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融資を受ける会社の社長は「銀行担当者一覧表」をつくろう

融資を受ける会社の社長は「銀行担当者一覧表」をつくろう
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銀行融資の受けやすさに影響する要素のひとつが、銀行担当者。支店長や融資課長とあわせて、その状況を把握するため、社長は「銀行担当者一覧表」をつくりましょう、というお話です。

目次

銀行担当者の状況を把握せよ。

会社が銀行から融資を受ける場合に、融資の受けやすさに影響する要素のひとつとして「銀行担当者」が挙げられます。会社が銀行に融資の申し込みをすると、審査に必要な「稟議書」をつくるのが、その会社を担当している「銀行担当者」です。

ゆえに、銀行担当者の能力や姿勢、銀行担当者との関係性といったものは、多かれ少なかれ、融資の受けやすさに影響することになります。また、その銀行の支店長や融資課長(融資審査部署の長)についても同じように、融資の受けやすさに影響すると言ってよいでしょう。

なぜなら、銀行担当者が作成した稟議書を確認するのが融資課長であり、最終的な決裁権を持つのが支店長だからです。だとすれば、社長は、取引をしている銀行の「銀行担当者、融資課長、支店長」について、「状況把握」しておくことがだいじだとわかります。

そこで、銀行から融資を受ける会社の社長は、「銀行担当者一覧表」をつくるのがおすすめです。参考としての書式が、こちらになります↓

image1

上記の一覧表を、取引している銀行ごとに作成することで、銀行担当者(支店長、融資課長もあわせて)の状況を把握しやすくなるはずです。一覧表のなかにある各項目について、それぞれの記載内容や考え方を、このあと確認していきましょう。


融資を受ける会社の社長は「銀行担当者一覧表」をつくろう

銀行員には、数年にいちどていど「異動」があります。この点で、前任と後任との比較ができるように、一覧表は前任と後任とを並べて記載するかたちです。

書面(画面?)の都合上、前任までとしていますが、前々担当者や、さらにその前の担当者なども、あわせて記載をしておくのもよいでしょう。

まずは、銀行担当者について

それでは、一覧表の各項目を確認していきます。

名前

とくに説明を要しませんね。銀行担当者の名前を記載しておきましょう。

年齢

銀行担当者の年齢を記載します。あまり直接的に聞くのはどうかとおもいますが、ふだんの会話のなかで自然に確認するのがベストです。具体的な年齢まではわからなければ、「〇歳くらいかな?」ということでもかまいません。

でもなぜ、年齢が必要なのか? 年齢が、「出世状況」の目安になるからです。年齢と、次の項目である「役職」とで、その銀行担当者の出世状況をあるていど知ることができます。

役職

銀行担当者の役職を記載します。名刺を見るなどすればわかりますね。役職は、銀行によって違いはありますが、おおむね、「一般行員→主任→係長→支店長代理→課長→次長→副支店長→支店長」が職位順です。

言うまでもありませんが、前述の年齢と照らし合わせて、若いうちに職位が高いほど出世が早い銀行担当者であることがわかります。イメージとして、早い人だと 20代後半で支店長代理、30代後半で課長といった感じらしいです。

接触頻度

銀行担当者とどれくらいの頻度で会うか、を記載します。ただ会えばいいわけではないものの、会うことでコミュニケーションが深まり、銀行担当者が会社のことを理解するという一面はあるでしょう。

銀行担当者が稟議書をつくるにあたって、会社のこと・事業のこと・商品のことをどれだけ理解できるかは、その後の融資の可否に影響するところです。銀行側からの接触(来訪)が少ないようであれば、会社のほうから機会をつくる(訪問)ことも考えましょう。

また、銀行側からの接触が少ないのは、銀行の方針・姿勢のあらわれでもあります。業務効率化から外回り営業を減らしている銀行なのかもしれません。あるいは、自社の業績が悪いなど、融資先としての魅力がないのかもしれません。

前担当者の接触頻度もふまえて、銀行の方針・姿勢の変化に注目しておきましょう。

着任日

その銀行担当者の着任日を記載します。ちなみに、いちど異動があれば、数年ていどは担当者が変わりません。ということは、自社には合わない担当者が着任した場合には、数年ていど融資が受けにくくなる可能性があります。

