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2020年 214冊の読書から選ぶおすすめ本10冊を名言とともに

2020年 214冊の読書から選ぶおすすめ本10冊を名言とともに

2020年の1年で、わたしが読んだ本は 214冊。

そのなかから独断と偏見で、「おすすめ本」を 10冊と、それぞれ「名言」を選んでみました。というお話です。

目次

214分の10で選ぶ、おすすめ本。

きょうは 2020年1月3日。年もあけましていまさらながら、2020年の読書から「おすすめ本」のご紹介です。

ちなみに。2020年、わたしの読書量は 214冊になります。「2日に1冊」をひとつの目安にしているわたしとしては、「まずまず読めた」といったところです。

もちろん、「たくさん読めばいい」ということではありませんが。アウトプットを続けるためには、インプットが必要です。また、読書はわたしにとって「好きなこと」のひとつでもありますので。

まぁ、それはそれとして。2020年に読んだ 214冊のなかから、独断と偏見で「おすすめ本」を 10冊選んでみました。こちらです ↓

2020年 おすすめ本
  1. 13歳からのアート思考
  2. SLEEP 最高の脳と身体をつくる睡眠の技術
  3. 世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事
  4. あなたはあなたが使っている言葉でできている
  5. やり抜く人の9つの習慣
  6. 13歳から分かる! 7つの習慣 自分を変えるレッスン
  7. プリズナートレーニング 圧倒的な強さを手に入れる究極の自重筋トレ
  8. 稲盛和夫の実学 経営と会計
  9. 個人事業者の税務調査対応ケーススタディ
  10. ひとり税理士のセーフティネットとリスクマネジメント

これら 10冊について。わたしが選んだ「著者の名言」をそれぞれ引用しつつ、ご紹介をしていきます。

 

2020年 214冊の読書から選ぶおすすめ本10冊

13歳からのアート思考

 

2020年、かなり名の知れた本のひとつではありますが。もし読んでいないのであれば、ぜひ読んでおくことをおすすめします。

「アート思考」だなんて、じぶんは美術家ではないし…  はい、わたしもそう思いました。けれども、著者の末永幸歩さんは、こんなことをおっしゃっています↓

「自分の興味・好奇心・疑問」を皮切りに、「自分のものの見方」で世界を見つめ、好奇心に従って探求を進めることで「自分なりの答え」を生み出すことができれば、誰でもアーティストであるといえるのです。

13歳からのアート思考/末永幸歩さん著 より引用

というわけで。美術家だけがアーティストではありません。わたしたちはだれもがアーティストになれるし、むしろ、なるべきでもある。なぜなるべきなのか、どうやったらなれるのか? この本を読めばわかります。

モネやピカソをはじめ、実際の美術作品を観ながら、じぶんが「アーティストへと変化していく過程」を体感できる。「アート思考が身につく過程」を体感できる。その感動で身震いするような1冊です。超絶、おすすめ。

 

SLEEP 最高の脳と身体をつくる睡眠の技術

 

睡眠の重要性がわかる1冊です、などと言うと。睡眠が重要だなんてあたりまえだろう? と思われるかもしれませんが。著者のショーン・スティーブンソンさんがとりあげている、こんなハナシを聞かされたらどうでしょう↓

睡眠不足の医師は、十分な睡眠をとった医師に比べて業務を完了させるのに 14%長くかかり、ミスをする確率は 20%以上高かったと言う。

SLEEP 最高の脳と身体をつくる睡眠の技術/ショーン・スティーブンソンさん著 より引用

あらためて、睡眠の重要性、睡眠不足の怖さがわかるのではないでしょうか。わたしは怖いです。恐怖で身震いします。

睡眠不足の医師に治療や手術をしてほしくはないですし(ミスする確率が 20%も高い!)、わたし自身も「睡眠不足の医師」にはなりたくありません。だれでもそうですよね? ミスもイヤだし、業務に 14%も長くかかるなんてゴメンでしょう。

じゃあ、どうするか? その具体的な方法が「科学的な根拠」をもとに書かれています。すぐにでもはじめられることがいろいろありますし、いままで「逆のことやってたわぁ…」みたいなことにも気が付きます。万人におすすめの1冊です。

 

世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事

 

ひとことで言えば、「なにを食べると健康に良くて、なにを食べると健康に悪いか」が書いてある本です。そんなことが書いてある本はたくさんあるわけで。また、テレビをつけると「〇〇を食べると健康に良い!」みたいな番組はたくさんあります。

けれども本書は、現役の医師による「科学的な根拠」がしっかりしている点で違いがある。また、同じ科学的根拠でも、「最新の研究に拠れば〜」といったフレコミには注意しなければいけません。

最新の研究は事例が乏しく、確定的だとは言えないこともあるからです。そのあたりの「棲み分け」についても、指摘をされている著者・津川友介さんの言葉には説得力があります↓

この本を読んだ皆様は、もう「〇〇だけ食べていれば健康になれる」といった類の怪しい健康本を購入する気にはならなくなるだろう(…と願っている)。テレビで健康的な食事に関する番組を見る気がしなくなるかもしれない。それで良いのだと私は思っている。

