コーヒーが好きなら、おうちでコーヒーを飲むのなら、自家焙煎をしてみませんか? ということで、コーヒー豆を自家焙煎するメリットとデメリットをまとめてみます。
コーヒー豆の自家焙煎はガチ勢なのか?
こんにちは、コーヒー好き税理士のモロトメジョーです。きょうも、コーヒーしてますか?
さて今回は、「コーヒー豆を自家焙煎しましょう!」というお話です。つまり、コーヒー豆を「生」の状態で買って、おうちで煎りましょう。みたいな。
これを聞いて、「いやいや、そんなメンドーな…」とおもわれるかもしれません、「そこまでのガチ勢ではない…」とおもわれるかもしれません。
ですが、実はそれほどメンドーでもないし、それほどガチなことでもなかったりします。なにより、わざわざ自家焙煎をするだけのメリットだってあるわけですし。
ということで、コーヒー豆を自家焙煎するメリットについてお話をします。加えて、正直にデメリットについてもお話をします。
自家焙煎をするか・しないか、それを決めるのは本記事を読んでからでも遅くはないはずです。それでは、いってみましょう!
コーヒー豆を自家焙煎するメリット
まずは、メリットから確認をしていきましょう。
コスパがよい
たとえば、某スタバで標準的なコーヒー豆(あるいは粉)を買うと、現状(2022年12月25日)、250gで 1,500円くらいです。以前に比べると、だいぶ高くなりました…
一杯のコーヒーを淹れるのに 10gの豆を使うとしたら、一杯 60円という計算になります。
では、コーヒーの生豆を買って、自家焙煎をした場合にはどうなるか? ピンきりではありますが、まずまずの豆であれば、某Amazonで1kgあたり 2,000円くらいです。
ちなみに、焙煎すると水分が飛んで重量が減ります。どれくらい減るかは焙煎度にもよりますが、多めに2割減ったとして800gです。すると、一杯 25円という計算になります。
某スタバなら 60円、自家焙煎なら 25円。実に 2.4倍です。これは、「同じおカネを出せば、某スタバよりも良い豆を買える(かもしれない)」ということでもあります。
さらに言うと、某スタバではドリップコーヒーのショートサイズが 350円です。それと同じくらいの量のコーヒー豆を自家焙煎するとしたら、おおよそ 40円くらいといったところでしょう。
というわけで、自家焙煎は圧倒的にコスパがよいのです。コーヒー好きで、毎日2杯も3杯も飲むんだという人ほど(飲みすぎ注意)、コスパのメリットは大きくなります。
好みの焙煎度にできる
コーヒーの味わいは、焙煎度によってまったく変わります。同じ豆であったとしても、浅煎りと深煎りとではまるで違います。ということが、自家焙煎をしてみればわかるでしょう。
どれだけ長く煎るかで、焙煎度は変わります。長く煎ればより深い仕上がりに、短く煎ればより浅い仕上がりです。いろいろ試してみて、じぶん好みの焙煎度にできるのは、自家焙煎のメリットでしょう。
もちろん、試しているなかで「あらたな発見」として、いままでとは違った焙煎度が好きになるかもしれません。
わたしも、昔は「深煎りオンリー」みたいな感じでしたが、いまは浅煎りから深煎りまで、状況(時間帯とかフードとか)や気分によって、飲み分けていたりもします。
そういった飲み分けをするにも、自家焙煎できると便利です。じぶんで、いろいろな焙煎度の豆を用意できますから。いっぽうで、焙煎度の違う豆を購入しようとすれば、探すのもメンドーですし、前述したとおりコスパも悪くなるでしょう。
新鮮なコーヒーが飲める
自家焙煎による「最大のメリット」は、実はこれだろう! というのが、わたしの考えです。そのメリットとは、「新鮮なコーヒーが飲める」こと。
言うまでもありませんが、コーヒーも食品ですから「鮮度」があります。時間がたてば劣化するのです。と聞けば、どうせ飲むなら新鮮なコーヒーを飲みたいとおもうでしょう。
コーヒーの劣化とは、言い換えると「酸化」です。酸化が進むと、コーヒー本来の良さ(甘みや香り)を失うのはもちろん、よくない酸味が発生して不味くなったり、最悪、体調不良を招いたり…
焙煎後のコーヒーは、豆の状態であれば開封後は1ヶ月くらい、粉の状態であれば開封後は 10日〜2週間くらいが「賞味期限」だと言えます。
これに対して、生豆(焙煎前)の状態であれば、賞味期限は3年くらいです。なので、生豆を少々まとめ買いしたからといって、「飲みきれない…」ということもないでしょう。
それはそれとして、自家焙煎できれば、必要に応じて良きタイミングで、新鮮な豆を用意することができます。結果として、より美味しいコーヒーが飲めるのは大きなメリットです。
コーヒー豆を自家焙煎するデメリット
ものごとには、良い面もあれば悪い面もある。ということで、デメリットについても確認していきましょう。
道具が必要
ここまで、自家焙煎のメリットについて話をしてきました。メリットがあるのはわかったが、自家焙煎をするにも「道具が必要だろう」と言われればそのとおりです。
コーヒー豆とは別に、道具を用意しなければいけないのは、たしかに自家焙煎のデメリットになります。では、どのような道具が必要なのか?
