3年前に独立開業してから毎月ずっと、自営業・家計の「おカネ」について妻に伝えてきました。
その一環で、おカネが無いときは「無い」と言うわたし。それを聞いた妻はなにを考え、なにを感じているのか聞いてみました。というお話です。
「おカネが無い」と言う僕が考えること。それを聞く妻が考えること。
きょう(本投稿日)は、2019年5月1日。わたしにとって毎月1日は、妻に「おカネ」のことを伝える日でもあります。
もう少し具体的に言うと。前月分の自営業の経理の結果、前月分の家計簿の結果を毎月1日にまとめて、それを妻に報告する。
自営業の経理については、「利益(売上 − 経費)」の状況を。家計簿については、「収支(収入 − 支出)」の状況を。それらを受けて、自営業・家計をあわせた「おカネ(財産・債務)」の状況を。
つまり、仕事と家庭とも、おカネにまつわる情報をフルオープンで妻に伝える。3年前に独立開業してから、これを毎月ずっと続けています。
仕事については売上金額に波があり、売上が多い月もあれば、少ない月もあるのが現状です。
そういう意味では、おカネがたくさん残る月もあれば、あまり残らない(あるいは足りない)月もある。貯金は別にして、おカネが無い月、おカネが無いときはあるわけです。
また、開業からしばらくはお客さまも増えず、売上が少ない(でも一定の経費はかかる)ことから、そもそも「おカネが無い」状況もあります。それも、妻には伝えてきました。
ですからわたしは、おカネが無いなら「無い」と妻に言ってきた。ということになります。
このように「妻におカネのことを見せる」ことについて、「わたし自身の考え」は記事にしたことがありました ↓
上記の記事は、「妻におカネのことを見せる」のメリットとデメリットを挙げたものですが。わたし自身はメリットを感じているから、妻におカネのことも見せているわけです。
でも、待てよ。
わたし自身の考えとは別に、妻はどう思っているのか、感じているのか? そういやぁ、ちゃんと聞いてなかったわ… あわわわわ。
と、いまさらだけど、妻に確認をしてみることにしたしだいです。
わたしが知る限り、どうやら世間では、自営業の夫が「妻におカネのことを見せる」というのは少数派の様相を呈しています。ましてや、「おカネが無い」などとは口が裂けても言わないとか言えないとか…
そんな様相に、一石を投じる機会となるか否か? まぁ、それはそれとして。このあと、実際に妻へたずねた結果について、お話をしてみることにします。
「おカネが無い」を伝える自営業の夫に対して妻が考えること
《質問》「おカネのこと・おカネが無い」を伝えられることをどう思うか?
この質問に対する妻の回答がこちら ↓
たしかに。信頼しているからこそ、伝えることができています。
これが、やれ「この経費はなんだ?」とか、やれ「もっと働かんかいっ!」とか言われるようなら、「おカネのこと・おカネが無い」を伝える気にはならないでしょう。
その点、良いときでも悪いときでも、イヤになるようなことは言われた記憶がありません。悪いときでも「がんばれ!」という感じですね。たいへんありがたいことに。
そういう妻の「ポジティブさ」を知っていて、良いも悪いも伝えているわけですが。伝えて安心させるつもりが安心させられているのですから世話ないなぁ、というハナシでもあります。
このあたりは、妻がいわゆる「姉さん女房」で、もともとは「大学のサークルの先輩・後輩」という関係があるのかないのか。多少はあるだろう、なんてことを思っているしだいであり。
そういうどうでもよさそうなことをツラツラ話しているあたりに、なにやらわたしの困惑ぶりがあらわれています。
要は、「妻のほうがわたしよりもだいぶ大人だったなぁ」と、じぶんを恥じているところがある。そういうことです、はっきり言うと。小っさい男のプライドとでもいうか、なんというか。
それはさておき。「おカネが無い」に動揺しない人間はあまりいないでしょう。できることなら、わたしも「おカネが無い」と言いたくありませんし、そういう様子を見せたくもありません。
けれどもいっぽうで、事業をしている以上、ていどの差こそあれ「おカネが無い」はツキモノです。事業を続けていれば、良いときもあれば悪いときもあるから、ですね。
この現実を、信頼しているパートナーだからこそ、知っていてほしい。共有しておいて欲しい。わたしはそう考えて、妻におカネのことを伝え続けています。
《質問》「おカネのこと・おカネが無い」を知りたいか、知りたくないか?
