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ニュースの取り方・読み方・追い方

ニュースの取り方・読み方・追い方

日々たくさんのニュースであふれているわけで、すべてのニュースを見ようとするのではキリがありません。そこで、ニュースの取り方・読み方・追い方についてお話をしてみます。

目次

いっそ、ニュースなんて見るのはやめてしまおうか。

テレビ、Webサイト、スマホアプリ、SNSなどを見ていると、日々たくさんのニュースであふれています。すべてを見よう、すべてを知ろうとするのではキリがありません。

それならいっそ、ニュースなんて見るのはやめてしまおうか。というのも、1つの方法ではありますが。それはそれで極端すぎるし、適度に見る方法はないものか… との思いもあるでしょう。

この点で、わたしが考えているのは、ニュースの「取り方・読み方・追い方」です↓

  • 取り方 → どのニュースを見るかの取捨選択
  • 読み方 → そのニュースから何を学び取るか
  • 追い方 → そのニュースをどこまで深掘るか

つまり、ニュースの取り方が定まらずにいると、情報の波にのまれてしまうことになりかねず。読み方がわかっていないと、ただ知るだけでおわってしまい学びに欠ける。追い方にルールがないと、どうでもいいニュースをダラダラ追いかけてしまうこともあるでしょう。

というわけで、わたしが「取り方・読み方・追い方」の基準にしているものが3つあります。次のとおりです↓

ニュースの取り方・読み方・追い方の基準
  • 汎用性
  • 普遍性
  • 連続性

これらの基準について、このあとお話をっしていきます。

ニュースの取り方・読み方・追い方の基準

汎用性

汎用性とは、「ひとつのことだけではなく、さまざまなことに幅広く、活用・応用できる性質」をいいます。そのような性質を持つニュースであれば、役に立ちそうだとわかるでしょう。

では、汎用性があるニュースの「取り方」とは? 逆に、汎用性がない(あるいは低い)ニュースを切り捨てていくのがおすすめです。結果として、汎用性があるニュースが残ります。

わかりやすい例として、「有名人が不倫!」というニュースについて。多くの人は、じぶんが有名人ではありませんし、不倫は当人どうしの問題にすぎないことから汎用性はない。むしろ、特異性が高いニュースだといえます。

そういった特異性が高いニュースを選んだり、追いかけたりしているのでは、時間がいくらあっても足りません。また、得られるものもなく、読み方以前に、取り方・選び方の問題です。

いっぽうで、汎用性が高いニュースとはどのようなものなのか? たとえば、最近、こんなニュースがありました↓

これを見て、ウチの会社は大企業でもなければ、鉄道会社でも銀行でもないから関係ない。かといえば、そうでもありません。わたしだったら、このニュースは読みにいきます。

で、何を学び取るのか? を話しはじめると長くなるので、ここでは省きますが。わたしは、毎週1週間のニュース(おもに銀行融資・銀行対応に関して)を厳選し、それに解説をつけたメルマガを配信中です。

先ほどのニュースについては、2023年6月10日発行のメルマガにて取り上げています。ご興味あれば、ご覧いただければとおもいます(購読開始日から、その月末までは購読無料です)↓

普遍性

普遍性とは、「すべてのことにあてはまる、共通する性質」をいいます。前述した汎用性に似ているようですが、普遍性は時間をも超える点で、汎用性とは性質を異にするものです。

具体例として、「テクノロジーの進化」に関するニュースが挙げられます。最近だと、生成系AIの進化・浸透などが最たるものでしょう。でも、それって普遍性ある? とおもわれるかもですが。

つまり、生成系AIはまさに最近のトピックであって、その昔にはなかったでしょう? という考え方です。ややもすると一時のトレンドでおわるのだから、いまは様子見でいいんじゃないの?と。

同様に、ブロックチェーン技術やメタバースなども、一時のトレンドとして切り捨てている。ニュースを追いかけてもいない、ということがあるかもしれません。

が、個々のテクノロジーが何であれ、テクノロジーの進化によって歴史がつくられてきました。産業革命はもちろん、狩猟採集時代にあらたな石器ができたことでつくられた歴史もあります。

というように、テクノロジーの進化自体には普遍性があるわけです。なので、わたしはできるだけ、テクノロジーに関するニュースを選び、学び、深掘るようにしています。

方法としては、Twitterなどの SNSで、テクノロジーの情報発信をしているアカウントをフォローするとか、RSSリーダーや Googleアラートを使ってブログやニュース記事を収集するなど。

いまは、ネットやITを使うことで、効率的に欲しいニュースを絞りこむことができます。

連続性

ここでいう連続性とは、言い換えると「物語性」です。たとえばのハナシとして、桃太郎。「鬼退治ができました」というピンポイントなニュースには、物語がありません。

そのニュースだけを聞いても、桃太郎って誰? なんで鬼退治? どうやって鬼に勝てたの? ということになってしまいます。過程にある、それぞれのニュースが必要になるのです。

桃から生まれたとか、おじいさん・おばあさんに大切に育てられたとか、鬼のウワサが広まったとか、鬼退治の道中で家来ができたとか。そういったニュースの「連続性」によって、さいごのニュース(鬼退治)の意味を理解することができるものでしょう。

なので、連続性に関わるようなニュースがあれば、それを選び、追いかけることが重要です。最近のニュースでいえば「アメリカの銀行破たん」について。

銀行破たん自体は、過去にも他国にもありますから、それとはどのようなつながりがあるのか? また、今回の銀行破たんによって、将来、同じような銀行破たんが連続するのではないか? などの深掘りが考えられます。

そもそも、このたびのアメリカの銀行破たんの「原因」はどこにあるのか? も連続性にかかわるところです。原因がわかれば、今後、別の銀行破たんが起きる前に、予兆となるニュースをキャッチしやすくもなるでしょう。そこで、原因に関するニュースを遡って追いかけることは学びになるはずです。

いっぽうで、連続性を理解することができれば、その連続性から外れるとおもわれるニュースについては、重要度の観点から無視できるようにもなります。

まとめ

日々たくさんのニュースであふれているわけで、すべてのニュースを見ようとするのではキリがありません。そこで、ニュースの取り方・読み方・追い方についてお話をしてみました。

本記事で紹介した3つの基準があれば、ニュースの取り方・読み方・追い方にも一貫性が生まれ、有意義な情報収集ができ、ひいては効果的な学びにつながるものと考えます。

    ニュースの取り方・読み方・追い方の基準
    • 汎用性
    • 普遍性
    • 連続性
ニュースの取り方・読み方・追い方

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