都会は人が多くて競争も厳しい。だったら地方で仕事をするほうが… というばかりでもありません。
地方に移らずとも地方の仕事もできるブログに必要だった5つのことについてお話をしていきます。
厳しい都会から地方を夢見た日。
いま現在、わたしの仕事はこのブログからのご依頼が中心です。そんなブログ(あるいはホームページ)について、こんなことを考えることもありました ↓
「都会は競争が厳しい。そういう意味では、地方でブログやホームページをやるほうが仕事の依頼は増えそうだ」
たとえば。わたしは横浜で税理士をしていますので、ネットからは「横浜 税理士」と言ったキーワードで検索をされることが考えられます。
ところが、実際に検索をしてみると、ページを繰っても繰っても、当ブログは表示されません。
「そりゃあアンタ、SEO対策がなっちょらんからよ」ということもありますが。加えて「横浜」が都会であり、税理士も多いのだから、上位表示は難しい、という理由もあるはずです。
この点で。地方は、ブログ(あるいはホームページ)をつくっている税理士はまだ少なく、わりと上位表示はできるものだ。とのハナシがあります。
だったら、どうせやるなら地方に移ってブログを書いたほうが… という選択肢もありうるところです。
これが冒頭の「都会は競争が厳しい。地方でブログやホームページをやるほうが…」と考えた背景になります。
とはいえ、地方の仕事も「少しずつ」ではありますが、それでもたしかに増えてきました。
最近も、遠方からの個別相談をSkypeでお受けしたり、お互いの中間地点あたりの貸し会議室でお受けしたり。やはり遠方からセミナーにご参加をいただいたり、あるいはセミナー開催のご要望をいただいたり。
というわけで。たしかに都会は厳しいけれど、地方のお客さまからの仕事もできる。地方に移らずとも、地方のお客さまからの仕事もできる。
そのワケは、3年と4ヶ月のあいだ続けているこのブログです。
そこで、「地方に移らずとも地方の仕事もできるブログ」に必要なこと、についてお話してみることにします。
- 信用してもらえる記事がある
- 受付のしくみがある
- フットワークが軽い
- ほかにはないメニューがある
- じぶんの仕事道具を明らかにしておく
それでは、このあと順番に見ていきましょう。
地方に移らずとも地方の仕事もできるブログに必要だった5つのこと
信用してもらえる記事がある
個別相談にしてもセミナーにしても。遠方から仕事のご依頼をいただいた「決め手」をうかがうと、この「ブログ」との回答がほとんどです。
もう少し具体的に言うと、ブログの「記事」。
たとえば、経理や確定申告について、ネットで調べごとをしているなかで、このブログをたまたま見つけた。
読んでみたら、他のブログやホームページの情報に比べてわかりやすかった、おもしろかった。ほかの記事も読んでいるうちに、この人に相談してみたい、この人のセミナーに参加してみたい、と思った。
そのようなお話をうかがっています。
考えて見れば当然で。ブログやホームページがあるだけ、でご依頼をいただくことはできません。なにしろ、ご依頼をいただけるだけの「信用」がないからですね。
わたしに関して言えば、「モロトメジョー?誰それ?」でしょう。だから実際に、ブログをはじめた当初は、個別相談もセミナーもご依頼はゼロでした。
けれどもいまは、書き続けてきた記事が少しは信用(わかりやすい・おもしろい)になって、ご依頼をいただくことができます。たいへんではあるけれど、毎日更新をしてきた成果だと感じられるところです。
どれだけの記事があれば信用してもらえるかは、人によるし、記事の内容・質などにもよるでしょう。ただ、わたしの場合には、「わかりやすく読める」に軸を置いて 1,200記事ほどを書いた結果です。
それはそれとして。
近隣からの依頼にせよ、遠方からの依頼にせよ。まずは「信用」がなければ、はじまりません。そのうえで、遠方にまで信用を届けるのに、ブログはチカラを発揮します。ネットを通じて距離の壁を突破できます。
そのチカラを活かして、信用していただけるだけの記事を書くことが必要です。
受付のしくみがある
ブログの記事で信用を届けることはできたとしても。そのあと仕事を依頼するとなると、やっぱり「距離」が壁になるのではないか? ということもあるでしょう。
その壁を乗り越えるために必要なもののひとつが「受付のしくみ」です。仕事のご依頼を受け付けるしくみ。
当ブログで言えば、各種の「受付フォーム」がそれにあたります。いちおう、ご依頼の内容ごとにフォームを分けたりと工夫はしているつもりです。
このあたりが不十分だと、依頼をしにくかったり、依頼したくなくなってしまったりするのだろうな、ということを考えています。
