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モヤモヤな毎日にケリをつける『アソビくるう人生をきみに。』【本紹介・名言レビュー】

アソビくるう人生をきみに。

仕事が楽しくないし、好きでもない。かと言って、決定的に仕事がイヤなわけでもない。

だからなんとなく、きょうもまた通勤電車に乗っている… そんなモヤモヤな毎日におすすめの1冊をご紹介します。

目次

なんとなく通勤電車に乗ってしまう人生でいいの?

きょう紹介する本はこちら ↓

あんちゃさん著 『アソビくるう人生をきみに。

著者・あんちゃさんのプロフィールを要約すると。クソマジメゲスブロガー、26歳、女性。

って、要約しすぎだろ! というカンジではありますが。

多くを語らずとも十二分にインパクトがあるプロフィールに嫉妬さえ感じている42歳のオッサンがわたしです。

そんなオッサンの話は置いといて。本の話をしましょう、そうしましょ。

あんちゃさんは、前述したとおり「ブロガー」です。しかも、月間70万アクセスを集めるプロブロガー。

基本クソマジメでありながらも、ゲスなことも書く・書ける。という「キャラ立ち」がおもしろく、著者のブログは密かに拝見しておりました(別に密かにする理由もないのだけれど)。

ちなみにわたしもブロガーですが月間アクセスは… あぶない、あぶない、またオッサンの話をしだすところだった。

けれどもそんなオッサンが、26歳(しかも女性)という若者が書いた本を手に取ったのは、自分と著者とのあいだに「いくつかの共通点」を見つけたからです。

その共通点のひとつが「ブログ」。もうひとつは、「社会人をリタイアした」という経歴。そして「フリーランス」という働き方。

あんちゃさんは、社会人2年目にして会社をやめ、フリーランスに転身。その後、1年半でブログを月間70万アクセスにまで伸ばし、本書の執筆にいたっています。

わたしは昨年、社会人18年にして会社をやめ、フリーランス型税理士になり。と、同時にブログをはじめて1年8ヶ月が経ちます。

もちろん、人生のディテール(細かいところ)は違うのだけれど、それでも3つの共通点を見つけたわけで。

 

本書を通じ、著者は一貫して、「いまのままでいいのか?」を読者に問い続けています。

それは、著者自身が自分に問い続けたことであり。実体験をもとに書かれた「等身大の葛藤」の数々が、きっと読者に「変わるきっかけ」と「変わる勇気」を促します。

仕事が楽しくないし、好きでもない。かと言って、決定的に仕事がイヤなわけでもない。

だからなんとなく、きょうもまた通勤電車に乗っている… でも、いまのままでいいのかなぁ? そんなモヤモヤな毎日を過ごしているならば一読をおすすめする1冊です。

このあとは、わたしが本書から選んだ「名言」をご紹介しながらレビューします。

 

世の中の常識を疑うことからはじめよう

『アソビくるう人生をきみに。』から選んだ、あんちゃさんのひとつめの名言はこちら↓

でも、先が見えないということでは、会社に努めていようがみんな一緒です。

世の中には、いろいろと「もっともらしい常識」があります。たとえば、「会社員は自営業よりも安定・安心だ」というハナシ。

ほんとうに?

「自分のチカラではどうにもできない会社」に属していることだってじゅうぶんに危険です。

明日、なにかの事情で会社が潰れてしまうかもしれない。リストラをされるかもしれない。望まぬ転勤を命じられるかもしれない。やりたくない仕事を担当させられるかもしれない。

そうなれば受け入れるよりほかにありません。自営業にリスクはありますが、会社員にだってリスクはあるのです。

なにが起こるかわからない、なにか起きたときにタイヘンな思いをするのは、会社員でも自営業でもいっしょだ。そういうこと。

そんなこと言うけれど、「会社員には給料がある、雇用契約がある」というようなハナシもあるでしょう。あんちゃさんはこんなことも言っています↓

確かに好きなことで食っていく道のりは厳しいです。

でも、好きじゃないことを嫌々やり続けるっていう人生も同様につらく、厳しいと思うんです。

会社員の給与や雇用契約というある種の「保証」はひとつの魅力です。では、「人生」そのものの魅力はどうでしょう?

会社での仕事が楽しくて楽しくてたまらない、というのならサイコーです。仕事が楽しいうえに保証もともなう会社員の人生は魅力的だ、と言えます。

いっぽうで、仕事がツラい、嫌いなものであったなら…?

わたしがいま、自分がフリーランスになってわかるのは「好きなことで食っていく」のはタイヘンだということです。これは間違いありません。

けれども、「会社員に戻りたいか?」と聞かれれば、明確に「NO!」だと答えます。好きなことで食っていく人生は、毎日がただただ楽しいからです。

たとえ「保証」があっても、好きじゃないことをずっと続けていくところに戻りたいとは思いません。だからこそ、「食っていけるようにがんばろう」ともなるわけですが。

まぁ、でも。これはいまだから言えることではありますね。言うなれば結果論。ですから、ここにいたるための「はじめの一歩」はなかなかに難しく。それについてはこちら ↓

でも、小さな違和感を抱えたままレールの上を走っていたら、きっと大きな違和感にも目を瞑るようになる。

とんでもなくツラい仕事ではないが、すごく楽しい仕事だと言うわけでもない。ちょっとしたモヤモヤはあるけれど、まぁそんなものかもしれない。

という人は、かなり多いのではないかと勝手に推測します。わたし自身にもそのような経験があります。

そんなちょっとしたモヤモヤ(≒ 著者が言う「小さな違和感」)というものには、意外と聞き分けよくガマンをしてしまうものです。人生は甘くない、そんな思いもあるのでしょう。

