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「経験ゼロ」から「年24回」開催!セミナーでやらないようにしたことリスト

自主開催セミナーでやらないことリスト

セミナー自主開催の「経験ゼロ」から、いまでは「年24回(毎月2回)」のペースで開催中。

そんなわたしが、少しづつ経験をしてきたなかで、自主開催セミナーでは「やらないようにしたこと」についてお話しします。

目次

経験をした結果…自主開催セミナーでやらないようにしたこと

2016年4月に独立開業してから、セミナーの自主開催をはじめました。

とはいえ、それまで自主開催セミナーの経験はまったくなく。いろいろと手痛い失敗もしてきました(正直、いまもちょいちょいありますが)… ↓

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それでもいまでは「年24回(毎月2回)」のペースになり、少しづつ経験を重ねた結果として。自主開催セミナーではやらないようにしたこと、についてお話をしていきます。

受講者のためにも、そして、わたし自身のためにも「やらないようにしたこと」は次の7つです ↓

自主開催セミナーでやらないことリスト
  1. 告知以外の勧誘活動
  2. 同業の方お断り
  3. 受講料が無料または格安
  4. リーズナブルを理由にした会場選び
  5. 開催中止
  6. ドタ参、ドタキャンOK
  7. セミナー中・セミナー後の売り込み

それではこのあと、順番に見ていきましょう。

 

《やらないこと①》告知以外の勧誘活動

セミナーの参加者を「強く勧誘」するようなことはしていません。基本的に「告知(あるいは紹介)」のみです。

具体的には、

  • 当ブログの「セミナー情報」ページへの掲載
  • ブログ記事末尾で、上記ページへのリンク掲載
  • メルマガ末尾で、上記ページへのリンク掲載
  • ときどき、ブログ記事本文にて、セミナーの紹介

こんなところです。

以前は、異業種交流会に参加して勧誘(1回でやめましたが)、Twitter・Facebookでの告知、Facebook広告(有料)などもやっていました。

とはいえ。わたしの影響力の弱さゆえか、それで「参加者が激増する」というようなこともなく。時間もおカネもかかる、それらの勧誘はやめました。

いまはブログ閲覧者数の増加も手伝って、「告知(あるいは紹介)」だけでもご参加をいただけます。わたしの場合には結果論ではありますが、これがベストだと気が付きました。

「ブログを見て参加」ということは、わたしの素性や考え方を少しは(ときには、けっこう)知ったうえでのご参加です。

したがって、セミナーがはじまった時点でのミスマッチが生じにくくなります。

思ってたセミナーと違った、思ってた人(講師)と違った。そんなミスマッチです。それらのミスマッチは、受講する側も、講師をする側もツラいものです。

だからいまは確信をもって、ブログでの告知のみ。勧誘はしないことにしています。

 

《やらないこと②》同業の方お断り

つい最近のことですが、とあるセミナーのお知らせを見て「これ行こう!」と、申込みをしようとしたところ。こんなことが書いてありました ↓

” 士業の方・コンサルタントの方の申込みはご遠慮願います ”

同業にノウハウが漏れることを恐れているのか? お客さんを奪われることを恐れているのか? いずれにせよ、ガッカリでした。

いっぽうで。わたしが自主開催するセミナーには、そのような制限はありません。「同業の方も大歓迎!」 とまでは書いていませんが、「同業の方お断り」みたいなことは書いていません。

実際、先日開催をした融資・資金調達入門セミナーには、わたしの同業である税理士の方がいらっしゃいました。セミナー後のアンケートには、次のような回答をいただいています。

同業(税理士)ですが、セミナー参加に快くOKしていただきありがとうございました。

受講中は驚きと感動の連続でした。なかでも「無借金がいちばん!は間違い常識ですよ」には度肝を抜かれました。

本セミナーは、一般の方向けとのことですが、同業の私でも十分満足できる内容でした!

