はい。
要するに、「いつもの」コード・ブルーです。そこらへんは変わっていません。安定かつ安心のコード・ブルー。これは視聴率とれますわ、王道だわ。雑な内容紹介を終わります。以上。
きょうの一ドラ一言
『コード・ブルー3』から、わたしが見つけ出したとびきりの名言、一ドラ一言は・・・
自分のせいで死んだなんて、思い上がりもいいところだ。
医者はしょせん、助かる命しか救えない。手の施しようのない患者を、神のように救うことなんてできない。
救える命を確実に救う。そのために日々学んでいる。それは、俺も同じだ。
【コード・ブルー 3rd SEASON ・最終話より / 藍沢耕作(山P)の名言 】
ある患者を救命できずに落ち込むフェローの横峯(新木優子)に、藍沢先生(山P)がかけた言葉です。
甘えを許さず突き放すようでいて、誰よりも優しく、誰よりも強い。そんな山Pに、300万人くらいの女性が眼をハートにしたんでしょうな。いやもっと、500万人くらいかな・・・?
冗談はさておき(あながち冗談でもないとは思うけれど)。とくに、「救える命を確実に救う。そのために学んでいる。」というのがいいですね。
これを誰にも当てはまるような表現で置き換えるならば、「できることを確実にやる。そのために日々学ぶ。」ということでしょう。
目の前の努力を怠り、スーパープレーを夢見てばかりいたって、結局はなにもできない、救えない。まずは、いまの自分にできることを、確実にできるように努力する。
その積み重ねの先に、できること、救えることが増えていく。自分が成長していく、そんな理解でよろしいでしょうか。わたしはそのように理解しました。
日々の努力を惜しまない。目の前の時間をムダにしない。一分一秒を懸命に生きる。ありていな言葉ではあるけれど、口で言うほど易しいことではありません。カンタンじゃない。
だから、それをほんとうにできる人がすごいわけで。イチロー選手も言っていましたよね、「小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行くただひとつの道だ」って。
ローマは一日にしてならず。ヒーローは一日にしてならず。山Pも一日にしてならず。きょうの格言。なんだそれ。
その他 注目の一言
一ドラ一言以外に、『コード・ブルー3』から見つけた気になる一言を。
ある先生に言われたの。遠回りすることで、見える景色もあるって。
人それぞれでいいんだと思う、どんな景色が見えるかは。
【コード・ブルー 3rd SEASON ・第6話より / 緋山美帆子(戸田恵梨香)の名言 】
医師のあるべき姿勢と自分自身の姿勢とのギャップに悩むフェロー・名取(有岡大貴)に、緋山先生(戸田恵梨香)がかけた言葉です。
人は、なりたい自分になかなかなれず、生きたい道をなかなか進めず。もどかしさの中で悩むことがあるものです。って、他人事ではなく、もちろんわたしだってそう。
そんなとき、他人をうらやんだり、自己否定してみたり、焦って落ち着かなくなったり。惑い、迷います。
うまくいかない毎日を前に、自分だけがなんだかすごく人生の遠回りをしているような気分になる。そういうこともあるでしょう。となりの芝ばかりがいつだって青く見える。
けれども。遠回りすることで、遠回りしたからこそ、見える景色がある。わかることもある。だからいいんじゃないの、遠回りしたって。と、緋山先生は言うわけですね。
そして、「人それぞれでいいんだ、どんな景色が見えるかは」という自己肯定を促します。
そうです、自分は自分、他人(ひと)は他人(ひと)。自分の感じるままにその道を生きよ、とのメッセージに泣ける一言でした。
「たったひとり」に向き合っているのか
コード・ブルー3の中から、気になる名言をさらに続けます。次はこれ。
次は無いのよ。わたしたち医者には次があるけど、患者さんは命を落としたら、もう次は無いの。
【コード・ブルー 3rd SEASON ・第5話より / 白石恵(ガッキー)の名言 】
救命の現場でおかした自分の診断ミスをのんきに受け流すフェロー・名取(有岡大貴)の言動に、キレた白石先生(ガッキー)が放った言葉です。
言うまでもなく、重いですね。すごく重い。重たい。それが命の重みなのでしょう。「命の重み」などというと、安っぽくなるばかりですがそういうことです。
