2022年7月に発売が開始された M2 MacBook Air。これに、ブラックアウトステッカーをあわせると「至高のミニマル」が実現です。そのワケについてお話をしていきます。
神オブ神なアイテム、ブラックアウトステッカー
M2 MacBook Airを発売から早々に購入しました。MacBookシリーズは3台め、以前の2台はいずれも MacBook Proだったので、今回ははじめての Airです↓
いっぽうで、3台ともに共通しているのは「キーボードが無刻印」ということ。文字どおり、キーボードにはなんの印字もなく、こんな感じです↓
おおぃ! 真っ黒でなにもわからないじゃないかっ! と、驚かれる方もいますが。これぞ、まさにミニマル(最小限)。そして、M2 MacBook Airによって、「至高のミニマル」は完成した… と、ひとり感慨にふけっているわたしです。
ちなみに、Appleさんにお願いをしても、キーボードが無刻印にはなりません。あくまで、じぶんでカスタムをする必要があります。といっても、実は「黒いシール」を貼るだけです。しかも、既製品として販売されています↓
わたしの MacBookシリーズ3台にわたり、お世話になっている「ブラックアウトステッカー(ファーイーストガジェット社製)」です。Macのためだけの、しかもどれだけ小さなニーズかもしれない無刻印シールをつくり続けるなど、もはや狂気の沙汰。商品として尖りすぎです。
でも、わたしにとっては「神オブ神」なアイテムとなっています。これがなくなったら、すごく困る。頼むからMacがなくなるまではなくならないでくれ… と、心の底から願うばかりです。
それはさておき、「M2 MacBook Air+ブラックアウトステッカー」が、なぜ至高のミニマルなのか? そのワケについて、このあとお話をしていきます。
多くの人が「関係ないね」とそっぽを向くであろう、なんともマニアックな世界かもしれませんが。マニアックなだけに、いちどハマると抜け出せない「魔界」です。心してゆきましょう。
M2 MacBook Air+ブラックアウトステッカーが至高のミニマルなワケ
視界からすべての文字が消える
M2 MacBook Airの画面を見たときに、ベゼル(額縁)の下側にはなんの文字もありません。けれども、以前の MacBook Air には「MacBook Air」という印字がありました。
わたしが以前まで使っていた MacBook Proもそうです。やはり「MacBook Pro」という印字がありました。それも、けっこう大きな文字で。もともとがミニマルな Macだけに、視覚ノイズとしての違和感があった部分です。
だって、そうでしょう? 「MacBook Airです!」などと書かれていなくても、こちとら「知っとるわ!」というハナシなのですから。
なので、M2 MacBook Airの画面をはじめて開いたときに、まず感動したのは「MacBook Air」の印字がない、ということでした。どこに感動してんだ? とおもわれるかもですが↓
でも、こうなると俄然気になるのが、キーボードに印字された文字。わたしは、USキーボード派なので、JISキーボードほどには印字が少ないものの(USキーボードにはひらがなの印字がない)、それでもやっぱり気になります。
まぁ、しかたない。かれこれ4年近くは「無刻印」の世界を生きているので、刻印が異世界になってしまったのです。
なにはともあれ、ブラックアウトステッカーを貼ることによって、わたしの MacBook Airは視界からすべての文字が消えました。繰り返しになりますが、「至高のミニマル、ここにあり」です。
ちなみに、M2 MacBook Airは「底面(裏っかわ)」もスゴいことをご存知でしょうか。以前の MacBook Air/Proには、けっこういろいろと印字されていたのですが、いまは超極小の文字で2行しか印字されていません↓
つまり、M2 MacBook Airはどこを見回しても、ほんのわずかな文字しか見当たらない。そもそもミニマルを極めたマシンだといってよいでしょう。
皮脂テカリを見ずに済む
M2 MacBook Airのキートップ(キーボードの表面)は「黒色」です。それも、わりとツルツルなキートップなので、皮脂汚れが目立ちます。これをそのまま放置していると、「テカテカやんけ」ということになってしまうのはイマイチです。
もちろん、「そんなちっちゃなことは気にしない」というおおらかな人も少なくないのでしょうが。わたしは違います。ちっちゃなことは気にするタイプです!(自慢にならない)
この点、ブラックアウトステッカーを貼ると、皮脂テカリが気になりません。マット(ざらざら)な素材ということもあって、同じ黒色でも皮脂が目立たないのですね。皮脂汚れもまた、視覚ノイズになりますから、それがないのは素晴らしい↓
