楽天モバイルの通話SIMを使っている場合の「留守番電話」の利用料について。
IP電話サービスの「IP-PhoneSMART」を併用して、基本料を無料化しよう。というお話です。
楽天モバイル・通話SIMとIP-PhoneSMARTで留守電基本料を無料化する
わたしは本投稿日(2018年9月29日)現在、「iPhone7」を、楽天モバイルの「通話SIM」で使っています。
大手キャリアに比べると、楽天モバイルなどのMVNOの低料金はやはり魅力ですから。
この状況で、留守番電話について考えてみると。楽天モバイルが提供している留守番電話サービスは、月額基本料がかかります。
ところが、留守電の利用頻度はと言えば、月に数回あるかどうかで。月額基本料を支払うのもなんだか惜しいじゃないか(←おケチ)。
とはいえ、「留守番電話自体をなくす」のはちょっとなぁ… というわたしが使っている方法についてお話をしていきます。
IP電話サービスの「IP-PhoneSMART」を利用して、留守電基本料を無料化する。という方法です。
楽天モバイルの留守電サービスは月額基本料がかかる
まずは、楽天モバイルが提供している2つの留守電サービスについて確認をしておきましょう。こちらです ↓
基本料(月額) | 通話料 | 通信料 | |
留守番電話サービス | 300円 | 留守録再生時にかかる | なし |
スマート留守電 | 290円 | 留守録する時にかかる | 留守録ありの通知時にかかる |
上段の「留守番電話サービス」のほうは、いわゆるフツーの留守電サービスです。
これに対して、下段の「スマート留守電」は、留守番電話のメッセージ(音声)をテキスト(文字)にして通知してくれるサービスです。
いずれのサービスも、通話料がかかったり、通信料がかかったり。そしてなにより、毎月基本料がかかります。
って、300円くらいのハナシじゃんかよ。と思われるかもしれませんが。
せっかくMVNO(格安スマホ・格安SIM)で料金を下げているのですから。留守番電話などのオプション利用料もできるだけ抑えたいところです。
というわけで、IP電話サービスの「IP-PhoneSMART」を利用して、留守電基本料を無料化します。
IP-PhoneSMARTで留守電基本料を無料化する
さきほどの留守電サービスの表に、これからお話をする「IP-PhoneSMART」についてを追加しました ↓
基本料(月額・税別) | 通話料 | 通信料 | |
留守番電話サービス | 300円 | 留守録再生時にかかる | なし |
スマート留守電 | 290円 | 留守録する時にかかる | 留守録ありの通知時にかかる |
IP-PhoneSMART | なし | 留守録する時にかかる | 留守録ありの通知時などにかかる |
ポイントは、「基本料・なし」のところです。「IP-PhoneSMART」を使えば、基本料はかかりません。
「IP-PhoneSMART」ってなんなの? 基本料無料のしくみは?
ここで「IP-PhoneSMART」とはなんなのか、について触れておきます ↓
- 楽天コミュニケーションズが提供する、スマートフォン専用のIP電話サービス
- 初期費用・月額基本料(留守番電話含む) 0円
- 本IP電話利用による通話料は 8円/30秒
上記のとおり、留守番電話の利用も含めて、初期費用・月額基本料がまったくかかりません。
そこで。
じぶんのスマホの着信に出られない場合には、IP-PhoneSMARTに自動転送。IP-PhoneSMART側で留守番電話サービスを利用する。
というのが、留守電基本料を無料にできるしくみです。
「IP-PhoneSMART」の注意点
IP-PhoneSMARTを使えば、留守電基本料を無料化できるのはメリットです。
ただ、そのいっぽうで、注意すべきこともありますので確認をしておきましょう。こちらです ↓
- 留守録するとき(転送時)に通話料がかかる(20円 / 30秒・税別)
- 利用登録時に、クレジットカード・メールアドレスなどが必要
それでは、順番に見ていきましょう。
留守録するとき(転送時)に通話料がかかる
電話をかけてきた相手が留守録にメッセージを残す際、そのあいだの通話料がかかります。
言い換えると、楽天モバイルからIP-PhoneSMARTへの転送中にかかる通話料です。しかも、「20円 / 30秒・税別」とけっこう高い。
電話をかけてきた相手が、どれだけの長さのメッセージを残すかによって、通話料は変わります(長々と話されたらたまらん…)。
こちらではコントロールできないので、最終的にかかる料金がわからない。というのは注意点でしょう(録音時間の設定はできないようです)。
だったら、楽天モバイルの「留守番電話サービス」で、月300円払ったほうがよくない? とも思うわけですが。
