キーボードを使って、毎日そこそこの量の文章を書いているわたしが。キーボードで文章をラクに書きたいから実践している7つのこと、についてお話をしてみます。
けしてテキトーに書きたいわけではない。
このブログをはじめとして、毎日そこそこの量の文章を書き続けています。ざっくり、5,000字〜10,000字くらい。思うのは、「ラクに書きたいなぁ」ということです。
と言っても、テキトーに考えてテキトーに書くのではなく。文章を「考える」のに集中できるよう、「書く」という作業の部分はできるだけラクをしたい。と、そんな感じです。
わたしは基本的に、キーボード(パソコン)を使って文章を書きます。なので、「キーボード作業をどれだけラクにできるか」が、「文章をラクに書く」に近づくポイントだったりします。
というわけで、キーボードで文章をラクに書きたいから実践している7つのことがこちらです↓
- タッチタイピングにこだわる
- ショートカットキーを使う
- スニペットツールも使う
- テキストエディタで書く
- 良いキーボードを使う
- 構成を決めてから書く
- 良い意味であきらめる
それでは、順番に見ていきましょう。
キーボードで文章をラクに書きたいから実践している7つのこと
【1】タッチタイピングにこだわる
キーボードといえば、まずは「タッチタイピング」でしょう。手元を見ずに、キーボード入力する技術がタッチタイピングです。
アタマで考えていることを、遅れなく入力できると文章を書くのもはかどります。遅れなくというのは、入力の「速さ」もありますが、「正確さ」も重要です。
速さと正確さは一朝一夕に身につくものではなく、日々の鍛錬が欠かせません。ですから、わたしは文章を書くのとは別に、毎朝7分ほど、タイピングの練習をし続けています。
なんか意味ある、それ? と、おもわれるかもしれませんが。わたしにとっては、「形稽古(形を磨く稽古)」のようなものです。じぶんのタイピングをあらためて見直したうえで、日々の文章書きにのぞむようにしています。
練習に使っているツール(WEBサイト)は、「寿司打」や「Popタイピング」。タイピングの腕が点数化されるので燃えます。やりすぎ注意。
【2】ショートカットキーを使う
ショートカットキー自体は、メジャーなテクニックではあるものの。文章を書くときにショートカットキーを使っている、という人はわりと少ないのではないかと想像します。
かくいうわたしも、その昔はまったく使っていませんでした。では、どんなショートカットキーを使っているのかというと。たとえば、こんな感じです(注・Macのショートカットキー)↓
- 1文字左に移動 ・・・ control + B
- 1文字右に移動 ・・・ control + F
- 1行上に移動 ・・・ control + P
- 1行下に移動 ・・・ control + N
なにそれ、矢印キーを使えばいいじゃん。と、おもわれるかもしれませんが。矢印キーって、ホームポジションから遠いんですよね。これが積み重なると、タイピングを遅くしたり、疲労の原因にもなります。
似たようなところでは、deleteとか、returnとか。わたしは文章を書くときに、これらのキーもショートカットキーで代用しています。deleteなら「control+H」、returnなら「control+M」で。
【3】スニペットツールも使う
決まった文章(定型文)を、ラクに入力するためのツールが「スニペットツール」です。わたしは「Alfred」というスニペットツールを使っていますが、似たようなものはいろいろありますね。
わたしが重宝しているのは、「カギカッコ」や「丸カッコ」を使うとき。わたしは、それらをわりとよく文章中に用います。が、わりと入力には労力を使うものだと言えるでしょう。
カギカッコは、ホームポジションから離れたところにありますし、丸カッコはshiftキーも押さえないといけないし。なので、スニペットツールに登録しています。
たとえば、カギカッコの場合には「kk;」とタイピングすれば、入力できるようにしてあります。そのうえで、カーソルはカギカッコのなかに入る設定です。カギカッコ内の文章を入力しおわったら、「control+E」のショートカットキーでカギカッコのうしろに、カーソルを飛ばします。
これで伝わるのかどうか不安ではありますが、わたし的には、これがすこぶるラクです。要は、よく入力するような文章は、スニペットツールも使ってみたら? というお話になります。
【4】テキストエディタで書く
