2021年9月、ついに、ZARDの楽曲がサブスク解禁です!
これを祝して、ZARDの隠れた名曲を勝手にセレクトします。
待っていたぜ、このときを。
2021年9月、デビュー30周年を迎えたZARDがついに、というか、ようやく… 全389曲、サブスク解禁になりましたっ! 待っていたぜ、このときを。という方も多いのではないかと、勝手に想像しております。
わたしの青春時代は、「ZARDとともにあった」といっても過言ではありません。暗黒の高校時代も(←なにがあった?)、光明の大学時代も。いつも、ZARDの曲が流れていたわけです。
ZARDと言えば、坂井泉水さんの涼やかにして清らかな歌声。唯一無二の透明感。あとにもさきにも、代わりはなし。いまでも多くの曲の歌詞を覚えているほど聴き込みました。
と、そんな昔語りはこのくらいにして。今回は、ZARDの「隠れた名曲」をご紹介していきます。ZARDのメジャー曲なら知っている、というくらいの人だと聴いたことがないかもしれない。でも、名曲。
なかでも、わりと「明るめ」のものを中心に選んでみました。サブスク解禁を機に、いちど聴いてもらえたらと思います。ではさっそく、行ってみましょう!
ZARDの隠れた名曲7選
【1曲め】眠れない夜を抱いて
わたしがZARDをはじめて知った曲。高校2年生でした。
1992年8月、ZARDの4作めシングルになります。オリコンチャートは初登場18位、最高位8位。どメジャーアーティストのZARDではありますが、4作めシングルでも8位とかなんですね。
もちろん、8位だってじゅうぶんスゴいですが。1位とかではないのは、意外に感じる人もいるのではないでしょうか。
ちなみに、この「眠れない夜を抱いて」は、1992年9月発売の3作めオリジナルアルバム「HOLD ME」からの先行シングルでした。その「HOLD ME」から、ZARDの快進撃がはじまります。
その後、発売されたアルバムは9作連続ミリオンを突破。たしか、歴代1位だったと思います。まちがっていたらすみません。まぁ、とにかく、売れに売れたZARDはじまりの1曲と言ってもいいでしょう。
でも、あまり知らない人もいるかもね。ということで、小手調べ的に挙げてみました。
坂井泉水さんいわく、「デジャヴュ(既視感)」をテーマにした曲とのこと。曲が持つノスタルジックな雰囲気もあいまって、いま聴くと、あのときにタイムスリップできそうです。うん、できるよ。
歌詞のおすすめポイントはこちら↓
こぼれた夢のカケラをすくって
慣れてゆく毎日を確かめてゆく
『眠れない夜を抱いて』より【作詞:坂井泉水、作曲:織田哲郎】
【2曲め】Ready,Go!
1995年2月発売、14作めシングル「Just believe in love」のカップリング曲です。ZARDはカップリング曲のなかにも、ふつうに良い曲が混じります。カップリングとあなどるなかれ、です。
なお、作曲は川島だりあさん。 ZARDに何曲も楽曲を提供していますが、この「Ready,Go!」がさいごだそうで。どうしてさいごになったのかは、存じませんけれど。
アップテンポの応援系ソングであり、名曲「あの微笑みを忘れないで」が好きな人ならば、きっとハマるであろう1曲です。それもそのはず、「あの微笑みを忘れないで」の作曲もまた、川島だりあさんなんですね。
サビはもちろんですが、坂井泉水さんの歌詞にマッチしたAメロもおすすめ。わたしは、「Aメロフェチ(Aメロの良さで曲を選ぶ)」という変わった性癖をもっています。なんだそれ。
歌詞のおすすめポイントはこちら↓
Ready,go 駆け出そう 失敗恐れずに
誰にでも 人に言えない悩みはあるわ
『Ready,Go!』より【作詞:坂井泉水、作曲:川島だりあ】
【3曲め】If you gimme smile
1994年6月発売、オリジナルアルバム5作め「OH MY LOVE」に収録されている曲です。ちなみに、ダブルミリオン突破の、ZARDを代表するアルバムになっております。
当時、わたしは19歳。大学で青春を謳歌しておりました。
それはそれとして、タイトル曲の「OH MY LOVE」はいいよね。サビ後半の高音部は、坂井泉水さんにしか出せないフンイキ全開。なんだけど、この「If you gimme smile」も負けず劣らずの名曲です。
ZARDファンのなかでも、「最高峰」の呼び声があるとかないとか。あるよな、たぶん。で、曲のほうは、晴れ上がった青空のもと、ドライブやランニングしたりにピッタリなんではないでしょうか。
「OH MY LOVE」は全体的にしっとり系ソングのアルバムですが、「If you gimme smile」はなかでも異色のアップテンポ。元気を出したいときなんかにも、おすすめの1曲です。
歌詞のおすすめポイントはこちら↓
人生の地図にコイン投げて
賭けてみようよ 自分に
So,we can dream
『If you gimme smile』より【作詞:坂井泉水、作曲: 栗林誠一郎】
