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『まとめてやる!』はうまくいかない3つの理由とその対策

まとめてやるがうまくいかない理由と対策

” よーし。まとめてやるぞ!”と意気込んだまではよいものの。いっこうにまとめてできない。まとめてどころかさっぱりできない。なんてことはありませんか?

というわけで、「まとめてやる!」はうまくいかない3つの理由とその対策についてのお話です。

目次

しばしばうまくいかない「まとめてやる」という行為

仕事や勉強について。「まとめてやろう!」 って思うこと、ありませんか?

この仕事は時間のあるときにまとめてやろう、とか。この勉強はこんどの休みにまとめてやろう、とか。

わたしもついつい、そんなふうに思ってしまうわけですが。それでもできるだけ「まとめてやる」をやらないようにしています。

なぜなら、「まとめてやる」がしばしばうまくいかずに終わることを、体験として知っているからです。

ということで、「まとめてやる!」はうまくいかない理由とその対策についてお話をしてきます。理由は次の3つです ↓

「まとめてやる!」はうまくいかない理由
  1. 心理的負担が大きく、手をつけるのに躊躇するから
  2. 経験効果が働かず、非効率になるから
  3. 時間がなくて先送り、が多くなるから

それではこのあと、それぞれの理由の説明と、その理由に対する「対策」を見ていきましょう。

 

「まとめてやる!」はうまくいかない理由とその対策

心理的負担が大きく、手をつけるのに躊躇するから

まとめてやろう! という意気込みとは裏腹に。実際は、なかなか手がつけられない… ということがあります。

たとえば。あたらしいセミナーを企画するぞ、と思っても。

コンセプトや内容決め、料金設定、開催告知、レジュメづくり、リハーサルなど、いろいろやることはあるわけで。いろいろ考えていると、「まとめてやるのがおっくう」になる。

結局、手をつけられずにズルズルと… あるある、わたしにはなんども経験があります。

勉強をするぞ、なんていうのも同じですね。

まとめてガッツリやることを想像するものだから、いざ机に向かってはじめるところまでなかなか行きつかない。やはり、「まとめてやるのがおっくう」になる。

こんなふうになってしまうのは、「まとめてやる」ことには心理的負担がともなうからでしょう。

いちどにまとめて、あれもこれもぜんぶやらなきゃ。と考えるから、手をつけるのにも躊躇してしまうわけです。

ではどうするか?

《対策》まとめてやろうとしていることを小さく分ける

まとめてやるのがおっくうなのであれば、小分けにすることです。

さきほどの「セミナー企画」の例で言えば。コンセプトや内容決め、料金設定、開催告知、レジュメづくり、リハーサルなど、それぞれを分けてやる。

まずはコンセプト決めまでやろう、とか。レジュメをつくるにしても、まずは各項目のタイトル挙げと内容の箇条書きだけやろう、とか。

まとめてやろうとしていたことを小さく分けると、「おっくう」に感じる心理的負担は大きくやわらぐものです。

勉強だって、やっぱり同じです。どんなにガッツリやるぞと意気込んでも、ほんとうにやらなければ意味がありません。

それよりも、たとえテキスト1ページずつでも、問題集を1問でも、確実にやれるほうがずっといいし、実際にそれくらいならやれるものです。

と、そんなことは言われずともわかっているはずなのですが。ヒトはたいへんに欲深く、「まとめてやろう」としてしまうことが多いようなので気をつけましょう。

まとめてやろうとする前に、まずはやることを小分けにするところからはじめてみる。いかがでしょうか。

経験効果が働かず、非効率になるから

わたしは税理士なので、ちょっと税理士っぽいハナシになりますが。

「まとめてやる」がうまくいかない例として、個人事業者・フリーランスの確定申告・経理が挙げられます。

毎年、申告期限のまぎわになって、「よし、まとめてやるぞ!」という例です。

迫りくる期限までの短いあいだに、タイヘンな思いをして帳簿をまとめて、申告書をつくる。税金を納める。ぐったり… そんな感じでしょうか。

にもかかわらず。喉元過ぎればなんとやら、翌年もまた同じことの繰り返し。毎年の恒例行事と言うか、3月の風物詩とでも言うか、というハナシは少なくありません。

それはそれとして。結果、まとめてやれているように見えるこの例ですが、実は「うまく」はありません。

なぜなら、そこには「非効率」があるからです。

経理の例で言えば。1年にたった1度だけ、まとめてやろうとするとなにが起きるでしょう?

