2018年発売、DellのXPS13「ローズゴールド&アルペンホワイト」、その美しさをレビューします。
「XPS史上もっとも美しい」は本当か?
2018年、年が明け、1月がそろそろ終わろうかというある日。
ノートパソコン・DellのXPS13(最新モデルの2世代前・9350)が、突然の故障により現役引退を余儀なくされました。
約2年前、独立開業のときに出会い。その後、数々の危難をともにくぐり抜けてきた愛機でした。
「その骨は俺が拾う」という思いで購入したのが、同じく「DellのXPS13の2018年モデル(9370)」。愛機の後継、最新モデルです。
その触れ込みは、「XPS史上もっとも美しい」。そして、新色のローズゴールド&アルペンホワイト。気品あるローズゴールドの天板に、純白のキーボード・・・
う、美しい。これ欲しい、これにしよう。そうしよう。
と、愛機の質実剛健なシルバー&ブラックのことなどすっかり忘れて、新色に手を出したしだいです。その美しさやいかに?
旧モデルとの比較、併用しているMacBook Pro 13インチとの比較もしながら、XPS13「ローズゴールド&アルペンホワイト」をレビューしてみます。
【筐体・外観】これぞXPS、堅固にしてしなやか
旧モデルと比較して、フォルムに変化はありません。あいかわらずのシンプルなデザインがわたしの好みです。
アルミ削り出しでつくられている天面・底面には、「堅固にしてしなやか」というXPSの独自性と魅力を感じます。
ローズゴールドは、派手過ぎず華やか。絶妙な色合い、と言ってよいでしょう。外観は文句なしの「満点」です。
【筐体・大きさ】世界最小の13.3インチ
世界最小の13.3インチを謳うXPS13。筐体のコンパクトさには、ただただ驚くばかりです。
そのワケは、驚異的なベゼルレス(後述)にあるわけですが、最新モデルはさらに「薄く」なりました。
旧モデルの最厚部 15mmから、最新モデルでは最厚部 11.6mmに。スリムさを増しています。
USB端子がすべてType-Cに統一されたことによる産物でしょう。Type-Cには賛否両論ありそうですが、時代の要請だとも言えます。
いずれにせよ、XPS13の「世界最小 13.3インチ」はダテではありません。
【筐体・重さ】軽すぎず重すぎず
筐体の大きさに対して重さはどうかというと、最新モデルのXPS13の重さは1.21kg。
他社製品に比べて圧倒的に軽いということはありませんが、重すぎるわけでもありません。
軽いと言えば、はじめて手にしたときに衝撃を受けた「レッツノート」。個人的には軽すぎてなんかコワい、っす。思わずコンコンと叩いて中身を確認する始末のわたし。
そこそこの重さがあったほうが安心します(個人の感想です)。ちなみに、併用して使っているMacBookPro 13インチは1.37kg。意外と重いです。
【ディスプレイ】 驚愕のベゼルレス
XPS13が世界最小を実現できる理由。それは驚くほど狭い額縁。いわゆる、ベゼルレスです。
もともと狭かった(旧モデル 5.2mm)ところを、新モデルではさらに 4mmまで狭めました。これはスゴい、本体いっぱいまで広がるディスプレイは圧巻です。
構造的・強度的に大丈夫か? という不安はないでもないのですが、アルミ製のがっちりボディが守ってくれることでしょう。
また、ローズゴールド&アルペンホワイトは、「4K Ultra HD (3840 x 2160) ・タッチディスプレイ」です。
これについては、明らかにオーバースペック。買う前からわかっていたことですが、わたしにとっては余分なスペックでした。
画質はたしかにキレイですが、正直、4Kまでは要らないし。ノートパソコンにタッチディスプレイはナンセンスだとすら思っています。
じゃあ買うなよ、ということなのですが。新色のローズゴールド&アルペンホワイトはこのスペックしか無く・・・ この点はどうかしているわたしです。
【キーボード】最新モデル、一押しポイントの「白」
今回、最新モデルで新色を選んだ理由。それがこの「真っ白」なキーボードでした。
白は好きです。昔々、はじめて買ったノートパソコンは、筐体からなにからすべて真っ白なSHARPの「メビウス」でした。懐かしい。
ところが。白のコワイところは、「汚れ」です。白の汚れは目立ちます。前述のメビウスも、最終的にはとんでもなく黄ばんでおりました。これはイヤだ。
この点、Dellは「1,000日使っても変色しない」と豪語しています。マ、マジで?
