ことし(2022年)からはじめたのが、「自主開催セミナー+個別相談」。セミナーにあわせて、個別相談を受け付けている意図と効果について、お話をしてみます。
ことしからはじめた「+個別相談」
毎月1回以上のセミナー開催を、5年ほど続けていますが。ことし(2022年)からはじめたのが、「自主開催セミナー+個別相談」です。
もう少し具体的に言うと。自主開催のセミナー後(講義後)、希望される受講者の方のみ、個別相談(最大 20分)を受け付けています。ちなみに、個別相談を受ける受けないにかかわらず、受講料は変わりません。
この点で、開催をする側(わたし)から見ると。講義をする時間に加えて、個別相談に対応する時間が増えますので、タイヘンと言えばタイヘンです。もちろん、その分も含めて受講料を決めていますが、正直、通常の相談料金に比べれば「割安」にしています。
そのあたりもふまえて、「自主開催セミナー+個別相談」をはじめた意図はどこにあるのか。どのような効果を狙っているのか、などについてお話をしてみます。セミナーを開催する側の人はもちろん、受講する側の人がセミナー選びをする際の参考になれば幸いです。
具体的には、こちらになります↓
- 質問しやすい状況をつくる
- 個別具体的な質問ができる
- 講義により集中できる
- ただ聞くだけでおわりにしない
- わたしも理解を深められる
- 1対1で話すのが好き
それではこのあと、順番に見ていきましょう。
「自主開催セミナー+個別相談」の意図と効果
質問しやすい状況をつくる
セミナーでは、講義のあとに「質疑応答」の時間が用意されている。ということが、よくありますよね。わたしも、以前からそのようにしていました。
とはいえ、ほかの受講者がいるなかで「手を挙げて質問をする」というのは、そこそこの勇気がいるものです。「こんな質問をしていもいいのかな」とか、「ほかの受講者から、ヘンな質問だとおもわれたりしないかな」などと考えてしまうと、手を挙げられなくなってもしまうでしょう。
また、コロナ以降のセミナーはすべて、オンラインで開催しています。オンラインは、リアルのセミナーのように「会場(ほかの受講者)の空気感」というものを、肌で感じることができません。要は、フンイキがよくわからないわけです。
すると、いっそう手を挙げる(声を挙げる)のにも勇気がいります。ご質問はチャットでどうぞ、ともお伝えをしていますが。「文章にまとめる」という作業もまた、ハードルを上げてしまうものでしょう。
結果、したい質問ができなかった… というのではもったいない。そこで、1対1で話ができる「個別相談」ならば、質問しやすい状況をつくることができるのではないか。と、考えたしだいです。その効果もあってか、個別相談の利用者は「受講者の8割」を超えています。
個別具体的な質問ができる
質問をする「勇気」はある。でも、ほかの受講者がいる場所ではしづらい質問というのもあるでしょう。つまり、じぶんに特有の「個別具体的」な質問です。そこには、「個人情報」も含まれます。
たとえば、わたしは「銀行融資・銀行対応」に関するセミナーを開催しているわけですが。最終的に融資が受けられるかどうかは、個々の会社の状況によります。ケースバイケースです。とはいえ、ほかの受講者がいる前で「じぶんの会社の状況」を話しづらいことでしょう。
もちろん、個人情報にもかかわることですから、話さないほうがいいこと(あるいは、話をしていはけないこと)でもあります。すると、みなの前でできる質問は、あるていど「表面的」な質問にならざるをえません。
だったら、個別具体的な質問もしていただけるように、1対1の個別相談ならどうだろう? と考えました。結果として、個別相談のなかでは、個々の状況をお話いただきながら(わたしのほうから強要することはありません)、より個別具体的な質疑応答ができるようになったと実感しています。
講義により集中できる
受講者側の感覚として、講義のあとに個別相談があるとおもうと、講義にもより集中ができるのではないか? と、想像します。あとに質問できる場が控えていますから、「なにを質問しようか」という気持ちをはたらき、集中度が増すのではないかとおもうわけです。