あるていどの長さの文章を書くときには、「テキストエディタ」を使うようにしています。テキストエディタとは、文章を書いたり、編集したりが専用のアプリです。これも、いろいろと種類があります。
わたしが使っているのは、BearやScrivener、Notionなど。ブログやYouTubeの台本などは、BearやNotionで。書籍のように長文になるときには、Scrivenerという使い分けです。
では、テキストエディタではなく、別のモノで文章を書くとどうなるのか。たとえば、ブログであれば、WordPress上(WEB上)で文章を書くこともできます。
が、WordPressの画面には、文章を書くのにジャマな情報もあるでしょう(設定で、あるていど隠すこともできますが、隠したり表示したりの切り替えがメンドー)。
それに、なによりもWEB上というのが危険です。「ちょっと、ネット見ちゃおっかなぁ」みたいなことが起こりがち。すると、余計な時間と労力を使ってしまい、その後の文章を書くのに差し支えます。ラクじゃなくなる。
この点、テキストエディタであれば、文章を書く以外のことには気が散りにくくなるのがメリットです。ディスプレイには、まっさらな画面に、じぶんが書いている文章だけが並びます。
【5】良いキーボードを使う
半年ほど前から「HHKB Professional HYBRID Type-S」というキーボードを使いはじめるようになってから、「キーボードで、こんなにラクになるんだ」と気が付きました。
それまで使っていたキーボードも、けして悪いものではなかったのですが。こんどのHHKBは、疲労の度合いが違います。だいぶ疲れにくい。
以前は、入力が多いと手首が痛くなったりしていたのですが、いまはそれもありません。以前よりも、文章の量が増えているのにもかかわらずです。
というわけで、文章をラクに書きたいのであれば、キーボードは見直すことを強くおすすめします。どのキーボードが良いかは人それぞれなので、なんでもよいとして。とにかく、見直すことです。
ちなみに、わたしは「US(英字)キーボード」を4年くらい使い続けています。タッチタイピング上のメリットもありますので、あわせて検討してみるのもよいのではないでしょうか。
【6】構成を決めてから書く
文章を書きはじめる前に、構成を決めておくと、ラクに書けるものと感じています。逆に、構成が決まっておらず、書きながら「ああでもない、こうでもない」とやっていると、キーボード作業も増えますので疲れますね。
いまは、文章を書く前に「小見出し」を挙げて、小見出しの下には「かんたんな内容」を箇条書きしたうえで書きはじめる感じです。こうしておくと、よりスムーズに文章を書くことができます。
そのような「準備作業」は、ややもすると「ムダ」にも思えて、「はやく書きはじめたい!」となるかもしれませんが。そのムダこそが、のちのちのもっと大きなムダを抑えてくれるはずです。
もちろん、準備作業もなく、とどこおりなく書ける人もいるのでしょうが。そうでなければ、まずは構成を決めてから書くのがおすすめです。結果的に、ラクに描けます。
【7】良い意味であきらめる
さいごに、精神論をひとつ。文章を書いたら、「あきらめる」ことも大切です。なにをあきらめるのかといえば、「これ以上はうまく書けない。いまは、こんなもんだ」とあきらめる。いつまでも、粘らない。
いやいや、もっとよくできるはずだ、うまく書けるはずだ。という気持ちも大切ですが、あまり粘りすぎると、「次の文章」を書くことができません。なにかしらのかたちで「おおやけにする」ために文章を書いているのであれば、おおやけにすることがゴールです。
粘り続けていては、ゴールにたどりつくことができません。なので、「いまは、こんなもんだ」とあきらめることも必要でしょう。ただし、ポイントは「いまは」というところ。
中長期的にも「こんなもんだ」では困りますので、そこは粘る必要があるわけです。具体的には、「書き続ける」ことが粘ることだ、書き続けることで文章は成長するものだ。と、わたしは信じています。
まとめ
キーボードを使って、毎日そこそこの量の文章を書いているわたしが。キーボードで文章をラクに書きたいから実践している7つのこと、についてお話をしてきました。
文章を「考える」のに集中できるよう、「書く」という作業の部分はできるだけラクをしたいものです。
- タッチタイピングにこだわる
- ショートカットキーを使う
- スニペットツールも使う
- テキストエディタで書く
- 良いキーボードを使う
- 構成を決めてから書く
- 良い意味であきらめる