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セミナースライドのつくり方と考え方【2022年Ver.】

セミナースライドのつくり方と考え方【2022年Ver.】

6年ほど続けている自主開催セミナーについて。セミナースライドのつくり方・考え方をお話してみます。極論、好きにつくればよいわけですが、その際の参考になるようでしたら幸いです。

目次

王道テクニックなんぞもあるわけですが。

2016年から始めた自主開催セミナー。毎月何かしらのセミナーを、企画・開催し続けて6年になります。コロナ前は「出張セミナー」なんかもしていましたが、いまはすっかり「オンライン」に引きこもりました。

そんなわたしの、セミナースライドのつくり方と考え方について、お話をしてみます。この点、「1スライド、1メッセージ」という王道テクニックなんぞもあるわけですが(わたしもやっていた時期があります、はい)。

それはそれとして、「わたしなり」の話をしようとおもいます。セミナーを続けているなかで、変わり続けているものでもあるので、あくまで「いま現在(2022年)」における、つくり方や考え方です。

極論を言えば、「セミナースライドなんぞ、各自が好きにつくればよい」ということではありますが、「好きにつくるうえ」でのご参考になるようでしたらうれしくおもいます。

おおむね、次のような内容のお話です↓

セミナースライドのつくり方と考え方【2022年Ver.】
  • 大見出しと小見出しで構成する
  • 各内容は箇条書きする
  • アニメーションは最低限にする
  • まとめスライドをつくる
  • 念のためスライドを用意する

それではこのあと、順番に確認していきましょう。

セミナースライドのつくり方と考え方【2022年Ver.】

大見出しと小見出しで構成する

わたしがつくるセミナースライドの「原則的なテンプレ」が、こちらになります↓

セミナースライドのイメージ

って、フツー。と、おもわれたかもしれませんが。なにも「奇抜」である必要はありませんし、要は、セミナー受講者にとって「わかりやすい」ものであればよいのです。

では、わたしが考える、受講者にとってのわかりやすさとは?

「いま、なんの話しているんだっけ?」がわかることです。セミナーでは、多かれ少なかれ「いろんな話」をするのですから、話をしているほうはよくても、聞いているほうは情報整理に追われてしまうことはあります。

すると、話の「内容」に集中できない… というのは、わたし自身が「受講者」として経験してきたことです。

なので、じぶんのセミナースライドでは「大見出し・小見出し」を示しています。そのスライドの内容を話はじめる段階で、まずは「大見出し・小見出し」を示すようにしています。いわば、「予告」の役割です。

話をしているあいだも「大見出し・小見出し」は表示しっぱなしですから、受講者は「これまでの話・これからの話」を整理しやすいものと考えます。これなら、話の「内容」に集中しやすくなるでしょう。

いっぽうで、「先の内容は伏せながら話をするほうが、「期待感」を煽ることができる」との考え方もあります。が、その期待よりも「不安」を煽っていることもあるので注意が必要です。

各内容は箇条書きする

さきほどの「原則的なテンプレ」を再掲します↓

セミナースライドのイメージ

各小見出しの下に、それぞれの内容を箇条書きしています。セミナーでは、これに沿って話をする感じです。やはり、受講者にとって「いま、なんの話をしているんだっけ?」が、わかりやすくなるものと考えています。

それなら、話をしながらスライドを切り替えていけばいい、という考え方もあるでしょう。1スライド・1メッセージなどは、その考え方に近いものです。

たしかに、「いま、なんの話」かはわかるのですが、「その前の話」はわからなくなってしまいます。スライドが切り替わっているので。すると、前後関係を整理するのに、受講者は「労力」を要することになるわけです。

いやいや、さすがに「その前の話」は覚えてるんじゃね? と、おもわれるかもしれませんが。ヒトの短期記憶は、数十秒から1分ていどとも言われますから。それほど覚えていないもの、と考えておいたほうがよいでしょう。

