映画『るろうに剣心・最終章』公開記念! いまさら名言10選

映画『るろうに剣心・最終章』公開記念!いまさら名言10選

映画『るろうに剣心 最終章』の公開を記念して。わたしが大好きな漫画『るろうに剣心』から、いまさらながらの名言を勝手にまとめてみました! というお話です。

目次

おすべりザムライ登場。

おろろ、税理士のジョーでござる。と、いきなりスベり散らかした感じですが。今回は、このあともわりとスベり気味でまいります。

2021年4月23日、映画『るろうに剣心 最終章』の公開となりました。いやぁ、やっとです。いろいろあって、やっとです。

にしても、緋村剣心役の佐藤健さんはキャスティングが絶妙でした。容姿といい、たたずまいといい、だれもが「このヒトしかいない!」と言えるキャスティングでしょう(ナゾの上から目線)。個人的には、瀬田宗次郎役の神木隆之介さんも抜群だったと思います。

というわけで。映画の公開を記念して、わたしが大好きな漫画『るろうに剣心』から、いまさらながらの名言を勝手にまとめてみました。

るろうに剣心は、1994年の連載当初からずっと観ています。いまなお続く「北海道編」もふくめて、ずっと。「圧倒的に強い男」にあこがれる、いわゆる厨二病的要素が残っているわたしには、たまらない漫画です。

それじゃあ、さっそくいってみましょう。

映画『るろうに剣心・最終章』公開記念 いまさら名言10選

剣一本でも この瞳に止まる人々くらいなら なんとか守れるでござるよ

緋村 剣心(ひむら けんしん)

まずは、言わずとしれた主人公・緋村剣心の名言から。幕末最強、伝説の人斬りと謳われた剣心は、かつて、未来という「大義」のために血刀を振るい続けたわけですが。

流浪の道をへて、不殺(ころさず)の誓いを胸に、逆刃刀(さかばとう)を手に、いま目の前で困っている人・苦しんでいる人のために剣を振るうようになります。

「この瞳に止まる人々くらいなら」というのが良いですね。じぶんのチカラを過信せず、かといって卑下もせず。じぶんの想いを貫こうとうする言葉に、胸が熱くなります。

いまは独立開業したわたしも、じぶんの瞳に止まる人たちのチカラになるんだ! と剣心を重ね合わせてしまうあたりが、とてつもなく「青い」です。ちゃんと守れるように、さらに剣を磨きます。はい。

春は夜桜 夏には星 秋には満月 冬には雪 それで十分酒は美味い

比古 清十郎(ひこ せいじゅうろう)

十三代目 飛天御剣流・継承者でもあり、剣心の師匠でもある比古清十郎の名言です。この言葉には続きがあって、「それでも不味いんなら それは自分自身の何かが病んでいる証だ」と。

はっきり言って、当初は「ちょっとなに言ってるかわからない」という感じではありましたが。46歳になったいま、お酒の味も覚えたいま。スゲーわかるよ、と共感をするばかりです。

お酒を口にしても美味くないときはあるもので。そんなときには、師匠の言葉を思い出して、「あぁ、オレ病んでるわぁ…」みたいな。実は、ただ言ってみたいだけ説もあります。春は夜桜、夏には星、秋には… ブツブツ。

己の信念を貫けなかった男など 死んでも生きてても惨めなものだ

斎藤 一(さいとう はじめ)

新選組三番隊・組長にして、明治維新後は政府警官となった斎藤一。「悪・即・斬(あく・そく・ざん)」を掲げる、絶対的な正義の持ち主でもあります。そんな斎藤一の名言です。

生きるとは、じぶんの信念を貫くこと。信念がない・信念を貫けないのであれば、それは生きていないのと同じこと。まさに、おっしゃるとおりです… としか言いようがありません。

この言葉を浴びせられた相手(十本刀・盲目の宇水)もさるもの、「どこまで悪・即・斬を貫けるかな?」と返します。しかも斎藤一にやられて絶命の間際に。ここで斎藤一の有名すぎる名言、「無論、死ぬまで」が飛び出す流れです。

人生、いちどでいいから言ってみたい。無論、死ぬまで。たぶん、スベリますね。

一番想っている人を忘れる事の 一体 どこが幸せなのよ!!

巻町 操(まきまち みさお)

剣心の宿敵でもあり、仲間のひとりでもある、御庭番衆の御頭・四乃森蒼紫(しのもりあおし)に恋心を寄せるのが巻町操です。

行方知れずとなった四乃森蒼紫を追いかけているなか、たまたま出くわした剣心からは言われます。蒼紫にかかわるのは危ないし、想いを断ち切って、忘れたほうがいい。そのほうが幸せだ。と、そんなハナシです。

で、巻町操はブチギレて言い放ったのが、この名言になります。恋ですね。熱いですね。これには、「理性」の剣心も思わずハッとします。「想い」の勝利です。

もし忘れられるほどのことであれば、それはじぶんにとって「ほんとうにだいじなもの」では無いとも言えます。どんなにツラいことがあっても忘れない、だいじなものはありますか?