「あれ、どうやってやるんだったっけ? 」、これです。必ず、思い出すところからはじまります。

そしていざはじめてみても、やっぱり「これってどうだったかなぁ?」と前年も同じように悩んで調べたことを、また調べなおしたりしています。非効率。

そもそも不慣れだった経理を、1年に1度だけやろうというのですから。当然といえば当然です。

ではどうするか?

《対策》ルーティーン化する

「不慣れで非効率」を避けるなら、こまめにやることです。

経理であれば、毎日やる。前日分の取引について、領収書などを整理して、帳簿つけを毎日やる。

なんて言うと、「えー、毎日やるのぉ?」と嫌がられるわけですが。

毎日やるから慣れる、慣れるから早くなる。もっと早くなる方法を考えるようにもなる。効率がよくなる。いわゆる「経験効果」が働きます。

と、他人に勧めているわたしも、経理は毎日やっています。

それはアンタが税理士だからだろ、税理士だからできるんだろ、と思われるかもしれません。それはちょっと違います。

税理士であっても税理士でなくても、本人それぞれにとっての経験効果は必ずあるからです。

だから、わたしは税理士だとしても、経理をまとめてやらない(まとめてやることもできるわけですが)。経理を毎日やることを、日々のルーティーンにしています。

ちなみに。ルーティーン化には、前述した「心理的負担」を下げる効果もありますね。

休みの日にまとめて1日中勉強する、よりも。毎日 1時間だけは勉強する、というほうが気持ちがラクだったりします。

時間がなくて先送り、が多くなるから

まとめてやろうとすると、どうしても「まとまった時間」が必要になります。するとどうなるか?

まとまった時間を確保できないことを理由に、やろうとしていたことは先送りになります。

ふたたび「セミナー企画」の例を持ち出すと。1日かけてじっくり企画を仕上げようと思っていたけれど、じっくり1日かけられる日がなかなかない… だからやらない・やれない。

事実、まとめてやろうとしていたことがたんまりと、わたしのToDoリストに居座り続けていたものです。

当然、やろうとしていたことができなければ、挑戦や成長のチャンスを逃してしまうことになります。それはイカン。

ということで困った末に気がつきました。時間がないことを言い訳にして、モノゴトを先送りできてしまう環境がよろしくない。

ではどうするか?

《対策》まとめてやることができない環境をつくる

いつかまとめてできるかもしもしれない、と期待をしてしまうから「まとめてやる」ことを考えてしまうわけで。

だったら。そもそも「まとめてやる」ことができない環境であれば、まとめてやろうと考えることもあるまい。

というわけで、わたしは意識的にそういう環境をつくるようにしています。

仕事で言えば、夕食を食べる時間まで。以降の残業は禁止とか。休みの日に仕事はしない、とか。

( ※ 100%実行できているわけではありませんし、100%実行しようとは考えていません。実行すべきではないときもありますので)

残業や休日仕事を無条件に許してしまうと、まとめてやれることを期待してしまうから、そのようなルールを置いて、環境をつくるようにしています。

また、前述した「ルーティーン化」も、まとめてやることができない環境づくりに貢献します。

どういうことかと言うと。わたしは「毎日経理」に限らず、わりと多くのルーティーンを持っています。ルーティーンに時間をかけた分、当然、残りの時間は短くなります。

結果として、まとめてやる時間の確保は難しくなり、「いつかまとめてできるかもしれない」との期待もできなくなります。

ですから、まとめてやるのではなく「ルーティーン化」して確実にやる。そして、残りの時間のなかで、まとめてやるのではなく「小分け」にして、少しずつでも確実に進める。

というふうに、ルーティーン化は「まとめてできない」環境づくりに貢献します。

ちなみに。わたしにとって、最大のルーティーンはこのブログだったりするわけですが。平均して毎日2時間半、平日も休日もブログを書いています。

これはブログの毎日更新の末の「結果論」ではありますが、その分ほかのことはまとめてやることができない環境に我が身を置いております(笑)

 

まとめ

「まとめてやる!」はうまくいかない3つの理由とその対策についてのお話ししてきました。

ついつい「まとめてやろう」と考えてしまうのがヒトでもあります(わたしも考えます…)。

ところが、なかなかうまくいかないのが「まとめてやる」の常ですから。その理由を把握して、じぶんなりの対策を打ちましょう。

「まとめてやる!」はうまくいかない理由
  1. 心理的負担が大きく、手をつけるのに躊躇するから
  2. 時間がなくて先送り、が多くなるから
  3. 経験効果が働かず、非効率になるから
まとめてやるがうまくいかない理由と対策

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