大きく分けると、自動か手動かの2つです。自動の焙煎機で良いものになると、数十万円以上になります。さすがに、おいそれと手を出せる価格ではありませんよね。
では、手動だとどうなのか? 鍋があれば煎ることはできます。とはいえ、さすがに手間と時間がかかるので、焙煎用の器具を用意するのがおすすめです。
で、わたしが使っているのが「煎り上手」という焙煎器になります。名前のとおり、素人であっても、問題なく(煎りムラが少なく)豆を煎ることができるスグレモノです。
手網を使って焙煎する方法もありますが、煎り上手に比べると技術を要するのと、周囲に「豆の皮」が飛び散る… というのが難点でしょう。というわけで、煎り上手がおすすめ。
くわしくは、別記事にまとめました↓
焙煎をする時間がかかる
前述した「煎り上手」を使ったとしても、手動である以上、焙煎をするのに時間がかかります。煎り上手を使って、1回あたりに焙煎できる豆の量は「できあがりで 40gちょい」くらいです。
その1回にかかる時間は、冷やす時間(焙煎後、ザルなどにあけてウチワであおぐ)もふくめて、ざっくり 15分くらいはかかります。一杯 10gの豆を使うとしたら4杯分です。
う〜ん、なかなか時間がかかりますな… といったところでしょう。わたしもそこは、正直気になっています。自動の焙煎器を買いたい気持ちもあるのですが、安いものには問題があるし、問題がないものは高い…
というわけで、いまは手動です。ただ、手動で焙煎するという行為は「瞑想」に近いものがある、とも感じています。豆の状態を見ながら、焙煎に集中できるので、そのあいだは雑事を忘れているような状態です。
まぁ、これはこれで「有意義な時間」かもしれない。と、自動の焙煎器を買えないじぶんを慰めていたりします。
煙と匂いが発生する
焙煎時には、煙と匂いが発生するのも、デメリットの1つだと言ってよいでしょう。
焙煎度にもよりますが、深く煎るとけっこうモクモクとした煙が出るので注意が必要です。キッチンであれば、しっかり換気扇をまわしておかないと、火災報知器が反応してしまうかもしれません。
また、焙煎時から焙煎後しばらくは匂いが残ります。わたしにとっては、悪い匂いではないので、あまり気にしていませんが、家族には嫌がられる可能性もありますね。
具体的にどんな匂いがするのかは、ロースタリー(焙煎屋さん)に行ってみればわかります。カフェでも自家焙煎をしているところはあるので、ネットなどで探してみるとよいでしょう。
まとめ
コーヒーが好きなら、おうちでコーヒーを飲むのなら、自家焙煎をしてみませんか? ということで、コーヒー豆を自家焙煎するメリットとデメリットをまとめてみました。
たしかにデメリットはありますが、それを補うくらいのメリットもあるものと感じています。ご興味あれば、自家焙煎をはじめてみるのはいかがでしょうか。
本記事がそのきっかけになるようでしたら幸いです。