大事なものを失って… 身も心も疲れ果て… けれどそれでも決して捨てることが出来ない想いがあるならば、誰が何と言おうとそれこそが君だけの唯一の真実

オイボレ

世の中に行き場がなくなった者たちが集う落人群(らくにんむら)の老人・オイボレ。実は、剣心がその手で殺めた妻の父親です。そんなオイボレが、あるとき落人群に墜ちた剣心に対してかけた言葉になります。

まさに、だいじなものを失い、身も心も疲れ果てた剣心でしたが。疲れたはずなのに、強く握りしめて離さない「逆刃刀」に気が付きます。不殺の誓い、目の前の人々を守るための逆刃刀です。そして、剣心は落人群から立ち上がるのでした。という、完全なネタバレです。

それはそれとして。だれしも、「日々の生活」というある種の戦いのなかに身を置いています。その中で、人であれ、モノであれ、想いであれ、いろいろなものを失くしてしまったり、疲れ果ててしまうこともあるでしょう。それはそれで、厳しい戦いです。

それでも、決して捨てられない想いをじぶんのなかに見出して、ふたたび立ち上がる。真実はだれかが決めるものではなく、じぶん自身との対峙の末に見出すもの。深いっす。

失ったものは再び不思議と見つかったりもするが 捨てた物は再び不思議と拾えた例(ためし)がない

オイボレ

もうひとつ、オイボレさんの名言をいきます。これまた、深いですねぇ。行き場がなくなるほどの経験をしたような人には、ある種の「達観」があるのでしょうか。

失くしたのか、それとも、捨てたのか。わたしたちは、その違いを理解しておいたほうが良さそうです。だいじなものを失くしてしまうこともあるでしょう。でも、あきらめてさえいなければ、それは見つかるかもしれない。

ところが、失くしたうえにあきらめてしまったら。もうそれは永遠に見つからない。だから、あきらめないこと、カンタンに捨ててしまわないこと。ツラいときほど、あきらめがち・捨てがちですから。そんなときには思い出したい名言です。

夢を語って笑うなら もっと胸張って 堂々と高笑いするもんだぜ

相楽 左之助(さがら さのすけ)

元・赤報隊、のちに喧嘩屋となり、剣心の仲間になった相楽左之助の名言です。

じぶんの夢を語るときとかって、なんだか気恥ずかしくなって遠慮した笑みになってしまったりしまいますよね。っていうか、恥ずかしくて語ることさえできないし… みたいなこともあるでしょう。

そんなんじゃ、いけないぜ。というアドバイスですね。胸張って語れ、高笑いして語れ。と。それがてらいもなくできるくらいでないと、じぶんの「覚悟」が足りないということかもしれませんね。

夢があるのなら、まずは高笑いしながらその夢を語ってみる。他人からどう思われようと、じぶんが信じるからこその夢。叶えるのは他人ではなく、じぶんです。さぁ、笑いましょうか。わっはっはっ。スベるのも覚悟をしておいたほうがよさそうです。

いいじゃない 誰にだって語りたくない過去の一つ二つあっておかしくないわ

神谷 薫(かみや かおる)

神谷活心流道場・師範代にして、のちの剣心の妻である神谷薫の名言です。出会ったばかりの剣心が、じぶんの過去を気にするようすをみてのひとことになります。

このひとことが、流浪することで過去を隠してきた剣心をひきとめ、神谷道場に居候をはじめるきっかけになりました。るろうに剣心の物語がはじまる、象徴的なシーンだと言っていいでしょう。

みんな、なにかしらの過去は背負っているものですからね。過去は過去であって、いまさら変えられるものではありません。それよりもいま、それよりもこれからです。他人のことにせよ、じぶんのことにせよ、過去には執着しない。というのは、生きるのにだいじな姿勢かと考えています。

そういう意味で、この名言はすごく的を射ている! と、感じるわけです。

所詮この世は弱肉強食 強ければ生き弱ければ死ぬ

志々雄 真(ししお まこと)

緋村剣心にとって、最強の敵といえば志々雄真。志々雄真といえば、このセリフ。と言える名言になります。まぁ、「あたりまえ」のことを言っているだけなんですけどね。「所詮」っていうあたりが、らしくていいんじゃないでしょうか。

志々雄真は、人斬りだった剣心の後継者でした。ところが、その「野心」の大きさを危惧されて、明治政府から命を奪われかけます。かくして、明治政府への復讐のために強大なチカラを築き上げていくことになるわけです。

そんな志々雄真だからこそ、チカラがすべて。弱ければ死ぬんだ! という考え方はわかりますね。結果、弱きものを助ける剣心とは、真っ向から対立することになります。きれいなハナシをするのであれば、剣心が正しい。

でも、弱肉強食は世の中の「真理」でもあります。生き抜くために強くあろうとするのは、ひとつの「信念」です。だから、志々雄真の言葉をただただ否定するものでもないでしょう。この名言から学ぶべきは、信念を持つ者の強さであり、信念を持たぬ者の弱さです。

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