2022年7月15日発売の M2 MacBook Airについて。1ヶ月使ってみて、あらためてわかった「良いところ」と「気になるところ」とをまとめてみます。
1ヶ月使ってわかることもある。
2022年7月15日に発売された「M2 MacBook Air」を、7月20日から使いはじめて1ヶ月になります。それからまもなく、いちどはレビューをしましたが↓
1ヶ月たったいま、あらためて、M2 MacBook Airの「良いところ」と「気になるところ」をまとめてみます。
ちなみに、わたしは「インテル MacBook Pro 13インチ(2020年式)」からの買い替えでした。そういった買い替えを検討中の方のご参考にもなれば… ということで、いってみましょう!
と、その前に。話の前提として、わたしが購入した M2 MacBook Airのスペックがこちらになります↓
- 色・シルバー
- 8コア GPU
- 16GB メモリ
- 512GB ストレージ
あらためてわかった M2 MacBook Airの良いところ
驚異のバッテリーもち
M2チップは、M1チップ同様に「省エネ」だとは聞いていましたが。正直、想像をはるかに超えています。インテルチップからの買い替えだったから余計に、かもしれないにせよ。
驚異のバッテリーもち、と言ってよいでしょう。もちろん作業内容にはよりますが、1時間使っても 10%減ることはなさそうだなぁ、という感覚です。
買ったばかりの状態ではあるものの、それでも、インテル MacBook Proに比べれば驚異的であることに変わりはありません(インテルの悪口ばかりのようになってしまい、すまん)。
これなら、日帰り外出のときにはバッテリーの心配をする必要はないでしょう。それでも、充電器・ケーブルやモバイルバッテリーを持参はするわけですが。
バッテリー残量を気にしながら、いちいち繋がなくもよいのは「精神的なメリット」として、けして小さくはありません。
動画書き出しが爆速
わたしは、週に1度ほど YouTube動画を投稿していますので、定期的に動画の編集作業が必要になります。ちなみに、利用している編集アプリは「Final Cut Pro」です。
このときのレンダリングの速度、動画の書き出し速度には目をみはるものがありました。編集内容にもよるわけですが、同じことをインテル MacBook Proでもやっていたわけで。
それと比較をすると「爆速」と言ってよいでしょう。どんだけ遅く見積もっても、倍以上の速さです。
いままでは、動画の書き出し中は「別のことをしていればいいや」とおもっていましたが。わたしがつくる 10分前後の動画であれば、5〜6分くらいで書き出せるため(以前は 20分以上)、ちょっとトイレに行って戻ってくるとできあがり! のイメージです。
実際、「速い」を体験すると、「速いに越したことはないよね」とおもえます。いまは「買ったばかりでキャッシュがないから疑惑」もありますけど、さすがに以前より遅くなることはなかろうと見ているところです。
手持ちしたときの心地良さ
わたしは、M2 MacBook Airを買う前・買った直後からずっと、一貫して「以前の Airのデザインのほうがよかった」と言ってきました。いまでもまだ、ちょっとおもっています。
でも、だいぶ「今回のデザインはなかなか良いかもしんない」とおもえるようになりました。なぜなら、M2 MacBook Airを手持ちしたときの心地よさが、なんともいえなく良いからです。
今回の Airでは「フラット」なデザインを採用されています。つまり、フタ(画面)を閉じた状態だと、すべての場所の「厚み」が均一であり、「まるで1枚の板のようだ」といわれています。
これに対して、以前は「くさび型」と呼ばれるデザインであり、厚みは均一ではありませんでした。厚いところもあれば、薄いところもある、というデザインです。
で、今回のフラットデザインは、厚さが 11.3mm。以前のくさびデザインの最薄部分 4.1mmから見ればだいぶ厚いわけですが、手持ちしてみると「すこぶる薄い」と感じるのですね。
これぞ、Appleマジックなのかどうなのか。とにかくまぁ、その「すこぶる薄い」が心地良い。意味もなく、持ちたくなってしまうほどです。
ただ、軽くはありません。それなりに重い(1.24kg)。だからこそ、薄く感じるのかもしれません。
斬新なスピーカー体験
ふだん(自宅兼事務所にいるとき)は、M2 MacBook Airを外付けディスプレイに繋いでいます。そのうえで、スピーカーは外付けディスプレイ内臓のものを使っている状況です。
なので、M2 MacBook Air自体のスピーカーはあまり使わないし、使うことはないだろうともおもっていたのですが。最近は、使いたくなってきています。
なぜなら、スピーカーがなかなか良いんですよね。音質というよりは、音の出る感じが良い。
そもそも、M2 MacBook Airのスピーカーは、見えるところにはありません。ヒンジ部分に隠れるように設置されていて、そこから出る音は、ディスプレイに反射するようなカタチで届くことになります。