医者にとって、その患者はたくさんいる患者のひとりに過ぎないかもしれない。でも、患者自身は「かけがえのない自分」です。代わりはない、ほかのだれでもない。
これもまた医者に限らず、おのおの自分の仕事に置き換えることができるでしょう。
目の前のお客さま(患者)は one of them(大勢のなかの一人)ではない。only one(たったひとり)のお客さまです。
ただの綺麗事で済ませてはいけませんね。綺麗事であろうと、ありふれた正義であろうと、真実を真実として真剣に受け止める勇気を持たねばなりません。
日々、自分の目の前にいるお客さまに、自分がかかわる仕事に、そのような真剣さを持ち合わせているのか? そう問われたようで、ドキリとした一言でした。
結果がすべての俺たち
コード・ブルー3では、話中で登場人物によるナレーションが入ります。ここにもイイ言葉があふれています。
わたしたちはもう昔の自分じゃない。落胆が成長につながる時期はとっくに過ぎてしまった。
今のわたしたちに求められるのは、成長ではなく結果。それだけだ。
【コード・ブルー 3rd SEASON ・第6話より / 白石恵(ガッキー)のナレーションからの名言 】
失敗や試練を乗り越えて成長する若きフェローたちを前に、白石先生(ガッキー)が自分へと問いかけるようなナレーション。
もう若くない。落胆を経て成長するなどと言っていられる自分ではない。中堅の悲哀です。悲哀であり、哀愁であり、憂鬱です。
若者には「失敗も成功のマザー」とか言いながら、かれらの落胆を容認しながらも、自分自身は失敗して落胆しているようではいけないのです。
でもまぁ、「成功のマザー」とは言わないなフツー。そう言ったのは長嶋茂雄さんであって、フツーの人は「成功の母」と言ったほうがいいです。説得力がある。
とにかく。求められるのは結果、それだけ・・・ あぁ、オレもだわ。と泣けてきた瞬間でした。泣くな。がんばれ。
自分に「ラク」を許さない
やはり、さいごは男前・山Pの名言で締めましょう。
医者が賭けに負けて、大きな代償を払わされた患者を見て医者は思う。
自分も何かを失うことで、背負った重荷を下ろすことができればどんなにいいかと。
しかし、それは許されない。
【コード・ブルー 3rd SEASON ・第7話より / 藍沢耕作(山P)のナレーションからの名言 】
「賭けに負けて、患者に大きな代償を払わせる」ことになってしまった藍沢先生(山P)が、ナレーションで語った言葉です。
どれだけ全力を尽くしても、どれだけの万策を講じても、まちがいやミス、あるいは想定外は起こりえます。「そのとき自分はどうあるべきか?」に対する解と言える言葉です。
自分を傷つけることで、そんな自分をかんたんに許すような人間にはなるな。辛い現実から逃げるな、自分と向き合い続けろ。そう強く決意する漢(おとこ)の言葉ですね。
べつに「漢」じゃなくてもいいです。男の中の男じゃなくてもいいです。女の中の女でもいいです。女の中の女はよくわかりません。
要は、ラクな道に逃げるなよ。そういうことです。それを山P的に言うとこうなる、という名言でした。
まとめに代えて
コード・ブルー 3rd SEASONからの一ドラ一言について、お話をしてきました。
2018年には映画化も予定されている人気シリーズ。その人気を1st SEASONから支えるドラマ主題歌、Mr.Childrenの「HANABI」もまた名言に溢れています。
本記事のまとめに代えてこちらをどうぞ ↓
どれくらいの値打ちがあるだろう? 僕が今生きているこの世界に
すべてが無意味だって思える ちょっと疲れてんのかなぁ
【 Mr.Children「HANABI」より引用 作詞・作曲:桜井和寿 】
ドラマのクライマックス、この曲のイントロが流れ。続く上記Aメロの歌詞は、コード・ブルーの世界観そのものです。
「この世界に、どれくらいの値打ちがあるか」だなんて切なすぎて涙が出ます。だから泣くな。がんばれ。
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きょうの執筆後記
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