2022年7月15日に発売された「MacBook Air M2」をレビューします。ひとことで言いあらわすのであれば、「真のクールビューティー、爆誕」です。
M2 MacBook Air というクールビューティー。
2022年7月15日に発売された「MacBook Air M2」をレビューします。ひとことで言いあらわすのであれば、「真のクールビューティー、爆誕」。細かいことはこのあとお話をしていきますが、とにかくクール、とにかくビューティー。
ちなみに、わたしが Macを使いはじめたのは 2017年からです。Windows歴に比べればまだまだではありますが、以来ずっと、メインマシンは MacBook Pro13インチ(Intel)でした。今回は、はじめての MacBook Airです。しかも、はじめての脱 Intelチップ。
このあと話の前提として、わたしのカスタマイズがこちらです ↓
- シルバー
- 8コア GPU
- 16GB メモリ
- 512GB ストレージ
- 220,800円
それでは、いってみましょう。
M2 MacBook Airをレビュー
これぞ機能美!M2チップ
今回の MacBook Airでは M2チップが採用されました。などと「したり顔」で語ってはいますが、わたしにとってははじめての脱 Intelチップです。
これまで使ってきた2台の MacBook Proはいずれも Intelチップ。M2チップがいかほどのものかは、最大の関心事でした。結論、まぁとにかくクール、とにかくビューティー。
また、それかいっ! とおもわれるかもしれませんが。語らずにはいられないほどクール、つまり、筐体が基本的に冷え冷えなんですね。ちっとも発熱しない。
そして、あらゆる作業がサックサクに速い。これぞ機能美。Final Cut Proによる動画編集をしていると、その「速さ」がわかります(後述するメモリやストレージとの兼ね合いもありますけど)。
ここではひとまず、M2チップ万歳で締めさせていただきます。わたしのように、これまで Intelチップだった人であれば、絶対に満足できるところです。
Parallels Desktopでもサックサクの16GBメモリ
わたしは税理士ということもあり、どうしても Windowsの税務ソフトや会計ソフトなどを使わねばなりません。というわけで、Parallels Desktopによる仮想環境(Windows11)を利用しています。
この点で、16GB メモリには若干の不安を持っていましたが(24GBのほうがよい…?)。いまのところは、まったく問題はありません。サックサクに動きます。ただし、当の税務ソフトだけは相性が悪いらしくインストールできず。もちろん、Macのせいではありません。
ところで、以前に使っていた MacBook Proは 32GB メモリでした。それと比べても明らかに軽快。見た目の「数字」だけでは測れない、技術の進歩を感じるばかりです。
カスタマイズ要注意の 512GBストレージ
いまどきは、クラウドデータサービスがありますから。ストレージは、最低の256GBでも基本的にだいじょうぶだろうと考えています。ただ、わたしは少々、動画編集もしますので「編集時の余裕」は持っておきたく 512GBを選びました。
が、今回の M2 MacBook Airには注意点があります。256GB ストレージの「速度遅い問題」です。NANDチップが 512GBだと2つのところ、256GBだと1つだけ。作業内容にもよりますが、理論上は、数十%ていどの機能差があるといわれています。
このあたりが気になるようであれば、512GB以上を選びましょう。
YouTube動画の編集なんのその 8コアGPU
わたしは、いちおうYouTuberです(週1投稿、2年3ヶ月)。なので、YouTube動画の編集をします。使っているアプリは Final Cut Proです。
この点で、8コア GPUか、10コアGPUかで迷いました。そりゃあ、10コアGPUのほうが安全だろう、というハナシではありますが。言っても、4K動画の編集なんかをすることはありませんし。
技術革新を信じて、ええいままよっ! と選んだ8コア GPUでしたが… すばらしい、Final Cut Proがヌルヌルのサクサクです。MacBook Pro(Intel)でときおり感じていた、コマ落ちやカクツキがまったくありません。
買ったばかりでキャッシュがないから疑惑がなきにしてもあらずですが、それでも、この動きはホンモノだとおもっています。
なお、10分前後の動画を書き出すのに、以前の MacBook Proは20分以上はかかっていたのですが、M2 MacBook Airは驚異の6分台でした。やはり機能美、やはりビューティー。
ファンレス設計なのに超絶クール
いままで使っていた MacBook Proはしばしば「ブーン」とうなっていました。ファンですね、ファンが回っているんです。とくに動画編集時は、ちょっとうるさいくらいに。
いっぽう、M2 MacBook Airにはそもそもファンがありません。だからうるさくない。って、逆にだいじょうぶか? と心配になります。排熱もだいじなのですから、ファンもなしでだいじょうぶなのか?と。
ところが、M2 MacBook Airは超絶クールです。ふだん、筐体を触ってみてもほとんど発熱していません。Intelチップの MacBook Proと比べると冷え冷え過ぎて、心配になるレベルです。
クラムシェルモード(画面を閉じて、外部ディスプレイで作業する)にしても、ふつうに使っている分には、熱が上がるような状況は確認できませんでした。
ただし、動画編集時には少々熱が上がります。こういうときには、クラムシェルだと排熱効率が悪くなるので、注意をしたほうがよいでしょう。
ちょっと残念、フラットデザイン
MacBook Airの象徴でもあった「くさび型」のデザイン。M2 MacBook Airでは、フラット型のデザインに変わりました。わたしは、あのシュッとした感じが好きだったんですよね。使ったことはないけど。
なので、心待ちにしていた M2 MacBook Airのデザインをはじめて見たときには、ちょっとがっかりもしました。まぁ、このあたりは個人の好みでもありますから。
