きょうの一冊一言は、
メンタリストDaigoさん著 『人生を思い通りに操る 片づけの心理法則』
この一冊から、きょうの自分に活きるひとことを、名言を。レビューしながら見つけ出していきます。
まずはカンタンに内容紹介
心理戦を華麗に制する姿が見る者を魅了する、メンタリストDaigoさんの著書です。
タイトルの「片づけ」に惹かれての購入でした。メンタリストという立場から語られる「片づけ」とは、いったいどういうものなのであろう? そんな興味から。
ちなみに「メンタリスト」とは、このように解説をされています↓
超常現象パフォーマーのメンタリストDaiGoが肩書きとして使用し、日本に広めた言葉。彼の定義では、心理学に基づく暗示や錯覚などのテクニックを駆使し、常識では考えられないようなパフォーマンスを見せる人を指す。
コトバンク /メンタリスト より抜粋
超常現象のように「モノが片づく」ことを期待しているわけではないけれど。世にあるたくさんの「片づけ術」とはきっとちがうはず。という、わたしの予想はズバリ的中でした。えっへん。
いわゆる「片づけ術」とはなにがちがうのか? それは、「モノが片づく」「部屋が片づく」ということを、片づけのゴールにしていないところです。
Daigoさんが言うところの「片づけ」は、単なる手段であってゴールではない。ただ片づけておしまい、ということではありません。
では、片づけのゴールとは? 「片づけることによって、人生を最大化し、幸福を手に入れる(本書「はじめに」より抜粋)」と、Daigoさんは言います。
つまり。いま目の前にあるものを片づけることで、同じく目の前にある人生をも変えてゆく。そんな本書の目次は次のとおりです↓
第1章 自由な時間が増える! 片づけの基本・3原則
第2章 心理的片づけで得られる5つのメリット
第3章 迷わずに捨てる! モノが勝手に減っていく7つの質問
第4章 これで二度と散らからない! 毎日の片づけ習慣7
第5章 理想の部屋をつくる! エリア別・片づけの鉄則5
第6章 スケジュールの片づけ 時間を最大化する7つのテクニック
第7章 迷わない人生を生き、人生を最大化する8週間プログラム
読む人を納得させてくれる理論・理屈はもちろんのこと、すぐにはじめることができる実践法にも富んでいます。
「あぁ、いつもいろいろ散らかってんだよなぁ」という人はぜひ。片づけをきっかけに、周りの人生ごと変えていく。そんな一冊です。
きょうの一冊一言
『人生を思い通りに操る 片づけの心理法則』から、わたしが見つけ出したとびきりの名言、一冊一言は・・・
限りある時間やお金、体力や注意力といった自分のリソースを、人生において達成したい目標に集中できているかどうか
上記の言葉は「幸福な人とそうでない人との決定的な違い」として、本書の冒頭にて、Daigoさんが挙げているものです。
生まれ持っての才能とか、恵まれた環境というのも、幸福を左右する要素ではあるけれど。それよりなにより、自分のリソース(資源)を目標に集中できるかどうかだ、と。
リソースを集中するにあたり、散らかっていれば集中できない。結果として、達成したい目標は遠のいていく。
これについて「たとえば」を挙げればキリがなく。
いつも身の回りの探し物ばかりをしている(あの書類がない!あのペンがない!)とか、モノが多すぎて選ぶのに迷ってばかりいる(なにを着ていこう?どれを持っていこう?)とか。
自分自身にも思い当たるフシはたしかにあります。あるはずのモノを探しているときのむなしさとイライラといったらもう…
もしそんなことばかりということであれば、「幸福な人」とは言えませんね。むしろ不幸です。
だから、散らかったモノを片づけよう、人生に集中できる環境をつくろう。と、Daigoさんは言っています。
その他 注目の一言
一冊一言以外に、『人生を思い通りに操る 片づけの心理法則』から見つけた気になる一言を。
要らないものを捨てることが「片づけ」ではない
片づけの「本質」として、Daigoさんは次のように言っています。
本来の片づけとは、大事なモノ、持ち続けるモノを選ぶことです。
逆説的に、「捨てる方法」や「捨てる技術」というものは、「片づけ」の本質ではないということです。捨てることは捨てるのだけれど、本質ではない。