けれども、自分の正直な気持ち・感覚をガマンしてしまうと、変わるきっかけを失くしてしまいますよね。そう考えると、ガマン強い人は損をしているのかもしれません。

だから、ガマンをしないことも大切です。「あれ? なんかおかしいぞ」にはきちんと向き合ってみる。月並みですが、人生はまちがいなく一度きり。ガマンするなんてもったいない。

 

はじめから「強さ」なんてなくてもいい

会社員をやめると言っても。なにをすればいいんだ? 特別得意なことも好きなこともない、そんなこともありますよね。これについても、あんちゃさんの名言を ↓

自分の強みは、自分の中に必ず眠っているんです。

目に見える強さだけが「強み」だというわけではありません。ときには、弱点やコンプレックスが「強み」になることだってある。というようなことにも触れられています。

苦手なことやできなかったことがあれば、同じ境遇にある人の気持ちや行動がわかるはずです。であれば、その人たちに向けた商品・サービスを考える際の「強み」になります。

人はよく「いやいや、みなさんとおんなじですよ」と言いますが(わたしも言いますね…笑)。ほんとうに「おんなじ人」なんてひとりもいませんよね。

強さも弱さもひっくるめて、そこには「個性」があり。個性を突き詰めれば、「強み」は生まれるものだ。とエラそうに語るのは、わたしにも実体験があるからです。

以前は自分を「フツーの税理士」だと思っていましたが、いまは違います。「フツーの税理士」という弱点・コンプレックスをきっかけに変わりました。

いまは、365日毎日ブログを更新し続けるブロガー税理士。フリーランスが税理士いらずの経理をできるようにすることと、会社の銀行融資支援が得意です。と言い切れます。

会社員を辞め、独立したことをきっかけに、「自分の強み」探しに向き合った結果です。

とはいえ、毎日書いているこのブログも、やりたくてやりたくてはじめたわけではありません。なんとなくできそうかな、くらいの感じで。その点、こんなことが書かれています↓

「やりたいから継続する」のではなく、「継続してみた結果、やりたくなる」ものなんです。

まさにこれ。思ったことがあるなら、まずは「やってみる」。「とりあえずやってみる」のはそんなに難しくないのですが、継続するのは難しい。

きょうだけランニングをするのも、きょうだけダイエットで食事制限するのもカンタンです。でも、それを明日、明後日と続けることは難しく。

それでも、継続できたことがあるのであれば。それが「やりたいこと」だと思っていいんじゃないの。そういう考え方もアリですね。

毎日5分でも10分でもと考えれば、あたらしいことをはじめるチャンスは必ずあるものです。思い立ったら「とりあえず」はじめてみるのも悪くありません。何もしないよりはずっといい。

継続できて「やりたいこと」になれば、量や質ならばあとからでもついてきます。独立からわずか1年半で商業出版にまでいたった本書がその証拠です。

あたらしいことを始めるにあたってもうひとつ。名言をご紹介しておきます ↓

「せっかく〜したのに」って言いながら自分の行動を止めてしまうと、結果的に多くのものを失うんじゃないでしょうか。

いままで「せっかく〜したのに」という発想は、あたらしい未来を潰してしまうことになる。そんなお話です。

誰しも、「過去(せっかく〜した、してきた)」にとらわれるところがあります。過去をたいせつにするあまり、あたらしいチャレンジを躊躇してしまうことがあります。

いままでこのやり方できたのだからこのままがんばろう、みたいな。それはそれでひとつの考え方ですが、こだわりすぎれば凝り固まるばかりです。

会社員ということについてもそう。がんばっていまの会社に入って、がんばって仕事を続けてきた。だからこれからも… これでは未来は変わりません。

「せっかく〜したのに」をいちど捨ててみる、忘れてみる。変わるためには必要な「テクニック」でしょう。

 

周囲に負けない

会社員をやめるにあたってありがちな、「世間の目」「世間の声」にどう立ち向かうか、ということについて ↓

反対や批判をする人は、『それをやったことがない』人たちだ

これは、ホントにそう。よくよく自分に言い聞かせておきましょう。

「会社を辞める」ということを、会社を辞めたことがない人に反対されるのはあたりまえ。フリーランスをしたことがない人に、「フリーランスになる」ことを批判されるのもしかたのないこと。

そう心しておかなければいけません。

反対や批判をする人の中には、もちろん「親切心」もあるかもしれない。けれども、未知への恐怖や拒絶、羨望や嫉妬など「負」の感情がでどころであることも少なくないのです。

ですから、あたらしい世界を知らない人の声よりも、あたらしい世界に居る人の声を聴くことです。

わたしもそうしていましたし、著者のあんちゃさんも、時間をかけていろいろな人に会いに行かれたとのこと。すぐ「隣り」ばかりではなく、「遠く」も見ましょう。

次がさいごの名言です↓

どう生きたいかではなく、どう見られてどう思われるのかを意識しすぎなんです。

他人から「どう見られたいか」「どう思われたいか」というのも、あたらしい世界へ進むときの妨げになります。

世間の目、世間の声を気にしすぎれば、結局は「他人のため」の人生を生きることになってしまいます。

ですから、「いまのままでいいのか?」を考えるのであれば。その判断軸は「自分がどう生きたいか」であるべきだ、との名言。

別に会社員が悪いわけではありませんし、必ずしもフリーランスが良いわけではありません。どちらを選ぶかに万人共通の正解はなく、ましてや他人に決められるものでもない。

「自分がどう生きたいか?」という問いへの答え、それだけが「自分にとっての正解」です。

とはいえ。世間を気にしないということは、口で言うほどカンタンなことではなく。たくさんの勇気が必要になるでしょう。というわけで、その勇気は本書からもらってください!

 

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  きょうの執筆後記
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アソビくるう人生をきみに。

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