【 アンケート回答より、一部抜粋 】

「じぶんがセミナーで伝えたことが、受講者を通じて、その先のもっと多くの誰かに伝わる」、そういうセミナーをしたい、とわたしは考えています。

それは、わたしがセミナーで「きちんと伝える」ことができれば叶う願いです。

そう考えたとき。会社・個人事業者とのお付き合いが多いであろう士業やコンサルタントの受講者を、お断りする理由はありません。

わたしが伝えたかった人たち(会社・個人事業者)に、わたしが伝えたかったことが、受講者を通じてもっと伝わる可能性を狭める理由はありません。

とまぁ、なんかカッコよさげなことを言ってはおりますが。セミナーをはじめた当初の最大の理由は「セミナーで仕事を取ろう」なのですから、後付け感は否めませんね…

 

《やらないこと③》受講料が無料または格安

巷には、「参加無料」や「ワンコインセミナー」といったセミナーもありますが。無料や格安の受講料、をウリにしたセミナーはやっていません。

無料や格安であれば、もっと多くの受講者が集まるのかもしれません。無料だから行ってみようか、格安だから参加してみようか、という人もいるでしょう。

けれどもわたしは、たくさん人を集めることを目的にセミナーをやっているわけではありません。

少なくとも、「◯十人、◯百人のご参加をいただきました!」を目指しているわけではありません。

目指しているのは、「じぶんが伝えようとしていることが、受講者にきちんと伝わる」ことです。

結果、伝えたい内容やわたしの講師としての適性などを考えて、「最大受講者数 4人」の少人数セミナーになりました。

受講料は、セミナー内容の価値とセミナー開催の採算を考えて決めています。

「とりあえず人を集めよう」という目的で、受講料を決めないようにしています。

無料や格安の受講料のセミナーを非難する意図はありません。「考え方の違い」としてお話をしたのみです。

 

《やらないこと④》リーズナブルを理由にした会場選び

セミナーを自主開催する以上、「採算」を考えなければいけません。やれどもやれども利益がでない、やればやるほど赤字、というのでは困ります。

したがって、「セミナー会場はできるだけ安く…」というのは正直な思いです。

実際、リーズナブルな会場(貸会議室)は探せばたくさんあります。わたしも、そのような会場を使っていた時期がありました。

けれどもいまはやめました。建物の外見が怪しげ(会場の部屋はきれいでも)、備品類(テーブル・椅子・ホワイトボードなど)が不十分、空調が悪いなど、安いなりの犠牲を伴ったからです。

そのような犠牲があると、セミナーをする側も受ける側も、セミナーに集中できなくなってしまいます。

受講者はセミナーのために、時間を確保して、受講料というおカネも使って参加をします。セミナーのあいだ受講者には、じゅうぶんに集中してもらうよう努める責任がわたしにはあるはずです。

というわけで。いまは、こんな貸会議室を使っています ↓

  • コンシェルジュがいる → 安心感、清掃が行き届いている、あったかい・冷たい飲み物を提供してもらえる
  • 建物の外見も、室内も相応
  • 備品類に不満がない
  • トイレがきちんとしている → リーズナブルな貸会議室はトイレに難があるケース多し
  • 最寄り駅から近い(徒歩1分)

以前よりも会場利用料は上がり、「採算」という意味では悪くなりましたが。「採算」をいちばんの理由に、会場を選んではいません。

集中できる環境も、セミナーの価値のひとつです。主催者としては、「会場コストに応じて受講料を見直す」という自由も選択肢もあることを意識して、会場を選んでいます。

 

《やらないこと⑤》開催中止

巷には、「◯人以上参加者がいない場合には開催を中止します」というセミナーがあります。

たくさん人が集まらないと意味がない、ということなのでしょうか? 採算が悪い、ということなのでしょうか?(答えを求めた質問ではありません。ただの修辞疑問文です)