そういうときのために、会社は複数の銀行と取引をしておくことが大切です。次の異動までは、ほかの取引銀行からの融資を優先する、という選択肢ができます。

続いて、支店長について

名前

支店長の名前を記載しておきましょう。

年齢

支店長の年齢を記載します。考え方は、前述の銀行担当者と同じです。早ければ 30代後半〜40代前半で、支店長になる銀行員がいます。

面識

支店長との「直接」の面識の有無を記載します。冒頭でもふれたとおり、支店長は、融資審査における「決裁者」です。その決裁をするにあたって、社長と面識がある会社と面識がない会社と、どちらが融資をしやすいかと言えば、前者(面識がある会社)だという話を聞きます。

つまり、会ったこともない相手に比べると、会ったことがある相手のほうが融資をしやすい、ということです。これは、容易に想像がつくハナシでもあるでしょう。

そこで、おすすめは「決算報告」に行くことです。毎年、決算書ができあがったら(税務申告がおわったら)、「決算報告をしたいから」と銀行担当者経由でアポイントをとりましょう。

支店長も忙しいので、長い時間をもらうことはできないでしょうが、最悪、「ごあいさつだけでも」ということであれば、断られたりはしないはずです。

タイプ

融資に対する姿勢を記載します。大きく分けて2つ、融資の積極的か、消極的かです。いっぱんに、営業経験が長い支店長は融資に積極的であり、融資審査の経験が長い支店長は融資に消極的だといわれます。

そのうえで、融資に積極的な支店長の後任は、支店としてのバランスをとるために、融資に消極的な支店長が着任することが多い。というのも、よく聞くハナシです。

よって、銀行の融資姿勢の変化を把握するために、現支店長と前支店長のタイプを比較してみるとよいでしょう。前支店長が消極的、現支店長が積極的であれば、次は消極的かなぁ、というイメージができます。となると、他の取引銀行からの関係強化も検討すべきです。

なお、支店長のタイプ(営業経験が長いか、融資審査の経験が長いか)については、銀行担当者との日々の会話のなかで、たずねてみるとよいでしょう。

着任日

その支店長の着任日を記載します。考え方は、前述の銀行担当者と同じです。

さいごに、融資課長について

名前

融資課長の名前を記載しておきましょう。

年齢

融資課長の年齢を記載します。考え方は、前述の銀行担当者と同じです。

面識

融資課長との「直接」の面識の有無を記載します。基本的な考え方は、前述の支店長と同じです。融資課長も、融資の可否を決めるうえではキーマンにあたります。

なお、融資の可否の最終決定権は支店長にあるものの、融資課長の判断が最終決定に与える影響は大きい、というのはよく聞くハナシです。融資課長が承認をした稟議書については、支店長も承認をするものであり、融資課長が否認した稟議書について、支店長が融資をするように動くことはない、といわれます。もっともらしいハナシであり、おおむね事実だと言ってよいでしょう。

だとすれば、融資課長との面識は、支店長以上にだいじだとも言えます。

来訪

前述の面識の有無に加えて、融資課長の来訪(自社に来てもらう)の有無を記載します。繰り返しになりますが、融資課長はある意味では支店長以上のキーマンです。その融資課長には、自社のことをよく理解してもらうことが、融資の受けやすさにつながります。

この点で、自社に店舗や工場、倉庫などがあれば、いちどは見学をしてもらうのがおすすめです。現場・現物をまのあたりにすることで、融資課長の会社に対する理解は深まります。

銀行担当者を通じて、融資課長に来訪してもらう機会をつくってもらいましょう。融資課長としても、審査がしやすくなりますから、基本的には悪い話ではないはずです(会社の業績が悪く、すでに融資がしづらい状況だと嫌がられるかもですが…)。

着任日

その支店長の着任日を記載します。考え方は、前述の銀行担当者と同じです。


まとめ

銀行融資の受けやすさに影響する要素のひとつが、銀行担当者(支店長、融資課長もあわせて)です。社長は、その銀行担当者の状況を把握できるように、「銀行担当者一覧表」をつくりましょう。

融資を受ける会社の社長は「銀行担当者一覧表」をつくろう

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