視野は広いほうが良い、という話がありますが。
それでもワケあって、「あえて見ない」ようにしていることについてお話してみます。
あえて見ない、という選択
視野は広いほうが良い、という話があります。いろいろなものを見た方がいいし、いろいろな考え方に触れた方がいい。そんな話です。
そのとおりだ、と思ういっぽうで。ワケあって、「あえて見ない」ようにしていることがあります。たしかに視野は広い方が良いかもしれないけれど、あえて見ない。
ぜんぶで5つ、その理由も含めてお話ししてみることにします。こちらです↓
- 暗いこと
- 関係ないこと
- どうしようもないこと
- 苦手なこと・好きではないこと
- マウントを取ろうとしていること
それでは、このあと順番に見ていきましょう。
「視野は広いほうが良い」と言うけれど、あえて見ないようにしている5つのこと
暗いこと
暗いことについては、あえて見ないようにしています。
たとえば、日々報道されている凄惨なニュース。ネットのニュースやSNSで目にしても、それ以上の内容は見ない。テレビで目にしたときには、チャンネルを変えます。
暗いニュースも、社会的には大事なことだと言えるのかもしれません。当事者であれば、目を背けるわけにもいかないでしょう。
けれども、当事者ではないわたしにとって、認識すべきは「そういうニュースもあるんだ」ということ。それ以上は、深追いをしても暗くなるばかりです。
結果、多かれ少なかれ感情が乱れる(つらい気持ちになったり)、行動にも影響が出る(手が止まってしまったり)。良いこととは言えません。
そもそも、明るいニュースよりも暗いニュースのほうが優先されている、という状況もあります。
毎日、何かしらの凄惨なニュースが伝えられたとしても、「きょうの〇〇町では、無事故・無事件でした」といった良いニュースは伝えられないものです。
世のなかには、良いニュースもいっぱいあるはずなのに。どちらかといえば、良いニュースのほうが多いはずなのに。
だから、ニュースをあまり素直に見ていると、ほんとうのことがよく分からなくなってしまう。そのあたり、じぶんの見方を見直すのにこちらの本がおすすめです↓
関係ないこと
関係ないことについては、あえて見ないようにしています。
そんなのあたり前だろうと、思われるかもですが。私たちは意外と、関係のないことに時間を割いていたりもします。
たとえば、芸能ゴシップ。ネットニュースやSNS上には、芸能ゴシップがあふれています。油断をすると、ついつい見てしまうということはあるでしょう(わたしもあります)。
けれども、芸能ゴシップの内容が「あとで役に立った!」ということはないもので(わたしの場合、ですが)。その場限りの娯楽、ということになります。
そもそも「ゴシップ(うわさ話)」なのですから、真偽のほどすら不明です。当の本人でなければわからないことを深追い(さらに情報を検索する、とか)するのは…。
じぶんの「限られた時間」を考えると、関係ないことはあえて見ないようにしたいところです。
なのでわたしは、タイミングや時間、見方を決めて、ニュースやSNSを見るようにしています。
朝昼夕の1日3回、1回あたり10分ていど、見れる情報の幅を制限できるアプリを使って、ニュースや SNS を見るようにしています
どうしようもないこと
どうしようもないことについては、あえて見ないようにしています。
たとえば、政治に関すること。「政策が悪い」だの「あの政治家はおかしい」だの、といったニュースもあれば、SNS上での意見もありますが。わたしは見ないようにしている。
じぶんが政治家であれば、当事者として懸命に関わるべきところでしょう。
けれども、わたしは政治家ではありませんから。ああだこうだ言っても、どうしようもないことです。
文句があるなら、私自身が政治家になるべきだ、くらいに考えています。もちろん、政治家になるつもりはないし、なれませんが。
また、「世界の貧困問題」なども、私にはどうしようもないことだと言えます。そんな言い方をすると「なんと非情な人間か」と思われるかもですが。
世界の貧困という問題は、私には問題が大きすぎます。そういった問題が存在している、ということを理解するのみです。
だから、現実的にできることとして、しかるべき団体に毎月わずかばかりの寄付を続けています(ほんとうにわずかな金額です)。
それ以上のことは、あえて見ない・考えない。冷たい人間に感じるかもですが、わたしは「じぶんの手の届く問題」に集中したい、集中すべきだと考えています。
[ad1]苦手なこと・好きではないこと
苦手なこと・好きではないことについては、あえて見ないようにしています。
たとえば、「〇〇をやると、顧問先が激増!」みたいな案内や勧誘。税理士業をしていると、好むと好まざるとにかかわらずやって来る。
わたしは開業以来、人を雇わず「ひとり」です。ひとりでできる範囲のお客さま・仕事に関わることを考えているので、「顧問先が激増」は望んでいません。
ひとりであっても、激増するやり方があっている人はいるのかもですが。わたしは、得意ではないし、好きではない。
だから、そのような案内や勧誘が来たときには、あえて見ないようにしています(研究のために、たまにはチラっと見ることはありますが)。
メールが届いたときには、タイトルで判断して、内容は読まずに削除する。あるいは、迷惑フォルダーに振り分けるとか。
船井総合研究所の創業者である船井幸雄さんの話に、「長所伸展法」があります。端的に言うと、短所には目をつぶり、長所を伸ばすことに集中する。
長所とは、言い換えると「好きなこと・得意なこと・興味のあること」です。じぶんの意欲や能力を集中して、長所をさらに伸ばすことができます。
逆に、「短所(嫌いなこと・苦手なこと・興味のないこと)」を克服しようとしても、苦痛を感じるものなのでなかなかうまくいかない…
そんな「長所伸展法」という話もあって、苦手なことや好きではないことはあえて見ない。逃げてしまうようにしています。
マウントを取ろうとしていること
マウントを取ろうとしていることについては、あえて見ないようにしています。
ちなみに、ここで言う「マウントを取る」とは。じぶんの立場が相手よりも優位であることを強調するような姿勢をとることです。
たとえば、「以前に〇〇の経験があるから」とか、「過去に〇〇件の実績があるから」とか。もちろん、経験や実績自体が悪いことではありません。
ただ、それを前面に押し出して、経験や実績がない相手を圧倒するような姿勢をわたしは好まない。そういう話です。
また、「〇〇と比べてウチなら…」という姿勢も、マウントを取るのに近いものがあります。誰かを落として、じぶんの立場を上げる。そういったセールスを受けることもあります。
なお、SNS上では、他社の失敗や他社商品の欠点に触れる投稿も見られるところです。
「意見」としてはアリだけれども、まるで「鬼の首を取った」かのような投稿については「マウントを取る」ことが目的のようにも思えます。
いずれにせよ、マウントを取られて気持ちのいいことはありませんから。あえて見ないようにしています。
そのうえで、私自身もまた、マウントを取るような姿勢・行動がないように。と、考えてはいますが、 「相手がどう感じるか」でもあるので難しいところです。
まとめ
視野は広いほうが良い、という話がありますが。いまは多くの情報を手軽に取得できることから、ともすると「過剰に見てしまいがち」だと言えます。
ゆえに、「あえて見ない」という行動も必要なのではないか? というのが、わたしの考えです 。
- 暗いこと
- 関係ないこと
- どうしようもないこと
- 苦手なこと・好きではないこと
- マウントを取ろうとしていること