話をするほうは「よくわかっている話」であっても、話を聞くほうは「初耳」であったり、「よく知らない」だからこそ、セミナーに参加しているというのを忘れてはいけない。と、考えています。

アニメーションは最低限にする

その昔、スライドに一生懸命アニメーションを付けていた時期があります。いまは、さっぱりです。アニメーションは、原則、「フェードインのみ」がマイルールになりました。

前述した、大見出し・小見出し、各内容の箇条書きは、話をしながら「フェードイン」のアニメーションで表示をしていきます。フェードインを使っているのは、シンプルな動きだからです。

いっぽうで、凝った動きのアニメーションもありますが。そういったアニメーションは「かっこはよい」ものの、見ている人の「意識が持っていかれる」のが問題です。

アニメーションのかっこよさに気を取られて、肝心の内容がアタマに入らないようでは本末転倒でしょう。わたし自身、受講者としてそれを経験したことがあります。

それに、アニメーションに凝るにもキリがありません。内容を考えるよりも、アニメーションをつけるほうが、はるかに時間がかかる… というのはありうるハナシです。

スライドのクォリティを上げることを否定はしませんが、その時間があるのなら、内容のクォリティを上げるとか、セミナーの開催本数を増やすほうがよいのでは? という考え方もあるはずです。

そんなわけで、わたしは、アニメーションは最低限にするようにしています。

まとめスライドをつくる

セミナーのさいごには、「まとめスライド」をつくるようにしています。そのセミナーの内容を、3点〜5点ていどの箇条書きにまとめた内容です。

前述したとおり、ヒトの短期記憶はアテになりません。セミナーのはじめのほうに話をしたことなどは、もはや覚えていない… ということもあるでしょう。

そのあたりの記憶を呼び起こしつつ、セミナーの内容全体をあらためて再確認するのが、「まとめスライド」の役割です。

実際に話をするときには、内容を振り返るだけではなく、このセミナーを受けたことで「これやってみよう!」という「受講者の行動を促す」ようにもしています。知ることもだいじですが、実践することはもっとだいじなので。

なお、まとめスライドをつくるのは「終了時間を調整」するためでもあります。おもいのほか、早く進行しすぎたりしたときには(セミナー中の質疑応答が少ない、など)、まとめスライドの内容を念入りに話をすることで、「多少の調整」をはかることが可能です。

念のためスライドを用意する

まとめスライドで、終了時間を多少調整できることは話をしました。が、だいぶ時間が余ってしまったぞ… みたいなこともありえます。初めて開催するセミナーなどはとくに、です。

いちおう、軽めのリハーサルはするのですが、実際には「アドリブ」なので、リハーサルはあまりアテにならなかったりもします。わたしの場合。

というわけで、時間がだいぶ余ってしまったとき用に「念のためスライド」を用意しています。そのセミナーの内容に関連した「プラスアルファ」のネタを3〜5つほど箇条書きしたものです。

これがあれば、話に困ることはありません。「時間が余ってしまいましたが、早くおわります」というのでは、受講者的には「損した気分」になることもありえますから。

予定の時間いっぱいまでは、受講者にとって役立つお話できるのが良いものと考えます。まぁ、きっちりリハーサルをしなさいよ! ということかもしれませんが。

あまり、リハーサルに時間をかけすぎるようだと、セミナー開催自体がおっくうになるものでもあるので、それも良し悪しではないでしょうか。

まとめ

6年ほど続けている自主開催セミナーについて。セミナースライドのつくり方・考え方をお話してきました。極論、好きにつくればよいわけですが、その際の参考になるようでしたら幸いです。

セミナースライドのつくり方と考え方【2022年Ver.】
  • 大見出しと小見出しで構成する
  • 各内容は箇条書きする
  • アニメーションは最低限にする
  • まとめスライドをつくる
  • 念のためスライドを用意する
セミナースライドのつくり方と考え方【2022年Ver.】

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