ニュースレター「発信LAB」の登録受付中!

銀行融資の審査における「定性評価」について社長が勘違いしていること

銀行融資の審査における「定性評価」について社長が勘違いしていること

銀行融資の審査は、大きく2つに分かれます。定量評価と定性評価です。このうち定性評価について、意外と多くの社長が勘違いしていることをまとめます。

目次

勘違いを放ってはおけない。

会社が銀行融資を受けるにあたっては、銀行の審査があります。その審査の内容として、大きく2つ、「定量評価」と「定性評価」があることは、多くの社長が知っていることでしょう。

ちなみに、定量評価とは「数字によって評価できること」であり、最たるものは「決算書」です。これに対して、定性評価とは「数字では評価できない・しにくいこと」であり、たとえば、社長の能力や性格、事業の内容、業界内での評判などが挙げられます。

このうち「定性評価」について、社長が勘違いをしていることがあるので注意が必要です。実際とは異なる理解をしていると、融資が受けにくくなったり、受けられなくなったりしてしまいます。

というわけで、融資審査の定性評価に関する社長の勘違いは次のとおりです↓

融資審査の定性評価に関する社長の勘違い
  • 決算書が良ければ
  • 一発アウトはない
  • 評価は回復できる

いったいどのような勘違いなのか。このあと、順番に確認していきましょう。

融資審査の定性評価に関する社長の勘違い

決算書が良ければ

銀行の融資審査について、よく言われることの1つに「決算書の良し悪しが第一」があります。つまり、審査ではいろいろと見られるものの、そうは言っても「決算書が一番見られる」というハナシです。

ひいては、「決算書の内容が良ければ(利益が出ていれば)、融資は受けられるはずだ!」という勘違いにつながります。このとき、社長は定性評価のウエイトを過小に見積もっているのが問題です。

たしかに、定量評価と定性評価のウエイトで見れば、定量評価のほうが高いのは間違いありません。銀行にもよりますが、定量評価のウエイトは評価全体のうち7〜9割くらいであり、ほぼほぼ定量評価で決まると言ってもよいでしょう。

ただし、定量評価のウエイトが高いからといって、定性評価がまったく評価されないわけではありません。逆を言えば、定性評価にも1〜3割くらいのウエイトはあるのです。定性評価の内容も、全体の評価に影響します。

ですから、決算書が良ければ融資は受けられるはずだ、との勘違いには気をつけましょう。決算書が良くても、社長の能力や性格に問題があると(数字嫌い、威圧的、カネ遣いが荒いなど)、融資は受けにくくなったり、受けられなくなることはあります。

定量評価だけでもダメ、定性評価だけでもダメ。定量評価と定性評価の両方を高めることで、融資が受けやすくなる。この理解が大切です。

なお、定性評価は数値化できない・しにくいために、評価の良し悪しをどう判断すればよいかわからなかったり、どう対応すればよいかがわからないこともあるでしょう。そのあたり、こちらの記事も参考にどうぞ↓

一発アウトはない

定性評価が、全体の評価に影響することは前述しました。この点で、さらに注意すべきことがあります。それは、「定性評価で一発アウトがありうる」ということです。

定性評価のたった1項目であっても、そこに問題があることで、他の定性評価がどうだろうと、定量評価がいかに高評価であろうと、融資がNGになってしまうことがあります。

たとえば、会社の評判について、ネガティブな情報が流れているとか。あるいは、社長の交流関係に問題がある(いわゆる反社に関係しているなど)とか。

銀行は、保守的で堅実な組織でもありますから、そういったことがあると「一発アウト」の判断をするものです。なので、「他の評価項目で補う」ということはできないわけですね。

ここを理解していない、勘違いしている社長がいます。定性評価の1項目くらいで一発アウトはないだろう、とタカをくくっている社長がいます。

最近ですと、SNSでの投稿には要注意です。自社の商売や商品に対するネガティブな情報が流れてしまう、あるいは、社長や社員などによる不適切な言動が投稿されているなど。

銀行は、融資審査の過程で SNSをチェックしているものと考えておきましょう。定量評価ばかりを気にしていても、SNSでの投稿が問題で一発アウトになることもあるのです。

評価は回復できる

定量評価は、回復が可能です。たとえば、決算書。今回は赤字であったとしても、次の決算ではがんばって黒字に! ということはできますし、銀行もそれを評価してくれます。

では、定性評価はどうかといえば。いちど評価が下がると、そうカンタンには回復できない… というケースが少なくありません。最たる例は、社長と銀行とのあいだでトラブルを起こしたケースです。

ことの詳細はともかく、銀行担当者の言動に腹を立てた社長が、その銀行担当者に暴言を吐き散らしました… という事実があったとします。社長の資質に問題あり、というのが銀行の評価です。

では、1年たてばその評価がくつがえるかといえば、そんなことはありません。一事が万事、です。

いずれまた同じようなことは起きるかもしれません、会社の取引先や社員などとは起き続けているのかもしれません。だとすれば、銀行としては安心してお付き合いができないわけで。

ちなみに、銀行は「過去のトラブル」を記録に残しています。ですから、銀行担当者が替わっても、支店長が替わっても、過去の影響が残り続ける点にも注意が必要です。そうなると、定量評価は高いはずなのに、さっぱり融資が受けられない… ということになってしまいます。

いちどトラブルを起こしても評価は回復できる、とは考えないようにしましょう。それもまた、勘違いです。定性評価を上げるのには時間がかかるいっぽうで、下げるのは一瞬です。

まとめ

銀行融資の審査は、大きく2つに分かれます。定量評価と定性評価です。このうち定性評価について、意外と多くの社長が勘違いしていることをまとめてみました。

勘違いをしたままだと、融資が受けにくくなったり、受けられなくなったりしてしまいます。本記事の内容を理解して、定性評価を上げられるようにしていきましょう。

    融資審査の定性評価に関する社長の勘違い
    • 決算書が良ければ
    • 一発アウトはない
    • 評価は回復できる
銀行融資の審査における「定性評価」について社長が勘違いしていること

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

良い記事があればシェア
  • URLをコピーしました!
目次