なお、皮脂汚れを放置していると、最終的には、とろうとしてもとれないテカリとして残ってしまいます。すると、中古市場で売却をするときには、査定金額が下がる要因となるでしょう。
この点でも、ブラックアウトステッカーは役立ちます。もともと、キートップを皮脂汚れから守りますし、ステッカーを剥がすときにもきれいに剥がれます。
長いあいだ貼っていたら、ベタベタにくっついて剥がれないんじゃないの? と強烈に疑っていましたが、それは間違いでした。ちゃんと、きれいに剥がせるんですね。これで、キートップは新品同様です。
Macはリセールバリュー(再販価値)が高いパソコンですから、できるだけきれいに使って売却できると(個人情報の流出には注意!)、次のMacを買うのに助かります。
参考までに、1台めの MacBook Pro(2017・13インチ)は 201,744円で買って、2年ちょっと使ったあと 75,000円で売却。2台めの MacBook Pro(2020・13インチ・Intel)は 273,680円で買って、やはり2年ちょっと使ったあと 95,000円で売却となりました。
マットな感触が心地よい
前述したとおり、ブラックアウトステッカーの表面は「マット(ざらざら)」です。好き嫌いはあるのでしょうが、わたし個人は「感触」としてもマットを好みます。
これに対して、MacBook Airのもともとのキーボードは「ツルツル」なので、あまり好きではありません。なんかペタペタくっつく感もありますし(手が汗っかきなのか…?)。
自宅のデスクでは、HHKBのキーボード(当然の無刻印)を使っていることもあり、そのHHKBのキートップもまたマットなので、それも影響しているところはあるでしょう。
いずれにせよ、パソコンを使う人ほどキーボードを甘くみてはいけません。じぶんにとって、より快適なキーボードはどんなものなのか? 追求するだけの価値があります。
わたしは、HHKBのキーボードを使いはじめてから、タイピングによる疲労が極端に減りました(もちろん、気分的な要素やプラセボ的な要素もあるのでしょうが)。
指先の「感触」もまた、キーボード選びのポイントのひとつです。感触に違和感があるようだと、タイピングにも集中しづらく、「精神的なミニマル」を保ちづらくなります。
なので、感触の面からも、ブラックアウトステッカーを採用するという考え方もあるでしょう。
そもそも刻印など要らない
無刻印のキーボードというと、「いやいや、それは困る…」とおもわれるかもしれません。かつてのわたしもそうでした。なにしろ、タッチタイピング(キーボードを見ずに入力)が怪しく、チラチラとキーボードを見ながら入力していましたから。
いま考えると、なんと恐ろしい時間のムダをしていたのかと、過去に戻ってお仕置きをしたい気分です。とはいえ、いまのところ過去に戻ることはかないませんので、いまを生きるほかありません。いまできることをやるだけです。
なんのハナシをしてましたっけ? そうそう、タッチタイピングのハナシです。もし、タッチタイピングを「パソコン作業の必須スキル」と位置づけるなら(位置づけましょう!)、はっきり言って、キーボードの刻印など「ただの飾り」に過ぎません。
だって、そうでしょう? タッチタイピングをしている限り、手元(キーボード)など見ていないのですから。無刻印のキーボードを使うようになって、そのことに気づきました。
だから、無刻印のキーボードは困る… という人でも、ふだんタッチタイピングができている人であれば、実は困らないのです。
とはいえ、たまにしか使わない「記号」などは、位置がわからずに困ることはあります。でも、それは調べればすぐにわかりますし、なんどか調べているうちに覚えることができるものです。
事実、5〜6年前にはタッチタイピングが怪しかったわたしでも、いまは無刻印のキーボードをなんなく使いこなしています。だから、だいじょうぶです。
それでも、刻印がジャマになるわけではない。と、ほとんどの人はおもわれることでしょう。でもそこで、「あえてマイノリティに舵をきる」ことが、人生の選択肢を増やすきっかけになるやもしれません。
みんなと同じ(マジョリティ)を生きるか、みんなと違う(マイノリティ)を生きるか。選ぶのはじぶんです。もし、マイノリティを望むのであれば、無刻印の世界もまた、ひとつのマイノリティとしていかがでしょうか。
まとめ
2022年7月に発売が開始された M2 MacBook Air。これに、ブラックアウトステッカーをあわせると「至高のミニマル」が実現です。そのワケについてお話をしてきました。
マニアックな世界ではありますが、ご興味あればぜひいちど。無刻印の世界でお待ちしています。