失敗しちゃったなぁ…と落ち込むこと、ありますよね? そんなときのリカバリー手順について、お話をしていきます。
だれだって失敗くらいする、にんげんだもの。
なにかに失敗をしてしまった。失敗しちゃったなぁ、と落ち込むこと。ありますよね? もちろん、わたしはあります。
そんなときに、いつまでも落ち込んでいるのはよくありません。なにより、ずっと落ち込んだままでいるのはツラいものです。
だから、すこしでも早くリカバリー(回復)できるように。わたしは、失敗して落ち込んだときのリカバリー手順を備えています。こちらです↓
- あきらめる
- きりかえる
- よろこぶ
- しくみにする
- つたえる
わりと「落ち込みがち」なわたしにとって、これらはリカバリーに役立つ「手順」になっています。
いまちょうど落ち込んでいるんだ、という方。じぶんは落ち込みやすい、という認識がある方のご参考になるようでしたら幸いです。
それではこのあと、順番に見ていきましょう。
失敗しちゃったなぁ…と落ち込んだときのリカバリー手順
《手順1》あきらめる
失敗しちゃったなぁ…と落ち込んだときのリカバリー手順、1つめは「あきらめる」です。
わたしは、まず「あきらめる」ようにしています。などと言うと、「イイ加減な奴」と思われるかもですが。そうは言っても、「失敗をしたという過去」は変えられるものではありません。
わたしたち人間はいまのところ、「いまを生きる」能力しか持ち合わせておらず。ふたたび過去を生きることや、まだ来ぬ未来を生きることはできません。いまのところ。
であるならば、「失敗したという過去」をいくら悔やんだところで、「あとの祭り」でしかありません。過ぎ去ったことについては、あきらめるほかない。
落ち込んで冷静さを失っているようなときにはとくに、「じぶんにはコントロールできないこと」を見極めることが大切になります。コントロールできないことをコントロールしようとするのは泥沼だからです。
あのとき、〇〇していれば、もっと〇〇していれば… といった思考は「ムダ」でしかありません。
ふだんから「過去はあきらめる、済んだことはあきらめる」という指針を持つようにする。冷静さを欠いているときにでも、指針に沿った行動を「自動的」にできるようにしておくのがよいでしょう。
わたしは、「過去には目を向けない」という指針を明文化して、定期的に見直すようにしています。
《手順2》きりかえる
あきらめる、って言うけどさ。人間は感情の生き物、そんなにカンタンに割り切れるかよ! と思われるかもしれません。わたしも、そう思います。
なるべく「あきらめる」ようにとはしているけれど。やっぱりモヤモヤと考えてしまう… 感情的になってしまう… ということはあるわけで。
そんなときには、2つめの手順「きりかえる」を発動させます。文字どおり、気持ちを切り替えます。そのための「手段」は、人それぞれ、じぶんに合ったものを探すのがよいでしょう。
ただそれでも、多くの人にとって有効であろうと考える手段は「睡眠」です。よく寝ること。
睡眠がだいじだなんて、「なにをいまさら」という感じではありますが。落ち込んで、思い悩んで睡眠不足… ということはあるでしょう。
だから、落ち込んでいるときほど睡眠を意識することです。ヒトは寝ているあいだに、脳内で情報整理を行い、心身のはたらきを整えます。結果として、朝起きたときには「なんかスッキリ!」となるわけです。
逆に、睡眠不足になれば、スッキリすることはできずにモヤモヤを引きずります。悪循環です。
ちなみに。いろいろ考えるとそもそも眠れない、と言うのであれば。運動をすることです。疲れて眠くなるまで運動をすることです。なので、わたしは「きりかえる」ために、「走る」こともあります。
走ること自体に、メンタルを整える効果があるし、カラダが疲れて眠くもなる。一石二鳥です。おすすめ。
《手順3》よろこぶ
ちゃんとあきらめたし、ちゃんと寝た。でもやっぱり、朝起きたら失敗を思い出してしまう… また落ち込んでしまう…
うんうん、そういうこともあるよね。大きな失敗であれば、そういうことだってあるでしょう。そんなときには、3つめの手順「よろこぶ」の出番になります。
端的に言うと、「失敗をよろこびましょう!」ということです。失敗をよろこぶだなんて、アタマがおかしくなってしまったのか? と思われるかもしれません。
いやいや、違います。失敗は成功のマザー、です。長嶋茂雄さんが言いました。失敗こそが成功のみなもとだ、だから失敗を恐れたり、悔やむことはない。そういうハナシです。
長嶋茂雄さんだけではなく、多くの先人が同じようなことを言っています。たとえば、
