これだけデジタル化、ペーパーレス化と言われている時代に、なぜ名刺は紙なのか?
というわけで。ホームページ作成サービス・ペライチをつかって「紙無し名刺」をつくってみた、というお話です。
いまだ「紙」であり続ける名刺を「WEB」に替える
「紙」の名刺を持っていはいるけれど。必ずしも、紙でなくてもいいだろう。
デジタル化だ、ペーパーレス化だと、言われて久しい昨今。どうして、名刺はいまだに「紙」であり続けるのか…?
そんなことをフツフツと考えていたわけですが。考えているだけでは始まらないので、紙をやめてみることにしました。
名付けて「紙無し名刺」、そのまんま。
と言っても、そんなにスゴいものではございません。WEB上にじぶんの名刺をつくって、それを名刺交換に利用しようというだけのハナシです。
つまり、こういうこと ↓
- 名刺交換の場に遭遇する
- 名刺入れではなく、じぶんのスマホを取り出す
- スマホで紙無し名刺の「QRコード」を提示する
- 相手のスマホで「QRコード」を読み取ってもらう
- じぶんの紙無し名刺が相手のスマホに表示される
で、相手のスマホで見ることができる、わたしの「紙無し名刺」はこんなカンジです(ちょっと長いですが全文掲載します) ↓
QRコードをスマホで読み込んだ相手は、その場で上記の名刺を見ることができるわけです。
ところで、わたしの場合には、WEB上に「当ブログサイト」もあり、そこにくわしいプロフィールもあります。それとなにが違うのか? というハナシもあるでしょう。
違いとしては、「紙無し名刺」のほうはその名のとおり、「名刺っぽいデザインで、名刺交換の場で話のネタになりそうな情報に限定」しています。
それを、相手のスマホ画面サイズに関係なく(いわゆるレスポンシブル)、しかも、無料でカンタンにつくることができないだろうか?
と検討をしてたどりついたのが、ホームページ作成ツールの「ペライチ」を使ってつくる、という方法でした。
具体的な作成方法・手順をお話する前に、紙無し名刺で克服できると考える「紙の名刺のデメリット」を挙げておきます。
紙無し名刺で克服できると考える「紙の名刺のデメリット」
わたしが考える「紙の名刺のデメリット」は、次の5つです ↓
- 情報をすぐに更新できない
- 情報量が限られる
- 紙がもったいない
- スマートじゃない
- 在庫管理がメンドー
上記について、それぞれカンタンに説明をします。
情報をすぐに更新できない
たとえば、「肩書きが変わった、変えたい」などというときに。紙の名刺だと、印刷しなおしです。または、上からシールでも貼って訂正するか…
いっぽう、紙無し名刺であれば、すぐに情報を書き替えることができます。
過去に紙無し名刺を渡した(QRコードを読み取ってもらった)人でも、あらためて紙無し名刺にアクセスをしてもらえれば、最新の情報を確認してもらえますね。
情報量が限られる
紙の名刺は「印刷スペース」が限られていますから、そこに掲載できる情報量が限られることになります。
たくさん載せればいい、というわけではありませんが。名刺サイズの紙面に掲載できる情報量は「少なすぎる」とも言えるでしょう。
紙無し名刺であれば、情報量を気にする必要はありません(相手のために情報の整理は必要ですが)。
紙がもったいない
そもそも「紙」がもったいない、というのも名刺のデメリットです。ひとことで言うのなら、「エコ」じゃない。
紙の名刺を否定するつもりはありませんが、配られた名刺が「ぞんざい」にあつかわれるシーンは誰しも目にしたことがあるのではないでしょうか。
もっともそれは「紙の名刺」が問題なのではなく、本質的には「名刺の内容・配り方」の問題ではあるわけですが。それでも、紙がもったいないのは事実です。
スマートじゃない
これだけデジタル化が進み、ITが進んでいるのに。なんでもスマホひとつでできてしまうご時世なのに。
名刺は昔ながらに「紙」で交換… なんかスマートではありません。そういうスマートさが必ずしも大切なのかどうかはともかく、スマートじゃない。
紙無し名刺なら、お互いのスマホで名刺交換をすることができます。
在庫管理がメンドー
「紙」の名刺は、それ自体、モノの管理をしなければいけません。
いざ名刺交換をしようと思ったら、名刺入れを忘れた… 名刺切らしてた… 誰もが1度くらいは経験したことがあるはずです。
いつ名刺を追加発注・印刷しようか? という在庫管理も必要になります。メンドーです。
ペライチでつくる無料の「紙無し名刺」作成方法・手順
冒頭でお見せした「紙無し名刺」について、その作成方法・手順をお話していきます。概略は次のとおりです ↓
- ペライチで「新規登録」をする
- 無料の「スタートプラン」の範囲内でWEBページをつくる
- つくったWEBページを「noindex」で公開する
- QRコード作成サービス・QR Code Builderで「QRコード」を作成する
それでは、このあと順番に見ていきましょう。