なので、M2 MacBook Airのスピーカーを使っていると、Airの筐体全体から、どこからともなく音が出ているような不思議な感覚があり、なんとも斬新なスピーカー体験です。
いちぶのユーザーには「音質が悪い」との意見もあるようですが、わたし個人は、「言うほど悪くもなかろうに」というおもいでもあり。最近では、動画を観るときなどは、M2 MacBook Airのスピーカーを好んで使ったりもしています。
やっぱり16GBメモリでOKかも
今回、M2 MacBook Airを買うときに、迷ったものの1つがメモリです。16GBにするべきか、はたまた 24GBにするべきか…
仕事柄、どうしても Windowsの税務ソフトや会計ソフトなどを使わねばならず。Parallels Desktopによる仮想環境(Windows11)を利用していることもあり、メモリは多いほうが「安全」です。
とはいえ、メモリを増やせば、当然に価格は上がります。価格が上がるのはしかたがないにしても、「オーバースペック」だとすればもったいないハナシになってしまいます。
で、わりと思い切って「16GB」にしたのですが、買った直後も1ヶ月たったいまも、「16GBでOKかも」と感じているところです。
メモリの利用状況もときおり確認しているのですが、いろいろ作業しているときでも、3GBくらいの余裕は常時あるという状態であり、いまのところ問題を感じることはありません。
ミニマル感が最高すぎる
もともと Macには「ミニマル感」がありますが、M2 MacBook Airはさらに極めた観があります。まず、ディスプレイのベゼル(額縁)が狭くなり、ディスプレイ下の「MacBook Air」といった刻印がなくなりました。
また、従来はキーボード横にあったスピーカー穴も、前述したとおりヒンジ部分に移行したため、目に見える位置からはなくなりました。
そして、底面の刻印もほんとうにごくわずかとなり、M2 MacBook Airは見渡す限り、余計なものがまったくない、MacBook史上最高のミニマル感にしあがっています。
さらに、キーボードを無刻印化する「ブラックアウトステッカー」を貼れば、極上のミニマル感を実現できるので、超絶におすすめです↓
あらためてわかった M2 MacBook Airの気になるところ
ファンクションキーの違和感
では、良いところだけではなく、気になるところについてもお話ししてみます。まずは、キーボードの最上段にあるファンクションキーです。
これが「フルサイズ」になりました。ファンクションキーというと、通常のキーよりも小さめだったりすることが少なくありません。M1 MacBook Airもそうでしたし、わたしが以前に使っていた MacBook Proもそうでした。
だからなのでしょうが、フルサイズにはどうにも違和感があります。まず、見た目の違和感がすごい。キーがいっぱいあるように見えてしまうから不思議です。
また、タイピングするときにも違和感があります。ファンクションキーを押すのに、そのキーが大きいと「あれ間違ったかな…?」みたいな。まぁ、そのうち慣れることを祈ります。そのときには、小さいファンクションキーに戻れなくなるのでしょうが。
マグセーフいらねぇ…
M2 MacBook Airは、マグセーフ充電対応です。実は、わたしにとっては初めてのマグセーフ。でもいらないよなぁ、という気がしています。余計なケーブルが一本増えた、という負担感。
それにふだんは、外付けディスプレイにUSB-Cケーブル1本でつないでいます。これ1本で、充電と映像出力ができるので、マグセーフの出番がないのですね。
それに関連して、一番のやっかいごとが次のお話になります。
usb-Cポートが足りねぇ…
M2 MacBook Airの usb-Cポートは2つしかありません。いやいや、Airはもともと2つだろう、と言われればそれまでなのですが。これまでは、ポートが4つある MacBook Proをメインで使ってきた身としてはキツい。
Zoomをするときなどに、外付けマイクと外付けカメラを使おうとするとポートが足りません。前述したとおり、ポートの1つを外付けディスプレイに使っているからですね…
というわけで、ハブが必要になります。う〜ん、これはジャマくさい。わかっていたはずなのですが、実際にその状況に置かれてみると、気になるところではあります。
まとめ
というわけで、1ヶ月使ってわかった M2 MacBook Airの「良いところ」と「気になるところ」をまとめてみました。
以前の MacBook Pro 13インチと比べて気になるところはありますし、円安の影響で価格が高いということもありますが。総じて、買い替えて「大正解」でした。まぁだいたいにおいて、買った人はそう言うわけですが… ご参考になるようでしたら幸いです。
- 色・シルバー
- 8コア GPU
- 16GB メモリ
- 512GB ストレージ