【4曲め】カナリヤ
明るい曲が続きましたので。ここでいったん、ムードチェンジします。超絶しっとり系の1曲です。1993年9月発売、9作めシングル「もう少し あと少し…」のカップリング曲になります。
「もう少し あと少し…」は不倫をテーマにした重々しい曲なんですよね。前作シングルが「揺れる想い」という爽やかさ爆発な1曲だっただけに、ギャップのスゴさに苦しんだ記憶があります。当時、高校3年生。
で、「カナリヤ」は失恋ソング。こっちも重いです。
1人称から3人称まで変化する歌詞におもしろさがあります。なんだか、小説みたいな。坂井泉水さんは「あるシンガーの物語」とおっしゃったそうですが、たぶん、ごじぶんのことなんでしょうね。
曲のほとんどが、ピアノ伴奏のみ。他の楽器はなし。坂井泉水さんの歌声が活きる名曲かと思います。
歌詞のおすすめポイントはこちら↓
歌を忘れたカナリヤも
愛のカゴの中 鳴くのでしょう
『カナリヤ』より【作詞:坂井泉水、作曲:栗林誠一郎】
【5曲め】気楽に行こう
ここからは、さいごの7曲めまで、「明るめ」の曲調に戻ります。
1995年3月発売、オリジナルアルバム6作め「forever you」の収録曲です。「気楽に行こう」は、このアルバム発売後に、みんなのPHSでおなじみ「アステル関西」のCMソングとして起用されました。
ピ、PHSって…と、おもわれるかもしれませんが。そういう時代背景なんですよ。わたしも、PHSにお世話になった大学時代を思い出します。
で、曲のほうは、倦怠期の恋愛がテーマなんですけれど。華やかなバンドサウンドと、爽やかなボーカル、ポップなナンバーで元気が出まくりそうな1曲。シングルカットもじゅうぶんにできそうなほどの名曲でしょう。
なお、アルバム前作「OH MY LOVE」と、本作「forever you」までの流れは、ZARD史上もっともZARDがZARDらしさを発揮した時期だったと思うよ。ぼくは、ね。
歌詞のおすすめポイントはこちら↓
気楽に行こう 今は
目の前にあるそれぞれのそれぞれの夢を
ひとつずつ積み上げていこう
『気楽に行こう』より【作詞:坂井泉水、作曲:栗林誠一郎】
【6曲め】I’m in love
こちらも、【5曲め】と同じく、アルバム「forever you」の収録曲です。
作詞は坂井泉水さん、作曲は織田哲郎さん。ZARDの鉄板コンビによる1曲になります。さらには、大黒摩季さん、川島だりあさんをコーラスに迎えるあたりが「ヤバい」です。もちろん、良い意味。
タワーレコードのCMソングとして起用され、本作を8cmシングルとして限定発売もされました。8cmシングルとかも時代だよねぇ。いまの人が目にしたら、カセットテープやMD並みに驚くんじゃなかろうか。
で、曲の話に戻ると、作詞が秀逸です。作詞はいつもどおり、坂井泉水さんが手掛けているわけですが。そのなかでも、指折りに素晴らしい作詞かと思います。
全体的には、「世の中に対する無力感をいだきながらも、それでも前向きに!」というメッセージ。当時はちょうど、世の中が暗く沈み込むようなニュースが続いた時期でもあったので、救いの曲でもありました。
歌詞のおすすめポイントはこちら↓
I’m in love 夜明けはいつかやって来るのよ
諦めないで we got power of love
『I’m in love』より【作詞:坂井泉水、作曲:織田哲郎】
【7曲め】Listen to me
ラストの7曲めは、1993年7月発売、4作めオリジナルアルバム「揺れる想い」の収録曲です。
このアルバムは、タイトル曲の「揺れる想い」のほか、「負けないで」「君がいない」といったメジャー曲を収録。ダブルミリオン突破で、ZARDにとっては最大ヒットのオリジナルアルバムになりました。
全曲通じて、透明感あふれるアルバムであり、「Listen to me」は、とりわけ象徴的な1曲と言えるでしょう。都会でがんばる女の子をテーマに、明るく爽やかに歌い上げられています。
しかも。大黒摩季さん、川島だりあさん、栗林誠一郎さん、近藤房之助さんがコーラスに参加。アルバム収録曲(シングルではなく)にしては豪華すぎるだろう、というあたり。また、象徴的な1曲だと言えますね。
で、川島だりあさんは、この曲の作曲もてがけています。さっきから「川島だりあ」さんってだれ? と、思われているかもしれませんが。女性ミュージシャンの方でして、当時、宮沢りえさんが出演するポカリスエットのCM曲なんかを歌っていました。
ZARDをはじめ、他のアーティストへの楽曲提供も多く、メジャー曲でいうと、愛内里菜さんの「I can’t stop my love for you♥」がありますね。名探偵コナンのオープニング曲にもなって、人気だったと思います。
歌詞のおすすめポイントはこちら↓
We’ll be all right ありふれた日常の
キャパシティー超えなくちゃネ
『Listen to me』より【作詞:坂井泉水、作曲:川島だりあ】