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2つの銀行に同じタイミングで融資を申し込むときのパターンと注意点

2つの銀行に同じタイミングで融資を申し込むときの注意点
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ときおりいただく質問、「2つの銀行に同じタイミングで融資を申し込むことはできるのか?」についてお話をしていきます。

できるパターンとできないパターンがあること、できるにしても注意点を押さえておくようにしましょう。

目次

そもそも、2つの銀行に同じタイミングで融資を申し込むことができる。

会社が受ける銀行融資について。通常は、1つの銀行に対して融資を申し込むものですが。ときおり、次のような質問をいただくことがあります。それは、

「2つの銀行に同じタイミングで融資を申し込むことはできるのか?」

という質問です。

できるかできないかで言えば、できます。ただ、できるパターンとできないパターンがありますし、できるにしても注意点なんかもありますので。そのあたりのお話をしてみようかと思います。

2つの銀行に同じタイミングで融資を申し込むときのパターンはぜんぶで4つ、こちらです↓

2つの銀行に同じタイミングで融資を申し込むときのパターン
  1. 信用保証協会付き融資+信用保証協会付き融資
  2. 信用保証協会付き融資+プロパー融資
  3. プロパー融資+プロパー融資
  4. 日本政策金融公庫+民間銀行

それではこのあと、それぞれのパターンについて見ていきます。


2つの銀行に同じタイミングで融資を申し込むときのパターン

【パターン1】信用保証協会付き融資+信用保証協会付き融資

まずは、2つの民間銀行に融資を申し込むパターンから。さらに、両銀行ともに、「信用保証協会の保証付き融資」というケースです。

そもそも、民間銀行の融資は2つに分かれます。「信用保証協会の保証付き融資」と「プロパー融資」です。信用保証協会の保証付き融資とは、会社が返済できなくなった場合には、信用保証協会が返済を肩代わりする融資を言います。

いっぽうのプロパー融資は、信用保証協会の保証がない融資です。会社が返済できなくなった場合には、銀行が100%の損をかぶります。

このうち、信用保証協会の保証付き融資を、違う銀行から同じタイミングで申し込むとどうなるか? 信用保証協会のところで「2つの銀行から申し込み来てますよ」とわかります。

すると、2つの銀行では「えっ、そうなの?」ということになってしまいます。

融資を受けるには「資金使途(借りたおカネの使いみち)」が必要ですから、1つの同じ資金使途に対して、2つの融資を受けることはできません。二重で融資を受けることになってしまうからです。

このようなケースで、「信用保証協会付き融資+信用保証協会付き融資」のパターンで融資を受けるのはムリだと理解しておきましょう。また、最終的にはどちらかの銀行を断ることになりますから、銀行に対しても悪印象を与えてしまうのも問題です。

【パターン2】信用保証協会付き融資+プロパー融資

さきほどと同じく、2つの民間銀行に融資を申し込むパターンではありますが。こんどは、片方の銀行が「信用保証協会の保証付き融資」で、もう片方の銀行は「プロパー融資」のケースです。

これであれば、信用保証協会のところで問題は起きません。つまり、2つの銀行に同じタイミングで融資を申し込むのはOKのパターンです。

ただし、やはり「資金使途」の問題は残ります。同じ資金使途に対して、融資を申し込むのであれば、両方から融資を受けるとなると二重です。とくに、設備資金(設備を購入するためのおカネ)を資金使途とする場合には気をつけなければいけません。

設備資金の場合には、購入設備と設備代金の支払が、完全にひもづきますから二重になれば銀行は気づきます。ときおり、「銀行は気づかないだろう」と二重に設備資金の融資を受けようとする社長がいますが、それはムリです。

銀行に気づかれれば、すくなくとも片方は一括返済を求められるでしょう。また、二重融資を受けようと「悪事」をはたらいたと見られれば、その後の融資も受けにくくなるでしょう。

【パターン3】プロパー融資+プロパー融資

これもまた、さきほどまでと同じく、2つの民間銀行に融資を申し込むパターンです。ただし、両銀行ともプロパー融資のケースになります。

再三の繰り返しになりますが、同一の資金使途に対して、2つの銀行から融資を受けるのはいけません。とくに、設備資金の融資がマズいことはお話をしたとおりです。

そのいっぽうで、運転資金の融資である場合には、少々のあいまいさが残ります。つまり、同じ運転資金という資金使途であったとしても、2つの銀行から同じタイミングで融資を受けることは可能です。

平たく言えば、運転資金の「解釈」は、銀行によって幅があるから、ということになります。

とはいえ、注意点がひとつ。両銀行には、「2つの銀行に同じタイミングで融資の申し込みをしている」ことをあらかじめ伝えておきましょう。そうでないと、のちのちトラブルになる可能性があります。

ほかの銀行でも融資を受けるのなら貸さなかったのに! と、怒られるようなトラブルです。

また、「もし2つの銀行とも融資OKであれば、両方から融資を受けます」とも伝えておきましょう。これが、「片方は断る」となると、銀行としては融資に取り組みづらくなってしまうからです。

【パターン4】日本政策金融公庫+民間銀行

さいごのパターンは、公的金融機関である「日本政策金融公庫」と、民間銀行の2つに融資を申し込むパターンです。

このパターンは「協調融資」とも呼ばれ、ケースによっては積極的に採用したいパターンになります。そのケースとは、融資金額が大きくなるケース。たとえば、新店舗の出店や新規事業をはじめるなど。

こういったケースでは、1つの銀行だけだと「融資金額が大きすぎてムリ」ということが少なくありません。そこで、日本政策金融公庫と民間銀行とで、融資金額を分け合うのが協調融資です。

これなら、同じ資金使途であったとしても問題はありません。

なお、協調融資をすすめるときには、日本政策金融公庫、民間銀行のどちらから話をはじめてもかまいません。融資の申し込みをした結果、「融資金額が大きすぎる」となったら、もういっぽうに協調融資の相談をしてみましょう。

このパターンでは、最終的に、「日本政策金融公庫の融資+信用保証協会の保証付き融資+プロパー融資」になる可能性があります。

日本政策金融公庫の融資と、信用保証協会の保証付き融資だけでは足りない場合、民間銀行が足りない分をプロパー融資で補ってくれる、というのはあるものです。そうしないと、日本政策金融公庫も信用保証協会も融資をすると言っているのに、民間銀行のせいですべての融資がNGになってしまいます。

民間銀行としては心苦しい… という気持ちがあるため、協調融資でプロパー融資がつくケースは少なくありません。


まとめ

ときおりいただく質問、「2つの銀行に同じタイミングで融資を申し込むことはできるのか?」についてお話をしてきました。

できるパターンとできないパターンがあること、できるにしても注意点を押さえておくようにしましょう。

2つの銀行に同じタイミングで融資を申し込むときのパターン
  1. 信用保証協会付き融資+信用保証協会付き融資
  2. 信用保証協会付き融資+プロパー融資
  3. プロパー融資+プロパー融資
  4. 日本政策金融公庫+民間銀行
2つの銀行に同じタイミングで融資を申し込むときの注意点

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