でもだいじょうぶ、きっと好きになってみせるよ。と、文字にすると寒いですね。なんか。
厚さ 11.3mm、驚異のスリム
M2 MacBook Airのデザイン面で驚いたことの1つが、11.3mmという薄さです。これは、薄い。持った瞬間に、「うっす」とおもわずクチに出ます。
先代の MacBook Airの最厚部が 16.1mmだといいますから、そりゃあ薄いわけです。そして、ここでフラットデザインが活きるんですよね。フラットなだけに感じる薄さもあいまって、よりスリムな印象を受けます。
また、重さは 1.24kgです。先代の MacBook Air 1.29kgと比べると差はわずかではありますが。わたしが使っていた MacBook Pro13インチと比べると 150gくらい軽くなっています。
薄さにしても、重さにしても、見た目ばかりではなく持ち運ぶにも収納しやすくなりますから、「Airらしい良さだなぁ」と感じるところです。
Macといえばシルバーなんだ
M2 MacBook Airのデザイン面でいえば、「新色」もありますね。今回の色展開は、シルバー、スペースグレイ、ミッドナイト、スターライトの4色です。
なかでも、ミッドナイトはわたしの厨二病心をくすぐる色でした。「黒(濃紺?)、かっけえ」みたいな。ただ、この手の色が「手垢」が気になることは知っていますし、「色が剥げる」とのウワサもあって。
あきらめました。だってさぁ、Macといえばシルバーなんだよ。軽々しく新色とかに浮気してんじゃねぇよ。と、じぶんに言い聞かせて。もちろん、新色もステキです。新色を選ばれた方は、ぜひ今度見せてください。
大きいは正義、13.6インチディスプレイ
M2 MacBook Airは、ベゼル(画面の縁)が狭くなって、ディスプレイサイズが大きくなりました。先代の 13.3インチに対して 13.6インチ。ベゼルの狭さによって、数字以上に、ディスプレイの大きさを感じることができます。ディスプレイに関していえば、大きいは正義です。
なお、画面上部には「ノッチ」がありますが。メニューバーと一体化するデザインということもあって、個人的には気にならずです。
美しいも正義、Liquid Retina ディスプレイ搭載
M2 MacBook Airは、Liquid Retina ディスプレイを搭載しています。対応色は、従来の 100万色から 10億色に。輝度は 400ニトから 500ニトに。そんなこと言われてもようわからん、とおもわれるかもしれませんが。
Liquid Retina ディスプレイは、先代の Retina ディスプレイとはモノが違うのです。ひとことで言うなら、美しい。やっぱり、M2 MacBook Airはビューティーなのです。
値段が高くなったよねぇ… というハナシもありますが。ディスプレイ1つとっても、「高くなったのを納得できる部分はある」というものです。
フルサイズのファンクションキーは違和感も
M2 MacBook Airのファンクションキー(最上段のキー)は、フルサイズになりました。個人的には、大きすぎて違和感があります。いずれ慣れるのかなぁとはおもいますが、もうちょっと小さめサイズでよかったよ、ともおもうところです。
それでも、これまで使っていた MacBook Proのタッチバーに対して、物理のファンクションキーなのはありがたい。なんだかんだいって、やはりタッチバーは使いにくいものでした。感触がないので、タッチタイピングするときに不安なんですよね…
スピーカーどこいった?
M2 MacBook Airのスピーカーが見当たらなくてびっくりしたヒトがいるのではないか、と心配しています。いままでは、キーボード横にスピーカーがあったのに、それがない。
そして、どこを見渡してもスピーカーがない。なのに、音はちゃんと出る(←あたりまえ)。スピーカーは、ヒンジ(蝶番)部分に移動したのですね。なので、見えないんです。
ちなみに、2スピーカーから4スピーカーになったものの、場所がヒンジ部分ということもあって、「音の広がりに欠ける」というのが大方のユーザーの意見です。もっとも、わたしはふだん、外部ディスプレイのスピーカーを使っているので、MacBook Airの音質にこだわりはありません。
カメラ性能アップでいまどきに
カメラの解像度が従来の 720pから、1080pに性能アップしています。映りとしても、明るくて色鮮やかな感じです。オンラインミーティングなんかが増えている時代ですから、これはありがたいポイントなのでしょう。
とはいえ、わたしは外付けのWEBカメラを使っているので、MacBook Airのカメラ画質にもこだわりはないのですが。でも、出先でオンラインミーティングをするようなことがあれば便利ではありますね。
はじめてのマグセーフ、でも使わない
M2 MacBook Airは、MagSafe充電ができます。マグネットでカチッとくっつくタイプのケーブルです。わたしにとっては、はじめてのMagSafe。でも、使っていません。
家(自宅兼事務所)では、外部ディスプレイにUSB-Cケーブル1本でつないでいます。これ1本で、充電と映像出力ができるので、MagSafeの出番なし。でも、外出時などには使うかもしれません。外出時に持参するガジェットポーチには、いちおうMagSafeケーブルを入れています。
さすがの省電力、バッテリーもちは一味ちがう
M2チップは省電力が売りのひとつ。バッテリーもちの良さが気になっていました。再三の繰り返しになりますが、これまでは Intelチップでしたから。結果として、ひと味違いますね。
体感レベルでは、1.5倍〜2倍くらいは違うのではないか、というレベルです。使っていた MacBook Proのバッテリーが劣化していたかも… ということもありますが。それを差し引いても、ひと味違うのは間違いないでしょう。外出時にも安心です。
まとめ
2022年7月15日に発売された「MacBook Air M2」をレビューしました。ひとことで言いあらわすのであれば、「真のクールビューティー、爆誕」です。
わたしの Mac史上、間違いなく、いちばんの満足度だといえます。