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『PEAK PERFORMANCE 最強の成長術』レビュー/精神論ではなく科学に裏打ちされた1冊

『PEAK PERFORMANCE 最強の成長術』レビュー/精神論ではなく科学に裏打ちされた1冊

だれもが知りたいであろう「成長術」について。精神論ではなく、科学に裏打ちされた1冊。

『PEAK PERFORMANCE 最強の成長術(ブラッド・スタルバーグさん、スティーブ・マグネスさん著)』をレビューします。

目次

気合いではなく理屈を求ム。

世の中で語られるいくつもの「成長術」のなかには、「とにかく気合いだっ!」といった精神論も少なくありません。

まぁ、それもひとつのやり方ではあるものの。あまりじぶん向きではないんだよなぁ… という人(わたしもそうです)にはおすすめの1冊をご紹介します。こちらです ↓

 

こちらは訳書になりますが、原題の「PEAK PERFORMANCE」のとおり、「最高のパフォーマンスを維持する」ための考え方や方法が満載です。パフォーマンスのために、いかにじぶんの心身を整えるか? が「科学的な裏付け」をもとに示されています。

本書に書かれていることのすべてがじぶんに合うとは限りませんが。じぶんが気になるところ、納得ができるところだけでも、取り入れてみることで「最高のパフォーマンス」に近づくことはできるのではないでしょうか。

というわけで。

『PEAK PERFORMANCE 最強の成長術(ブラッド・スタルバーグさん、スティーブ・マグネスさん著)』をレビューしてみます。

 

本書の気になるところ、納得できるところをつまみ食い

『PEAK PERFORMANCE 最強の成長術』にはおすすめポイントが盛りだくさんなのですが。

そのなかから、わたしがとくに「これは気になる!」「これは納得!」と感じたところを引用しながら、本書をつまみ食いしてみましょう。

カッコいいマルチタスクには罠がある

まず1つめの引用はこちら ↓

ミシガン大学の研究によると、一見無害に見えるマルチタスクが、個人の生産時間の40%を食い潰すという。マルチタスクだと2倍の仕事量をこなしているような気がするが、実は仕事量は半減しているのである。

あれをやりつつこれもやる、あっちをやりながらこっちもやる。といった「マルチタスク」の害について、研究結果をもとに書かれています。

マルチタスクって、ハタから見ているとちょっとカッコよかったりするのがクセモノです。デキる人は、あれもこれも同時にできる。みたいなことを思っていたこともありましたし、じぶんもまたマルチタスクで作業をしていましたし。

その結果が上記の引用です。生産時間が40%も減っている… そりゃあ成長も妨げられますわ、という話です。なので、いまのわたしは「シングルタスク」です。シングルタスクになるように、スケジュールを組んでいます。

具体的には、朝起きてから夜寝るまでのスケジュールをスキマなく組む。すると、常に「いまの時間にやることはこれ」とスケジュールで限定されますから、マルチタスクを防止することにつながります。

ちなみに。マルチタスクを効率的にこなせる人は人口の1%ていどいる、との研究結果もあるとのこと。でも、100人にひとりですからね。じぶんがそのひとりになる確率はかなり低い、ということです。マルチタスク中心の人は、あらためて考えるべきところです。

見える場所にスマホを置くな

次の引用はこちらです ↓

電源のオン・オフに関係なく、ポケットのなかでも、テーブルの上でも、携帯は集中力を奪う。おまけに他人の携帯ですら、われわれの注意力を散漫にする。

これはなかなか衝撃的ですよね。「電源のオン・オフに関係なく」、そのうえ「他人の携帯ですら」とは… もちろん、この話にも科学的な裏付けがあり、研究結果がもとになっています。

研究者が大学生を集めて、携帯を目に見えるところに置いたうえで、身体的な動きを伴う難しいタスクを指示したそうです。いっぽうで、携帯を見えないところに隠したうえで同じことを指示する。

結果は、携帯が見えない人たちよりも、見えている人たちのほうが劣っていた。さらには、本人以外の携帯を目に見えるところに置いていてもパフォーマンスは悪くなったそうです。

この点で。友人との会食や、お客さまとの打ち合わせのときなどに、テーブルにスマホを置いている人がいますよね(わたしもそうでした)。けれども、それはじぶんにとってもよくないし、相手にとってもよくないということです。

なので、わたしはスマホは見えないところにしまっておくようにしています。また、とくに集中を要する作業をしているときには、スマホを引出のなかにしまったりしています。たしかに、スマホの存在をより忘れることができる、と感じるので。

このお話に納得ができた人は、試してみてはいかがでしょうか。

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行き詰まったら部屋のなかでもいいから歩く

続いての引用はこちらです ↓

その結果、屋外で6分散歩したグループは、机から離れなかったグループと比べて、創造力が60%向上したという。一番効果が高かったのは第1グループだったが、屋内を歩き回った第2グループも、おもしろいアイデアを出す割合が第3グループよりも40%高かった。

これは、スタンフォード大学による、散歩休憩がもたらす効果を検証した実験の結果です。

要は、「屋外」を散歩をするのがもっとも効果的であり、次いで「屋内」を散歩する。机から離れずにいるとダメだよね、ということになります。考えに行き詰まったようなときに、意地になって机にかじりついているのはよろしくない、と。

これは、歩くことによって脳の血流が良くなるから、ということもありますが。歩いているあいだは注意力が低下することも影響しているそうです。

つまり、「歩く」という行為に脳の働きの一部が使われるため、注意力が散漫になる。そのような「無意識」のもとでは脳の自由度が高まり、意識的には考えつかないようなことも考えつく。創造力が上がる、というわけです。

わたしも、ランニングをしている最中や、シャワーを浴びている最中に、思いつくことがよくあります。なので、行き詰まったときには意識的にランニングをしたりシャワーを浴びたりもします。おそらく、散歩と同じような効用があるのでしょう。

ちなみに。長時間座りっぱなしはよくない、という話があります。健康にも悪く、運動の効果も帳消しになる。そんな話です。

デスクワークが多い人にとっては「困ったなぁ」ということですが。こんな研究結果についても触れられています ↓

最近の研究によると、1時間おきに2分歩くだけで、座りっぱなしの弊害から体を守れるという。短い散歩をすると早死にするリスク(すべての死因を含める)が33%減少するとの調査結果もある。

たかが散歩、とあなどるなかれ。脳のためにも、体のためにも、散歩を取り入れてみるのがよさそうです。

わたしはデスクワークをするときには、60分から90分おきに休みをとるようにしています。そのときには立ち上がって、部屋のなかを少しウロウロしたり(狭いですけど)。本を読むときなどにも、立ってウロウロしながら… ということをしています。

日常のなかに「歩く」を取り入れてみるのはいかがでしょうか。

 

まとめ

『PEAK PERFORMANCE 最強の成長術(ブラッド・スタルバーグさん、スティーブ・マグネスさん著)』について、わたしがとくに「これは気になる!」「これは納得!」と感じたところを引用しながらレビューをしてみました。

本書には、ほかにも「科学的な裏付け」にもとづく成長術が盛りだくさん。わたし的にとてもおすすめな1冊です ↓

『PEAK PERFORMANCE 最強の成長術』レビュー/精神論ではなく科学に裏打ちされた1冊

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