YouTube動画をつくるにあたっては、いろいろなテクニックがありますが。
そのテクニックは、「作り手本位」か? はたまた、「視聴者本位」か? なんてことを考えてみた。というお話です。
タガタメのテクニックか?
きょう現在(2020年7月5日)、YouTube動画の投稿をはじめてから2ヶ月半になります。
じぶんが YouTube動画をつくるようになって知ったのは、いろいろな「テクニック」があるんだなぁ、ということ。作り手側におけるテクニックです。
けれども。「テクニック」という響きには、どこかしら「作り手本位」に聞こえるところがあります。
つまり、作り手の「自己満足」や「自己の利益獲得」のためのテクニック、のように聞こえなくもない。もう少しはっきり言うと、視聴回数を増やすとか、視聴時間を伸ばすためのテクニック。
そう考えると。テクニックは「作り手本位」であり、「視聴者本意」ではない。視聴者は置いてけぼりか? なんだか、テクニックを使うのも「いやらしく」感じてきた… ということもあるでしょう。
実際、わたしもそのように感じていたので。いわゆる「王道のテクニック」を使うことには、当初は葛藤や戸惑いがありました。
が、この点で。たしかに、テクニックには作り手本位なところもあるけれど、視聴者本位なところもある。むしろ、視聴者本位を考えるからこそのテクニックだろう。
視聴者のことを思えば、むしろ、テクニックが必要なんじゃないの? ましてや、YouTube動画をはじめたばかりのじぶんなのだから…
なんてことを考えたもので。じぶんがいま実際に使っているテクニックを例にして、「視聴者本位のテクニックとは?」についてお話をしてみます ↓
- さいごまで引っ張る
- カット編集する
- 少し早口で話す
- テロップを入れる
- 評価・コメントをお願いする
それでは、このあと順番に見ていきましょう。
YouTube動画のテクニックは作り手本位か?視聴者本意か?
《テクニック1》さいごまで引っ張る
作り手からすると、つくった動画は「できるだけさいごまで」見てほしいと考えるものです。
いやらしいハナシ、長く見てもらえるほど、YouTubeからの評価も上がるからですね。評価が上がれば、多くの人に見てもらいやすくもなります。より評価が上がります。
そんな作り手本位の先にあるのが、「さいごまで引っ張る」というテクニックです。
たとえば。結論はさいごまで言わない、とか(言ったとしても、さいごまで聞かないとよくわからないていどに言う、とか)。
いまこうして書いているブログは、「結論は先に書く」というスタイルでやってきたので、「さいごまで引っ張る」のにはけっこう抵抗がありました。
じゃあ、YouTube動画も結論が先でいいか、と言うと。少々、危ないかな… と考えています。動画では、ブログのように「ナナメ読み」ができないからです。
ブログであれば、はじめに結論を見て、そのあとはナナメ読みで「結論に対する補完」ができます。けれども、動画をナナメ読みするのは困難です。
途中を飛ばして視聴することもできますが、うまい具合に飛ばせるかどうか… どうにもかったるいので、最初の結論だけ聞いて視聴をやめてしまう。ということは多いように想像します。
と、すると。よほど上手に結論をお話しないと、視聴者に「誤解」や「理解不足」をさせてしまう可能性が高くなる。せっかくの話が、誤解や理解不足に終わったのでは、申し訳ないことです。
だったら、「さいごまで引っ張る」というテクニックを使ってでも… と考えるにいたりました。さいごまで視てもらうことで、より理解を深めていただく。そこは、視聴者本位です。
もっとも、「ぜひさいごまでご覧ください!」なんて言ってるところだけを切り取ると、うさん臭さ満点なのですけどね。
《テクニック2》カット編集する
YouTube動画をつくりにあたって、王道のテクニックに「カット編集」があります。
しゃべっているところを撮りっぱなしにするのではなく、合間をカットしていく。「あの〜」とか「まぁ」とか、「えっと〜」といった「間」は積極的にカットしていく、というテクニックですね。
「間」をカットすることで、視聴者を飽きさせずに、さいごまで視てもらおう、みたいな。
もちろん、「間」があったほうがいい、「間」があったほうが喜ばれるようなYouTuberもいるでしょう。
適切なたとえかどうかはわかりませんが、女の子が「えっと〜」とか言いながら、かわいらしい仕草をしている「間」は、むしろ歓迎されるのかもしれない。そういうハナシです。
ところが。45歳を迎えたオジサンであるわたしが、銀行融資や銀行対応のことを話すにあたって、「間」は必要なのか? たぶん要らんだろう。いや、絶対に要らない。
それは「余計な間」であって、積極的にカットしていくべきもの。結果として、視聴者からいただく「時間」を最小限に抑えることができます。