世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事/津川友介さん著 より引用

きょうの健康は、日々の食事の積み重ねでもあります。流行りや思惑に踊らされることなく、ほんとうに正しい「健康に良い食事」を学ぶのにおすすめの本です。

 

あなたはあなたが使っている言葉でできている

 

タイトル買いした本です。こうしてブログを書いたりしていると、「言葉」についてはイヤでも気になります。その言葉について、「あなたはあなたが使っている言葉でできている」などと言われたら、読まずにはいられません。

もっとも。ブログを書いたりしなくても、わたしたちは日々つねに言葉を使っています。だれかとの会話、メールやSNSなど。いやいや、他人との接点がないんだよねぇ… というヒトでさえ。思考を通じて、じぶん自身とは会話をしています。つまり、だれもが日々つねに言葉を使っているのです。

著者のゲイリー・ジョン・ビショップさんは、「じぶんにどんな言葉をかけるかで人生が変わる」と言っています。では、どんな場面でどんな言葉をかければよいのか? とりわけ印象に残ったのがこちらです↓

仮にどうしようもない出来事が起こったとしても、そのあとどんな人生を送ったかは 100パーセント自分の責任だ

あなたはあなたが使っている言葉でできている/ゲイリー・ジョン・ビショップさん著 より引用

起きてしまったことを嘆いていても、なにも変わらない。でも、そのあとはじぶんしだいで、どうにでも変えられる。未来の責任はじぶんが負っている、じぶんだけにしか負えない。尊い言葉です。

 

13歳から分かる! 7つの習慣 自分を変えるレッスン

 

『7つの習慣』は言わずと知れた名著であり、「いちどは読むべき1冊」ということで間違いないでしょう。でもいきなり、『7つの習慣』を通読するのはキツイなら(わたしはツラかった)。本書が「予習」としておすすめです。

また、過去に『7つの習慣』を読んだ人も、「なんだか、うろ覚えかも…」と言うのなら。「復習」としても、本書はおすすめだと言えます。

「13歳から」だなんて、大人が読むなんて恥ずかしい?  そんなことはありません。13歳からでも分かる、その易しさが、一筋縄ではいかない『7つの習慣』のエッセンスを抽出するのには最適です。

ちなみに、わたしが『7つの習慣』をはじめて読んだときに、もっとも衝撃的だったのが「インサイド・アウト」でした。その「インサイド・アウト」について、本書ではこのように書かれています↓

まわりを変えるたった1つの方法、それは、まず自分の内側から変わることだけなのです。

13歳から分かる! 7つの習慣 自分を変えるレッスン より引用

言うは易く行うは難し、ではありますが。やはり、『7つの習慣』は名著です。

 

やり抜く人の9つの習慣

 

目標を立ててみたけれど、達成できない。気を取り直して、また目標を立ててはみたけれど、やっぱり達成できない… ということ、ありませんか? そんなときには「じぶんには能力がないのかなぁ」とか、「やり抜くための意志が弱いのかなぁ」などと考えてしまうものでしょう。

けれども、それは違う。目標の達成に必要なものは、能力や意志力よりも「日々の思考や行動」、つまりは「日々の習慣」なんだ。と、教えてくれるのがこの本です。

目標達成に必要な「日々の思考や行動」とは? が「9つの習慣」として紹介されています。全 119ページとボリュームこそ少ないものの、たくさんの気づきが詰まった1冊でした。たとえば、こちら↓

目標達成のためにやるべき行動を着実に実行するためには、「いつ何をやるか」をあらかじめ予定に入れておくべきです。

やり抜く人の9つの習慣/ハイディ・グラント・ハルバーソンさん著 より引用

この点で。「月・水・金曜日になったら、仕事の前に1時間ジムで過ごす」という予定の決め方をさせた人たちの 91%が運動を習慣化できたそうです。いっぽう、いつ運動をするかの予定を決めなかった人たちが習慣化できたのは 31%。あらかじめ予定を入れることの効果がわかります。

著者は社会心理学の先生で、「実験の結果」という根拠にもとづき書かれている点がおすすめです。

 

プリズナートレーニング 圧倒的な強さを手に入れる究極の自重筋トレ

 

表紙のイラストがちょっと怖すぎです。まぁ、それもそのはず。著者のポール・ウェイドさんは、凶悪犯を収監する監獄を渡り歩いてきた本物のプリズナー(=囚人)とのこと。伝説的強さを誇る恐ろしいプリズナーたちや、膨大な書物のなかからトレーニング・テクニックを学び、プログラム化したのが本書です。

で、オマエはそんなに強くなりたいのか? いえいえ、そこまでではありません。わたしが惹かれたのは、「自重筋トレ」の部分です。バーベルだとかマシンだとかを使わずに、じぶんの体重を利用した筋トレ。ジムに通う時間も手間もおカネもいらない↓

