” 不運だ… ” あるいは ’’ 不遇だ…” との思いがあるのなら。
それらに耐えて打ち克つための「名言」に学んでみるのはいかがでしょう。
不運・不遇に耐えて打ち克つ名言15選
突然ですが。昔から、ちょくちょく「名言」をコレクションしています。古今東西の名言。
そんなコレクションのなかから、「不運」や「不遇」に関するものを集めてみました。
不運や不遇を感じるのは「ツラい」ものであり、そんなときには「よりどころ」を求めたくもなるものです(わたしは…)。
だからと言って、言葉にすがるのではなく。言葉を糧に、不運・不遇に耐えて打ち克つ。
というわけで。不運や不遇について 15の名言を、大きく2つに分類してご紹介します ↓
- 耐える(いまを受け入れる)名言
- 打ち克つ(やるべきをやって時期を待つ)名言
それでは、このあと順番に見ていきましょう。
耐える(いまを受け入れる)名言
人生のなかには、「不運」や「不遇」と感じる時期もあるでしょう。
そんなときには、「いまを受け入れて耐える」ことを教えてくれる名言を挙げてみます。
いいんじゃない、うんと苦しめば。そんな簡単な世界じゃないよ。
落合博満 / プロ野球選手
この言葉を普遍的にとらえるならば。
生きるのに簡単な世界などそうはないのであり、苦しいことがあるのはむしろあたりまえ。と、考えることができます。
そう考えると、苦しいのも「じぶんだけ特別」というわけでもなく。不思議と、どこか気持ちが軽くなるような名言に思います。
不運や不遇をおそれて、心身が凝り固まるのもいけません。あまり気負わず、まずはリラックス。
壁というのは、できる人にしかやってこない。超えられる可能性がある人にしかやってこない。
イチロー / プロ野球選手
「壁」を、ネガティブにとらえるか、ポジティブにとらえるかで心持ちも変わります。
ポジティブにとらえれば。壁が高ければ高いほど、じぶんのなかにある秘められた可能性を感じることができるでしょう。
そんなわけで、わたしはなにか「困難」があるときも、「いずれきっと超えられるはずだから」と考えることにしています。
なんというお気楽極楽か、と思われるかもですが。思い返せば、人生ここまでなんだかんだと超えてきた。という実績が、誰しもあるはずです。
自分の手の届かないところまで考えない方がいい
エミール=オーギュスト・シャルティエ(アラン) / 哲学者
じぶんの手には負えない、ということはあります。
にもかかわらず、手に負えないことまで「ああだこうだ」考えてしまうと、疲弊のどあいが大きくなってしまいますね。
わたし自身、どちらかというと考えてしまうタチなのでよくわかります。
そんなヒトは、手に負えないことはつとめて忘れること。どうせ考えるのであれば、手に負えるところに集中です。
だいたい天地自然が公平につくりだした日に、ある日が良くってある日が悪いなんてことあるかい。
中村天風 / 思想家
これもまた、「いらんことまで考えないほうがよい」という名言です。
たとえば、「きょうは仏滅だから…」なんだというのか。大安だろうが仏滅だろうが、きょうはきょう、同じ1日でしかありません。
ひるがえって、「きょうはツいていない」などと考え、消極的な自己暗示をかけてしまってはいないだろうか?
はじめから「ツキ」だとか「運」だとかに縛られてしまわないように。ひとまず中立的にいまの状況を受け止める、ということからはじめてみるのがよさそうです。
99人があきれても、1人が笑うなら俺たちの勝ちじゃねぇか。
江頭 2:50 / お笑いタレント
不運や不遇を感じると、なんだかすべてがうまくいっていないような気にもなるものです。
けれども、ようく目を凝らして見れば。うまくいっている「部分」だってあるんじゃないの? と言われているように感じます。
じぶんがやりたいことは、「なんとしてでも 100人全員を笑わせる」ことなのか。それとも、「たった1人しか笑わなくても、じぶんをつらぬく」ことなのか。
この話の本質は、「お笑い」でなくともいっしょです。気持ちが沈んでいるときには「じぶん」を見失いがちなので気をつけたいものです。
孤独の寂しさが人間の心を静かに燃やしてくれる
前田夕暮 / 歌人
不運や不遇を感じるという状況下では、どこか世間から疎外されたような、あるいは、むしろ1人になりたいというような、「孤独」の感情がツキモノではないでしょうか。
とはいえ、「孤独」が悪いものかというと、必ずしもそういうわけでもなく。ひとりでじっくり思案する時間・時期というのも必要です。
そのあたり、ふだん無意識で生活をしていると、ヒトはなかなか「ひとり」にはなれません。じっくり思案をすることがままならない。
であるならば。期せずして得られた孤独はチャンスでもあります。じぶん自身と対話をし、心の火を絶やさずに。再起のときを待ちたいものです。
俺は(ミランで)孤立している。あえてね。
本田圭佑 / プロサッカー選手
「孤独」に関する名言というと。どうしても、これを思い出してしまうのです。本田語録。
なんといっても、「あえてね」というフレーズが秀逸です。だからなのでしょう、「オレは〇〇している、あえてね」なんて言葉が流行ったような流行っていないような…
それはそれとして。偉大なる先人や、一流と呼ばれる方々は、意図的に「孤独」に身を置いているように思います。孤独も、成長の糧。といったところなのでしょうか。
昼の光に、夜の闇の深さが分かるものか。
フリードリヒ・ニーチェ / 哲学者
本田語録と対比するカタチにはなりますが、こんどはニーチェの「孤独」に関する名言を。
さいごの「分かるものか」というのは、自暴自棄なようすにとれなくもありません。いっぽうで、「いずれ夜の闇を切り裂かん」とする反骨精神ととれなくもない。
わたしは勝手に、後者ととらえているのですが。不運や不遇の深い闇も受け入れる、あえてね。そんなカンジがしています。
遇と不遇とは時なり
孔子 / 思想家
ずばり「不遇」についての名言です。人生には良いとき(遇)もあれば悪いとき(不遇)もある。だから、むやみやたらと不遇を嘆かないこと。
いまが悪いときなのであれば、いずれ必ず良いときがやっくるのだから、ということですね。
このあと、孔子は「だから、やるべきことをやって時機を待ちなさい」と続けています。待つだけではいかん、やるべきはやる。
そのあたりの名言を続いて見ていきましょう。
打ち克つ(やるべきをやって時期を待つ)名言
「不運」や「不遇」に耐える、と言っても。ただただジッととしているばかりでは道は開けない。
いずれ打ち克つためには、「やるべきをやって時期を待つ」ことを教えてくれる名言を挙げてみます。
自分は、どうしたいか。本当は、すべて知っているのだろう?
