ブログをはじめて2年5ヶ月になりますが。いわゆる「ブログ飯」とは、ほど遠いわたしです。
ただ、「ブログ飯」は無理だけど、ブログでも飯を食うことはできる。きょうは、そんなお話をしてみます。
ブログをはじめて2年5ヶ月、ブログ飯は無理だった
大学卒業から18年続けた「勤め人」をやめて、独立をしたのが2年5ヶ月前(2016年4月)になります。
それからずっと。毎日、このブログを書き続けてきました。
えーっと、ココだいじなところなので、もう1回言わせてくださいね。
わたしは、2年5ヶ月ものあいだ、毎日、ブログを書き続けてきました。
土日だろうが祝日だろうが。盆暮れ、正月だろうが。平均して毎日 2時間半、ブログを書くことに時間を費やしてきました。
また、日々のブログ記事以外にも、サイト自体のメンテナンスやリニューアルなど。それはもう、相当な時間をかけてきました。
にもかかわらず。
いわゆる「ブログ飯」とは、ほど遠い状態にあります。
ちなみに、「ブログ飯」とは。ブログだけで飯を食う。ブログだけで生活できる、という状況を言うわけですが。
つまるところ、わたしは「ブログだけで飯を食う」ことはできていません。
ブログ飯からほど遠い、の具体的状況とは?
「ブログを毎日書いている」などと言うと。さぞかしブログ収入があるのではないか? との推測もあるかもしれませんが。
そこは前述したとおりです。わたしに関して言えば、ブログだけで生活することはできていない。
では、具体的にはどのていどの収入なのかというと。現状では、だいたい毎月 5万円前後で推移をしています。
なお、ここで言う「5万円前後」の中身は、Googleの広告収入と、Amazon・楽天のアフィリエイト収入です。
広告収入は、基本的にはページビュー(見られたページ)数が増えれば、比例して増えていきます。
ですから、ブログを続けていれば、おおむね増えていく、と言える収入です。まぁ、いろいろあって減ってしまうこともあるのですけど、「おおむね」増えます。
アフィリエイト収入は、よい商品をブログ記事で紹介して、その紹介ページの商品リンクから購入してもらえれば収入が増えます。
ですが、総記事数から見れば、商品紹介をしているページはごくわずか。ゆえにアフィリエイトは、それほど高額・安定した収入にはなっていないのが現状です。
で、これらの収入が毎日あるにはありますが。月で見れば 5万円くらいだ、ということになります。
1年 365日、毎日2時間半(ときにはそれ以上)かけて「そのていど」なのかいっ! 多くの方がそう思われるのではないでしょうか。
わたしだってそう思う。もっとわたしに才能がありさえすれば… ちがうか、まだまだ努力が足りません。精進します。
それはそれとして。とにかく、いまは「そのていど」。
それでもブログを続ける意味があるのか? そこまでしてブログを続ける意味があるのか?
あるんですね、これが。目先の「月 5万円の収入」以外にも、収入面でブログを続ける意味がある。それが、次のお話です。
それでもブログが無ければ、いま飯は食えていなかった
繰り返しますが、毎日2時間半で月 5万円の収入。「そんなんやめちまえば?非効率だし」といった意見や考え方もあるでしょう。
だがしかし。
もしも、わたしがブログをやっていなければ。いま飯を食えていた、という自信がありません。ブログ無しで生活できる自信がない。
なぜならば、ブログを毎日書くことで、目先の「月 5万円の収入」以外にも、次のようなものを得られた・得られているからです。
- 「税理士業」以外のサービスを打ち出せた
- じぶんのことを知ってもらうことができるようになった
- かけがえのない人に会えた・知り合えた
これらについて、以下で補足します。
「税理士業」以外のサービスを打ち出せた
わたしは、「税理士事務所」として独立開業しました。その「税理士事務所」とは、一般に、税金計算や税金相談などの「税務サービス」を提供するのが主です。
もちろん、わたしも税務サービスを提供しています。ただ、いまはそれだけではありません。
毎日のブログで情報発信をしているなかで、「いったい、じぶんはなにを伝えられるだろうか?」と思案をし続けた末に。
銀行融資の支援、税理士レス経理(税理士いらずの経理)の導入支援という、じぶんにとっての「軸」を見つけることができました。
これをもとに、セミナー自主開催や、コンサルティング業務の提供できるようになり。いわゆる「税理士業」以外のサービスを打ち出すことができました。
