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会社がおカネを増やす方法は利益を出し惜しまないこと

会社がおカネを増やす方法は利益を出し惜しまないこと
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会社がおカネを増やす方法は、利益を出すこと。ではなくて、利益を出し惜しまないことだ。でもいったい、「利益を出す」のと「利益を出し惜しまない」のとでなにが違うのか? というお話をしていきます。

目次

会社がおカネを増やす方法は利益を出し惜しまないこと。

会社を続けるにあたって、だいじなもの・必要なものと言えば「おカネ」です。言い換えるなら、預金残高。そのおカネがなくなれば、会社はつぶれてしまいます。

また、おカネがなくならずとも、足りない・少ないようであれば、将来への投資ができずに成長を止めてしまうこともあるでしょう。会社を持続するにも、成長させるにも「おカネ」が要るのです。

では、会社がおカネを増やす方法は? と聞かれたら。「利益を出す」というのは、ひとつの答えです。たしかに、利益が増えれば、基本的には(粉飾決算をしているケース、短期的にはおカネが減るケースなどは除くと)おカネも増えます。

が、わたしの答えはちょっとだけ違って、「利益を出し惜しまない」というものです。と言われても、「利益を出す」のと「利益を出し惜しまない」のとなにが違うの? とおもわれるかもしれません。

そこで、利益を出し惜しまないとはどういうことなのか? を理解するために、利益を出し惜しみしている会社の例を挙げてみます。具体的には、次の3つです ↓

利益を出し惜しみしている会社とは?
  • 過度な節税に走る
  • 売上至上主義に陥る
  • 役員報酬が高すぎる

もしも、自社がこれらにあてはまるようであれば、利益を出すことを考えているようで考えていない。利益を出しているようでもおカネは増えていない、と言えます。

このあと、順番に確認をしていきましょう。


利益を出し惜しみしている会社とは?

過度な節税に走る

節税をすれば、おカネが増える。と、考えている社長がいます。つまり、税務署に納める税金を少なくできれば、その分、おカネが増えるはずだ、という考えです。

ところが、節税をしたからといって、必ずしもおカネが増えるわけではありません。逆に、会社のおカネを減らしてしまう節税もあります。ずばり、経費の支払いを増やすことによる節税です。

たとえば、1,000万円の利益を予定している会社があったとして。法人税率を 30%とすると、納める税金は 300万円になります(1,000万円 × 30%)。ここで社長が、「そんなに税金を払うのはイヤだ!」と、経費の支払いを 400万円増やしたらどうなるでしょうか。

利益は、「1,000万円 ー 400万円」で、600万円に減ります。よって、納める税金は「600万円 × 30%」で 180万円です。もともと納める予定だった 300万円が 180万円になりましたので、社長は「120万円も節税ができたぞ」!と考えます。

はたして、これでよかったのでしょうか? というハナシです。これを確認するために、会社の手元に残ったおカネに目を向けてみましょう。

節税を考えずに、税金を納めた場合。会社の手元に残るおカネは「利益 1,000万円 ー 税金 300万円」で 700万円です。いっぽう、節税を考えて 400万円の経費支払いをした場合。会社の手元に残るおカネは「利益 600万円 ー 税金 180万円」で 420万円です。

というわけで、節税を考えずにいれば 700万円のおカネを残せたところ、節税を考えたばかりに 420万円のおカネしか残せなかったことになります。なんかおかしいぞ? と、おもわれるかもしれませんが。これは、400万円の経費支払いをしたことが原因です。

もちろん、その 400万円が「将来の利益」につながるものであればよいでしょう。ですが、節税を考える場合の経費支払いというのは、「場当たり的」であることが少なくありません。たとえば、豪勢に飲み食いをしたり、豪華なモノを買ったり…

飲み食いもモノを買うのも、それ自体が問題なのではなくて、「節税を目的」にしているのが問題です。結果として、ただ利益を減らすだけとなり、会社に残るおカネを減らしてしまいます。

ですから、ほんとうは出せるはずの利益を出し惜しむことがないようにしましょう。節税も悪くはありませんが、「過度な節税」に走って、おカネを減らすことがないようにしましょう。

売上至上主義に陥る

社長は、利益が増えればおカネが増えることを知っています。だったら、利益を増やすために、売上を増やそう! というのは、当然の考え方です。そもそも、売上がまったくなければ利益もないわけですから、「売上は利益の源泉」であることに間違いはありません。

ですが、とにかく売上を増やせばいいのかと言えば、それは違います。言うまでもなく、売上が増えても、利益が減ることはあるからですね。具体的には、「値引き・値下げ」が挙げられます。

たとえば、ひとつ1万円で仕入れた商品を3万円で売る会社があったとして(商品ひとつあたりの利益は2万円)。これを 20個売ったら、売上は 60万円、利益は 40万円です。では、社長が「もっと売りたい!」と考えて、1万円の値引き販売をしたらどうでしょう?