いまの時点では検証のしようもなく、ただただ信じるばかりですけれど。変色しないことに挑戦し、言及したDellの勇気を買いました。
純白のキーボードは、他にあまりありませんので、目立ってよろしい(何をそんなに目立ちたいのかは不明ですが)。ローズゴールドにホワイトは、なかなか個性的です。
パームレスト部は、ローズゴールド&アルペンホワイトではグラスファイバー製。ツルツルサラサラとしていて、お手入れ(拭き掃除)もしやすいです。
シルバー&ブラックではカーボンファイバー製で、質感はちょっとしっとりゴムっぽい。好みではありますが、ツルツルサラサラのグラスファイバー製に満足しています。
また、Dellの「白」へのこだわりとしてもうひとつ。アダプター類についても挙げておきます。
付属の「電源アダプター」と「Type-A → Type-Cの変換アダプタ」は、ともに真っ白です。やるじゃん。
キーボードのタッチ感については「わりとしっかり」です。MacBookPro13(2017年式)の「かなり軽い」キータッチに比べると、固いとさえ感じます。
このあたりは好みですが。少なくとも「なんか心もとないなぁ」というたぐいのキーボードではありません。安心・安定の打ち心地といったところでしょうか。
最新モデル(9370)は、以前使っていた旧モデル(9350)よりもタッチパッドの感度がいいぞ、と感じました。「高精度ガラスタッチパッド(Windows10・高精度タッチパッド対応)」と公表されていることから、旧モデルよりもだいぶ改善が進んでいると思われます。
【スペック】コスパは良くない
今回、わたしが購入したXPS13。主なスペックは下記のとおりです。
わたしが使っていた旧式モデルと、現在、併用して使っているMacBook Pro 13インチとの比較で ↓
XPS13 (最新・9370) | XPS13 (旧式・9350) | MacBookPro13 (2017年式) | |
色 | ローズゴールド&アルペンホワイト | ブラック&シルバー | シルバー |
CPU | 第8世代インテルCore i5 | 第6世代インテルCore i7 | 第7世代インテルCore i5 |
メモリ | 8GB LPDDR3 1866MHz | 8GB LPDDR3 1866MHz | 16GB 2,133MHz LPDDR3 |
ディスプレイ | 13.3 4K Ultra HD (3840×2160) タッチディスプレイ | 13.3 FHD AG (1920×1080) | Retinaディスプレイ(2560×1600) |
ストレージ | 256GB SSD | 256GB SSD | 256GB SSD |
バッテリ駆動時間 | 最大19時間(FHDモデル) | 最大18時間(FHDモデル) | 最大10時間 |
キーボード | US | JIS | US |
ポート | 2 x Thunderbolt3、1 x USB-C 3.1 | 1 x USB3.0、2 x Thunderbolt3 | 2 x Thunderbolt3 |
大きさ | 302 x 199 mm | 304 x 200 mm | 304.1 x 212.4 mm |
薄さ | 最厚部 11.6mm | 最厚部 15mm | 最厚部 14.9mm |
重さ | 1.21kg | 1.20kg | 1.37kg |
価格(税抜) | 167,688円 (15%OFF適用後) | 155,531円 (?%OFF適用後) | 186,800円 |
Dellの場合には、日によってクーポン(割引)でだいぶ差が出ます。「定価」で見るのなら、DellもMacBookPro並みのお値段です。
今回のXPS13(9370)は、CPUとメモリに関して言うとコスパが良いとは言えません。
旧式(9350)はCore i7でしたし、MacBookProはメモリ16GBです。対する最新(9370)は、Core i5・8GB。
今回の最新(9370)は、4K・タッチディスプレイのあたりにおカネを取られているなぁ、というカンジがします。
ついでに顔認証対応カメラ、指紋認証リーダー付電源ボタン(いずれも使うつもりがない・・・)。要らないスペックなのですが。
とは言え。前述した ローズゴールド&アルペンホワイトの「色味」、筐体・ベゼルなどの「つくり」はすばらしく。
ちょっと割高な気がしないでもないが、日々使う・持ち歩くうえで、しっかりとテンションを上げてくれる。あらたな愛機として、現状、満足をしています。
まとめ
DellのXPS13の2018年モデル(9370)・ローズゴールド&アルペンホワイトについてレビューしました。
従来のシルバー&ブラックというDellの固いイメージを一新、ローズゴールド&アルペンホワイトには華があります。
女性ユーザーをターゲットにしているようですが、個性を求める男性にもよろしいのではないでしょうか。
ただし、どうしてもディスプレイ周りのオーバースペック分だけ、割高だとは感じます。しつこいようですが。
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きょうの執筆後記
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