そっちはそっちで、留守電メッセージの「再生時に通話料」がかかる点はお忘れなく。
ちなみに、楽天モバイルの「スマート留守電」だと、IP-PhoneSMARTと同様に留守録時に「転送の通話料」がかかるしくみです。
転送時の通話料の他に、通信料がかかります。「留守録あり」などのメール通知時と、留守録の音声を再生するときです。
とはいえ、通信料は通話料に比べるとローコストですから、それほど気にするところではないでしょう。
利用登録時に、クレジットカード・メールアドレスなどが必要
IP-PhoneSMARTの利用登録時には、クレジットカードやメールアドレスが必要になります。
なんで無料なのにクレジットカード? ということですが。IP-PhoneSMARTのIP電話を使ったとき(通話料)の支払用です。
留守電サービスを利用するだけであれば支払いは発生しませんが、便宜的にクレジットカード(の登録)は必要になります。
また、メールアドレスは、「留守電あり」のメッセージなどをメール通知する先として、登録が必要になります。
IP-PhoneSMART留守電利用の設定方法・手順
楽天モバイルの通話SIMとIP-PhoneSMARTを利用した留守電基本料無料化について。
設定方法・手順は次のとおりです ↓
- 楽天モバイルで「転送電話サービス」の利用開始手続き
- IP-PhoneSMARTの利用登録
- 050番号の発行待ち
- 1429に電話(転送先電話番号などの設定)
- 1421に電話(転送開始設定)
- 留守電が入るとメールが届く
それでは、順番に見ていきましょう。
① 楽天モバイルで「転送電話サービス」の利用開始手続き
楽天モバイルの「メンバーズステーション」にログインします。
「音声付加サービス」の項目から、「転送電話サービス」の申し込みをします。
転送電話サービスは、基本料・無料です。ただし、前述したとおり、転送時(今回はIP-PhoneSMARTへの転送時)に通話料がかかる。というサービスです。
なお、申し込みをしてから、転送が利用できるようになるまでには少々時間がかかります(数時間ていど?)。
利用できるようになったかどうかは、メンバーズステーション(音声付加サービスの項目)から確認ができます。
② IP-PhoneSMARTの利用登録
楽天モバイルの転送サービス利用開始を待ちつつ、「 IP-PhoneSMART」のWEBサイトの利用申込をしてしまいましょう。
前述したとおり、クレジットカードやメールアドレスの登録をはじめ、そこそこいろいろと情報入力が必要です。
少々時間はかかりますが、とくにむずかしいことはありません。
③ 050番号の利用開始待ち
IP-PhoneSMARTの利用登録が完了すると、050からはじまる番号が発行されます。
これが、留守電利用時に、楽天モバイルからIP-PhoneSMARTへ転送する先になります。
ただし、この番号が実際に利用できるようになるまでには「最長1時間」かかりますので待ちましょう。
利用できるようになったかどうかは、IP-PhoneSMARTの「マイページ」にログインをすればわかります。
④ 1429に電話(転送先電話番号などの設定)
050番号が利用できるようになったら、その転送先電話番号の設定などを行います。
スマホから「1429」に発信、音声ガイダンスに沿って設定をしましょう。
ここで設定することは、
- 転送先電話番号(050番号)の登録
- 転送するまでの時間の設定(何秒呼び出し音のあとに留守電に転送するか)
- 転送する旨のガイダンス有無の設定(「転送します」のメッセージを流すかどうか)
⑤ 1421に電話(転送開始設定)
続いて、スマホから「1421」に発信します。
転送先を、さきほどの050番号に設定した旨のメッセージが流れます。
これで、IP-PhoneSMARTによる留守電が利用可能になります。
スマホから「1420」に発信します。転送を停止する旨のメッセージが流れます。
⑥ 留守電が入るとメールが届く
留守電にメッセージが入ると、メールが届きます ↓
メールに「マイページ」のリンクがありますので、ログインして音声を再生しましょう。
なお、次のようなことが注意点として挙げられています ↓
- 音声データは最大10件まで保存することができ、10件に達した状態で留守番電話に着信があった場合は切断されます(音声データはマイページから削除可能です)
- 録音データは7日後に自動的に削除されます。
まとめ
楽天モバイル・通話SIMとIP-PhoneSMARTを使って、留守電基本料を無料化する。というお話をしてきました。
留守電はほとんど使っていないけど、ないのも困る。というのであれば、この方法を検討してみるのはいかがでしょうか。