この質問に対する妻の回答がこちら ↓
妻としてではなく、って… しかも、無為無策な能天気な人だなんて思ったことないですし(なんか思うところがあるのだろうか?)。
でもまぁ、運命共同体は正しいですね。きょう現在、わが家の直接的な収入源はわたしだけなので、わたしが倒れれば、妻もわが家も倒れてしまいます。
こういうハナシをしていると、「だから、わたしも働き続ければよかったのに!」と妻が叫びだすのはわが家のお決まりの流れです(長女を出産するまで、妻は正社員でした)。
とはいえ、さすがにそれははばかられたのか。このたびは理性的な回答をちょうだいしました。
細かい情報までは知らなくても良いが… というのがウチの妻らしいです。妻は大らかな人です。あるいは、わたしの説明やら取り組みが細かくてメンドーに感じているのかもしれません。
ひいては、もっとコンパクトに話しなさい! という軽いクレームなのかもしれません。はい、次回から気をつけます。
それにしても、「マイナスな事柄こそ」早く知りたい、と妻が考えていることを今回はじめて知りました。だから、「知りたくはないだろうけど」と思いながらも、だいじなことだから伝えてきました。
もちろん、みながみなウチの妻と同じように考えるわけではありませんが、そういう考えの妻もいる。また、それを知らぬ夫もいるかもしれません(※ 夫と妻は逆のケースもあります)。
なにが言いたいか、と言うと。パートナーには「おカネのことをどこまで聞きたいか?」を確認しておくのがよいだろう、ということです。
もしも、確認したことがないなぁ、ということであれば。いちど確認をしてみるのはいかがしょうか。思いもよらぬ「すれちがい」が無いとも言えません。
《質問》「おカネのこと・おカネが無い」を知ることで考え方や行動は変わるか?
この質問に対する妻の回答がこちら ↓
なんだか、すごく右肩上がりです。これまでのすべての回答を同じ紙に書いてもらっているのですが、回答が進むに連れてどんどん右肩上がりです。
精神的なにかのあらわれ…? まぁ、いいや。
家計簿はクラウドサービス(マネーフォワードME)を使っています。支出については、妻とわたしでそれぞれがデータ登録をしています。
その結果について、「わたしだって、ときどきチェックしてるんだからね!」という妻のアピールなのでしょうか。
それはともかく。おカネに関するデータを、わたしだけではなく、妻も見ることができるわけです。
これによって、わたしはわたしなりに、妻は妻なりに、見るポイントは異なれども「データをチェックできる・データを活かせる」ことでは共通しています。
言うまでもありませんが、家庭の2本柱は夫婦です。夫だけ、妻だけ、ということではなく、夫婦ともに「おカネ」という共通のテーマに取り組むメリットは大きなものではないでしょうか。
極端を言えば、夫は「おカネ」で四苦八苦やりくりをしている、なのに妻は「おカネ」に無頓着で好き放題(※ 夫と妻が逆のケースもあり)というのでは、家庭はうまくいきませんから。
にしても。「考え方や行動に変わるところはありません」と言い切るあたりはスゴいですね。たしかに堅実な妻ですが、じぶんで言い切るのはスゴいです。
今後とも、よ、よろしくおねがいします… としか言えません。
まとめ
「おカネが無い」を伝える自営業の夫に対して妻が考えること、についてお話をしてきました。
仕事や家庭のおカネのことを配偶者に伝えるかどうか、どこまで伝えるかは夫婦それぞれです。
それぞれあるなかの、ひとつのカタチとして、わが家のハナシをさせていただきました。
ご夫婦のみなさんが、おカネのことについて考える・話をされる際のきっかけになりましたら幸いです。