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SNSの本当の問題とは? そして、「付かず離れず」という解決策

SNSの本当の問題とは? そして、「付かず離れず」という解決策

SNSには、のめりこみすぎてしまったときの怖さもありますが。SNS自体が問題なのではなく、本当の問題とはなんなのか? その解決策としての「付かず離れず」とは? についてのお話です。

目次

SNS自体が問題なのではない。

2016年4月に独立してから、SNSを使いはじめて6年になります。具体的には、Twitter、Facebook、Instagram。こららのSNSについては、頻繁に投稿・閲覧をしていた時期もあれば、パタリとやめてしまう… という時期もありましたが。

いまは、「付かず離れず」の距離感を体得したようにおもいます。結果論ではありますが、いまのじぶんには、「これがいちばん合っている」という状態です。

SNSについては、「SNS中毒」といった言葉もあるように、「のめりこみすぎてしまったときの怖さ」が指摘されています。実際にわたしも、そのあたりを懸念して、いちどは SNSから離れました。

いっぽうで、SNSが「情報発信」や「情報収集」に役立つツールであるのも間違いありません。結局のところ、「使いかたしだい」です。よって、使いかたしだいで「毒にも薬にもなる」のが SNSだと言えるでしょう。

なので、「SNS自体が問題ではない」というのは、だいじなポイントになります。ならば、いったい、SNSが抱える「本当の問題」とはなんなのか? わたしが考えていることがこちらです ↓

SNSが抱える本当の問題とは?
  • 問題はドーパミン地獄
  • そしてネガティブ連鎖
  • さらには時間泥棒

これらの問題に対する、わたしなりの解決策が、前述した「付かず離れず」です。つまり、SNSをまったく使わないわけではないけれど、使いすぎるわけでもない。その「具体的な考え方と行動」について、このあとお話をしていきます。

SNSの本当の問題と、付かず離れずという解決策

問題はドーパミン地獄

冒頭でもふれた、SNS中毒。というように、SNSにのめりこみすぎてしまうことがあるのはどうしてなのか? その理由は、ヒトの「心理」と、スマホの「機能」とにある。というのが、わたしの考えです。

まず、ヒトには「間欠強化の法則」という心理があります。これは、「報酬」がいつでももらえる状態よりも、いつもらえるかわからない状態のほうが、興奮・快感物質「ドーパミン」の分泌量が増えて、ヒトの行動は長続きするという法則です。

たとえば、スマホのゲーム。ガチャにハマってしまうのは、「たまにレア」なアイテムをもらえるからです。いつもいつもレアなアイテムをもらえたら、飽きてしまうでしょう(この場合には、もはやレアとは呼べませんが…)。

SNSも同じです。「たまに良い情報がある、もっと良い情報があるかもしれない」とおもうから、ついついSNSを見てしまうし、見続けてもしまいます。まさに、ドーパミン地獄… では、どうするか?

あえて、「規則性」をもたせることです。たとえば、わたしは「SNSをみるのは、1日に3回、最大でもそれぞれ 10分まで」と決めています。すると、それ以外の時間帯に「報酬(情報)」は得られませんから、「間欠の状態」を断ち切ることが可能です。

このとき、「新着通知がオン」になっていると、意味がなくなってしまいます。通知のたびに、間欠状態です。したがって、通知機能はオフにしておくことが欠かせません。わたしは、「バッジ表示」もオフにしています。

また、「閲覧」だけではなく、「投稿」の頻度についても注意が必要です。投稿をすれば、「いいね」や「リツイート」といった評価が気になる、評価が欲しくなるのはヒトのさが。もちろん、わたしも例外ではありません。

そこでのおすすめは、投稿にも規則性をもたせることです。わたしは、基本的に「毎日1投稿(ブログ更新やメルマガ配信、セミナー開催などの「単純な告知」は除く)」と決めています。

逆に、際限なく投稿ができてしまうと、評価を求めて投稿し続けてしまうこともあるのではないか? というのが、私見です。

そしてネガティブ連鎖

SNSの本当の問題として、ドーパミン地獄の話をしました。2つめの問題は、「ネガティブ連鎖」です。言うまでもありませんが、SNSに流れている情報は実にさまざまであり、玉石混交。

なかでも、わたしが気をつけているのが「ネガティブ情報」です。もう少し具体的に言うと、「怒り」や「悲しみ」が強い情報。そういった怒りや悲しみは連鎖しやすいものですから、いくら他人のものとはいえ、あまり目にしないほうがよいだろうと考えています。

なので、わたしが SNSのタイムラインを直接見ることはありません。Twitterであれば、TweetDeckを利用して、ネガティブが無い・少ない人の投稿だけを見る。Facebookであれば、ネガティブな投稿をする人のフォローを外す。方法はいろいろありますが、とにかくネガティブな情報はフィルターにかけるようにしています。

