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銀行に見限られる(貸し渋り・貸し剥がしにあう)会社の特徴

銀行に見限られる(貸し渋り・貸し剥がしにあう)会社の特徴
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これまで銀行から融資を受けられていた会社が、貸し渋り・貸し剥がしにあう… というのは困るものです。そんなことにならないよう、銀行に見限られる会社の特徴を押さえておきましょう。

目次

見限られる会社と、見限られない会社と。

銀行融資を受けている会社が困ることとして、銀行から「見限られる」ことが挙げられます。いわゆる「貸し渋り・貸し剥がしにあう」といった状態です。

いままでは融資を受けることができていたのに、急に銀行の態度が冷たくなった… というのは、たいていの場合、会社の業績が悪くなったときだと言えます。

ただそれでも、銀行から見限られない、見限られにくい会社があるのも事実です。では、銀行に見限られる会社と見限られない会社と、その違いはどこにあるのか?

というわけで、銀行に見限られる会社の特徴についてお話をしていきます。具体的には、こちらです ↓

銀行に見限られる(貸し渋り・貸し剥がしにあう)会社の特徴
  • 融資残高が分散している
  • プロパー融資を受けていない
  • 預金取引が少ない
  • 地域金融機関から借りていない
  • 銀行とのコミュニケーションが希薄

これらの特徴について、このあと順番に確認をしていきましょう。言うまでもありませんが、銀行に見限られないためには、これらの特徴に当てはまらないようにする、ということです。


銀行に見限られる(貸し渋り・貸し剥がしにあう)会社の特徴

融資残高が分散している

複数の銀行から融資を受けている、という会社が気をつけるべきことがあります。それは、銀行の数を増やしすぎないことです。

この点で、銀行の数を増やしすぎると、つまり、融資を受けている銀行の数が多くなると、融資残高が分散することになります。たとえば、総額 3,000万円の融資を受ける場合を考えてみましょう。

もし、3つの銀行から等しく融資を受けるとすると、1つの銀行あたりの融資残高は 1,000万円です。これに対して、1つの銀行からだけ融資を受けるのであれば、当然、その銀行の融資残高は 3,000万円になります。

銀行にとって、どちらのほうがだいじな融資先となるか? 基本的には、「融資残高が多い融資先」だといえます。融資残高が多いほど、利息収入も多くなるからですね。よって、融資先が少々厳しいときでも、支援を続ける「動機」になります。

また、銀行にとって、融資残高が多い融資先ほど、つぶれてしまうのは困ることです。融資残高が多いほど、損失額(回収不能額)も多くなってしまいます。だとすれば、融資先の業績が改善することを前提に、ここは支援を続けようとの「動機」にもなるところです。

逆に、融資残高が少ない融資先については、そもそも利息収入も少なく、つぶれてしまったとしても損失額は少ないことから、見限られる可能性が高くなります。

融資を受けている銀行の数が多く、融資残高が分散しているほど、見限られる可能性が高くなることを理解しておきましょう。

プロパー融資を受けていない

では、融資残高が多ければそれでいいのか? といえば。実は、そういうわけでもありません。いくら融資残高が多いとしても、その融資がプロパー融資でない場合、つまり、信用保証協会の保証付き融資ばかりとなると、やはり見限られる可能性が高くなります。

信用保証協会の保証付き融資とは、文字どおり、信用保証協会の保証が付いた融資です。会社が返済できなくなったときには、会社の代わりに信用保証協会が銀行に返済をします(会社は、信用保証協会に返済をすることになります)。

よって、保証付き融資は銀行にとって「リスクが小さい融資」です。銀行からしてみれば、いざとなったら、信用保証協会に返済をしてもらえばいい、ということになります。なので、保証付き融資ばかり受けているとなると、銀行に見限られる可能性が高くなるのです。

いっぽうで、プロパー融資を受けている場合はどうでしょう? プロパー融資は信用保証協会の保証がない融資です。会社が返済できなくなれば、銀行が 100%の損失を負わねばなりません。だとすれば、融資先がつぶれてしまうのも困ります。

そこで銀行は、会社の業績が回復するのを前提に、ここは支援を続けようとの判断もありうるところです。このあたりもふまえて、ふだんからプロパー融資を受けられるようにしておきましょう。

受けやすいからといって、保証付き融資ばかり受けていると、いざというときには銀行から見限られやすくなってしまいます。

預金取引が少ない

預金取引が少ない銀行からは、見限られやすくなるものです。なお、ここで言う「預金取引」とは、預金口座があって、その口座に売上入金があったり、その口座から各種の支払があることをあらわしています。

その預金取引が少ない(あるいは無い)と、なぜ、銀行から見限られるやすくなるのか? それは、預金取引が多い場合に、銀行側にどのようなメリットがあるかを考えればわかります。