高橋歩 / 実業家
悩んでいるように思えても、実はすでに「心が決まっている」。にもかかわらず、ウジウジと悩み続けいているわたし… を見透かしたかのような名言です。
不運や不遇の状況にあっては、自信も持てないことから、行動量は減りがちです。答えは出ているのに、踏み切れない。動けない。結果、答えから目をそむけている。
けれどもそれが、いまをなかなか抜け出せない要因のひとつにもなりえます。じぶんのなかにある答えから逃げない勇気が求められるところです。
なにかを信じておきながら、それに生きない。それは不誠実というものだ。
マハトマ・ガンディー / 宗教家
「想い」あってやりたいことがあったのに、やりたいことをやっていたのに。不運か不遇か自信を失い、それをやらずにいる。やれずにいる。そんなこともありますよね。
なんの自慢にもなりませんが、わたしはあります。はい。
ですが、「想い」あったのであれば、カンタンにやめてしまうのは不誠実。だれに対して?
いちばんは、じぶんです。じぶんに対して、じぶんがいちばん誠実でありたい。そう思います。
万策尽きたと思うな!自ら断崖絶壁の淵に立て。その時はじめて新たなる風は必ず吹く。
松下幸之助 / 実業家
不運だの不遇だのと嘆いているうちは、まだまだ序の口。ほんとうの不運でも不遇でもないようで。
嘆くよりもまえに、まだまだやれることはあるんじゃないの? やってないでしょ? できないなら、もっとじぶんを追い込むのです。そんな名言。
「なんとまぁ、ストイックなことか」とは思いますけれど。言われてみれば、じぶんでじぶんの限界に線を引く、というのもよくあるハナシです。
ピンチはチャンス、九死に一生、死中に活、一生懸命… 道は必ずある、と信じましょう。
自分に能力がないなんて決めて、引っ込んでしまっては駄目だ。なければなおいい。今まで世の中で能力とか才能なんて思われていたものを越えた、決意の凄みを見せてやる、というつもりでやればいいんだよ。
岡本太郎 / 芸術家
不運や不遇のもとでは、自信を持てずに引っ込みがちになるものでしょう。能力や才能の差だ、とあきらめることもあるでしょう。
でも、そうじゃない。能力や才能なんて、なければなおいい。これを、とてつもない「救い」の言葉だととるか、逃げを許さない「戒め」の言葉だととるか。
わたしは後者です。いまがうまくないのであれば、それはじぶんに「凄み」が不足をしているのだろう。そう自戒を促してくれる名言です。
同じことを繰り返しておきながら、異なる結果を期待するとは、きっと頭がどうかしているのでしょう。
アルベルト・アインシュタイン / 物理学者
やるべきはやっている、ということであったとしても。それは単なる「惰性」ではないのか?
ただただ同じことを繰り返していても、いまが変わらないのはあたりまえだよね。と、これまた厳しい「戒め」のお言葉です。頭がどうかしている、ってそこまで…
しかし、そこまで言わなくてはわからないくらい、「変わる」のは難しいということでしょう。
不運や不遇のいまとは異なる未来を期待するのであれば、同じことを繰り返しているだけではいけない。変わらなきゃ、ということですね。
今をおいていつがある。ここをおいてどこがある。自分をおいて誰がやる。
服部英彦 / 経営者
不運だろうが不遇だろうが、「いま」はいましかない。嘆いているあいだにも、貴重な時間は流れゆくばかりです。
時機を待つこともひとつではありますが、時間は待ってくれないことを忘れるわけにはいきません。
いまできることがあるならば、いまやる。じぶんの人生、だれがやるでもない、じぶんがやるしかない。そんな「行動」と「覚悟」こそが、険しい道をも切り拓くと信じましょう。
まとめ
不運・不遇に耐えて打ち克つ名言をご紹介してきました。
それぞれの名言をどう感じるかは人それぞれです。また、同じ名言でも、そのときどきで感じ方が変わるものです。
気になる名言はストックしておき、機会があれば見直してみるのもよいでしょう。