とかく、「片づけ」というと、「いかに捨てるか」のハナシがありますが。それは目的を見誤ったやり方だ、と。
捨てるモノ、要らないモノにばかり目を向けていると、自分にとって大事なモノ・必要なモノを見極める目を無くしてしまいます。
人生を最大化しようという「片づけ」なのですから、自らの人生を選ぶがごとく、大事なモノ・必要なモノのほうを積極的に選ぶというわけです。
その結果、選ばれなかったものが捨てるべきモノになります。このとき「捨てる判断」は必要です。選ぶばかりで捨てられなければ片づきませんから。
そのあたりの「選ぶ目の養い方」や「捨てる判断」のついては、すぐにはじめられる実践的な方法がきちんと記されています。
また、「整理術」を中心とした片づけについて、Daigoさんは警鐘を鳴らしています。
いろいろな道具や工夫でモノをきれいに収納するような整理術は、一見すると片づいたようですが、「選ばず・捨てず」の方法であり、やはり目的を見誤るということです。
整理術は、整理するのに時間と手間がかかるし、その後の維持にも時間と手間がかかるもの。そこにリソースを使っていたのでは本末転倒です。
身の回りにあふれてしまったモノたちに片づけさせられているようではダメなわけで。身の回りにモノをあふれさせた自分を変えるための片づけでなければいけません。
片づけるのはモノだけではない
片づけの対象は「モノ」ばかりではない。「時間」もだ、と書かれています。
モノだけでなく、時間の扱い方にまで視野を広げて考えてみると、片づけは生き方を選ぶことであり、未来を選ぶことなのだ、ということがより実感できる
たとえば、付き合いで遅くまでダラダラとお酒を飲んで二日酔い。これは、時間の片づけができていないからです。
モノと同じく、時間についても大事な時間・必要な時間を片付けることができていれば、「付き合いで飲みに行く」ことはなくなるはずです。
付き合いを断るのも勇気がいることでありタイヘンですが。そんなときは、断ることで空いた時間に何ができるかを考えてみましょう、とDaigoさんは勧めています。
空いた時間で、ほんとうに会うべき人に会う、やりたかったことを始める時間にあてる、読みたかった本を読む、人生について考えるなど。
断った時間を「いいモノ」に変換してみることで、大事な時間・必要な時間を選ぶ判断ができるようになるというわけです。
また、安易に予定を入れないこと、ということについても触れられています。わかっていても、「ある程度先」のこととなると、安易に予定を入れてしまうことは少なくありません。
たとえば、「3ヶ月後」の予定と言われると、スケジュールに入れてしまうことはありますよね。だいぶ先のことだし、みたいな。
けれども、「今週」の予定ともなると、もう少しシビアに判断するでしょう。今週はいろいろあるし… 3ヶ月後も同じです。3ヶ月後にもいろいろあるのです。後悔先に立たず。
ゆえに、安易に予定を入れないことも、時間を片づける方法のひとつだということです。気をつけます、はい。
速く、よりも、減らす
さいごにこちら↓
スピードを上げるのではなく、やることを減らして集中すべきなのです。
「効率化」や「時短」という言葉があります。忙しい現代にあっては、必要なスキルとして話題にされることも少なくありません。
しかし、ここまで見てきた「片づけ」にあてはめてみると。違うやり方もあるのではないか、と気がつきます。
効率化や時短によってスピードを上げることでは、根本の解決にはいたらないということに気がつきます。
結局、片づいていないものごとによって、スピードを上げさせられているに過ぎません。これは消耗であって、幸福ではない。
そうではなく、片づいていない現状に目を向けよう、ということですね。
速いことは悪いことではありません。ですが、それは「必要な速さなのか」の見極めが必要です。そのために、まずは「お片づけ」です。
「あぁ、いつもいろいろ散らかってんだよなぁ」というあなたにおすすめの1冊です↓
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きょうの執筆後記
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