10分の動画であれば、視聴者からは10分の時間をいただくわけです。言うまでもなく、「時間」は貴重な資源。おカネは返すことができても、時間を返すことはできない。
そんなことを考えながら、「カット編集」のテクニックを取り入れています。
[ad1]《テクニック3》少し早口で話す
前述の「カット編集」と同じく、視聴者の時間をだいじにする主旨から「少し早口で話す」というテクニックを使っています。
また、カット編集と合わせることで、「テンポよく」感じてもらえるように、との考えでもあります。テンポがよい動画は、視ていて飽きないですし。飽きさせないのは視聴者本位でしょう。
まぁ、言うは易しで。実際にテンポよく、という動画をつくるのはカンタンではありませんけれど。そこは修行あるのみです。
それはそれとして。
話すのが遅い、と視聴者が感じるのであれば。視聴者のほうで、動画の「再生速度」を上げることはできます(わたしは、しばしば「2倍速」で視聴します)。
ただそれでも、「ノーマル」での印象もあるだろう、とは思うわけで。ノーマルでも「少し早口で話す」という印象はだいじにしています。
好みの問題ではありますが。わたし自身が「せっかち」なので、「少し早口」はわたしの好みなんですね。そこは、作り手本意にはなりますけど。
《テクニック4》テロップを入れる
YouTube動画のテクニックに「テロップ」があります。目立つテロップとか、カッコいいテロップとか。テロップと言ってもさまざまです。
わたしは「わかりやすいテロップ」を目指しています。
カタチとしては、話している内容にあわせて、常時なにかしらのテロップが出ている感じです。
と言っても、一言一句をテロップにしているわけでもなく。話している内容の「要点をまとめる・理解を助ける」ための言葉を選んでテロップにしています。
正直なところ、じぶんの「しゃべり」には自信がないところもあるわけで。滑舌が悪いとか、抑揚がはっきりしないとか。すると、耳で聴くだけでは視聴者にとって不足もあるだろうと考えています。
じぶんの力量不足を棚に上げて、不足を補うためのテロップ… 作り手本位だと思われるかもしれませんが。力量を上げる努力はしつつ、現状のチカラ不足は受け入れる。これは、視聴者本位ということで。
また、さきほど触れたように、「少し早口で話す」ことを補完するためのテロップでもあります。少々早口でも、文字があればわかりやすいかな、と。
なんにせよ。テロップもなく、じょうずにハナシをされるYouTuberさんを見るにつけ、あこがれています。そんな領域も目指しつつのいまです。
《テクニック5》評価・コメントをお願いする
YouTube動画では、「評価・コメントをお願いします!」は決まり文句みたいなものです。「チャンネル登録をお願いします!」も似たようなものですね。
とはいえ。お願いをする、のには違和感もありました。なんだか押し売りをしているようで、作り手本位ではないか? ということです。
言われなくったって、良ければ評価もするし、コメントもするでしょう。にもかかわらず、「お願いします!」って… みたいな。
でも、いまは動画のなかで、評価・コメントのお願いをしています。
ひとつは、「きっかけづくり」としては声掛けも必要だ、と考えていること。お願いをされてみて気がつく人、「じゃあ、評価してみるか」という人も多からずともいるのかなと。
もうひとつは、評価・コメントは作り手のモチベーションにつながるからです。モチベーションなんて、じぶん自身の問題だろうとは言いつつも。やっぱり、評価・コメントをいただくとうれしいもので。
それは、作り手本位ではないのか? と思われるかもですが。モチベーションがあがることによって、意欲的に動画づくりができる部分は正直あります。
結果として、より良い動画にしあがるのであれば、それは視聴者に還元されることになる。と考えると、評価・コメントのお願いは視聴者本位だとも言えるでしょう。たぶん。
ちなみに。低評価や、厳しいコメントであったとしても、いただけるのであればぜひ! の姿勢です。もちろん、ヘコむ部分はありますが。
客観的な評価を知る、なおせるところはなおしていく(容姿など、なおせないものはしかたない)と考えれば、拒む理由もありません。
まとめ
YouTube動画のテクニックは作り手本位か?視聴者本意か?を考えてみました。
たしかに、テクニックには作り手本位なところもあるけれど。視聴者本位なところもある。むしろ、視聴者本位を考えるからこそのテクニックだろう。
と考えて、いまは「王道のテクニック」も積極的に使っています。これからYouTubeをはじめようかなという方や、テクニックを使うことに迷いがある方のご参考になれば幸いです。