ジムにたどりついてルーチンにかかろうとしても、目指すマシンが空いていないことが多い。夜は最悪だ。汗まみれの男がひしめくジムを歩きまわるのは楽しいことではない。

プリズナートレーニング 圧倒的な強さを手に入れる究極の自重筋トレ/ポール・ウェイドさん著 より引用

ひそかに腹筋を割ろうと目論んでいます。4ヶ月くらいやってみて、10段階のトレーニングのうち5段階まではきました。まだ、うっすらと腹筋に線が入ったかな、どうかな? くらいではありますが。効果は実感しています。

自重トレに興味があれば、わかりやすく、ていねいに書かれてもいますのでおすすめです。本書の最終目標が、多くのヒトにとっては高すぎるのが難点ではありますが。

 

稲盛和夫の実学 経営と会計

経営と会計をテーマにした本ではありますが、はっきり言って、みんな読んだほうがいい。そういう本です。「ものごとの本質や核心に迫る」という考え方で一貫していて、それはもはや、日々の生活や人生そのものについてもあてはまることだと言えるでしょう。

実際に、著者である稲盛和夫さんは本書のなかで、「私の経営学、会計学の原点にある基本的な考え方」として、次のように書かれています↓

物事の判断にあたっては、つねにその本質にさかのぼること、そして人間としての基本的なモラル、良心にもとづいて何が正しいかを基準として判断することがもっとも重要である。

稲盛和夫の実学 経営と会計/稲盛和夫さん著 より引用

知識やテクニック、常識などに拠りすぎると、会社もヒトも過ちを犯してしまうことがあります(粉飾決算やら、コンプライアンス違反やら)。だから、モラルや良心をもって判断するという考え方が大切です。

ほかにも「売上を最大に、経費を最小に」や「値決めは経営」といった、稲盛和夫さんの有名な名言についても盛り込まれています。経営や会計を学ぶにあたっての「基礎・基本」としても、読んでおくべき1冊です。

 

個人事業者の税務調査対応ケーススタディ

 

書籍タイトルのとおり、個人事業者の税務調査対応について、たくさんの「事例研究(ケーススタディ)」が掲載されています。わたしのような税理士はもちろん、個人事業者の方も必読の1冊です。

実際の税務調査でどんなことが問題になるのか、税務署とはどんなやりとりをすることになるのか、結果としてどんなことが起きるのか。といったことを知ることができます。

個人事業者が実際に税務調査を受ける機会は少なく、少ないがゆえに、いざ調査となれば慌てふためくばかり… になりがちです。そうなる前の備えとして、いちど目を通しておけば必ず役立つものと考えます。

ところで。著者である内田敦さんは、本書のなかで、こんなことを書かれています↓

独立後、私はホームページやブログで積極的に情報発信を行っています。

今でこそ、個人事業主に対する税務調査対応を中心に引き受けていますが、独立当初からそうだったわけではありません。

個人事業者の税務調査対応ケーススタディ/内田敦さん著 より引用

独立後に情報発信を通じて、ここまで税務調査対応に専門特化された点。同じく情報発信をしている税理士(わたし)としては、たいへん参考になりますし、見習うべきところでもあります。

 

ひとり税理士のセーフティネットとリスクマネジメント

 

書籍のタイトルに「ひとり税理士」とは書いてありますが。わたし個人としては、税理士に限らず「ひとりで仕事をしているヒト(≒フリーランス)」すべてにおすすめできる本だと考えています。

なぜなら。著者の井ノ上陽一さんが、次のようにおっしゃるとおりだからです↓

ひとりを維持することはかんたんではありませんし、ひとりならではのリスクもあります。

人を雇っていないということは、自分以外に仕事をこなす人がいないということであり、自分に万が一のことがあったときにどうしようもなくなるわけです。

それらのリスクに備えて何かしらのセーフティーネットは欠かせません。

ひとり税理士のセーフティネットとリスクマネジメント/井ノ上陽一さん著 より引用

ともすれば、「じぶんだけはだいじょうぶ」「じぶんに限って万一は起こらない」などと考えがちなところでしょう(考えすらしないかもしれない)。そういった危うさに警鐘を鳴らすとともに、具体的にどう備えればよいかのヒントが存分に書かれた1冊です。

本書の目次を見るだけでも、本書がいかに有意義であるかがわかります。購入を迷っているなら、まずは目次だけでも(ネットで検索すれば出てきます)。目次を見れば、迷いはなくなるはずです。

 

まとめ

2020年に読んだ 214冊のなかから、独断と偏見で「おすすめ本」を 10冊選んでみました。ご興味あればぜひ。どれも、ほんとうにおすすめの1冊です。

2020年 おすすめ本
  1. 13歳からのアート思考
  2. SLEEP 最高の脳と身体をつくる睡眠の技術
  3. 世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事
  4. あなたはあなたが使っている言葉でできている
  5. やり抜く人の9つの習慣
  6. 13歳から分かる! 7つの習慣 自分を変えるレッスン
  7. プリズナートレーニング 圧倒的な強さを手に入れる究極の自重筋トレ
  8. 稲盛和夫の実学 経営と会計
  9. 個人事業者の税務調査対応ケーススタディ
  10. ひとり税理士のセーフティネットとリスクマネジメント

 

2020年 214冊の読書から選ぶおすすめ本10冊を名言とともに

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