いまは、オンラインでセミナーを開催していることは話をしました。オンラインは、参加がしやすく便利であるいっぽうで、受講者の集中度が落ちがちなものだ。というのが、わたしの考えです。
実際、わたし自身、オンラインセミナーに参加するときに感じていることでもあります。リアルのセミナーのような「緊張感」がありませんし、受講中にも自由がききますから、どうも気が散ってしまうんですよね。まぁ、わたし固有の問題もあるでしょうが。
ただそれでも、多かれ少なかれ、オンラインによる集中度の低下はあるものと推測します。それもふまえて、講義により集中できる環境づくりのひとつとして、個別相談が役に立つようであれば… と考えているところです。
ただ聞くだけでおわりにしない
セミナーを「ただ聞くだけでおわりにしない」というのは、よく言われます。セミナーの内容を活かして、「行動に移しましょう」ということですね。
そういう意味では、質問をしたり、個別相談を受けること自体が「ひとつの行動」であり、その後の行動にもつながる「さいしょの一歩」だとも言えるでしょう。
実際、個別相談のなかで、「さっそく、〇〇をやってみます」という言葉をいただけることがあります。わたしもまた質問に対しては、受講者の方が「具体的な行動」をイメージできるような回答を心がけているつもりです。
個別相談での会話が、行動に移すきっかけになる一面もあるのではないか? と、考えています。
わたしも理解を深められる
ここで言う「わたし」とは、文字どおり、わたしです。セミナーを開催する側のわたしです。誤解を恐れずに言えば、個別相談でいちばんトクをしているのはわたしかもしれません。
なぜなら、質問をしていただくことによって、「あらたな視点」に気づくことができるからです。受講者の方々の状況はそれぞれですから、いろいろな質問があります。それらが、わたしにとっては、あらたな気づきにもなるわけですね。
なかには、セミナーでは伝えきれなかった、うまく伝わらなかったことが原因とおもわれる質問もあり。反省をしつつ、次回のセミナーで修正をはかっていく。というのもまた、わたしにとってはよい気づきであり、じぶん自身の理解を深められてもいるところです。
また、質問に加えて、ご要望をいただくこともあり。ご要望をヒントにして、あらたにはじめたセミナーもあります↓
というように、個別相談は相談を受ける側にもメリットがあるものと感じています。
1対1で話すのが好き
さいごに、もうひとつ。これはまさに、わたしの「勝手」ではありますが。1対1で話すのが好きだから個別相談にしている、ということもあります。
いっぽうで、大人数(具体的には4人以上)で話をするのが、好き嫌い以前に、あまり得意ではないとの自覚があります。
オンラインセミナーをはじめた当初は、セミナー後に「懇親会」を開催していたのですが。もともと大人数が得意でないうえに、オンラインという「特殊環境」は、わたしにとってはコクな部分もありました(笑)
そんなこともあって、じぶんが好きな1対1で、たとえ時間は短くてもじっくりとお話ができればと、個別相談をはじめた意図もあります。
ちなみに。セミナー後に、1対1の無料相談というと、「なにかを売り込まれるのではないか?」との不安を持つ人もいることでしょう(わたしは、売り込まれた経験があります…)。
わたしはいっさい、売り込みをしません。などと言うと、かえってウサン臭くもなるわけですが。そのあたりの人となりが、ふだんのブログで伝わっているとよいなぁ、とおもうばかりです。
まとめ
ことし(2022年)からはじめたのが、「自主開催セミナー+個別相談」。セミナーにあわせて、個別相談を受け付けている意図と効果について、お話をしてきました。
セミナーを開催する側の人はもちろん、受講する側の人がセミナー選びをする際の参考になれば幸いです。
- 質問しやすい状況をつくる
- 個別具体的な質問ができる
- 講義により集中できる
- ただ聞くだけでおわりにしない
- わたしも理解を深められる
- 1対1で話すのが好き