タラレバですけれど、もしもブログを毎日書いていなければ、そこまではっきりとした「軸」を見つけることはできなかったでしょう。
また、毎日ブログを書くことで、その「軸」を少しずつ磨き続けることができている、とも感じます。
結果、セミナーやコンサルティング業務をサービスメニュー化して、実際に収入を増やすことにつながりました。
そして、収入ばかりではなく。これから先、じぶんが仕事を続けていくうえでの「軸」ができたことが、ブログから得られたなにより大きな成果です。
じぶんのことを知ってもらうことができるようになった
ブログを書き続けることで、じぶんのこと・じぶんがやっていることを、知ってもらうことができるようになりました。
たとえば、インターネット検索。「フリーランス 確定申告セミナー」や「融資セミナー」などの検索キーワードでも、わたしのセミナー案内ページが、少しずつ上位表示されるようになってきました。
毎日書いている記事ページの中にも、検索キーワードによっては上位表示されるというものが出てきました。
そこからページをご覧いただくことで、わたしのことを知っていただくきっかけになるわけです。当然、そこから仕事につながっていく、ということもあります。
「知ってもらう」のにも、ほかにいろいろな方法がありますが。
わたし自身、異業種交流会などに出席する、誰かに紹介していただくようお願いする、などの営業は得意ではないし。ダイレクトメールを送ったり、有料広告を打つというのも好きではありません。
そんなわたしでも、じぶんに合った「知ってもらう方法」が見つかった。これもまた、ブログから得られた大きな成果のひとつです。
もしブログをやっていなければ、得意ではないこと・好きではないことでもやらざるを得ず。きっとツラい思いをしていたことでしょう。想像するだけでもツラいっす。
かけがえのない人に会えた・知り合えた
ブログをはじめたことがきっかけで、出会うことができた人たちがいます。
ブログ読者の方や、セミナー・コンサルなどで出会えた人たちはもちろんなのですが。それだけではなく、じぶんと同じ「ひとり税理士」の方々と出会うことができました。
「ひとり税理士」とは、ひとことで言えば、その名のとおり、他人を雇わずにひとりで税理士事務所をしている税理士です。
CHECK! 『十人十色の「ひとり税理士」という生き方』執筆でわかった!人生はほんとうにわからない
そのようなじぶんと同じ立場の人たちと、ブログを通じて知り合うことできました。
やはり、皆さんブログを書いているので、日々のブログを拝見したり、ときには実際に集まってお会いをしたりもしています。
そこでは、刺激を受けたり、学ばせてもらったり、ヒントをいただいたり、ときには活力をもらったり。これらもまた、ブログを書くことで得られた大きな成果です。
もしブログをやっておらず、皆さんにお会いをしていなければ? 知り合えていなければ?
いまのじぶんに満足しすぎたり、じぶんだけの狭い視野・価値観に陥ったり、ときおり落ち込んではじぶんの殻に閉じこもったり…(もとが内向的なもので^^;) 。
そうなったらまともな仕事になりませんよね。想像しただけでも恐ろしや、恐ろしや。
さぁ、ブログで「飯のタネ」をまこう
目先の収入(わたしのいまは月 5万円…)ばかりではなく、ほかにもブログから得られるものがある。というお話をしました。
ところが、目先の収入も、ほかにブログから得られるものも。どちらも得るには、相応の時間がかかるものでしょう(いちぶに、時間がかからない人もいるようですが)。
それでもわたしがここまで続けてくることができたのは、「税理士業も」あったからです。
いまは税理士業ばかりではありませんが、税理士業もあったからこそ。税理士業の収入が支えとなって、相応の時間も耐えながらブログを続けてくることができました(いまも耐えていますが)。
なにが言いたいのかと言うと。もともとの「本業(わたしで言えば、税理士業)」と言われるものを支えにして、ブログを書き続けることならできる、ということです。
これが、税理士業無しで「ブログ一本勝負」ということであれば、わたしの生活はとっくに破綻をしています。
そう考えると。ほかに「業」がある人だからこそ、ブログをじっくり育てるのに必要な時間的余裕がある、とも言えます。
その余裕を活かして、ブログをはじめてみるというのはいかがでしょう(毎日書くかは別にしても)。
いつの日か、ブログでまいたタネが実を結び、あたらしいじぶん・あたらしいあしたを見つけることができるかもしれません。