預金取引が多いと、まず、その銀行の「手数料収入(振込手数料)」が増えるのがメリットです。いまは、低金利で利息収入の稼ぎにも限りがあります。手数料収入は、銀行にとって重要な収入源です。

手数料収入が多いほど、銀行にとっては「だいじな融資先」になりますから、いざというときにも見限りにくい… という判断が増える傾向にあります。

また、預金取引があるということは、銀行が「預金取引の内容」をタイムリーに把握できるということです。売上入金の状況を見ていれば、会社の業績改善見込みをはかりやすくもなりますから、支援を続けやすいという一面もあるでしょう。

さらに、売上入金があれば、それを銀行は「返済財源」として考えることもできます。

というように、預金取引が多いほど、銀行側にはメリットがあるのです。逆に、預金取引が少ない(あるいは無い)となると、それらのメリットはありません。よって、預金取引が少ない融資先について、銀行が支援を続ける「動機」がなくなってしまうことを理解しておきましょう。

地域金融機関から借りていない

結論として、地域金融機関に比べると、都市銀行からは見限られやすくなります。地域金融機関とは、地方銀行や信用金庫、信用組合です。

それら地域金融機関は、地域に根ざした商売をしているので、融資先を見限ったことで「悪評」が地域に広まるのを警戒しています。つまり、「あの銀行は、すぐに融資先を見捨てる! ヒドい銀行だ!」といった悪評です。これにより、銀行がほかの融資先に嫌われるのは困ります。

いっぽうで、都市銀行は「全国展開」の商売です。なので、特定の地域で悪評が立ったところで、ほかの地域で商売ができます。ゆえに、業績が厳しい会社に対してはシビアな対応を取りやすいのは、都市銀行の特徴のひとつです。

また、都市銀行はそもそも、大企業向けの銀行であることを忘れてはいけません。中小企業に比べると、より優良で安全な大企業に、より多額のおカネを融資するのが都市銀行の商売です。

大企業に比べて、不安定で心配がある中小企業に、少額のおカネを融資していたのでは割にあわず、都市銀行の商売は成り立ちません。ですから、中小企業が融資を受けるのであれば、そもそも地域金融機関から、ということも理解しておきましょう。

都市銀行のネームバリューや、都市銀行の低金利にひかれて、都市銀行から融資を受けたいと考える社長もいますが。融資を受けられたとしても、保証付き融資がほとんどです。年商 10億円を超えるくらいでないと、プロパー融資(無担保の)を受けることはできません。

すると、見限られやすくなることは前述したとおりです。

銀行とのコミュニケーションが希薄

銀行の立場で考えてみましょう。突然、業績が悪くておカネが足りずに困っているから助けて! と、駆け込んでくる会社と。ふだんから銀行に業績を報告しているなかで、業績が悪化して融資を申し込む会社と。どちらの会社であれば、銀行が支援をしやすいかといえば、後者でしょう。

同じ「業績が悪い会社」どうしでも、後者であれば、「業績が悪くなった過程」を銀行は理解できます。過程がわかれば、業績改善の見込みもはかりやすくなるはずです。よって、業績が悪いときでも、支援を続けられる可能性が高まります。

いっぽうで、突然駆け込んでる前者のような会社については、銀行が「業績が悪くなった過程」を知ることはなく、ただただ危険を感じるばかりです。結果として、そういった会社は見限られやすくなるでしょう。

そうならないためには、ふだんから銀行とのコミュニケーションを欠かさないことが大切です。具体的には、定期的に試算表を提出しながら、自社の商売の状況の説明をし続けること。もちろん、現状ばかりではなく、現状にもとづく「見込み」を伝えることも有効です。

にもかかわらず、銀行と会うのは融資をお願いするときだけ、毎年いちど決算書のコピーを渡すときだけ、という会社があります。これではあまりにも、コミュニケーションが希薄だと言わざるをえません。

この点で、「銀行担当者が会社に来てくれない」とのハナシもありますが。いまは、業務効率化の観点から外回りを減らしている銀行は少なくありません。来てくれないのであれば行く、というのもひとつの方法です。

最悪、試算表をメールで送るなどして、電話で話するということでも、なにもしないよりはいいでしょう。なんにせよ、銀行とのコミュニケーションを深めることが、いざというときにも見限られない関係性を築くことにつながります。


まとめ

これまで銀行から融資を受けられていた会社が、貸し渋り・貸し剥がしにあう… というのは困るものです。そんなことにならないよう、銀行に見限られる会社の特徴を押さえておきましょう。

銀行に見限られる(貸し渋り・貸し剥がしにあう)会社の特徴
  • 融資残高が分散している
  • プロパー融資を受けていない
  • 預金取引が少ない
  • 地域金融機関から借りていない
  • 銀行とのコミュニケーションが希薄
銀行に見限られる(貸し渋り・貸し剥がしにあう)会社の特徴

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