本記事に掲載している「ペライチ」のサービス内容・料金体系などは、本投稿日現在(2019年5月26日)の情報にもとづいています。その後の情報変更はご確認をお願いいたします。
ペライチで「新規登録」をする
ホームページ作成サービスの「ペライチ」のサイトで、まずは新規会員登録をします。
新規会員登録するだけであれば無料です。会員登録の手順にしたがって、手続きを進めましょう。
ちなみに、ペライチは「初心者でもかんたんにホームページがつくれる」とのウリで有名なホームページ作成サービスです。
無料の「スタートプラン」の範囲内でWEBページをつくる
新規登録が終わったら、いよいよ紙無し名刺のなかみをつくっていきましょう。
かんたんにホームページがつくれる、との売り文句どおり。たしかに、ページをつくるのはカンタンです。
基本的には、「ブロック」と呼ばれるパーツを組み合わせるだけで、ページをつくることができます。
メインの画像を入れるブロックや、文章と画像で構成されるブロックなど、いろいろと用意されています ↓
これらのブロックをページに配置したら、各ブロックの項目に沿って入力・設定を進めます。箇条書きなどの書式設定も用意されていて便利です ↓
ボタンのあるブロックを配置して、じぶんのブログサイトなどにリンクさせることもできます ↓
TwitterやFacebookなど、SNSへのリンクボタンのパーツもあります。SNSへの誘導は、名刺との相性もよいものですから利用するとよいでしょう ↓
ペライチでは、「スマホサイズ」の画面をプレビューしながら、ページを作成できます(PC、タブレットサイズもプレビューできます)↓
このような感じで、紙無し名刺のページをつくっていきます。ちなみに、わたしは次のような項目を折り込みました ↓
- 写真
- 氏名、肩書き
- SNSリンクボタン
- 得意なコト
- 著書案内
- セミナー開催情報
- 好きなコト・モノ
- 嫌いなモノ・苦手なコト
- 性格・人となり
- 人生の出来事
上記の項目は、名刺交換の場で話のネタになりそうな情報を、ネタになりやすそうな順序で配置したつもりです。
なお、各項目ごとにブロックパーツになっていて、順序はあとからカンタンに入れ替えることもできます。
ペライチを「無料でつかう」ときの注意点
ペライチには、無料の「スタートプラン」に加えて、有料の各種プランが用意されています。
わたしの紙無し名刺のように、「1ページ」だけを、「限られた機能」のなかでつくるのであれば、無料のスタートプランでOKです。
たとえば、ブロックパーツのなかには「プレミアム」という、有料プランでのみ使えるものがありますので、そういうものを使わなければ、ペライチは無料で利用できます。
わたしが新規会員登録したときには、自動的に「有料プランを一定期間無料で利用できる」という契約になりました。
その後、一定期間(約1ヶ月)を過ぎると、なにもしなければ無料プランに切り替わります。
このとき、有料プランでしかできないこと(2ページ以上とか、プレミアムのブロックパーツを使っているとか)をやっていると、一定期間終了後にはそれらが使えなくなるしくみです。
したがって、はじめから無料プランの範囲内で利用をするのがポイントだと言えます。
有料プランに切り替わることで使えなくなる機能について、くわしくは「よくあるご質問」に記載されていますので確認をしておくとよいでしょう。
つくったWEBページを「noindex」で公開する
ページをつくることができたら、「公開」します。
公開することで、ネットを通じて紙無し名刺のページにアクセスをすることができるようになります。
わたしは、紙無し名刺のページを「noindex」で公開しました。つまり、検索エンジンには表示させないようにする、という設定です。
わたしの場合には当ブログサイトがありますし、紙無し名刺をネットで検索してもらう意図もありませんから「noindex」としました。
この場合には、公開時に次のような設定項目があるので、「検索エンジンには表示させないようにする」にチェックを入れましょう ↓
QRコード作成サービス・QR Code Builderで「QRコード」を作成する
ペライチでページを公開すると「ページURL」が発行されます。
そのURLをQRコードにするために、わたしはQRコード作成サービスの「QR Code Builder」をつかいました。
同サービスのWEBサイトで、URLをテキスト入力すると、QRコードを作成することができます(無料)。
作成したQRコードを画像でダウンロードできるので、あとはその画像をスマホで開けるように保存したらおしまいです ↓
まとめ
ホームページ作成サービス・ペライチをつかって、無料で「紙無し名刺」をつくる、というお話をしてきました。
すべての場面で、この紙無し名刺が利用できるわけではありませんが、ひとつの選択肢として「紙ではない名刺」を持ってみるのはいかがでしょうか。