また、他のブログやホームページと比べられることもあるでしょう。そのときに、受付フォームの出来・不出来が最終的なご依頼に影響することはじゅうぶんに想像できるところです。
比べられると言えば。遠方からご依頼をいただいたお客さまがこんなことをおっしゃっていました ↓
税理士を探すのに「地名」と「税理士」のキーワードで検索をしたら、Webサイトを持っている税理士は1人だけだった。その税理士のところへ相談してもよかったが「激戦区で活躍されている税理士にお会いしてみたい」という思いがあった。
なるほど。地方は競争が少なくても、お客さまからすると「選択肢の少なさ」がアダになることもあるわけです。
そのときに、前述したような「信用がある」、そして、「受付のしくみ」があれば、都会の税理士にも、地方の仕事をするチャンスがめぐってきます。
フットワークが軽い
地方など遠方からのご依頼をいただいたときにでも、お引き受けができるようにとは考えています。
たとえば、SkypeやZoomなどオンラインを利用したり、お互いの中間地点あたりの貸し会議室を準備したり。今年に入ってからは、遠征セミナー(名古屋、長野、仙台)も企画・開催をしています。
というように、いろいろな選択肢を増やしつつ、「フットワーク軽く」を目指しているところです。逆に、選択肢が無い・少ないと地方からのご依頼はお断りをするばかりになりますから。
とはいえ。ようやく遠征セミナーをはじめたことからもわかるとおり、わたしはもともとフットワークが軽いほうではありません。
けれども、遠方からのご依頼をいただくにつけ、あるいは、他人のフットワークの軽さを見るにつけ、じぶんのフットワークの重さが気になるようになりました。
まぁ、いまでも「まだまだだなぁ」という自覚はありますので、これからもフットワーク改善に努めてまいります。
ほかにはないメニューがある
わたしが提供しているメニューのなかに、「フリーランスのためのはじめての確定申告・経理セミナー」があります。
一見すると「フツー」のテーマではあるのですが、これまで遠方からもご参加をいただいているセミナーです。
理由のひとつは「毎月必ず」やっていること。もう3年近く、毎月企画・開催を続けてきました。
確定申告というと「3月(申告期限)」であり、その手前あたりには同テーマのセミナー開催は多いようです。ただ、毎月となるとあまりない。
そんなこともあってかどうか、「フリーランス 確定申告 セミナー」などのキーワードで検索をすると上位表示されるために目立っていることも、遠方からも選ばれる理由のひとつでしょう。
また、もうひとつセミナーで言うと。「税理士のための銀行融資入門セミナー」があります。やはり、遠方からもご参加をいただいているセミナーです。
銀行融資をテーマにしたセミナーは多くても、対象を税理士にしぼったセミナーとなるとそれほどでもありません。
これも「税理士 融資 セミナー」などのキーワードで検索をすると上位表示されています。
このように、「ほかにはない(あってもあまりない)」というメニューがあると、地方からのご参加もいただけるところです。
ご参加をいただくばかりでは… との思いもありますので、遠征セミナーを開催することでじぶんが地方に出向くことも増やせれば、と考えています。
じぶんの仕事道具を明らかにしておく
お仕事のご依頼をいただく「決め手」のなかに、「モロトメさんが〇〇を使っているから」「〇〇をおすすめしているから」というものがあります。
〇〇のなかに入るのは、たとえば、会計ソフトの固有名詞(マネーフォワードとか、freeeとか、弥生会計とか)やMacなどです。
お客さまが〇〇という会計ソフトを使っているのだけれど、その使い方をもっと知りたいと考えたり、Macを使っている税理士に相談をしたいと考えたり。ということがあるようです。
そう考えると、じぶんが使っている仕事道具(わたしの場合は会計ソフトやMacなど)を、ブログやホームページなどで明らかにしておくのもよいでしょう。
都会ではあたりまえでも、地方では全然… ということもあります(たとえば、クラウド会計の利用とか)。その場合には、地方からでも選ばれるチャンスはあるわけです。
まとめ
都会は人が多くて競争も厳しい。だったら地方で仕事をするほうが… という考え方もありますが。
ブログを書くこと・書き続けることで、「地方に移らずとも地方の仕事もできる」を実現することも可能です。
- 信用してもらえる記事がある
- 受付のしくみがある
- フットワークが軽い
- ほかにはないメニューがある
- じぶんの仕事道具を明らかにしておく