また、じぶん自身が「なんらかのストレス」を抱えている場合にも、注意が必要です。ヒトは、ストレスへの対処方法として、SNSを見る(スマホを見る)という行動をとってしまうことがあるといいます(ストレス・コーピングの一環で)。

要は、ストレスへの対処と、SNSが結びついてしまう。これもまた、ネガティブ連鎖だと言えるでしょう。とはいえ、ストレスがまったくない人もいないわけですから、できるだけ別なカタチでのストレス対処に努めることが肝要です。

わたしの場合には、運動や瞑想を習慣化したり、規則正しい就寝による睡眠の確保を実践しています。いずれも、ストレスの解消・軽減に役立つことが研究でわかっている行為です。また、スマホを見るかわりに読書、などの「置き換え」もいいでしょう。

とにかく、「ストレス→スマホ」という結びつきを断ち切ることです。

もうひとつ、ネガティブとして気をつけたいものとして、「マウント合戦」が挙げられます。SNSの投稿のなかには、いわゆる「マウント」を目的とした投稿が少なくない、というのはよく言われるところです。

マウントとはつまり、じぶんの優位性をアピールするための投稿であり、そのような投稿をわたしたちが目にすれば、ネガティブな感情をいだくことはあるでしょう。これについては、じぶん自身が投稿をするときにも気をつけよう、と考えています。

ただただ「見て見て、聞いて聞いて」といった内容の投稿は、マウント目的になりがちなので(投稿者がそう感じていなくても、閲覧する側はそう感じやすい)、注意したほうがよいでしょう。それとて、ときにはやってしまうものなので、じぶんのことを棚に上げての発言であることを申し添えます。

さらには時間泥棒

SNSに流れている情報のなかには、ネガティブかどうかにかかわらず、じぶんには「関係がない情報」も少なくありません。というか、むしろ、「知らなくてもいい情報、知らないほうがいい情報」ばかりだと言っていいでしょう。

芸能人のゴシップに関する投稿や、世の中の暗いニュースに関する投稿、どこかのだれかの報告(?)など。ゴシップやニュース、報告自体を否定するつもりはまったくありませんが、それらの「閲覧にのめりこんでしまう」のはやはり問題です。

ゴシップにせよ、ニュースにせよ、報告にせよ、いくら掘り下げたところで、ほとんどの場合、じぶんが「すべきこと」や、じぶんに「できること」は限られています。

たとえば、政治について。SNSのなかでは、政治に関する議論もおこなわれているようです。が、そういったことにあまり関わりすぎるのもどうなのか。政治を知ることは大切ですが、政治家になるのでなければ、やはり、じぶんがすべきことや、じぶんにできることは限られています(あくまで、私見です)。

同じ時間を使うのであれば、もっと、じぶんにとって「影響がある部分」に時間を使う、という考え方もあります。ここで言う「影響がある部分」とは、『7つの習慣/スティーブン・R・コヴィーさん著』でいうところの「影響の輪」にあたるものです。

つまるところ、じぶんにはコントロールできない部分(影響の輪の外)にはあまり関わらず、じぶんにコントロールできる部分(影響の輪のなか)に集中することが、じぶんの人生をより豊かで有意義なものにするんじゃないの? ということですね。

なので、SNSを閲覧するときには、「これは影響の輪のどちら側にあるものなのかな?」という見方もするようにしています。限られた人生ですから、じぶんの人生に時間を使いたい! とおもうわけで。にもかかわらず、影響の輪の外にあるものに執着すれば、他人の人生を生きることにもなりかねません。

というわけで、たまにはスマホの「スクリーンタイム」で、SNSの利用時間を確認してみるのも有効でしょう。だいたいの場合、じぶんがおもっている以上にSNSを使っていますし、スマホを使っているものです。「あぁ、これ故障してるんだろうなぁ」と現実逃避するほどスマホを使っていることはありますので。

もちろん、SNS自体、スマホ自体に問題はありませんが。「使いすぎ」という現実を直視すれば、「使いすぎ」はさすがに問題だと気づくきっかけになるはずです。

まとめ

SNSには、のめりこみすぎてしまったときの怖さもありますが。SNS自体が問題なのではなく、本当の問題とはなんなのか? を理解することが大切だと考えています。

そのうえで、わたしなりの解決策である「付かず離れず」について、具体的な考え方と行動をお話ししてきました。本記事が、SNSとの付き合い方を、あらためて考えるきっかけになるようでしたら幸いです。

SNSの本当の問題とは? そして、「付かず離れず」という解決策

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