わたしは、受講者が「ひとり」しかいなくても開催をしています。人数が少ないから開催中止、ということはありません。

なぜなら、セミナー参加を決めた「覚悟」に応える責任がわたしにはある、と考えているからです。

セミナーに参加をするまでには、いくつかのハードルを超えるための「覚悟」が必要です。

「なんとかしなきゃ」と決意する、セミナーを探す、参加するための時間を確保する、申し込み手続きをする、受講料を支払う、など。これらのハードルを超えてようやく、参加をしようと待っているのです。

にもかかわらず、「人が集まらなかったから中止」では、その人の覚悟はいったいどこへ向かってしまうのでしょう?(これも修辞疑問文)

セミナーはもういっか… となってしまえば、「なんとかしなきゃ」の想いも失くなってしまうかもしれません。これはセミナー主催者として罪深きこと、わたしはそう考えています。

 

《やらないこと⑥》ドタ参、ドタキャンOK

ドタ参歓迎、ドタキャンOK、というセミナーがあります。わたしは、ドタ参もドタキャンもNGにしています。

具体的には、事前申込み・事前支払いとして、キャンセル料も設定しています。

理由は、「お気軽な申込み」を避けるためです。

ドタ参・ドタキャンOKの場合には、相対的に「お気軽なお申込み」は増えるものです。これを許すと、次のようなデメリットが考えられます。

  • 配布物を何人分準備しておけばよいかわからない、定員を決められない
  • 当日に受講料のやりとりをしなければいけない
  • キャンセルによる返金手続きをしなければいけない
  • 満席で締め切ったのにドタキャンの場合、他の受講者の受講機会を奪っているかもしれない

わたし都合(主催者都合)のことばかりではありますが。自主開催ゆえに、自分の首を締めるようなムダは減らさなければいけません。

また「お気軽なお申込み」によって、セミナー当日、「お気軽ではないお申し込み」の受講者とのあいだに温度差が出るようなことも困ります。

そのようなこともふまえて、ドタ参もドタキャンもNGにしています。

 

《やらないこと⑦》セミナー中・セミナー後の売り込み

セミナー開催の目的として、「セミナーをきっかけに仕事を取る、お客さんを増やす」という考え方があります。

よって、セミナー時間中に「売り込み」の時間をぶっ込んでくる、セミナー後に「売り込み」の連絡がしつこい、というケースがあります。

わたしは、そのようなことはしていません。わたしが受講者として実際に経験をして、イヤだったからです。自分がイヤなことはしない。

とはいえ。もちろん、わたしにも「セミナーをきっかけに仕事を取る、お客さんを増やす」という考えはあります。

しかし、それと「セミナー中・セミナー後の売り込み」はセットではありません。

セミナーでじぶんが伝えたいことを、きちんと伝えることができれば。「売り込み」をしなくても、結果として、じぶんを求める仕事・お客さんはついてきます。

ついてこないのであれば、それはじぶんが伝えきれていないから。ということを、わたしは、セミナーを続けてきた中で経験として実感しています。

と、なんだかエラそうに語ってはおりますが。セミナー開始当初といまとを比較して、セミナーきっかけの仕事・お客さんが増えてきました、ということでの実感に過ぎません…

まだまだ伝えられるはずなので、セミナー開催を重ねながら精進をします。はい。

 

まとめ

自主開催セミナーでやらないようにしたことリスト、についてお話をしてきました。

セミナーと言っても、開催するに当たっての考え方、セミナーのスタイルはそれぞれです。正解は主催者の「ひとそれぞれ」です。

わたしの「リスト」が、自分にとっての自主開催セミナーを考えるきっかけになるのであれば幸いです。

自主開催セミナーでやらないことリスト
  1. 告知以外の勧誘活動
  2. 同業の方お断り
  3. 受講料が無料または格安
  4. リーズナブルを理由にした会場選び
  5. 開催中止
  6. ドタ参、ドタキャンOK
  7. セミナー中・セミナー後の売り込み

 

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  きょうの執筆後記
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