つまり、1万円で仕入れた商品を2万円で売る(商品ひとつあたりの利益は1万円)。結果、これまでよりも多い、35個の商品が売れたとすると、売上は 70万円、利益は 35万円です。

というわけで、売上こそ 10万円増えたものの(70万円 ー 60万円)、利益は5万円減ってしまいました(40万円 ー 35万円)。利益が減れば、その分、手元に残るおカネも減ることになります。これでは、本末転倒です。

にもかかわらず、売上ばかりを追い求めてしまうことを「売上至上主義」と呼びます。言われてみれば、もっともなことですが、実際にはわりとよくあるハナシでしょう。売上を増やすためにセールをしたり、ノルマを達成するために値引きをしたり…

具体的な利益は知らされず、売上だけしか知ることができない「社員」などは、「とにかく売上を増やす」という行動をとりがちです。そこへきて、社長が「売上を増やせ!」と号令をかけようものなら、売上至上主義に一直線。売れども売れどももうからない、ということになってしまいます。

これはこれで、社長みずから、会社みずから、利益を出し惜しみしているケースだと言ってよいでしょう。ほんとうは出せるはずの利益(40万円)を、わざわざ少なくしているのですから(35万円)。

むしろ、売上を減らしてでも、利益を増やすことを考えてみましょう。さきほどの商品を、ひとつ4万円で 14個売ることができれば、売上は 56万円、利益は 42万円です。売上はもともとの 60万円より減りますが、利益は 40万円から 42万円に増えています。

しかも、もともと 20個売っていたところ、14個売ればよいのですから、その分の販売コストを減らすこともできるはずです。すると、さらに利益は増えます。結果として、手元に残るおカネも増やせます。値下げではなく、値上げも考えてみましょう。

役員報酬が高すぎる

役員報酬、つまり、社長に対する給与が高くなれば、会社の利益はその分だけ少なくなります。利益が少なくなれば、会社に残るおカネも少なくなる。という話は、すべての社長が理解しているところでしょう。

ところが、役員報酬が高すぎるとおもわれる会社は散見されます。では、「役員報酬が高すぎる」とは具体的にいくらを言うのか? もちろん、ケースバイケースです。

ただ、役員報酬が高すぎた結果、会社のおカネが足りなくなって、社長から会社が借入をしている。その借入を、いつまでたっても会社は社長に返すことができない… このような場合には、役員報酬が高すぎると言ってよいでしょう。加えて、会社が赤字になっているような場合はとくに、です。

社長が役員報酬を受け取ることで、社長は所得税や社会保険料を負担することになります。そうまでして社長が手にしたおカネを会社に貸すということは、わざわざ所得税や社会保険料という支出を増やして、会社におカネを戻しているということです。

極端なハナシ、もしも会社が役員報酬を支払っていなければ、所得税や社会保険料という支出は無しに、会社におカネを残すことができます。そう考えると、役員報酬を払ってまで、会社が社長からおカネを借りるのは、「損」だとわかるでしょう。

もちろん、これは結果論ですから、実際には役員報酬をいくらにするか? という難しさはあります。ただし、本質的には「役員報酬が高すぎる」と損をすることは理解しておきましょう。

社長は自身で、役員報酬を抑えることもできるのですから、役員報酬が高すぎることは「利益を出し惜しむこと」だとも言えます。役員報酬を増やすこと自体に問題はありませんが、利益を出し惜しむことがないように(法人税を減らすため、など)注意が必要です。

また、会社の利益を出し惜しむと、銀行からの融資が受けにくくなるという点も見逃せません。銀行は、「利益=返済原資」という見方をしているため、利益が多いほど融資がしやすく、利益が少ないほど融資がしにくくなります。

したがって、利益を出し惜しむと、融資が受けにくくなったり、受けられる融資の金額が少なくなることは覚えておきましょう。これは、前述した「過度な節税」「売上至上主義」についても同じことです。

利益を出し惜しむことで、おカネが増えなくなる。さらには、融資が受けられないとなれば、資金繰り面ではダブルパンチです。ひとつの目安として、会社が銀行から借りられる金額の総額は、「税引後利益 × 10」と考えておくとよいでしょう。

仮に、税引後利益を 100万円出し惜しむと、その 10倍の 1,000万円の銀行融資を失うかもしれない、ということです。


まとめ

会社がおカネを増やす方法は、利益を出すこと。ではなくて、利益を出し惜しまないことだ。でもいったい、「利益を出す」のと「利益を出し惜しまない」のとでなにが違うのか? というお話をしてきました。

利益を出すことを考えているいっぽうで、実は、利益を出し惜しみしていないか? 本記事で挙げた3点にあてはまってはいないか、確認をしてみましょう。

利益を出し惜しみしている会社とは?
  • 過度な節税に走る
  • 売上至上主義に陥る
  • 役員報酬が高すぎる
会社がおカネを増やす方法は利益を出し惜しまないこと

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