失敗なんかしちゃいない。うまくいかない方法を700通り見つけただけだ。
トーマス・エジソンさん
9回失敗しないと、なかなか1回の成功が手に入らない。
山中伸弥さん
9000回以上シュートを外し、300試合の勝負に敗れ、勝敗を決める最後のシュートを任されて26回も外した。人生で何度も失敗した。それが成功の理由だ。
マイケル・ジョーダンさん
というわけで。失敗をしたということは、成功に近づいたということでもあります。ひとつ前に進むことができた、ということです。
そう考えると、失敗はもはや「ほめるべき」ことだとさえ言えます。じぶんでじぶんをほめてあげたい。ほめましょう。そして、よろこびましょう。
きっと、暗く落ち込んだ心にも、明るい「光」が差し込むはずです。
[ad1]《手順4》しくみにする
いやいや、ちょっと待てよ。よろこぶのも、ほめるのも良いけれど。それはアンタの自己満足ではないのか? と言われれば。
たしかに、そうかもしれない。ひたすらによろこんで、ただただじぶんをほめているのでは、たしかに自己満足だ。いかん、いかん。
落ち込んだ「気分」までは解消されたのですから、その前向きな気分を活かして、4つめの手順に移りましょう。それは「しくみにする」です。
わたしは、失敗をしたときには、同じ失敗を繰り返さないように「しくみにする」ことを考えるようにしています。「しくみ」にするのは、気をつけようという「意識」だけでは頼りないからです。
おそらく多くのヒトは、「意識するだけ」では失敗を克服することはできないでしょう。ついつい意識がおろそかになってしまった… と後悔した経験はだれにでもあるはずです。だから、意識には頼らず、しくみに頼る。
具体的なしくみとして、わたしがまずやっているのは「代わりにやることリスト」への追加です。代わりにやることリストとは、たぶんわたしが考えたオリジナルのリストでして。
「〇〇をしそうになったら、代わりに△△する」ということをリスト化したのが、「代わりにやることリスト」です。失敗のきっかけ(原因)が「〇〇」、その代わりにすることを△△として考えます。これで失敗を回避する。
このリストを、わたしは毎朝読み返すことで、じぶんに「クセづけ」をしているところです。くわしくはこちらの記事もどうぞ↓
先日、「とある失敗」をしてしまい。その結果生じるかもしれない「問題」については、その取扱いを「契約書に記載する」ことが必要だと考えました(情報保護の観点から抽象的な表現ですみません)。
このように、書類を作成・変更したり、業務のオペレーションを見直したりすることも「しくみにする」の例になります。
しくみにすることで、「もう失敗しないぞ!失敗をしたことで、失敗しないじぶんになれた!」と、2度めのよろこびを感じることもできるでしょう。
《手順5》つたえる
失敗しちゃったなぁ…と落ち込んだときのリカバリー手順、5つめは「つたえる」です。
じぶんが失敗したことは、だれかが同じように失敗する可能性があります。だとしたら、だれかの失敗を止める役に立つことができるかもしれない。わたしはそう考えています。
だから、じぶんが失敗したことをもとにして、このブログに書いたり、メルマガに書いたり、YouTube動画にしたり。そうやって、じぶんの失敗を「つたえる」のです。
けれども、わたしの場合。「こういう失敗をしました」という伝えかたはほとんどしていません。失敗をせずに、うまくやるためにはどうしたらいいか? うまくやるための方法や考え方を伝えるようにしています。
ストレートに失敗事例を伝えるのもいいですし、じぶんの失敗をさらすのに抵抗があるのなら、わたしのように「失敗を成功に置き換えて伝える」のもよいのではないでしょうか。
また、日々お客さまに提供する仕事のなかに活かす、落とし込むことも「つたえる」のひとつになります。
じぶんが失敗をして落ち込んでしまったときも、「しくみにする」「つたえる」ことまでイメージできれば、気持ちも前に向くことでしょう。実際に、しくみにする・つたえることができれば、失敗も報われます。
次の失敗も受け入れる準備を整えることで、あらたなチャレンジに向かって動き出していきましょう!
まとめ
失敗しちゃったなぁ…と落ち込んだときのリカバリー手順について、お話をしてきました。
いつまでも落ち込んでいるのはよくありませんし、ずっと落ち込んだままでいるのはツラいものです。
だから、少しでも早くリカバリーできるように。じぶんなりのリカバリー手順を備えておくとよいでしょう。
わたしの手順が、参考になるようでしたら幸いです。
- あきらめる
- きりかえる
- よろこぶ
- しくみにする
- つたえる